草太はプールサイドを先に歩く美雪を早足で追いかけた。
美雪は顔を真っ赤にし、うつむきながら歩いている。
美雪は先ほどの行為が周りの全員に知られているかのような気分になっていた。
流れるプールが曲がり、ちょうど流れるプールの上に被さる様につくられた
トンネルを越えた辺りに階段があり向こう側に渡る事ができる、
そんな場所で草太は美雪に追いついた。
「 まって、美雪ちゃん!」
草太は美雪の腕を掴む。
振り向いた美雪の目にたまった涙を見つけてしまう。
「 ・・・、ご ごめん、お 俺なんていったらいいか・・・。」
美雪を傷つけた事に対して、深い後悔の念を抱く。
しかしながら、なぜか行為じたいに対してはまったく後悔はしていなかった。
自分の美雪を想う気持ちは本物だ。強く思っていた。
だからこそ、言葉としてはこうでた、
「 あ あの、俺、なんかあったら責任はとるから・・・、」.
草太は顔を真っ赤にして、気持ちを伝えようとする。
「 あ〜、何言ってんだ俺・・・、今はそういうことじゃなく・・・。」
「 今の俺なんかが子供作っても、美雪ちゃんに迷惑かかるだけだし・・・。」
あせって、考えていることが全て言葉になる。
「 ご、ごめん、今は俺の気持ちなんかより洗いに行くことのほうが先だよな・・・。」
しどろもどろな草太を見て、美雪は悲しい気持ちが少し和らいだきがした。
草太は掴んだ美雪の腕をそのまま強く引っ張り、トイレに向かって先に歩き出した。
ツー、
そんな時、美雪の膣からまた精液が流れでる。
「 まって、草太くん!」
美雪は立ち止まる。
草太は振り返って美雪の顔を見て、その表情に何かを感じた。
「 ごめん、歩けない・・・。」
美雪は自分の下腹部にチラっと視線を落とす。
「 どうしたの・・・?」
草太は美雪に何かが起きたことは察したが、
実際に何が原因で美雪が立ち止まったまでかはわからなかった。
しかしながら、美雪が大きな声では説明できない事は察し、
自分の耳を美雪の口の近くまで持っていった。
「 あのね、あの・・・、精子が・・・」
草太は視線を美雪の下腹部に落とす。
実際には草太の目には精子は映らなかった。
しかしながら、美雪はそれを感じ、動けなくなっている。
トイレはまだまだ遠く、そこまでの道には多くの人がいた。
しかしながら、ここで待つわけにはいかない。
2人は早く膣を洗わなければという思いに駆られていた。
草太の目に流れるプールが目に入る、
( そうだ、プールにはいっていけば・・・、)
草太は今度は美雪の耳のそばに自分の口を近づけ、
「 美雪ちゃん、プールの中と通っていこう。」
そうささやくと草太はプールの中にはいる。
腕を掴まれた美雪も草太に続きプールに入る。
プールはトイレのそばまで流れているし、しかも流れる方向の先だ。
中に入っていれば他人に精子を気づかれる恐れもない。
いい案に思えた2人は流れに沿って歩き出した。
しかし、トンネルを半ばくらい来たところで美雪はあることに気づく、
「 草太くん・・・、このまま行くとはじめちゃんの側、通る!」
2人はトンネルの真っ只中で立ち止まる。
「 大丈夫だよ、きっとはじめはまた寝ているよ。」
「 でも、起きていたら。私トイレに行くっていったのに・・・。」
確かに起きていたらはじめに呼び止められて洗いに行くのがかなり遅れる可能性が高い。
かといって逆に向かって歩いたら遠回りになるし、
さらに流れに逆らうので歩くのがかなり遅くなる。
2人が途方にくれて立ち止まっていると、後ろから流れてきたボートがぶつかって来た。
トンネルは長さがけっこーあり、しかも曲がっているために真ん中はかなり暗く、
周りはよく見えなかったために2人は近づいてくる後ろのボートに気づかなかった。
「 あ、すいません。」
2人は謝るとカーブの外側の端に寄った。
内側の方が流れが速く、外側は比較的流れが緩やかだったからだ。
草太は目が暗闇に慣れてくると、壁に少し窪みのようなものがあるのを発見した。
「 美雪ちゃん、ちょっとそこに・・・。」
草太は美雪をその窪みに入らせ自分も後に覆いかぶさるように続く。
窪みの中はほとんど流れはなく、周りからも死角になっているようだ。
草太はそこで、
「 美雪ちゃん、ここで精子をだそう。」
「 え?」
「 ほら、ここなら周りに見えないし、水の中だから簡単に流せるし。」
「 ・・・。」
「 早くしないと本当に危ないし、水着の下少しおろして・・・。」
「 ・・・。」
美雪は少しちゅうちょしたが、やがて観念したのか無言で水着を膝まで下ろし始めた。
草太は手を美雪の下腹部に伸ばす。
美雪は水着をおろすとそのまま草太の腰につかまる。
「 …、ん 」
草太は片手で膣を広げ、もう一方の手で精子をかきだす。
「 …、… ん んっ 」
今の草太の動きは洗っているだけなのだが、
美雪は先ほどの行為で体が火照っているために、感じやすくなっている。
「 ん、、 ぅん ん… 」
美雪は顔を真っ赤にしながら耐える。
「 ぁ… ん んん … ぁ 」
目を上げると、暗闇の中にかすかに人が流れていくのが見える。
誰もが視線は入り口の光に向かっており、こっちに気づく様子はまったく無い。
「 ん … 、、 んん 」
暗闇で見えないために本当に精子が流れているのだろうか?
