『チリンがチロロ伝』
(さて、どうしたらいいものガラ…)
ヴァイパー(もとい、メカヴァイパー)は悩んでいた
チロロに押し切られて忍術を教えるといった手前、逃げるわけにもいかなくなったからである
ここまでに至る経緯はアニメの第121話を見てほしいが、しかし自分はペコポンの忍術を知らない…
伝え聞く宇宙忍術ぐらいは知っているが、本場ペコポンの忍術となるとお手上げだ
だが、しつこくペコポン流忍術を教えてとせがむチロロのしつこさには抗えず、仕方なくバーの奥の部屋を借りて忍術教室となった
「わーい!ベッドがふかふか〜!!」
「さてと、じゃあ何から教えてやろうかな…」
「ドロロさん、早く教えてよ〜!」
今までの彼女の行動ぶりを見るに、体術関係はそこそこかじっていように見受けられた
ということは、身を隠したりする術は教えるまでもないだろう
確か、最初にチロロたちと出会ったときに忍術修行がどうたらこうたら言ってたような気がする
到底忍術には見えないような技も使っていたが、自分より相手の方が忍術に詳しいと見るべきだ
「(いい加減なことを言うと突っこまれそうだし…ほんとにどうすりゃいいんだガラ!)」
ヴァイパーは、さっき付き合うと言ってしまった自分の言葉に後悔した
しかし、こうしていてもどうにもならないのも事実
こうやって体半分を改造している事だし、対ケロロ小隊用に控えておいた兵器でごまかそうか?
そんな考えが彼の頭をよぎったとき、先に口を出してきたのはチロロのほうだった
「ドロロさん!ウチは、ずっとペコポンの術で知りたかった事があるの!」
相変わらずケタケタと元気よく笑いながら、チロロはベッドから勢いよく立ち上がった
ヴァイパーとしても教えてほしい事があったらやりやすいので、彼女の言葉は渡りに船だ
「何だ?俺は何を教えてやりゃあいいガラ?」
「えっと…ボーチュージュツっていう術!」
「は!!?」
チロロがけろっと言い放った言葉に、さすがのヴァイパーも開いた口が塞がらない
彼女の言う房中術が、いわゆるセックスの事を指しているのは分かる
されど相手は年端もいかない少女であるため、いくら鬼畜なヴァイパーでも困ってしまった
自分だって凶悪な一族の一人なので、売春や強姦も経験済みだ…しかしこれは話が違う
「い…いかん!それだけはダメだガラ!!」
「え〜、どうして?」
まだ何も知らないはずのチロロは、ごく当たり前のように聞きかえした
うなだれるヴァイパーをよそに、チロロはその経緯を淡々と語る
「あたし、宇宙通信教育で忍術を学ぼうとしたら年齢制限があって途中までしか習えなかったの」
「つ、通信…??」
「よくわかんないけど、パパが18歳未満はダメだからってやらせてくれなかったんだ」
「…(滝汗)」
「だ〜か〜ら〜、教えてよボーチュージュツ!」
無知である事がこんなにも煩わしい事だったとは
ヴァイパーはこの少女の天真爛漫っぷりに改めて畏怖した
しかしこうしていてもらちが明かないので、とりあえず最初だけでも教える事にした
最初といっても実際にするのではなく、ヴァイパーもこれで諦めてくれれば言う事はなかったのだが…
ずっと背を向けていたヴァイパーは、再びベッドに座ったチロロの側へと腰かけた
あえて深刻そうな顔で煽ってみたものの、おそらく彼女にとっては無駄に違いない
ヴァイパーは頷き、教えてやると同意した旨を示した
「ホント?やったぁ!!」
素直に喜ぶチロロの笑顔が痛い
だが、こうでもしてくれなければ諦めてくれないだろう
…それにしても間近で見て気が付いたが、この少女は結構可愛いではないか
ケロン人にしては珍しい蛍光色タイプの体色に、イエローの肌が逆に艶かしい
大きな瞳は何の汚れも知らず、こちらを見つめて爛々と輝いている
