「ふう、体育が終わった …疲れたなあ」  
 今、体育の授業が終わって着替えをしようとしている僕、相原光一は私立高校に通うごく普通の男の子。あえて言えば、恋愛がマイブームってとこかな。そんなわけで、着替えるために更衣室へ向かった。  
「あっ!」  
 その途中の廊下で、ある女の子とあった。  
「二見さん」  
 腰まで伸びる長い黒髪でブルマの体操服の女の子がこちらを向いた。  
「相原」  
 クールな表情でこちらに近づく女の子。体操服ブルマの繊細な素足がなんとも魅力的であった。  
「今から体育?」  
「ええ そうよ 今着替え終わったところなの」  
「そっか…」  
 腕を組みながら女の子はこたえた。僕は視線を動かし、彼女の体をなぞるように見つめる。  
 
「あれ? 二見さんジャージは?」  
「着てないだけよ 今日は暑いからこの格好で授業を受けてたの」  
「そっか 確かに今日は暑いよね…」  
 そういえばこの3月の時期はエルニーニョという温暖化現象が発生し始める時期であることを思い出した。  
僕が住んでる輝日南は海沿いに近い地域なので、そういったところではエルニーニョの影響を受けやすい。  
もうすぐ3学期が終わり、受験がせまりくるころであるが、僕はそんなことは関係ない。だって僕は、いや、僕たちは…  
「気になる?」  
「え?」  
 突然二見さんは意地悪っぽい口調で言った。顔を上げると二見さんはじと目になっていた。  
「私の体操服姿、気になるのね?」  
 しまった、ついブルマに目が…!  
「い、いやそういうわけじゃ・・」  
 僕は否定したが、二見さんはさらに追い討ちかけるように意地悪っぽく言った。  
「いいのよ? 触っても… なんだったら顔にうずくまってみる?」  
「か、からかうのよしてくれよ!」  
 僕はせきめんになって否定した。二見さんはからかいに引っかかった僕にくすくすと笑った。冗談だよな…。  
「そうだ相原、放課後予定あるかしら?」  
「ないけど…」  
「それじゃあ理科準備室に来てくれる? 話して置きたいことがあるの」  
「話したいことってもしかしてあれのこと?」  
「そうね…それもあるけど…」  
「わかった。じゃあ放課後、理科準備室で」  
「ええ 待ってるわ」  
 こうして二見さんと一旦別れて更衣室へと向かった。  
 
彼女、ちょっと変わった趣向を持つ女の子で、二見瑛理子という。  
IQ190という天才頭脳を持ち、成績は校内一番、なのだが、それ以外はまったく音痴でダメな超頭脳派少女なのだ。  
 元々恋愛に興味があったらしく、その行為を『実験』という形で試していた。  
最初は僕もその実験に無理やり試させられていたが、次第に接する回数を重ねるうちにお互い惹かれあった。  
彼女が求めていた気持ちのいいキス…、実験で得るものではなく、人が人を好きになったときにはじめて成立するものだ。  
どうしてなのかは、結局天才頭脳をもつ二見さんでも分からなかった。  
 と、そんなわけで僕は放課後、ホイホイと理科準備室へ向かったのだ♪  
「二見さん」  
 扉を開けると、そこには試験管を眺めている彼女の姿があった。  
「あら、来たわね相原」  
 彼女は微笑みで出迎えてくれた。  
「うん 話しておきたいことがあるっていうから…、あれ?」  
「何?」  
 僕はちょっとした異変に気づいた。  
「二見さん、セーラー服の下…」  
 セーラー服の下から体操服の襟がはみ出ていた。  
「ああこれ? 夕方は寒くなってくるから重ね着しているだけよ」  
「そっか、季節の変わり目だから温度差が激しいもんね」  
 僕はふと、理科準備室を見渡した。  
「相変わらずカギ開けっ放しだね ここ」  
「そうね 学校の管理がなってないんでしょうね」  
 ちなみにこの準備室の管理責任の先生は今日は休みだ。こういうときは日が沈むころに事務員が鍵を閉めにくる。つまりはそれまでは使いたい放題というわけ。  
「あ、そういえば管理といえば…」  
「え?」  
「今日私のクラスの間で隣町の高校の噂が流れてたのよ」  
「隣町の高校って、輝日東高校?」  
「ええ つい最近商業科が併設されて輝日東商業という名前に変わったわね」  
 ちなみにその高校は、サッカー部が全国大会に出場した強豪校だ。毎年のクリスマスには学園祭が行われていることでも有名な高校だ。  
「私のクラスの男子にその隣町の高校に通う知り合いがいるらしいけど その人がいうには学校内で奇妙な噂になってるそうね」  
「奇妙な?」  
「輝日東には誰も知らない開かずの教室があって その中には少量の血痕と大量の塩を見つけたそうよ」  
「ち、血と塩…」  
「しかもその教室は誰も知らないっていうけど、去年の冬にある生徒が見つけるまではそうだったようね その高校の管理人がいうには10年以上もほったらかしにしたそうよ 」  
「ええっとつまり… 輝日東高校には10年以上ほったらかした開かずの教室があってその中から血と汗と塩が見つかったってことか…」  
「そう 開かずといっても鍵は開いていたけどね 少なくとも10年のうちに誰かが入ってたことになるけど…」  
「な、なんだか怖いなあ… なんか怪しい儀式かいじめがあったんじゃ…」  
 僕はその話にぞっとする恐怖を感じたが…  
 
