「ねえお兄ちゃん、ちょっといい?」  
菜々がいきなり、僕の部屋にやってきた。  
「あのね、お兄ちゃん。今度の土曜日、なるみちゃんが泊まりに来るんだあ♪」  
菜々の言葉に、僕は思わずドキッとした。あのなるみちゃんが、うちにお泊り。  
「いいのか?まだ高校生の女の子が無断外泊なんて・・・・・・」  
「お兄ちゃん、別に無断じゃないよぉ!ちゃんと親の許可は取ってるし。」  
「でもなあ・・・・・・」  
「はっ!もしかして、お兄ちゃん、なるみちゃんが家に来るの、嫌なの?」  
別に嫌ではないんだけど、なるみちゃんの家族は菜々の家族に僕もいるということをわかっているだろうか?菜々はともかく、僕は年頃の男なのだ。  
「そういうわけではないんだが・・・・・・男友達の家に外泊ってことだからなあ。」  
「お兄ちゃん、大丈夫だよ♪泊まるのは、私の部屋だし。」  
まあ、泊まるのは菜々の部屋だろうけど・・・・・・いいのかなぁ・・・・・・  
 
 
翌日、僕は学校の帰り道に、薬局に寄った。  
もしものときのために、コンドームを買っておこう。って、べ、別にそういうことを期待してるわけじゃないからな!  
「あら、相原くん、こんなところで見るなんて、いったいどうしたの?」  
コンドームを持ってレジに向かう僕の後ろから、聞き覚えのある声・・・・・・  
振り返るとそこには、川田先生がいた。  
「げっ!」  
思わず声が出てしまう。  
「何よ、『げっ!』って?私と出会って、何かまずいことでもあるの?」  
川田先生はジロジロと僕を見ている。  
「まさか、相原君、万引きなんてしてないでしょーね?」  
「違いますって!!!僕がそんなことするわけないでしょ!」  
「ふうん・・・・・・でも、何だかこそこそしてるわね。怪しいわ・・・・・・」  
まだ先生はジロジロと僕を見ている。  
「先生に隠し事ねえ・・・・・・万引きじゃなければ・・・・・・」  
不意に、川田先生はしかめっ面をした。  
「相原君。もしかして・・・・・・」  
先生はどうやらピンときたようだ。もしばれたら、大変なことになる。僕は咄嗟に話題を変えようと試みた。  
「せ、先生はどうしてここに?」  
「先生はね、生理用品を買いにきたんだけど・・・・・・で、相原君は?」  
「そ、そうです!親父に頼まれて、肩こりの湿布薬を・・・・・・」  
「ふうん、本当かしら?私はてっきり、コンドームでも買いにきたのかと思ったわ。」  
するどいな・・・・・・先生を誤魔化すのは、どうやら容易ではないようだ。  
「相原君、若い時にはいろいろあるだろうけど、くれぐれも間違ったことはしないようにね。」  
うわ・・・先生、僕のすぐ後ろに並んでる・・・おもいっきり怪しまれてるなあ・・・  
とりあえず、僕は一緒に買うものをレジに出す。その中には、コンドームも紛れ込んでいる。何とか、先生にばれずに買いたい。  
そして、いよいよ僕のレジの番。店員は、一個一個バーコードをスキャンして値段を集計する。  
ところがこの店員、スキャンのときに、いちいち品物の名前まで読み上げるのだ。  
「湿布薬一点、バンソウコウ一点、コンドーム一点。」  
「わわっ!ちょっと、店員さん!!!」  
「あー、やっぱり!」  
こ、このクソ店員・・・・・・  
「相原君!ちょっとこっちへいらっしゃい!!!」  
会計を済ませた直後、僕はおもいっきり耳を引っ張られて店を出た。  
「相原君!こんなもの、何に使うの!?」  
「い、いやその・・・・・・」  
咄嗟な言い訳が思いつかない。苦し紛れに何とか言い訳を言うが、ますます先生を怒らせてしまう。  
「こ、これは・・・・・・菜々に頼まれて・・・・・・」  
「菜々ちゃんが使うわけないでしょ!・・・・・・まったく、下手な言い訳をするんだから。せめてお父さんとかにしなさい。」  
「は、はい・・・・・・」  
「とにかく、間違ったことをするんじゃありませんよ!まだ高校生なんですから。」  
よかった。先生はそのまま立ち去った。コンドームを没収されずにすんだのは、奇跡に近い。  
まあ、このコンドームは、万が一の時のためのエチケットだけど、やっぱり使うことになるのだろうか?  
さんざん期待させといて、いざ蓋を開けてみたら何も起こらなかった・・・なんてことになったりして。  
とにかく、これで万が一のときのための準備は済んだ。さあ、あとは、他の準備っと・・・  
せっかくなるみちゃんが来るのだから、いろいろ遊びたいしね。  
でも、このコンドーム・・・いつか川田先生にも使ってみたいなあ・・・なんてのは、僕のわがままだろうか?  
 