「いいか?」
「はいっ……えっ?!」
何の予告もなしに、ヴァイパーは彼女を押し倒した
そして馬乗りになって覆いかぶさり、すぐに四肢を押さえつけて抵抗できなくしてしまった
この一連の動きの中で、チロロは呆気にとられて反撃すらしていない
「あ、あの…」
「…」
「んんんっ!!」
いまだ無言のまま、ヴァイパーは淡々と物事を続けていく
次にそのブ厚い唇をチロロへとねじ込み、彼女の唇を強引に奪った
これにはさすがに拒絶反応を示し、手足をバタつかせて精一杯の反抗をするがヴァイパーの勢いは止む気配が一向に無い
耐えられなくなった彼女の表情から、次第に好奇心が消えていく
その様子を見届けると、彼はそっとチロロから離れた
何が起こったかのかも解らず、固まっているチロロにヴァイパーは言う
「ん……はぁッ…!」
「どうだったガラ?」
「―――」
「お前が望むなら止めはせんが、するならするでもっと怖い思いをすることになる――それでもいいガラ?」
「―――」
物言わぬチロロの姿に、ヴァイパーは少しだけ罪悪感を感じていた
種族特有の加虐心が疼いたのか、軽くたしなめようと思ったのに彼女の唇まで奪い取ってしまった
いくら極悪非道な種族とて、僅かだが慈悲や自戒の念も持ち合わせている
ともかく、これで忍術教室は終わりだ…ヴァイパーはここを後にするべく、ドアへと手を掛けた
ドアノブに伸びたヴァイパーの手を、ひしと掴む小さな黄色い手――振り返った彼の視界に、チロロの姿が写った
俯いてて表情が伺えないが、ぴったりと寄り添うようにヴァイパーの手を握っている
やはり怖かったのか?
ヴァイパーは慰めの一言も無いと後味が悪いと思い、ノブから手を離した
「…俺も、流石に――」
「ねぇドロロさん、もっとして!」
「……………………………………………………………………………………はァ!!???」
今日1番の仰天発言に、ヴァイパーは腰が抜けるほど驚いた
見ると、彼女の表情は曇るどころか晴れ晴れとしていて、むしろさっきより艶に満ちている
ガクブルしているヴァイパーを尻目に、彼女は話をどんどん進めていく
「おま、おおおお、おまま、お前…!!」
「いや〜最初はびっくりしたけど、忍者になるなら怖いのも関係無いって思ってね♪」
この女は底知れない…いや、底が無いのか??
襲われておいてこんな事が吐けるなんて普通ではないと、ヴァイパーは本気でチロロに恐怖した
一方のチロロは早く次の展開が楽しみだと言わんばかりに、ニコニコとお天道様のような顔のままだ
「バカ言うんじゃねえガラ!怖いどころじゃないんだぞ!い、痛かったりして大変な事にッ!!」
最後まで釘を刺し、彼女を思いとどまらせようと必死のヴァイパー…何だか痛々しい姿である
だが、今度はヴァイパーが呆気に取られる番だ
天真爛漫悪魔のチロロは自分からベッドに戻って寝転び、いつもの笑顔で手を差し出した
ちゃっちゃと忍者の衣装も脱ぎ捨て、まるで修学旅行に来た小学生のような風体だ
「ドロロさん、しよ♪」
―相手は敵性種族のケロン人で、しかも幼女
―合意の上なら和姦だが、年齢的・状況的に見ても完全に未成年者への性的暴行と同様のシチュエーションだ
―しかし、出来る限りの静止はしたし、これ以上止めても聞かないのであれば…
「…仕方ねぇガラ」
もう止めても無理だと覚悟したヴァイパーは、とうとう折れて彼女のいるベッドへと足を踏み入れた
チロロは喜んで抱き寄り、もう勝手にしやがれと自暴自棄に等しい心情のヴァイパーを先に寝かせる
そして、んちゅー♪と、子供っぽい軽めのキスで事は始まるのだった
「んっ、ちゅ…ちゅ……」
「……ッ!」
最初に仕掛けてきたのは勿論チロロで、いきなり直に唇から攻めてきたのにはヴァイパーも面食らってしまった
