最近・・イってくれないよね・・  
 
 
結美から言われた。  
「気持ちよく・・ないの・・かな」  
「そんなことないよ。がんばってくれてるのわかるよ」  
「・・でも」  
 
 
結美と結婚して1ヶ月。  
実は軽いエッチは何回か交わしたが・・セックスはしたことがなかった。  
 
 
初めてセックスを交わしたのは新婚初夜だった。  
ベッドをお互いの愛液で乱し、体を交えた。  
 
 
「私じゃ光一を満足させられない・・?」  
「そんなことない!そんな心配・・しなくていいから」  
 
 
結美は不満だった。  
我慢しつつ(?)官能小説を読み漁ってみたり、エッチな漫画や雑誌にも手を出したりした。  
(なんでなんだろう・・)  
 
 
 
 
「・・・はぁっ・・はぁ」  
シコシコシコシコシコ  
 
 
今・・結美は家にいない。  
一心不乱にリビングのパソコンの前で自分のモノをしごく光一。  
パソコンに映っているのは先日結美に内緒で柊から借りたアダルトなヴィデオだった。  
いわゆるSMモノ。  
(SMモノねぇ・・痛そうなだけなんだけどな・・)  
(そんなこといいつつこんなコトしてるなんて・・)  
・・後の勘違いの火種である。  
 
 
「ふぅ・・終わった。」  
掃除機を掛け終えコンセントを抜く結美。  
「この間借りたDVD今日までだったっけ・・今のうちに見ようっと」  
ふと思い出しパソコンの電源を入れる結美。  
相原家にはパソコンは一台しかない。  
別にユーザー別に光一、結美と分かれているからかまわないのだが。  
 
 
 
 
「あれ・・?なんだろうこのDVD・・?」  
本来中には何もないのが普通である。  
しかし・・中にはコピーしたのであろう真っ白なDVDがでてきた。  
「光一のかな・・?」  
仕事で使うのかもしれない。動画を落としてDVDに焼いたのかもしれない。  
普通の結美ならそう考えて何も考えずにCDを収めただろう。  
しかし・・ちょっとだけイタズラ心がうずいてしまった。  
 
 
「・・みちゃえ♪」  
 
 
うぃーん  
シュィィィィー・・・  
 
 
 
『女王様・・』  
( ゚д゚ )    ←(注)結美です  
なんなんだこれは・・  
 
 
『私の足を・・』  
((( ゚д゚ )))アワワワ  ←(注)結美です  
えっ?えっ?足を?えぇヱ?  
 
 
 
「光一の・・変態・・」  
まさかこんなのが趣味だったとは  
少し「変な人」に見えたことも今までなかったわけではないが・・  
まさかここまでとは・・  
 
 
『あんたにはお仕置きが必要ねぇ!!』  
女王役の女優が叫んだ。  
 
 
ガチャ  
「ただいまー」  
 
夜8時。光一の帰宅である。  
 
「おかえり。ごはん?お風呂?」  
「うーん・・ちょっとだるいからお風呂で」  
「わかった。用意しておくね」  
 
 
服を脱ぎ、風呂に入る。  
 
・・?  
おかしい。  
光一は考える。  
「なんだ・・?やけにご機嫌な気がする・・」  
夜、機嫌のいい結美には何かある。  
経験上というか・・シックスセンスが察知する。警鐘が鳴りひびく。  
 
 
「・・まぁ・・大丈夫だろ」  
思い過ごしだろうと思い、風呂から出た。  
「・・?あれ?」  
下着がない。いや、あるのはトランクス一枚。  
「結美〜、シャツがないんだけど〜」  
「ごめーん、取りに来て〜」  
 
 
 
下着などの洋服タンスはベッドルームにある。  
体を拭き、ベッドルームへシャツを取りに・・  
 
 
 
「・・なんだ?電気くらいつければいいのに・・ておぅあ( ゚д゚ ) !!」  
 
 
電気をつけ・・そこにいたのは下着だけの姿の結美だった。  
「光一、お疲れ様♪」  
「・・びっくりしたぁ・・」  
「ふふ・・」  
そして・・  
 
 
 
