「お待たせ。」  
私は、学校の玄関前で待っている相原君のところへ来た。  
今日、休み時間に思わず話が弾んで、今日一緒に帰る約束までしてしまった。  
というわけで、今、玄関先には、相原君と私がいる。  
「待った?」  
「ううん。僕も今、来たところだよ。」  
そう言って相原君はにこっと微笑んだ。そんな彼の微笑を見て、私は思わず顔を赤くする。  
すごく・・・・・・いい男。何だか、見ているこっちまで、興奮してしまいそうなほど、整った顔立ち。  
実は彼は入学当初から結構目立つ存在だった。もっとも、本人は自覚してないそうだけれども、私から見れば、すごくいい男。  
だからここだけの話、ライバルも多い。結構彼のファンって、多いのよね〜。  
そして私も、そんな女の子の一人だった。  
でも、なかなか出会うきっかけが掴めずにいた。でもこの間・・・  
校庭でぶつかってしまった彼と、初めて知り合うことができたの。私、もう、天にも昇るような気持ち。  
でも、人の欲望ってのは、きりがない。  
知り合えただけでは飽き足らずに、私はもっともっと彼のことが知りたい。そして、できれば・・・・・・  
 
・・・・・・恥ずかしいけど、恋人に・・・・・・なりたいなあ・・・・・・  
 
そして、今日、念願がかなって、一緒に帰る。  
何だか夢みたい。でも、ほっぺをつねると痛いから、夢じゃない。  
本当に、現実なのだ。  
私はすごく嬉しい。だから、この機会に、もっともっと仲良くなりたい。  
そして・・・素敵な思い出を、いっぱい作りたい。  
相原君・・・好き。  
彼も、そう思ってくれているといいんだけど・・・なんて、ちょっとずうずうしいかも。  
とにかく、私は、今から相原君と一緒に帰る。  
何だか、ワクワクする。彼と二人で、たくさんの思い出を作りたい。  
そうすれば、将来・・・・・・いや〜ん♥  
 
「咲野さん、どうしたの?」  
彼は怪訝そうな眼で私を見ている。  
「あっ、う、ううん、何でもないの。さあ、一緒に帰りましょう!」  
こうして、私たちは仲良く一緒に帰る。  
 
「ねえ咲野さん、ちょっと寄りたい所があるんだけど、いいかな?」  
「えっ、うん、いいわよ。」  
「ありがとう。」  
こうして、相原君は私の手を引いて歩きだした。えっと、今、私と相原君は、手を繋いでます・・・いや〜ん♪  
そしてやってきたのは、夕暮れの河川敷。ここには、もちろんグラウンドもある。  
「じゃあ咲野さん、ここに立ってて。」  
相原君は私にこの場所に立つように言った。私は言われたとおりにその場所に立った。  
「いいけど・・・何をするの?」  
「うん、実は・・・今、『光一ターン』って言うのを開発中なんだ。」  
「光一ターン?」  
「うん、それじゃあ、早速始めるよ。」  
光一ターン・・・それは何だろう?そもそも、何の競技で使うんだろう?サッカー・・・かな?  
でも、相原君は、サッカー部じゃないし・・・・・・やっぱり違うのかな・・・?  
「じゃあ、行くよ!」  
彼は私から数メートルほど離れた。そして、左右にブレながら、私の方に向かってくる。  
「ここは・・・このステップで・・・こうやって・・・」  
一瞬、私の視界から、彼の姿が消えた。何というフェイント。そして、巧みな動き。  
一気に彼は、間合いを詰めて来る。しかし、私の目の前で、急に彼は立ち止まった。  
「ダメだ、タイミングが合わないや。」  
「相原君・・・・・・」  
気難しそうな顔をする相原君。それを見てると、私も何だか彼に協力したくなる。  
「ねえ相原君、あなたは少し焦りすぎなんじゃないかなあ?」  
「咲野さん?」  
「ちょっと動きが気負ってる感じがするよ。もう少し落ち着いて、ねっ?あなたなら、きっとできるから。そう自分に言い聞かせて、自分を信じるの。」  
そう言うと、一瞬彼の気難しい顔が、緊張がほぐれたのか、少しだけ穏やかになる。  
「そうだね・・・ありがとう、咲野さん。じゃあ、もう一度やってみるよ。」  
「がんばって相原君!私は・・・応援してるから。」  
 
そして彼は、再び私から数メートル離れた。そして、左右に動きながら、私の方に駆けてくる。  
「よしっ!このタイミングだ!」  
一瞬、私の視界から、彼の姿が消えた。そして・・・・・・  
「よしっ!」  
一瞬、彼の声が聞こえる。そして、次の瞬間・・・・・・  
「えっ・・・・・・きゃあっ!」  
私は股間に衝撃を感じて思わず声を上げた。  
「な、ななな、何なの!?」  
何が起こったのかわからない。一瞬の出来事だった。  
そして次の瞬間、彼は私の目の前で、私に背を向けて立ち止まった。  
「やったっ!!!大性交だっ!!!」  
大性交・・・・・・?大成功じゃないの?  
「え、え〜と、相原君?」  
そして彼は、私の方を振り返る。すると・・・・・・ズボンのチャックが開いて、中から巨大な逸物が、そそり立っている。  
「きゃあっ!な、ななな、何なのよっ!?」  
私は目が点になってしまった。どうしてそこで・・・おちんちんを出してるの?  
しかも、よく見ると、その先端から、白い雫がポタッポタッと垂れ落ちている。  
何が・・・・・・起こったの?  
すると彼は、私の方を指差した。  
「咲野さん・・・見てごらん。」  
私はその指先の方を見てみた。それは、私の下半身・・・・・・  
「ええっ!?」  
私は思わず驚いた。私のパンツが、膝の辺りまでずり落ちている。ということは、今、スカートの中身は・・・何も穿いてない。  
そして・・・相原君は、そんな私に声をかけてきた。  
「スカートの中を、見てごらん。」  
私は相原君に背を向けて、スカートをめくって見た。すると・・・私の陰部から、少しだけ血が出ている。そして・・・  
膣の中から、どろっとした白い粘液が溢れ出てきた。  
「なっ・・・こ、これって・・・」  
彼は満足そうに微笑んでいる。しかし私は・・・彼に詰め寄り、思わず引っ叩いた。  
「な、何てことするのよっ!!!赤ちゃんが出来ちゃったら、どうするのよっ!!!」  
 
思えば、これが運命だったのかもしれない。  
 
おしまい  
 

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