しかも、さっきヴァイパーが無理矢理唇を奪ったときはそう思うほどではなかったが、チロロの舌遣いがかなり上手だ
キスが上手い人はサクランボの蔕を口の中で結ぶ事が出来るとは有名な話だが、そういえば彼女はさっき東京タワーを作ってきたばかりではないか
これはマズいと感じたヴァイパーだったが、時既に遅し…彼女の猛攻撃は始まっていた
「ん"…!!?ッッ……〜〜〜〜!!!」
「…っは、んん…んっ」
やはりチロロの舌遣いは相当のものである
そっちの知識は無いに等しいはずの彼女の舌が、唇や舌が届く範囲で攻めに攻めている
絡み、吸い、ついばみ、啜り――それなりに場数を踏んでいるはずのヴァイパーも、このキスの衝撃にはシーツの端を掴んで耐えるしかなかった
「(ば、馬鹿な!?こいつまだガキのくせになんつー舌遣いを…ダメっ!くやしい…でも、感じちゃうッ!(ビクビクッ))」
「んぁ…ん?ドロロさん、大丈夫?」
某クリムゾン風に感じていたヴァイパーの様子に気付いたチロロが、そっと唇を離した
彼女はただ一生懸命にキスを続けていただけであったのだが、その破壊力までは自覚していなかったようだ
キスだけで骨抜きになったヴァイパーは、何とかプライドを保つために無理矢理強がって見せる
「はぁ…はぁ……ま、まだこんなものでは甘いガラ!それでは男を勃たせることもできんガラ!」
「は、はいっ!」
本当はチロロのキスで図らずもギンギンになっていたのだが、あえてここは隠して平静を保った
が、これが逆効果だった
「それではもう一度…チロロ、ちゅーでいきます!」
「うむ…ってええええ!!?」
「さ、またそこに寝てください!」
言うが早いか、チロロは再びヴァイパーの唇を奪った
今度はさっきよりも広範囲に、ヴァイパーの大きな口を満遍なく攻め立てていく
自分の言葉を悔いつつ、彼はチロロの超精巧なテクニックに翻弄されてしまうのだった
「はぁ…んぐ………んっ、ぁ…」
ただの単調なキスも、その才能によって至高の極みへと昇華される場合がある
無意識のうちだったが、チロロはヴァイパーの両手を掴んで自由を奪い、彼の抵抗を完全に阻んでしまった
体が小さいので上半身しかカバーできていないが、馬乗りになっているので多少足を動かされても平気だ
この一連の行為が無意識で行えてしまうとは…このチロロ、末恐ろしい娘である
もっとも、それを一番理解していたのはヴァイパーだったが
「(冗談じゃないガラぁ!こいつの舌はマジ半端ねぇ!!な、何だコリャ!!?)」
かつてケロロ小隊に敗北した時、ヴァイパーは死を覚悟した
その時はどうにか九死に一生を得る事ができたが、生涯において一番ピンチに瀕していたのはあの時であったと、今でも述懐する
しかしこの考えは改めなければならない…理由は言及するまでもないだろうが、どうにも情けない話だ
「くっ、ん…んんんんっ!!」
「(ダメぇ!も…ヴァイパー飛んじゃうゥ!!)」
いきなりヴァイパーがチロロの手を振り切って突然の抱擁をした瞬間、彼の体がビクンと大きく震えた
奇妙に思ったチロロは、強く締め付ける彼の腕を解いて振り向く――するとそこには…
「ひぇっ?!」
「はひぃ…んな、バカな…ガラ」
チロロが見たのは、キスだけでイってしまったヴァイパーの男根だった
服の上からでもわかるほど勃起しているそれを、チロロは興味深そうに見つめる
その服の下には、ぬるぬるとした白い液体が散っていた
キスだけで大の大人をイかせてしまうとは、末恐ろしい(ry
「これ、大丈夫なのかな…?」
だが、ヴァイパーの明確な反応が返ってこず、チロロは少々戸惑っていた
相変わらずヴァイパーは恍惚の表情で何も語らず、"一部"を除いて安静にしている