 
そして土曜日・・・・・・  
「なるちゃん、いらっしゃ〜い♪」  
遂に来た!いよいよ、なるみちゃんが、家に泊まりに!  
「おじゃましまーす!」  
なるみちゃんは今日も元気でかわいい。何だか妹がもう一人増えたみたい。  
でも、なるみちゃんは、妹ではない。そう、あの時・・・・・・恋人同士のキスをしてから。  
「先輩!今日は、よろしくお願いします♪」  
「あ、ああ。」  
「どうしたのお兄ちゃん?耳まで真っ赤になって。」  
「いや、その・・・何だ・・・あはは・・・」  
「も、もう!先輩ったらあ?」  
どうやらなるみちゃんもあのときのことを思い出したみたい。お互いに見つめ合って、真っ赤になる。  
とにかく、なるみちゃんは家にやってきた。今日はいっぱい遊んであげよう。  
 
そして、なるみちゃんは菜々の部屋に入った。よおし、パパ・・・じゃなくって、お兄ちゃん、目いっぱい遊んじゃうぞ〜♪  
と思ったら、菜々に部屋から追い出された。  
「お兄ちゃん!これから二人だけの秘密のお話があるの。だから、ねっ?」  
「ごめんなさい、先輩・・・」  
仕方がない。今日のところは戻るとしよう。ちょっと肩透かしを食らった気分。  
でもまあ、女の子なわけだから、男には聞かせられないような話もあるんだろう。  
僕は一人寂しく、ベッドに寝転がる。ちょっとだけ、不貞寝。  
僕はあっさりと、夢に落ちた。  
 
(なるみも、色っぽくなったなあ)  
僕は隣に横たわるなるみの身体を、優しく抱きしめた。なるみは、美しくなった。隣にいる僕は、思わずドキドキしてしまう。  
「あなた・・・・・・?」  
もう、僕の呼び名は、先輩ではなくなっている。そう、この間の挙式から、僕となるみは、正式に夫婦になったのだ。  
僕の妻・なるみは、僕のすぐそばで優しく微笑んでいる。僕はなるみの頭をそっと撫でながら、彼女に愛の言葉をつぶやく。  
この間までは、コンドームを使って愛し合っていた。でも、もう、コンドームはなしでもいい。  
子供が出来ても、何も問題はなくなったのだから。  
「あなた・・・愛してます・・・?」  
なるみは上体を起こして、じっと僕の顔を見つめる。その表情が、僕にこう告げている。もっと、もっと愛して欲しい。  
それに答えるかのように、僕も彼女の顔をそっと抱き寄せて、唇を重ね合わせる・・・。  
もっと、もっと愛したい。  
何故だろう?初めて愛し合っってから、随分と時間が経ったのに、僕たちは、今初めて愛し合うかのような、新鮮な感覚。  
いつまでも色褪せない、僕となるみの想い。  
何度も唇を重ね合わせているのに、なるみの唇は、そしてなるみの身体は、いつも新鮮な輝きをたたえている。  
僕は、なるみと出会えて、本当に良かったと思う。なるみも、そう思っていてくれるといいんだけど。  
すると、なるみも恍惚の表情で僕にこう囁いた。  
「わたしもね、あなたと出逢えて、本当によかった。」  
僕の妻になる運命の人。そして、なるみの夫になる、運命の人。その二人の出逢いは、あの高2の2学期の頭だった。  
あのとき、僕の脳裏にビビビっと衝撃が走った。今思えば、運命だったのだろう。  
僕となるみが、結ばれるという運命。世界で一番、素敵な運命。こんな運命を与えてくださった神様には、いくら感謝してもしきれない。  
僕はなるみを抱きしめた。愛している。もうこれからは、堂々と愛し合える。子供だって、堂々と作れるのだ。  
可愛くて、美しい僕の妻。抱きしめるだけで、僕の下半身は熱くなる。  
子供を、作りたい。それは、愛し合う男女の、当然の帰結。  
 
