彼と知り合ってまだ半年。
なのに、彼と接する事が当たり前で、それによる幸福を享受している。
私は彼に依存している。どうしようもないくらいに。
彼は太陽の光だ。屋内の光の当たらない所に引き篭もる私に
暖かさを齎してくれる。
地球に生まれた生物の大半は太陽の光が無ければ生きていけない。
同様に私も、彼という光無しでは生きられない。
プロポーズをされてより、彼とはたくさんのキスを交わしてきた。
おでこ、唇、首筋、耳…
しかし、貪欲な私は、それだけでは足りなくなってしまった。
抱擁がもたらす安心感、その上に、刺激を欲してしまった。
彼はきっと我慢してくれていたのに、私の方が我慢できないなんて。
今、彼のキスで一番好きなのは、私の性器へのキス。
体中がおかしくなるような刺激。
あさましくそれを求めてしまう私。
彼は時にいやらしく、時に穏やかな微笑で私の性器にキスをする。
私もまた、彼の性器に口付ける。
角度を変えて唇と彼の亀頭部の接触面を変化させるたび、
彼の顔が快楽に歪む。
性器同士のキスは、結婚するまでおあずけ。
堪えきれないのは私か彼か。
それでも私たちは、今日もキスを交わす。
キスされた部分から情が広がる。
彼がいるから生きている意味がある。未来がある。
きっと、強くなれる。