チロロはまた振り返って、その"一部"に着目する…言うまでもなく、それは彼の股間だ
イってからしばらく経ったのに、まだその勢いは衰えていない
好奇心の塊であるチロロは怖がる様子もなく、それに顔を近づけた
「うわぁ…何か変なにおいがするけど、コレ…」
ちょっとだけプニっと触ってみると、暖かくて程よい硬さを帯びている
例の白いモノにも触れてみたが、服を通してぬるりと指に付着した
勇気を出してそれを口に含んでみると、何とも言えぬ変な味だ
思い切ってチロロは、ちち…とヴァイパーのズボンのファスナーを下ろしてみる事にした
「う…んん?!」
「ああ、気が付いた?」
丁度そのときヴァイパーも目を覚ましたのだが、この状況を見てマトモなリアクションが取れるはずがない
チロロは張り詰めて下ろしづらいファスナーにてこずっているようだが、ヴァイパーは慌てて彼女の手を掴んだ
「や、止めんかコラッ!」
「ちょっと待ってよドロロさん、いま済むから……ッ!」
焦燥したヴァイパーはチロロの手を離そうと揉みあいになったが、逆にファスナーが全開となってしまった
緊張から解き放たれた男根はぶるんとチロロの目の前にいきり勃ち、ビクビクと脈動している
かつての一件で半身をサイボーグ化しなければならないほどの重症を負ったヴァイパーだが、ここだけは半分やられなかったのだ
この男に残された純粋な生身の最後の部分…そんな大切な場所を凝視されて、ヴァイパーも引っ込みがつかなくなっていた
「おっきい…ぴくぴくって、動いてる……」
「…なあ、お前はこれからどうするか、解ってるガラ?」
「へ?」
一度自分の体からチロロを降ろすと、ヴァイパーは少し真面目な顔をした
まずチロロの股間を指さして、次に自分の露出したものを指さす
彼は、何が何だか解らないといった顔のチロロへ、どうするのかを詳細に説明しようというのだ
「俺にも羞恥心はあるから1回しか言わん…よく聞け」
「ハイ!」
「今も指さしてみせたが、お前のそこに俺のコイツを挿入するガラ」
「う〜…?」
「つまり、だ!ここに俺のをブチ入れるんガラ!!」
「んひゃっ!!!」
いい加減振り回されるのは我慢の限界だったヴァイパーは、痺れを切らしてチロロの秘部へとその指をねじ込ませる
今度こそ本当に動揺したチロロは、その表情を初めて本気で曇らせた
「やっ、あ…ダメ!そんなトコ…あ、ぁ…!」
「シャシャシャ…オラァどうした!くノ一になりてぇんだろ!?」
まだ初潮さえ迎えていないチロロのそこは、薄い筋が一本通っているだけだった
体格の違いもあるが、指もせいぜい二本入るか入らないかといった具合だ
じたばたと手足を動かして抵抗するも、相手のヴァイパーは戦闘のプロなので子供の1人をいなすのは造作もない
ここに来てようやく優位な立場に立てたと、ヴァイパーも結構上機嫌でチロロを攻める
「痛っ!ふぁ…やだやだぁ!!」
「ほほぉ…ガキでも一応濡れるもんなんガラ」
「ドロロさん、あたしもうこんなのは嫌!!こんなに辛い思いするんなら…忍者なんて…」
「?」
「止める…あたし、くノ一なんてやめる……」
チロロのすすり泣く声を聞いて、ヴァイパーはその指を止めた
彼女は未曾有の状況に着いていけず、とうとう泣き出してしまったのだ
やはり所詮は世間知らずの女の子だし、こうなることなど最初から目に見えていた結果である
しかし、この展開を誰よりも望んでいたヴァイパーは、非常に後ろめたい気分に包まれていた
「(少なくともこれで馬鹿げた忍者ごっこは終わったが…ホントにこれで良かったのかガラ…?)」
彼としてはチロロが鬱陶しかった感があったものの、その一方でどうしても放っておくことはできなかった
別れた女房が引き取っていった息子に似ていたから放置しておけなかったのか?