「お兄ちゃん!お兄ちゃん!」  
・・・あ・・・・・・あれ?  
ふと横を見ると、菜々が僕のベッドのはしごから顔を覗かせている。  
「もう!お兄ちゃん!いつまで寝てるの!もう晩ご飯だよ!」  
あ・・・もうそんな時間なのか・・・  
 
・・・・・・。  
 
あ、あれ?  
僕って確か・・・なるみと新婚生活を・・・・・・  
僕は辺りをきょろきょろと見回す。高校時代の見慣れた部屋だ。そうか、夢・・・だったのか。  
「もう!せっかくなるみちゃんがおいしいうどんを作ってくれたのに!」  
なるみちゃん?ああそうか、今日はなるみちゃんのお泊りの日だったよね。  
しかしうどんか・・・・・・なるみちゃんのおうどんは、とってもおいしいから、すごく楽しみだ。  
 
「はい、どうぞ♪」  
なるみちゃんのおうどんはとってもおいしいので、すごく楽しみだ。  
「いっただっきまーす♪」  
今日は、僕の両親も一緒の夕食。本当はなるみちゃんがお客さんなんだから、僕らがご馳走しなきゃいけないんだけど、なるみちゃんがあまりにも楽しそうだから、まあいいかw  
「うん、おいしいね♪」  
親父もにっこり笑う。その横で、母さんも・・・・・・  
「光一のお嫁さんに、是非欲しいわあ♪」  
「や、やだあ〜おば様ったら、まだ早すぎますよお〜♪」  
このなるみちゃんの言葉から察するに、どうやら満更でもないらしい。  
「で、光一はどうなのよ?」  
「か、母さん!」  
僕も思わず顔を真っ赤にする。何だか、変な雰囲気になってる・・・。  
でも、どうやらなるみちゃんと母さんの相性はいいみたいだ。巷でよく聞く、嫁と姑のドロドロとかは起こらないだろうな、たぶん。  
 
なるみちゃんのおうどんを存分に堪能した後は、菜々のお部屋で遊ぶ。  
本当はなるみちゃんも食事の後片付けをしようとしたのだが、さすがに母さんが止めた。  
「なるみちゃん、お客さんなんだから、ねっ?」  
「はーい。」  
「よし、じゃあ、お風呂ももうすぐ沸くから、それまで菜々のお部屋で遊んでてね。」  
「はい、ありがとうございます!」  
「うん、元気でよろしい!・・・本当に、光一のお嫁さんに欲しいわあ・・・」  
だから母さん、それはもういいって!  
 
