この世には――ドームポリスでの生活を捨て、エクソダスするピープルが存在する。  
ここシベリア鉄道ウグルスク駅舎内には、そんなエクソダス主義者を取り締まる特別部  
隊が組まれていた。  
それを――  
シベリア(Siberia)  
鉄道(railroad)  
警備隊(garrison)  
通称ヤッサバ隊と言った。  
 
どうも、エロパロ板のピープルの皆さん初めまして。そして旧シャア板での読者さんお  
久しぶりです。ついにヤッサバ隊が復活します。  
二十一禁のこの板に発表の場を移し、表現規制の緩和によって隊員一同更なる活躍を見  
せてくれる事でしょう。  
 
シベリア鉄道公社 広報部 警備隊活動報告担当者 コレヲ記ス。  
 
頻発する食料盗難! オーバーマンを使う盗賊を逮捕せよ!! の巻  
 
シベリア鉄道警備隊の列車スヴァロギッチ。現在、隊員たちは食事中であった。  
「なんか最近、食いもんの量が減ってねぇか?」  
下品に箸を回しながら愚痴たのは、ケジナンだ。  
「そうですね。俺たち一線で戦う警備隊の食事がこんな量だなんて……おい! コック  
 さん? 御替りは無いのか?」  
隻眼の隊員、エンゲが立ち上がり厨房に向かって大声を出すが、カウンター越しにコッ  
クの手が覗き手をひらひらと振る。  
「これでもぎりぎりなんだ! 配給が滞りぎみなんだよ最近。分かってくれよ」  
やれやれ、と残念そうな態度を取りエンゲが再び席につく。それを見計らったように、  
現在、唯一の女性隊員であるジャボリが懐からはがきを取り出し、二人に見せた。  
「あ〜ん? なんだ、また沿線住民からの手紙かよ」  
「それが、今回は違うのよ。シベ鉄職員からの社内便」  
 
どうも警備隊の皆さん、こんにちは。私は輸送列車護衛のドゴッゾのパイロットで鈴木  
(仮名)といいます。  
今回みなさんに聞いて貰いたいのは、私たちの輸送列車を襲った盗賊についてです。  
私の担当する列車は食料輸送を行っているのですが、ある夜、オーバーマンを使う盗賊  
が襲ってきたのです。しかも、髪をゆらゆらと逆立て、まるで鬼のようなオーバーマン  
でした。私と相棒のカチューシャ(仮名)は果敢に応戦しましたが、戦力の差はいかん  
ともし難く、ドゴッゾは撃墜され、無念にも食料は殆ど奪われてしまいました。  
貴方たちのエクソダス阻止の任務の大事さは承知しておりますが、腹が減っては何とや  
らと申します。どうか盗賊退治に力を貸してくださいお願いします。  
 
「こ、これはっ! 髪の毛のオーバーマンがまたっ!!」  
「時空を越えて、お前は何度我々の邪魔をすると言うのだ ――キングゲイナーっ!!」  
手紙を読んで、俄然盛り上がるエンゲとケジナンだが一人ジャボリは冷静に  
「ほら、ロンドン仕込の戦法で、ちゃっちゃっとやっつけに行きましょう」  
と、足早にセントレーガンから借りたオーバーマン、アンダーゴレームに乗り込んだ。  
「よぉーしっ! 今度こそ奴の頭を丸坊主にしてやるぜ」  
「おうよ……ヤッサバ隊、もといケジナン隊緊急出動だーっ!!」  
 
それからしばらくして、彼らはアンダーゴレーム3体を大破させられ徒歩で逃げ帰って  
きた。身も心も冷え切った三人を救ったのはコックの作った薄味のスープだった。  
 
おわり  

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