「フフッ、その塩がミソなのよ」  
「え?」  
「この話にはもうひとつあって、窓に液体跡が付着していたそうなの しかも塩はほぼ楕円状に広がってたそうよ」  
 二見さんはうれしそうに推測を語った。  
「汗は乾くと塩になるの でも自然乾燥だとならないから 意図的に熱を出さないと乾燥しないわね」  
 体液に意図的な熱…その言葉を聞いただけで僕は何を意味するかが分かった。  
「それはつまり…、激しい運動が行われたってこと?」  
「そう、しかも裸で抱き合うといった感じかしら…?」  
 うっ…! その瞬間、僕の股間がうずくまってきた。  
「あら 一箇所が大きくなってるわね?」  
 彼女は僕の股間をじーっとみていた。  
「あ、いや…その…なんでもないよ!」  
 僕は必死に否定したが…  
「本当〜? エッチなこと思いついてたんでしょ?」  
 二見さんは意地悪っぽく、ジト目で僕を見ていた。  
「うっ…」  
 僕は指摘を受けたことにただ黙りこむしかなかったが…  
「フフフ、隠さなくてもいいのよ 相原の考えてることなんかお見通しなんだから」  
 すると二見さんは近づいてきた。  
「そうね せっかくだし…」  
 彼女の唇が僕の耳に近づけた・・・  
「私と…してみる?」  
 僕はドキッとした。その瞬間、自身のイチモツが大きく勃ちあがった。  
 にやりと微笑んだ二見さんはこれを狙っていたのだ。  
 