「お風呂できたわよ〜♪」  
「はーい!」  
菜々の部屋でトランプで遊んでいると、母さんの声がした。  
「じゃあ先輩、私たちはお風呂に入ってきますね♪」  
「お兄ちゃん、覗いちゃダメよ!」  
「わ、わかってるよ!」  
まったく、菜々のやつ、一言多いんだよ。  
しかしなるみちゃん、すぐにうちの家族と打ち解けあっていたな。天真爛漫で、裏表のまったくない性格だから、誰とでもすぐに仲良くなれる。  
ちょっとだけ羨ましい。僕はどちらかというと引っ込み思案な方だから。まあ、星乃さんほど極端ではないけど。  
そんななるみちゃんが、僕のことを好きと言ってくれている・・・・・・僕は思わずにやけてしまう。  
それにしても、彼女の唇の味・・・・・・すごく柔らかくて、甘酸っぱくて、おいしかったなあ・・・  
これからも、そんな彼女を大切にしたい。  
責任は重大だ。なるみちゃんを幸せにする・・・それには、僕がきちんと勉強して、いい企業に就職しなければならない。  
彼女を、そして将来的には彼女の子供たちを養っていくには、気持ちだけではダメなのだ。しっかりと現実を見据えて、稼げるようにならないと!  
僕は気持ちを新たに、机に向かった。勉強して、いい仕事に就くために、今は出来る限りの努力をしよう。  
何よりも、彼女のために。  
 
「光一、お風呂空いたわよ。早く入りなさい。」  
下の階で、母さんの声が聞こえた。なるみちゃんと菜々が、お風呂から上がったらしい。  
僕は着替えを持って部屋を出た。すると・・・・・・  
「先輩!!!」  
どんっ!!!  
「うわっ!!!」  
いきなりなるみちゃんが抱きついてきた。  
「な、なるみちゃん・・・・・・」  
なるみちゃんの身体は、ほんのり湯気が立っていて、温かかった。彼女の皮膚も、ほんのり桜色。  
僕は彼女を抱きしめた。  
「すごく・・・・・・いい香りがするね・・・・・・」  
「えへへ・・・・・・」  
柔らかい、石鹸の匂い。それが彼女の本来の匂い立つような香りと、見事にマッチしている。  
僕はそっと、彼女の頬を押さえて僕の顔に向けた。そして・・・・・・  
「あ・・・・・・」  
唇が重なり合う、甘い、甘い一瞬。恋人同士だけに許された、二人だけの刻。  
 
「あ〜っ!なるみちゃんだけ、ずるい〜!!!」  
いきなり後ろで菜々が叫んだ。そして・・・・・・  
「菜々も!!!」  
むぎゅっ!  
「こ、こら!お前は妹だろうが!!!」  
菜々まで僕に抱きついてくる。僕は何とか菜々を引き剥がして、お風呂に向かう。  
しかし・・・、この妹のブラコン、いずれは何とかしなくちゃいけないな。  
お兄ちゃんを好きって言ってくれるのは嬉しいけど、僕たちは実の兄と妹なのだから。  
手っ取り早いのは、菜々に素敵な恋人が出来ることだけど、実はそれが一番難しいことだったりする。  
菜々の目を、僕から他の男へ向けさせる・・・・・・誰かいい人がいればいいんだけど・・・  
でも、半端な奴には、妹はやれん!というのは、僕のわがままだろうか?  
 
お風呂から上がった後、僕たちは再び菜々の部屋で遊ぶ。  
「ロン!」  
うわっ!僕の目の前に突きつけられた現実。それは、なるみちゃんが、僕の捨牌からあがったこと。  
「リーチ、一発、大三元〜♪」  
大三元はそれだけで役満だから、リーチ一発の役は付かないのだが・・・っと、それはともかく、彼女の牌は、見事に『白』『発』『中』が3個ずつ並んでいる。  
しかも、残りは三萬が3個、そして四萬が1個。で、僕が捨てた牌が、四萬。  
「あ〜、なるみちゃん、すごい!四暗刻まで付いてる!ダブル役満!」  
あっという間に、僕の点棒は、すっからかんになる。・・・・・・とほほ。  
 
そんな感じで遊んでいると、次第に夜は更けていく・・・  
「ふわあ・・・菜々眠いよお〜」  
「菜々ちゃん、一緒に寝ようか。」  
「うん・・・ふわあ・・・」  
もう寝る時間。僕は立ち上がり、自分の部屋に向かう。  
「それじゃあね、二人とも、おやすみ。」  
「うん、おやすみお兄ちゃん・・・・・・」  
「おやすみなさい・・・」  
 
