はじめちゃん・・・。
薄く紅を引いた唇からはいつもの快活な声の調子はない。
一は問う。
「いいのか・・・・・?俺で・・・?」
「いいよ、だってちっちゃい時から一緒だったもんね・・。」
両手で美雪の両肩を掴む。
ビクッと美雪の体が震えた。
「そ、そそ、そんな緊張すん・・・なよ。」
「くすっ、はじめちゃんこそ、声うわづってるよ。」
「うっ・・。」
一は照れた。
気まずい沈黙が流れた。
その閉塞を破ったのは下半身からしきりに催促の声が飛ぶ一のほうだ。
まっすぐ美雪を見据え唇をつけた。
美雪は甘い香りがした。
一分ほどのちささやいた。
「セーター・・・脱ぐね・・・。」
セーターを脱ぐ時に触れた胸は大きく弾みながらあたりを威圧する。
一は思わず生唾を飲み込んだ。
「いや、美雪そこからは俺に・・やらせてくれ・・・。」
まっすぐの一の視線を思わず逸らし、かすれた声で呟いた。
「ちょっと・・恥ずかしい・・・明かり、消して・・・。」
Yシャツのボタンをあせりでじっとりと絡みついた指ではずしていく。
「ねぇ、一ちゃん、あれ、持ってるの?」
「ど、どれだ?」
「ほら、あれよ・・あれ。」
一は緊張と憔悴で喉がかれている。
「なんだよ?」
「もう!保健の時間に習ったでしょ?・・・あれよ。」
美雪は恥ずかしそうに口ごもる。
「ゴムよ・・。」
「あ、あ、あああ、持ってるよ、」
「いつもそんなもの持ち歩いてるの?」
それに一は答えない。
Yシャツの全てのボタンが外れた。
レースのついた、かわいらしいブラジャーから谷間がのぞく。
肌は白く女のにおい、懐かしい匂いがする。
美雪はかすかに震える声で言う。
「来て・・。」
一がホックをはずして紅色の房があらわになると、美雪の体はわずかに震える。
「なんか・・・。」
美雪が絶句すると、一は和ますように言う。
「いや、奇麗だよ美雪。」
下もその動作を続けると、まるで事前に剃ったかのように薄い恥部が見える。
美雪は心臓ははちきれんばかりに鳴り、顔が紅潮する。
「は、は、一ちゃんも・・。」
一のパンツを脱がすと、そそり立つものをみて思わず美雪は、唾を飲み込んだ。
「一ちゃん・・大きくなったね・・・。」
「え・・・?」
「やだ、昔よく一緒にオフロ入ったじゃない。」
「あ、ああ・・・。」
エロ雑誌で仕入れた知識を基に一は手早くゴムをつける。
「じゃあ、行くぞ・・・。」
一はなおも震えている美雪の肩を抱きながら言う。
「いいよ・・一ちゃん・・・。」
か細く、しかし決意を込めた声で美雪は答えた。
腰に手を当てた一の手がぐっしょりと汗で濡れているのを美雪は感じた。
そして一は美雪の膝に手をあてて、ゆっくりと開脚させる。
わずかに湿り気を帯びながら、紅色をたたえる恥部。
美雪は目を閉じたまま、体を硬直させる。
あまりの美雪の緊張を解くために一は美雪の頬に顔を近づけ口付けをする。
「いくよ・・・・美雪・・・。」
すっーとひとすじ美雪の目から涙が零れ落ちた瞬間、
一のそそり立ったモノが侵入してきた。
「うっくぅ・・・。」
美雪はわずかにのけぞりながら、吐息を漏らした。
一は締め付けられる感触に襲われつつ中まで突き刺していく。
一の体温が美雪に伝染したかのように、一の首筋を掴む握力は強くなっていく。
美雪の爪が一の首筋に食い込む。
そんなことかまわずに一は上下運動を始める。
お互いがお互いの体温を感じ、緊張がほぐれていく。
一が腰を振るに連れて、美雪は顔を歪ませ、呟く。
「い、痛い、痛いよぉ・・・一ちゃん・・・。」
悦に入っていた一ははっと顔を上げる。
「あ、ぁあ、わりい、・・・。」
ずぼっと、一は性器を抜く。
気まずい空気が流れる。
・・・・・・・・・・・・
美雪はそれを掴み、口元に引き寄せる。
一は思わず、それに驚いて振り払った。
「お前・・経験あんのかよ!?」
「ううん、ないよ。ないけど一ちゃんだもん・・・。」
美雪のやわらかい唇が一の糸引いたさきっちょに触れる。
やわらかい綿に包まれた感触が一に襲い掛かる。
さきほど不発に終わった一はすでに暴発寸前だ。
美雪が口だけでは不便さを感じ、手で支えようと腕を伸ばし触れた瞬間、
ピュピュっ。
美雪の額と頬が白く染まる。
「あ、み・・・美雪・・・。」
「いいの、一ちゃん、こんなの拭けばいいんだから、
それよりごめんね、本当のことさせてあげられなくて・・・。」
テッシュで自分の顔を拭う。
「いや、いいよ。ゆっくりやっていけばいいんだよ。」
美雪が処女って分かっただけでも満足だよ。