「隙ありっっ!!」  
 という叫び声と同時に彼女は僕のズボンを一気に下ろした。  
「あっ!!」  
 いつの間にかベルトをはずしていて、脱げたズボンが下ろされると同時に男根があらわになった。二見さんはうれしそうに僕の男根を見ていた。  
「クスクス、私のさっきの言葉を聞いただけでこんなにおっ勃てちゃって…」  
 彼女に近づかれたのが運のつきだった。二見さんは大きく勃った僕の男根を指ではじいた。ビーンとはじかれる衝撃が僕に快感をもたらした。  
「あ…んう!」  
 あまりの一瞬の快感だったので、僕の先端から精液が勢いよく飛び出てしまった。  
 どぴゅうう… どびゅっ  
「あ、こらっ!!」  
 飛び散った精液は二見さんの顔と髪にかかってしまった。  
「もう! いきなり顔にかけることないでしょ!?」  
 二見さんはぷんぷん怒りながらポケットからハンカチを取り出して髪についた精液をふき取りはじめた。  
「はぁ…はぁ…ご、ごめん…だって…あんまり気持ちよかったから…」  
 僕は一応謝ったが…  
「まったく、ちょっと刺激を与えたくらいで出しちゃうなんて 精力絶倫というか性欲満点ね…」  
  二見さんは呆れてそういった。が、彼女は唇についた精液を左手指でふき取りそれをなめとった。  
「おいしいわね 相原の精液…」  
「え? そう?」  
「個人差と体質によるけど、精液がおいしい場合は健康状態がいいってことを意味するのよ」  
「そ、そうなんだ・・・」  
 なんだかよくわからないけど、エッチなビデオみたいな展開になってきたな…  
「きっと、さっきの…開かずの教室で裸で抱き合った人たちもこんなことしてたのかな?」  
「そうね 窓に液体跡がついていたのはペニスに手で刺激した際にでちゃったのかもしれないわね」  
 すると二見さんは、顔に精液がついたまま、顔を僕のペニスに近づけた。なんか、このシチュエーションすごくエロティックだなあ…  
「クスクス、おいしいと分かれば さっそく味見してみるわね」  
 そういうと二見さんは僕のイチモツを口にくわえた。  
 パクッ   
「あ…」  
 一瞬、ぶるっと身悶えした。  
「ま、まって二見さん…」  
 二見さんは先端を舌でなめながら言った。  
「まつ? なぜ…?」  
「ま、まだ心の準備が…そ、それに…こんなところ誰かに見られたら…」  
 こんなこと、誰かに見られたら学校中大騒ぎになる。下手をしたら停学になりかねないが…  
「私と相原以外、こんなところに来たい人って教員以外だれがいるの?」  
 二見さんはそういうと一旦口を離して、左手で僕の男根を上下に揉みしだいた。  
「ああっ…そ、それはいないと…思うけど…」  
「だったら好都合じゃない この時間帯生徒たちは部活動中だから廊下はだれもいないわそれまでに終わればいいのよ」  
 確かに普通ならこんなところ、廊下の前でも誰も通らない。二見さんのような変わった人でなきゃいかない…。  
「あきらめるのね 私に近づいたのが運のツキよ…」  
「ま、まさか これも実験?」  
「実験というよりは 実習ね この間の性教育講話とネット百科事典で書いてあったことをやってみるだけよ」  
「そ、そっか…それなら…」  
「ええ それじゃあ いくわよ」  
 再び二見さんは僕の男根を口にくわえた。するとものすごい勢いでイチモツを這うように吸い付いた。  
 「ん…ふう…んん…」  
  巧みな口捌きテクニックで男根に快感を与える。僕はというと、その快感に悶えていた。のだが…  
「あれ? 二見さん…?」  
 突然二見さんは這うのをやめた。  
「味がなくなっちゃったわ 相原が早く出さないから…」  
「そ、そんなこと言われてもさっき出したばかりだからすぐには出ないよ…」  
「そう…それじゃあ アレンジしてみるわね」  
「え? アレンジ?」  
 いったい何をする気なんだろう?  
 そう思うと、二見さんはそばにあったかばんの中から調味料を取り出した。  
 