草太は心配しながらも一心に指を動かし続ける。
今の草太は本当に美雪のことが心配なのだ。
指は美雪の膣の中を優しく、しかしながら激しくうごめく。
「 ん ぁ … んぁ あ… 」
美雪は声を抑えることがだんだん難しくなってきていた。
そんな中、草太の指が美雪のクリトリスにあたる。
「 あん!!!」
美雪は思わず大きな声をあげる。
2人はビクッとすると動きを止めと固まった。
「 ・・・。」
「 ・・・。」
辺りを見渡すとちょうど辺りには誰も流れておらず、2人はホッとした。
「 駄目だよ、声なんか出しちゃ・・・。」
草太は小声で美雪にささやく。
「 ・・・、うん、 ごめんね・・・。」
美雪は素直に謝る。
そんな行為に草太はドキリとした、
( 悪いのはこっちの方なのに・・・ )
草太は胸の中から熱いものがこみ上げてくるのを感じた。
草太は美雪を見つめる。
暗闇の中なのになぜか美雪の目はキラキラ光って見えた。
草太はいたたまれなくなって思わず美雪に抱きついた。
「 ・・・草太くん? 」
強く抱きしめてくる草太に美雪は戸惑う。
美雪は草太の体温を体で感じた。
抱きしめあっていると胸の鼓動が美雪にまで移ったのかの様に
美雪の鼓動まで動き始めた。
少しそのままの待っていると、草太がまた手を下腹部に伸ばしてきた。
「 …、 ん 」
「 声、大丈夫? 」
草太は耳元でささやく。
「 うん、 大丈夫…。 」
美雪はそう応えたが、先ほどより胸が高まっているためによけいに感じたしまう。
「 …、、 んん ぁ はぁ んあ ぅ… んん! はん 」
美雪は必死に耐えるがもう耐えられそうにはなかった。
そんな中、快感に耐えているために薄い意識の中で、
美雪の視線にはかすかに流れている人影が見えていた。
( だ 駄目…、耐えられない、声 出ちゃう… )
美雪は、
「 ん… そ 草太くん… 」
そうささやくと、両手を草太の頭に回し、
「 んん!! 」
こらえ出す喘ぎと共に口付けをした。
草太はそれを受け止めながら、さらに指の動きを加速させた。
もう完全に愛撫といっていい動きだ。
「 くちゅ くちゅ ん… 」
美雪は喘ぎと共に舌を絡ませる。
「 … くちゅ ん くちゅ ん んん 」
ふたりの舌が絡み合う、
口付けを交わすのはあのスキー場での一夜の時いらいだ。
草太はそれ以来、どこであってもそれが白昼の学校でであっても、
美雪の唇を見るたびにドキドキしたものだった。
もう二度と触れ合うことは無いものと、自分に言い聞かせながら、
それでもあの時の感触を思い出しては閉まっていた。
「 くちゅ くちゅ くちゅ 」
もう2人は一心不乱だ。
「 くちゅ ん ぁ くちゅ … 」
吐息は2人の間で生まれてはキスの間に消えていく。
「 ん… んん くちゅ ぁ くちゅ くちゅ 」
再度、草太の指が美雪のクリトリスを摘む。
「 んんー!!! 」
美雪はビクッとすると強く草太の頭を抱き寄せた。
すこしでも隙間ができると声が漏れてしまうからだ。
「 んんー! ん! んんっ んっ んー!!!!!! 」
美雪は体を強張らせると、がくっと力を落とした。