僕は自分のベッドに寝転がり、天井を見つめた。  
なるみちゃん、かわいいなあ・・・・・・そのなるみちゃんが、僕のことをこんなに好きになってくれているなんて、僕はすごく幸せだ。  
いつまでも、大切にしたい。僕も、なるみちゃんのこと、大好きだから。  
・・・・・・。  
 
「せ・ん・ぱ・い♪」  
不意に、僕の枕元で、なるみちゃんの声がした。見ると、なるみちゃんがはしごから、僕の顔を覗いている。  
「な、なるみちゃん!?」  
僕が驚いた表情でなるみちゃんを見ると、なるみちゃんは僕に微笑みかける。  
「先輩、菜々ちゃん、寝ちゃった。」  
「そ、そう・・・」  
「先輩、一緒に寝てもいいですか?」  
僕は思わずドキッとする。まさかの、お約束な展開。でも、こんなにトントン拍子に進んでもいいのだろうか?  
彼女は、僕の返事を待たずに、ベッドの上に転がり込んだ。  
「わーい!先輩と、一緒に寝るんだあ〜♪」  
なるみちゃんの無邪気な笑顔。彼女は気づいていないらしい。この事の重大さに。  
「なるみちゃん・・・今、自分のしていることが、わかってる?」  
僕のしかめっ面に、なるみちゃんは一瞬、驚きの表情を見せた。  
「えっ?先輩?」  
 
なるみちゃんの表情が、一瞬、不安に曇る。  
僕はなるみちゃんの肩をそっと抱き寄せる。そして、彼女のパジャマのズボンの隙間から、一気に片方の手をその股間へと滑り込ませた。  
「きゃっ!せ、先輩!何するんですかあ!」  
驚くなるみちゃんに、僕はしかめっ面で答える。  
「なるみちゃん、年頃の男と女が一緒に寝るって言うのは、こういうことなんだよ。」  
僕の手が、一気に彼女の股間へと食い込む。そこは、彼女の一番敏感な部分。  
「せ、先輩・・・・・・。」  
「もう子供じゃないんだから、わかるよね?」  
「・・・・・・はい。」  
なるみちゃんはぎゅっと、僕の腕にしがみついている。その股間を、僕の手が、撫で回している。僕の手が、少しずつ湿ってくる・・・・・・。  
「・・・・・・先輩、それでも・・・・・・なるみは、先輩と一緒に寝たいです・・・・・・」  
なるみちゃん・・・・・・そこまで、僕のことを・・・・・・  
僕の表情が、次第に微笑みに変わる。そんな僕を見て、なるみちゃんもほっとしたようだ。  
「じゃあ・・・一緒に寝ようか。」  
「はいっ!・・・えへへ。」  
僕はなるみちゃんをぎゅっと抱きしめた。そして、その甘い唇を吸う。  
「ん・・・・・・」  
その間も、僕の手は、彼女の股間を弄っている。少しずつ、その場所は潤いを帯びてきている。  
おそらく、生まれて初めての経験なのだろう。その股間とは裏腹に、彼女の顔には、少しだけ不安の表情が曇る。  
「心配しなくていいんだよ、なるみちゃん。」  
「先輩・・・・・・」  
僕の手が、コリッとした突起をさすった。  
「んっ!!!」  
なるみちゃんは、悲鳴を上げるのを必死に我慢している。今、大声を出したら、僕の両親が起きてくるかもしれない。  
彼女もわかっているのだ。今は、二人だけの、大事な刻。  
今触った場所・・・それは、クリトリスだろう。ならば、その更に奥には、彼女の膣があるはず。  
「んあっ!!!」  
なるみちゃんは、必死に僕にしがみついている。僕の指が、膣の入り口に触れたのだ。  
「せ、先輩・・・・・・私・・・・・・変になっちゃいそう・・・・・・」  
「いいんだよなるみちゃん。今だけは、変になっちゃっていいんだ。それに・・・・・・」  
僕は再び、なるみちゃんの唇を吸って答える。  
「これは、全然変なことじゃないよ。だって、これが、愛し合うってことなんだから。」  
「んんんっ!!!」  
今、なるみちゃんは、生まれて初めて、膣の中に異物を挿れられた。それは、僕の指。  
「ふ・・・ふああ・・・あ・・・」  
僕の指がなるみちゃんの膣を拡げる。やがては、僕の逸物を受け入れる場所なのだから、じっくりと、入念にほぐしてやらないといけない。  
その僕の指から、なるみちゃんの愛液が伝わる。僕はその指を、なるみちゃんの目の前にかざした。  
「見てごらん。今、なるみちゃんは、こんなに発情しているんだ。今のなるみちゃんは、女なんだ。」  
そう、なるみちゃんも、女なのだ。この濡れた僕の指が、それを証明している。  
なるみちゃんは恥ずかしそうに顔を赤く染めながら、こくりと頷いた。  
 