「そ、それはケチャップとマスタードとソース…」  
「そうよ これを相原のものにかけるの」  
 二見さんは次々と調味料を僕のイチモツの上に満面なくかけた。  
「ケチャップをたっぷりとかけて…マスタードを少々…隠し味にソースとマヨネーズを入れて…」  
「うわ…そ、そんなに…」  
 彼女はこぼさないようにイチモツの上にかける。まるでほっとドックだ…。  
 くぷっ…ぐちゅ…ちゅるん…れるれるれる…じゅる…  
「ん…ふぅ…んん… うん おいしい♪」  
 二見さんはうれしそうだ。でもこんなんでいちいち身もだえする僕って一体…  
「相原も早く出さないと味がなくなっちゃうわよ?」  
 前に話したかもしれないけど、彼女は勉強以外は音痴なのだ。味覚にしたって、ポテトチップスには調味料を満面にかけるくらいだし、どんなにまずいラーメンでもおいしくたべるくらいの音痴さだ。さっきの精液の味のことだって本当においしいのかも分からないし…。  
「うっ!」  
 そう思っていると、絶頂のときがきてしまった。  
「で…出そう…」  
「ん…来たわね…」  
 すると二見さんはものすごい勢いで這うスピードを速めた。勢いよい吸い付きが僕の理性を奪い、快感に浸されていく。  
「ん…はあんっ…ふう…熱い…はぁ…はぁ…相原早く…我慢しないで出して…!ふぅん…!」  
「はぁ…はぁ…はぁっ…ふ、二見さん…出すよ!」  
 ついに限界は突破した。頭が白くなると同時に僕の男根は彼女の口内で発射された。  
 どぴゅうううう・・・どくっどくっどくっ  
 彼女は巧みな口使いで僕の精液をすべて飲み干してしまった。  
「クスッ、いっぱいでたわね…」  
 そういうと二見さんはハンカチを取り出して、口についたケチャップやらとこぼれ落ちた精液をふきとった。僕は脱力して地面に尻をつけた。  
「はぁ…はぁ…はぁ…味は…どうだった?」  
 「ええ とてもおいしかったわ」  
 二見さんは満足そうにこたえたが…  
「あら? まだこんなに大きくなっちゃって 思っていた以上に精力があるわね」  
 二見さんは男根をしごきながら言った。  
「そ、そんなことは…」  
「そうね 私だけ楽しんでたらつまらないから 相原も楽しんでもらわないとね」  
 すると、二見さんは立ち上がって制服の上着を脱ぎ捨てた。  
 
「え? ふ、二見さん!?」  
 彼女は今度はスカートをはずした。すらりとスカートがはだけおちる。  
「ま、まってよ! ここで裸になるには…あれ?」  
 スカートの下はブルマを履いていた。  
「相原、私のブルマにキスして」  
 僕は一瞬驚いた。  
「えーっ!? ブルマに!??」  
「いきなり裸だとさすがに恥ずかしいから あなた好みのやりかたからはじめたほうがいいと思ったの」  
 すると二見さんはにやりとした表情で誘った。その様はまるで待ち望んでいたような感じだった。  
「ほら、遠慮しなくていいのよ? キスして」  
 自分からブルマにキスしろだなんてなんて人なんだろう…  
 でも彼女の太股を見ているうちに、そんな破廉恥じみたことを試したいという欲望がわきあがった。  
「それじゃあ…キスするよ…」  
 僕は彼女のブルマに顔を近づけた。ま、まさか夢にまで思ってたブルマに触れるなんて…。今まで望んでいた出来事に胸のうちのうれしさがよぎる。ゆっくりと顔をブルマの太腿にうずくませ、口をつけた。  
「あっ…」  
 やわらかい…、これが二見さんの太腿…。吸い付いてみると、二見さんはぴくんと反応する。  
「は…ああ…っ」  
 吸い付くにつれて彼女はふるふると身ぶるいしているのがわかる。  
 ちうううう…ちゅちゅ…  
「あ…ああ…相原…!」  
 二見さんの両手が僕の後頭部に回し、僕の顔を押し付け、うずくまさせる。  
「はあ…いい…もっと…もっとめちゃくちゃにして…!」  
 僕は彼女の言葉に思わず欲情した。キスのすいつきを強くして、僕の両手を彼女のお尻の方に回し、持ち上げるように撫で回した。  
「あっ…ああーー・・・・っ!」  
 上半身が反り返二見さん。よほど感じているんだろう、僕の頭の後ろが強く押している。その力にまかせて、二見さんのお尻の頬の部分にもキスをする。彼女のお尻の感触が理性を奪っていく。興奮するあまり、彼女のブルマを引きずりおろした。  
「はっ、ご、ごめん!」  
 はっと我に返り、下半身あらわになった二見さんに謝った。  
「はぁ…はぁ…いいわ…私も…脱ぎたいとおもってたところだから…」  
 二見さんは頬を赤らめながら微笑んで言った。その光景が何を意味するのかはお互い分かりきっていた。  
「いいかな…?」  
「ええ いいわよ…」  
 体操服の上着を脱ぎ捨てる二見さん。下着はつけていなかったようなので、スレンドリーな裸がすぐにあらわになり、僕を見下す。もやしのような体形だけど、白い素肌が情欲を掻き立てるには十分だった。  
「やらないか…」  
「うん…」  
 上から目線のような口調だけど、これが彼女の素性。天才たる所以。その意味は僕を愛してる、ということだった。僕も上着を脱いで裸になり、立ち上がって彼女と面と向かい合う。ゆっくりと抱きしめる。  
 