否、理由はそれだけでは無いはずだ
「ひっく…えぐ……」
枕を抱いて涙するチロロ
すると、背中をさすられたのを感じてチロロは顔を起こした
「ぐす…ド、ドロロさん…」
その顔は涙でぐしょぐしょになっていたが、起きたところをヴァイパーがシーツの端で拭き取った
…チロロは、くノ一になりたい一心で眼を輝かせていた
煩わしいと一蹴したヴァイパーだが、彼女は本気で修行したくてくっついてきている
彼からすれば単なる遊びみたいなものに見えたが、チロロは一生懸命に忍者になろうとしていたのは事実
それを踏みにじってしまうのも酷だと、ヴァイパーは思い直したのだ
「―悪い、俺も少し度が過ぎたガラ」
「ん…」
「だがこれでハッキリと解ったはずガラ――忍者になるには辛く険しいってな」
「ん…」
震える身体を包みこみ、ヴァイパーはチロロを抱いた
涙を拭きつつシーツにくるみ、2人は一緒に温もりを感じている
「俺はあまり頭が良くねえから偉そうな事は言えない…けど、途中で物事を放り出すのは愚かな事だガラ」
現に自分や自分の一族も、こうやってケロロ小隊を追うのを止めていないぞ…とも言おうとしたが、言ったらややこしい事になりそうなので飲みこんだ
腕の中のチロロは相変わらずぐずっているが、だいぶ落ち着いてきたらしい
そして一呼吸置くと、彼女はハッキリとした口調で宣言した
「ドロロさん…………あたし、頑張る」
「…よし」
決心をしたチロロの姿に、思わずヴァイパーの表情にも笑みが零れた
思惑は違えど決意が同調した2人は、今度は静かにベッドへと身を投じた
指さえ入れるのが苦しいのに、これでまともな行為になり得るのかが最後の疑問だった
そこそこ濡れているので準備だけは心配ないようだ
「あぁっ!」
「やはり痛いみたいだな…」
まだ何の性的快楽も知らない彼女を苦しめないように、ヴァイパーは細心の注意を払って労わった
機械の腕では愛撫できないので、片手だけでチロロのしなやかな黄色い肌を擦る
「だ、大丈夫!だからお願い、教えて…ドロロさん」
羞恥よりも恐怖心が先立っているはずだが、それでもチロロは歯を食いしばって耐えている
了解したヴァイパーはファスナーを下ろす…最初の射精から時間が経過して若干勢いが弱っていたものの、それなりの硬度は保っていた
問題のチロロの膣口は、こねまわして慣らしてもキツキツであることに変わりはない
こうなるとストレートに挿入するしか方法はなく、チロロの身体に半端ではない負荷が掛かる事になるのだが…
押し問答していても仕方が無いので、ヴァイパーは仕方なく挿入に取りかかった
「ぁ…………ッ、……〜〜〜〜〜〜〜!!!!」
「チッ…糞狭い………ガラ」
「〜〜!!〜〜〜……ひ…ぅ…、……ぁ…」
声にならない悲鳴を押し殺し、チロロはヴァイパーが沈んでくるのを必死で受け止めていく
まだ亀頭さえ挿入し切れていないのに、彼女の固く閉じた瞼からはボロボロと涙が溢れ出る
でも、決してチロロの口から拒絶するような言葉は出てこなかった
「ーーーーーーーーッッッッ!!!!!」
「お、ぐう…ッ!?」
先端が半分ほど進んだところで、プツリと何かが裂ける感触の後に男根が膣内へと一気に押し進んだ
チロロが見せた苦悶の表情を確認するまでもなく、彼女が破瓜を遂げた証拠が腿を伝った
最奥まで辿り着くが、ヴァイパーのモノは半分までしかカバーする事ができないほど狭い空間であるため、動かしようがない
激痛で悶えるチロロの事もあるので、しばらくこのままの体勢を保持する事にした
「狭い…というか、よく半分も挿入できたもんだガラ…」
「えへへ……う…痛ッ!…ひっ!!」
今のチロロには痛み以外の感覚は感じられないはずだ
もしかしたら、破瓜だけではなく男根の太さのせいで膣口まで裂けたのではないかと危惧した
こちらも押し潰されんばかりの勢いで締めつける肉壁の刺激が強く、正直あまりもちそうになかった
しばらくはその状態を堅持していたが、チロロの呼吸が整ったのを見計らってヴァイパーは口を開いた
「落ち着いたみたいだが、気分はどうガラ?」
「うん……ぅ…ねぇ、ドロロさん…」
「何だガラ?」
泣いて腫れた頬と真っ赤な顔で、チロロはニコリと笑ってヴァイパーにキスをした
きょとんとしているヴァイパーに、涙を拭いたチロロはいつもの笑顔に戻って答える
「これであたしも…ボーチュージュツがマスターできたのかな?」