なるみちゃん・・・・・・すごく可愛い。  
いつしか僕も、すごく興奮している。もっと、もっとなるみちゃんを感じたい。そう・・・・・・なるみちゃんの全てを見たい。  
僕はなるみちゃんのパジャマに手をかけると、丁寧にそれを脱がせていく。白くて、柔らかそうな素肌。その胸の先には、赤い実が二つ、実っている。  
なるみちゃんは、やや不安そうに、僕の動きに従っていた。抵抗は、まったくしなかった。今、なるみちゃんは、僕に全幅の信頼を置いている。  
「先輩・・・・・・大好き・・・・・・」  
やがて、なるみちゃんは僕の目の前で、全裸になった。なるみちゃんは、顔を真っ赤にしている。僕の目の前で、あられもない姿になっているのだから。  
そして、僕もパジャマを脱ぎ、全裸になる。そして、僕はなるみちゃんを抱きしめた。  
今、僕となるみちゃんの間には、紙一枚、布一枚の隔たりもない。今の僕は、正真正銘の男。そしてなるみちゃんは、正真正銘の女。  
愛し合う、男と女なのだ。今から、動物的な本能で、愛し合う。  
でも、僕もなるみちゃんも、人間である。だから、最後の理性は残しておかなければならない。  
身も心も、すべて動物になってしまうわけにはいかないのだ。人間は、社会性のある動物。  
今のなるみちゃんは、社会的には高校一年生の女の子。そんな彼女を、間違っても妊娠させるわけにはいかない。  
僕は枕元に置いてあったその『最後の理性』を、己の逸物に装着する。これが、僕となるみちゃんの、最後の理性。  
「先輩・・・・・・」  
なるみちゃんは、そんな僕を、うっとりとしたような表情で見つめる。彼女にもわかっているのだ。間違っても、妊娠するわけにはいかないということを。  
そして、僕のその想いが、なるみちゃんへの愛情であるということも。  
そのしっかりと『最後の理性』を装着した逸物を、彼女の膣の入り口へと当てる。  
その僕の陽根から、ゴム越しに彼女の鼓動が伝わってくる。すごく・・・ドキドキしてる・・・  
彼女は、僕のベッドのシーツをぎゅっと掴んで、口で噛んでいる。間違っても、大声を出さないようにしているのだ。  
「なるみちゃん・・・行くよ。」  
その陽根が、膣を押し分けて、中に進んでいく・・・・・・  
「!!!」  
瞬間、彼女はぎゅっとシーツを噛んだ。今まさに、彼女の処女が、僕の陽根に引き裂かれている。  
彼女の眼が、血走っている。痛いのだろう。  
亀頭の傘まで入ったところで、僕は動きを止めた。  
「・・・・・・。」  
そのまま、僕は陽根を引き抜く。  
「なるみちゃん、今日はここまでにしておこう。」  
「せ、先輩・・・・・・」  
涙目の彼女を、これ以上の痛みに晒すわけにはいかなかった。  
「先輩・・・・・・どうして?」  
なるみちゃんが僕をじっと見つめて訊いた。その眼は、まだ涙がにじんでいる。  
「なるみちゃんの一生に残る思い出だから、出来るだけ素敵な思い出にしてあげたいんだ。」  
するとなるみちゃんは、僕の胸に顔を埋めた。  
「先輩・・・・・・ごめんなさい。私がもっと我慢していれば・・・・・・」  
そんななるみちゃんを、そっと優しく抱きしめる。今は、これでいい。  
「無理はしなくていいんだ。少しずつ、大人になっていけばいいんだよ。」  
僕の言葉に、なるみちゃんはこくっと頷いた。  
「心配しなくていい。僕だって・・・君を、愛しているんだから。」  
「先輩!」  
なるみちゃんはもう一度、ぎゅっと僕に抱きついた。そして、再び熱いキスを交わす。  
「さあ、今日はもう寝ようか。」  
僕はなるみちゃんにパジャマを着せて、自分もパジャマを着た。そして、二人ベッドに横になる。  
「おやすみ、なるみちゃん。」  
 