「相原…」  
 僕の抱擁の中ではにかむ彼女…。こうしていると、胸が苦しくなる…。  
「んっ!」  
 僕たちは唇を重ねた。お互い強く抱きしめあい、キスに意識をまかせていく。  
 ちゅ…ちゅば…ぷちゅぷちゅ…れるれるれる…  
 意識するあまりの脱力感に倒れこむ僕たち…。それから少しの間キスをした後、離した。  
「はぁ…はぁ…はぁ…」  
 息荒くなりながらも見詰め合う…。  
「二見さん…行くよ…」  
「ええ…でもいいの? ホイホイと誘惑にのっちゃって? 私胸ないし、こんなところ誰かにばれたら大騒ぎになるわよ?」  
 確かめるように彼女は言った。かまわないさ! だって僕たちは…  
「かまわないさ…! 僕は…二見さんと結婚するって決めたんだ…!」  
 学園祭が終わったあの日のあの公園…、僕たちはお互いの夢を実現するために結婚することを誓った。世界中の研究機関を回って研究をする彼女の夢、彼女と永遠にそばにいたい僕の夢…。それは結婚することで実現できる愛なのだ。  
「クス…そうね…ありがとう…相原」  
 僕は仰向けの二見さんに飛び込んだ。互いに強く抱きしめあい、濃厚にキスを繰り返す。  
「ひゃぁ…」  
 僕は彼女の首筋にキスを移した。両手で鎖骨をなでつつ、胸にキスをする。  
「ああっ…はぁ…はぁ…」  
 胸を撫で回しながら、今度は彼女のへそのあたりにキスをして、強く吸い付く。  
「ああん…! 感じる…いい!はぁ…」  
 二見さんは体を撫でられる感触に悶えている。息荒く感じている。こんなことエッチなビデオや昼ドラマのベッドシーンじゃよく見かける手法なのだが、現実はそうはいきそうにはなかった。  
「うっ…」  
 僕の視線は彼女の太腿にまで入った。そこにある、彼女の、僕を求める花弁を見ると思わず拒否反応になってしまう。僕はなんて煮え切らない奴なんだろう…。  
「はぁ…はぁ…はぁ…どうしたの…?」  
 二見さんは僕の異変に気づいたようだ。彼女は僕の愛撫で汗まみれだ。  
「ご、ごめん…なんだかはずかしてくて…」  
 僕の姿を見た二見さんは分かっていたかのようにクスクスと笑った。  
「クスクス…現実はエッチなビデオみたいにはいかないみたいね それならこうすればいいのよ… 相原 私の顔を正面で見て…」  
 僕は二見さんにそういわれて彼女をまたぎ、再び仰向けの彼女の顔をみた。  
 