「知らなきゃよかったな。光一の趣味」  
そう言ってにっこり笑いバッグからあるモノを出した。  
 
 
 
麻縄  
 
 
 
「Σ(゚д゚ ) 」  
「ふふ♪ごめんね。DVDみちゃった。光一があんなのに興味があるなんて知らなかったな」  
「え・・」  
「言ってくれたらよかったのに・・」  
そういいながら手にした麻縄で光一の体をぐるぐる巻きにする結美。  
「ちょ・・・」  
「こういうのが好きなんでしょ?」  
「ちょっと・・」  
 
 
ぎゅ〜〜〜〜っ  
 
 
 
「ちょっと・・これほどいt・・」  
「だ〜め♪」  
 
 
 
やばい。  
DVD?アレか。柊から借りたあのDVDか  
しまった。パソコンの中に残してたのか  
やばいぞ・・結美・・それは勘違いだ・・  
断じて僕は蹴られるのが好きな男じゃない  
この状況をなんとかしなきゃ・・  
 
「結美・・おちついてきいt」  
「やだ♪分かってるんだから」  
 
分かってないよ。  
このままじゃムチとかろうそくであーゆーのを・・  
 
 
「僕はMじゃないんだ!」  
「ふふ♪」  
にっこり笑いバッグからベルトを取り出した結美。  
 
 
 
パシィ!!  
 
 
 
「ひっ」  
「たっぷりかわいがってあげる♪」  
 
 
 
ヤバイヤバイよマジヤバイ結美マジヤバイ  
何がまずいってまず勘違い。勘違いってレベルじゃない。超勘違い。  
どのくらい・・って宇宙ヤバイの改変してる場合じゃない・・  
 
 
 
しかも結美の下着姿のせいでテント張ってる・・  
勘違いスパイラル全開だorz  
 
 
「ホラ・・やっぱり好きなんじゃない・・体は正直よ?」  
そういってムスコに手を伸ばす結美・・  
 
 
「こ・・これは・・」  
「ねぇ?ドコがきもちいいの?」  
 
 
やばい、想像をはるかに超える修羅場になってしまう・・  
こうなったら・・麻縄をほどいて実力行使・・  
 
 
「固結び・・?」  
「解こうとしたって無理よ?古本束ねたりするの得意なんだから♪」  
 
 
 
古本を束ねるような感覚で僕を思いっきり縛ったのか?  
結美・・ホントはSじゃないか?  
どうする・・どうしたらいい・・  
 
 
 
「ふふ・・もう出てきてる・・」  
「今日はイかせてあげるからね?」  
 
 
すごい。  
なんだ?いつもと感じ方が全然違う。  
なんで?  
すごい敏感なんだけど・・  
たどたどしい手つきなのに・・まるでプロにしごかれてるみたいだ・・  
プロなんて知らないけど・・  
 
 
「・・イクッ」  
「出していいよ?」  
 
 
 
白い液体が吹き出した。  
結美の顔に液体がおもいきりかかる  
 
 
「・・はぁ・・はぁ」  
「ふふ・・いっぱいでたね♪」  
「よかった・・イってくれて。」  
 
 
顔にかかった精液をぬぐう結美。  
 
 
「結美・・」  
「何?」  
「今わかったよ・・僕は・・Mなんだ・・」  
「え?違ったの?」  
驚いたような顔で見る結美。  
 
 
 
「今、結美にシゴかれてる時・・いつもよりずっと気持ちよかったんだ」  
「( ・日・)?」  
「僕は・・Mだったんだな・・」  
「・・・」  
 
光一が何を悩んでるのか分からない結美。  
とりあえず・・わからなかったことがわかってよかった・・と思う。  
 
 
がっかりしたような・・うれしいような・・  
でも・・縛られてうれしいというのはどうなんだろう?  
明日も縛られるのか?またベルトで脅されるのか?  
 
 
 
どーせならボンテージとか着て欲しいな(´・ω・`)  
 

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