「あ〜っ!!!なるちゃんだけ、ずるい〜!!!」  
いきなり枕元で大声がして、僕となるみちゃんは目を覚ました。  
「な、菜々ちゃん?」  
「私も一緒に寝る〜!!!」  
そう言って、菜々も僕のベッドに転がり込んできた。  
「こ、こらっ!菜々、お前は妹だろうがっ!!!」  
「いいのっ!菜々も一緒に寝るの!」  
無邪気な菜々を見て、僕となるみちゃんはくすっと微笑んだ。  
 
あれから2週間・・・・・・  
 
今、なるみちゃんは学校の帰りで、僕の部屋に来ていた。  
「先輩・・・・・・」  
僕のベッドに横になるなるみちゃん。その股間には、僕の『最後の理性』付きの陽根が、深々と突き刺さっている。  
「やっと、一つになれたね。」  
「はいっ!」  
僕もなるみちゃんも、制服を着たままだ。そしてなるみちゃんはスカートを捲くり上げて、僕を迎え入れていた。  
「先輩・・・・・・私、やっと、やっと・・・・・・」  
なるみちゃんの瞳から溢れる涙。だが、それは痛みから出たものではなかった。  
僕はなるみちゃんの涙を拭って、彼女の耳元で囁いた。  
「なるみちゃん、愛してるよ。」  
「私も、愛してます。先輩!」  
 
 
あれから10年・・・・・・  
 
あの時の夢が、遂に現実となった。  
今、僕の隣には、お腹を大きく膨らませているなるみがいる。  
僕となるみの、愛の結晶。これからも、大事に育てていきたい。  
 
やはり、あのとき、『最後の理性』を残しておいてよかった。  
結婚して、『最後の理性』を外した途端、なるみは妊娠してしまったのだから。  
あの時・・・・・・もし、妊娠していたとしたら、とんでもないことになっていたかもしれない。  
でも、今なら、もう大丈夫。僕たちはもう、立派な大人なのだから。  
「ねえあなた・・・・・・」  
なるみがじっと僕を見つめる。  
「な、何かなあ・・・?」  
「私、がんばって、元気な赤ちゃんを産むわ♪そしてね・・・・・・次の3つのうちから、一つを選んでください。」  
 
@ サッカーチーム(11人)  
A オーケストラ(140人)  
B 政令指定都市(50万人以上)  
 
「あ、あの、なるみ・・・これって・・・?」  
「うふふ。子供の数に決まってるじゃない♪」  
「いや、@はともかく、AとBは無理だから。」  
「わかってます。でも、それぐらい、いっぱい産みたいなあってこと?」  
養育費、どうするつもりだろう・・・・・・?僕、普通のサラリーマンなのに・・・  
 
おしまい  
 

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