「こ、こう?」  
「ええ…」  
 二見さんはいとおしげな目で僕を見つめる…  
「いい大胸筋ね…」  
 二見さんの右手が僕の胸を触れた。するとせつない表情になる。  
「相原…」  
  次第に彼女の表情は悶え始めた。  
「はぁ…相原…私を抱いて…!」  
「え…?」  
 さっき抱いたのに小声で何言ってるんだろう? よくみてみると彼女の左手は自身の下半身をいじっていた。次第にその動きは早くなると、彼女はさらに悶え強くなる。  
「はぁ…はぁ…相原…あなたが好き…! 抱いて…! 抱いて…!」  
「ふ、二見さん…?」  
  二見さんの頬は赤く染め、右手で胸をいじりながら体が上下に痙攣する。  
「相原…! お願い…! 抱いて…! 膣(なか)に…いれてぇ!」  
 二見さんは大きく反り返った。  
「あああああっ!」  
 そしてすぐに戻り、肩を大きく上下に動かす。  
「二見さん…何を?」  
「はぁ…はぁ…自慰よ…こうしておけば膣が濡れて、入りやすくなるわ…もう一度みて…」  
 彼女のいわれるがままに、もう一度花弁を見た。するとすごいことに愛液があふれていたのだ。  
「す、すごい濡れてる…」  
「フフッ…これが正しいやり方じゃないんだけどね…私ってこういう体質なのかも…」  
 でも、この光景は僕への求愛であることを示していた。これをみているうちに僕の男根は大きくふるい勃った。  
「恋愛って不思議ね…本当ならこんなこと人には見られたくないはずなんだけど…私の体は…あなたを求めてる…」  
 二見さんは自らの指で花弁を広げた。  
「さあ、いれて…」  
 僕は彼女に誘われるがまま、男根を膣(なか)に入れた。  
 
「くぅっ…!」  
 ズズ…ズズズズ…  
「は、入ったよ…二見さん…」  
「ええ…次は…振動よ…」  
 僕は腰を動かした。波打つような動きで、快感がわきあがる。一方の二見さんは声が出ずして苦い表情。入れたばかりだから痛いのかもしれない。そんなふうに見える。だから僕は彼女にキスをした。舌同士からめあいあながらも、腰は動かしたままだ。  
「ん…んん…ぷはぁ! はぁ…はぁ…はぁっああ…気持ちいいわ…相原ぁ…!」  
「はぁ…二見さん…!」  
 キスをやめると、二見さんは挿入される快感に悶えていた。  
 ちょっとの間に腰の動きを止めると、彼女は懇願してきた。  
「仰向けになって…一度試してみたいの」  
「うん…」  
 僕はつながったまま仰向けになった。それにつられるように二見さんは僕の上にまたがる形となった。入れられた僕の男根はさらに彼女の膣へと入り込む。  
「はあああああ…」  
 首が反り返り、奥へ入り込む快感に浸かれる彼女。涙目になりながら、僕の顔をみる。  
「ん…いい…奥に入ってくるのがわかるわ…」  
 二見さんは膣に入っている僕の男根をきつくしめあげた。  
「しっかりとお腹の中を閉めとかないとね…」  
 その感触は、自慰では得られなかった、いや感じたことのない快感を僕にもたらした。  
「くぅっ…!」  
  お互いの両手をつかみつなぎあわせる。その力を支えとして、二見さんはゆっくりと上下に体を動かした。次第に、リズミカルな動きが肉棒による、上下にすられる快感に喘ぎ声を上げた。  
「はぁ…あぁ…あああ…! 感じる…! いい…!!」  
 その表情は悶えているようだけど、実際気持ちがいいんだろう。  
 二見さんの上半身が僕に飛び込んだ。今度は二見さんから濃厚にキスを繰り返す。下半身を前後に動かして男根に刺激が与えられる。キスに湧き上がる快感…。これほど気持ちのいいことは今まで感じなかった。それゆえに、僕の思考は完全に彼女に奪われていった。  
「うっ!」  
 男根がビクンと感じた。もはや限界突破寸前だ。  
「ぷはぁ!…はぁ…はぁ…で、でる!」  
 一度キスをやめて、そういったが、二見さんは腰の動きをやめなかった。  
「はぁ…はぁ…まだよ…我慢して…!」  
 再びキスをする。キスと腰の動きによる刺激によって快感にせめられ続けるが、必死になって射精感をこらえる……んだけど、それはもう限界に達した。  
 射精寸前の勢いにまかせて、僕は体勢を戻した。ラストスパートをかけるごとく、腰打つ動きは強く、早くなっていく…。  
「あっ…! あっ…! ああっ! 気持ちいい…! 頭が…イきそうよ…!」  
「はぁ…はぁっ…! 二見さん…出すよ!」  
 絶頂へ向かうべく、ものすごいスピードで腰を打ちまくる。次第に頭が白くなっていく…。  
「ああああ…出してっ……あああああああーーーーーーっ!!」  
 どぴゅううううう どくっどくっどくっどくう…  
 僕は絶頂感と共に大量の精液を二見さんの膣に注ぎ込んだ。彼女は一滴もこぼすまいと膣をさらにきゅうきゅうときつく締め付ける。  
「はぁ…はあ…もっと…膣に出して…」  
 そして膣から男根を離すと同時に、僕たちは意識が遠のき、脱力してその場で倒れた。  
 
