「ぐっ・・・・・・はあはあ・・・・・・」
光一は余りの恐怖に、瑛理子を睨んだ。
季節は10月も半ばの、秋晴れのさわやかな日曜日、の一週間後の日曜日。光一は、今度は二見瑛理子とこの遊園地に遊びに来ていた。先週にも、なるみちゃんと一緒に遊びに来た遊園地。
その時は、エジプトのピラミッド展なるものを体験した。学術的なイベントだと思っていたら、その実は、ホラーハウスだった。
あの時は確か、あまりの怖さに、なるみは泣きじゃくっていた。ただ、その後に、とんでもなくおいしい展開が待っていた。
そして、今回、今度は瑛理子に無理やり手を引っ張られて、このエジプト展へと連れ込まれる光一。案の定、そこは恐怖の館。
しかも、そこのお化けたちは、なぜか瑛理子とつるんで、光一を攻撃してくる。
「はあはあ・・・マジ怖かった・・・」
「ふふふっ、相原って、結構怖がりなのね。」
「ていうか、ずるいよ二見さん!お化けと一緒に攻撃してくるなんて!」
「ふふふ。ごめんなさい。あなたのその顔が、あまりにも面白くって。」
瑛理子は光一の顔を見て、クスクスと笑った。
「しかし本当に、臆病なのね。」
「そ、そんなこと・・・・・・。」
「ない?」
「・・・・・・意地悪だな。」
光一はむすっと膨れた。しかし、そんな顔も、瑛理子のお気に入り。
「ところで相原。」
「何?」
「おもらし・・・しちゃった?」
瑛理子の言葉に、光一は顔を真っ赤にして怒った。
「そ、そんなわけないじゃないかっ!!!」
「本当?・・・怪しいわ。そうね、確かめてみようかしら。相原、ちょっとこっちに来なさいよ。」
「ど、どこ行くんだよ二見さん!?」
瑛理子は光一の腕をおもいっきり引っ張り、人気のないアトラクションの裏側へと光一を連れて行く。
今日は日曜日だから、この遊園地も混雑している。だが、この場所には、誰もいない。遊園地の建物の陰で、おそらくスタッフ以外は来ない場所だろう。
「さあ相原、見せなさいよ。」
「ちょ、ちょっと二見さん!やめてくれよ!!!」
瑛理子はジッパーを下ろして、ズボンの中から光一の陽根を引っ張り出す。しかし・・・・・・大きい。
「ぐっ・・・、二見さん・・・・・・」
「相変わらず・・・・・・大きいわね。」
そう言って瑛理子は光一のペニスをしっかりと握った。すごく熱い。彼女にはわかる。瑛理子に見られて、光一は興奮しているのだ。
すると、そのペニスの先端から、淡くて白っぽい液体が溢れてきた。
「あら?相原、濡れてきたわ?やっぱりおしっこなのね・・・・・・」
「ち、違うよ!こ、これは・・・」
「おしっこじゃないなら、これは何?」
「そ、それはその・・・・・・ええっと・・・・・・」
「カウパー氏腺液?」
「そ、そんなこと・・・・・・」
「ふふふ、相原、そんなに私と・・・・・・したいの?」
「あ、あのねえ・・・勝手に・・・」
すると、瑛理子は光一の首筋に抱きつき、じっと光一を見つめた。
「ねえ、したいの?」
「え、ええっと・・・・・・」
「男なら、はっきり言いなさいよ。」
「・・・・・・したい。」
「仕方ないわね・・・・・・」
そう言って、瑛理子は己のスカートをめくり、パンツを膝までずり下げた。
「!!!」
光一は驚いて声も出ない。今、目の前に、二見瑛理子の、正真正銘の、『おまんこ』がある。
もちろんそれは、瑛理子の女である、絶対的な証明。
「うわ・・・すごい・・・ヒクヒク動いてる・・・」
光一はじっとその場所を見つめた。今、この場所は、淫らな瑛理子の蜜を噴き出しながら、光一を誘っている。
「え、ええっと・・・・・・二見さん・・・・・・」
「相原・・・どうしたのよ?」
「二見さん・・・・・・その・・・・・・」
「はっきり言いなさいよ。」
「ごめん。実は・・・・・・コンドームを持ってきてないんだ。」
「それがどうしたの?」
「えっ・・・・・・?」
光一は驚いて瑛理子を見る。瑛理子は心底から、光一のペニスを欲しがっている。
瑛理子は無言で、その左右の陰唇を指で大きく広げた。
「早く・・・・・・ちょうだい・・・・・・」
「二見さん・・・・・・赤ちゃん、出来ちゃうよ?」
「わかってるわよ、そんなこと。」
「な、なら、どうして・・・・・・?」
あまりにもったいぶる光一に、瑛理子は遂に痺れを切らした。
「さっさとしなさいよ!」
「うわっ!!!」
瑛理子は急に、光一のペニスをぎゅっと握る。そして彼女は、片足を大きく上げて、己の股間を大きく広げると、彼のペニスをその愛液溢れる陰部にピトッと当てた。
しかし彼女には、もとより運動神経はない。長時間、片足で立っていられるはずもなく、彼女の身体は、そのまま光一にもたれかかる。
そのとき・・・・・・
彼女の体の重みで、光一のペニスは、彼女の膣の奥深くに突き刺さった。
「うあっ!!!」
信じられなかった。光一のペニスは今、二見瑛理子の膣の感触を、生で味わっているのだ。
「す・・・すご・・・気持ちいい・・・」
瑛理子は片膝だけ上に持ち上げて、光一にぎゅっと抱きついている。
「はあっはあっ・・・・・・相原・・・・・・あああ・・・・・・」
光一にはわかっている。射精するのは・・・・・・きわめて危険。
それは、理性でわかっている。しかし・・・・・・本能は、必ずしもそうではない。
瑛理子を、妊娠させたい。それが、光一の本能。
相反する二つの命令系統。理性は、射精を否定し、本能は、射精を肯定する。
しかし・・・・・・
光一の理性は否定、本能は肯定であっても、瑛理子がそうであるとは限らない。
不意に瑛理子は、光一の耳元に囁いた。
「射精・・・・・・して!」
瑛理子は、両方とも肯定なのだ。彼女の全身全霊が、光一の射精を欲している。
「うう・・・・・・もう・・・・・・出る・・・・・・」
射精間際なのに、瑛理子は身体を離してくれない。それどころか、全身でぎゅっと抱きつく。
次の瞬間・・・・・・光一は、射精した。
「うっ!!!」
「はああっ!!!」
瑛理子の身体が、一瞬、熱い液を感じる。それと同時に、彼女も絶頂を迎えた。
「はあはあはあ・・・・・・相原、素敵・・・・・・♥」
「二見さん・・・・・・」
「どうしたの?そんな暗い顔して?」
「だって、赤ちゃんが・・・・・・」
「そんな陰気くさい顔するんじゃないわよ!男なら、どーんと構えてなさい!」
そして、それからしばらく経ったある日、瑛理子は学校で、相原と話した。
「ごめんなさい。」
「ど、どうしたの二見さん?」
「生理が・・・来ちゃったわ。」
彼女の言葉に、光一はほっと胸を撫で下ろす。その光一の様子を見て、瑛理子は思わずむっとした。
「決めたわ。今度の日曜日も、一緒に遊園地に行くわよ!」
「ええっ!?」
「ちゃんと来なさいよ!サボったりしたら、一生許さないから!」
「は、はい・・・・・・」
おしまい