それから30分間意識を失っていた。気がついたころには、窓の外は夕日はしずみかかっていた。  
同時に二見さんも目が覚めていた。  
「大丈夫…?」  
「ええ…」  
  ふと見ると、二見さんの股のところに少量の精液と血がついていた。  
「二見さん、血が…」  
「ああこれ? はじめての人はよくある生理現象らしいわ」  
「そ、そっか…」  
「きっと、隣町の高校の噂って誰かがエッチした跡のことだったのかもしれないわね」  
「ははは…」  
 僕はそう苦笑うしかなかった。  
「でも…僕たちまだ…早すぎたかな?」  
「え?」  
「その…二見さんの中に…出しちゃったから…」  
「ああ…そのこと? 避妊薬持ってるから心配ないわ」  
「え? 避妊薬もってるの?」  
「個人輸入のネットショップから手に入れたものよ 1500円と安かったから買ったの」  
「…そんな得たいの知れない薬で大丈夫なの?」  
「大丈夫よ、ネット百科事典で調べた上で服用してるから」  
 彼女は笑顔でそう答えた。この笑顔からくる自信、さすがIQ190の天才というべきなんだろうけど…  
「でも認可されてない薬を使うのはよくないよ もしものことがあったら…」  
「もしものこと? 妊娠できなくなっちゃうってこと?」  
「二見さん 自分の子供ができたらその子にブランコを乗せたいって言ってたじゃないか」  
「あ…」  
 二見さんはしまったというような表情で黙り込んだ。  
「これからはきちんと診察を受けてから服用しよう」  
「そうね…以後気をつけるわ」  
 二見さんはそううなずいていった。  
何がともあれ大事にならずに済んでよかった。  
いまさらだけど、僕を呼んだのはこのためだったらしい…。  
 
 それから時は流れ、高校卒業後に僕たちは結婚した。  
周囲の大人たちは一度反対した(理科準備室で抱き合ったのがばれた)けど、これから大人になる僕たちの夢のことを考えた上で止めることはなかった。  
 僕はアメリカの小さなレストランの従業員として働きながら英語の勉強をし、瑛理子はアメリカの大学で通っている。そこでの妻の評判は良好だ。  
ある教授は普通の人とは変わった夢を持つ僕たちに「彼女の壮大頭脳と二人の独創な愛があれば日本経済の救世主になるかもしれない」となんか妙な過大評価をいただいた。  
 今日も妻は僕の店に来ていた。そんな妻に僕はケッチャップたっぷりのハンバーガーを差し上げた。  
ありがとうとねぎらう妻の笑み。こうしてみると、二人で過ごした理科準備室を思い出す…。二人で抱き合ったあの準備室を…。  
妻の笑みが僕の心の支えだ。  
 
 
―お仕事ご苦労様  
 
―I Loveyou darling…  
 
―了―  
 

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