問いの答えを返すのにヴァイパーはちょっとだけ考えたが、すぐに彼女の頭を撫でつつ返した
「本当だったら敵性種ぞ…もとい、未成年を相手にこんなことなどすると、宇宙児童買春法とかが五月蝿いガラ」
「かい…しゅん?」
「それに、俺が本来得意としているのは変装とかだし、また何かを教えるとしたらそれぐらいか…」
「変装?!」
「ま、今回は特別だからこうやって指導してやったけどよ、次は房中術なんてもんは教えてやらないから……って聞いてるガラ?」
これ以上チロロの肉体を汚すわけにはいかないので、ヴァイパーは交情はこれっきりだと宣言した
…が、それよりもチロロが気になったのは"変装"という単語だ
「それって変化の術のこと!?ねーねー、教えてよー!!」
「わ…バカ!繋がったままですがるなガラ!!」
こんな時にチロロの教えてフィーバーがまた再発してしまい、気が滅入るヴァイパー
そこでほんの少しだけ、こっそりと膣内のモノを動かしてみた
「教え…ひにゃっ!!!」
「ま、まだコッチは途中…ん?大丈夫かガラ?」
痛かったのかとチロロ顔を覗き込んでみると、さっきまでと同じように真っ赤な顔で息を荒くしている
ところが、何か様子が違うことに気付いた…なんだか表情や喘ぎ声が艶っぽいのだ
嫌な予感がしたので、今度は強めに動いてみた
すると、
「んあっ!あ…はあぁッ!!」
まさかこんなことは有り得ないはず…
もしやと思ったヴァイパーは恐る恐る彼女に聞いてみた
「お前、これが気持ち良いガラ…?」
「……ドロロさん、あたしッ…きもちいいよぉ…!!」
…
……
………
『後にも先にもこのセリフが生涯に残るサプライズだった』――と、のちにヴァイパーは語ったという
まだ幼女で初潮も無く、初めての性交で破瓜し身悶えしていたのがほんの5分ぐらい前だが、今は快感に震えて乱れている…なんと末恐ろしい(ry
色々と突っ込みたいことは山ほどあったが、ここで突っ込んだら負けだと思ったヴァイパーは、堪えて行為を続けた
相手が感じているのでこちらもやり易くなったとプラス思考で考えたヴァイパーは、野暮な疑問は無視して動きを激しくしていく
「ドロロさぁん!あたし、熱いの…おなかが、熱……ああっ!!」
「締まる…ぐぁ…ッ!」
鉄と生身の腕でチロロを抱き上げ、今度は騎乗位で貫く
処女喪失時とは違う意味合いの涙を流し、幼いチロロの身体は快楽でがくがくと震える
ヴァイパーもチロロの窮屈な膣内で締め上げられ、限界ギリギリな自分の事で精一杯だ
しかし、実はピンチなのはチロロの方だった
突き上げられなくても自分の重さでさらに深々と刺さるため、最奥どころか胎内にまで達しそうなほどの勢いで上下運動がなされた
「熱いのがいい、の……ぽかぽかで…あったかい……」
すっかり夢見心地なチロロは、いつしか自分からも腰を動かすようになっていた
とろとろの愛液がシーツを濡らし、2人は淫らに蛇のように絡み続ける
「んん……ぐっ!」
がぶり寄るようにヴァイパーが抱き寄せると、チロロも身体を密着させた
男に慣れた蜜口は少しだけ緩んで、ヴァイパーの太い肉塊を飲み干していく
「ああッ、ひぅ…う…く…は……ぁあッ!!」
実は2人とも限界間近だったのだが、チロロは初めての甘美なる体験に、ヴァイパーは未成熟の女体に魅せられ、止まらなくなっていた
肉体は既に絶頂寸前なのに、頭では理解できずに快感がそれを止まらせようとしなかったのだ
「ドロロさんっ!ドロロさんっ!ド……………ひぐうぅううううッッ!!!!」
「…はぁ"ッ!!!」
最後の時、2人は突然訪れた結末に意表を突かれるような形で限界を共有した
ヴァイパーの放った精は直にチロロの胎内を満たし、その濃厚さに文字通り腹が膨れた
彼らの一族はケロン人以上に性欲が充実しているので、量もまたたっぷりと注がれていく
全てを受け止めたチロロも、生まれて初めての絶頂に意識が飛んでしまい、ぱたりとヴァイパーの胸に小さい体を横たえた
最後の瞬間を迎えて、ヴァイパーも今までの精神的・肉体的な疲れがどっと押し寄せてきた
どうにか残った力を振り絞り、深く密着したチロロを持ち上げて引き抜く
「はぁ…」
チロロの胎内へと注ぎ込まれた熱が、とろりと零れて華奢な黄色い素股を濡らしていく
落ち着いてきたヴァイパーは、脇の御絞りを取ってチロロの身体の汚れを拭いた
まだ目覚めない、幼く可愛らしいチロロの顔
「…ッ」
胸が締め付けられるような感覚を覚えたヴァイパーは、チロロを抱えて静かにキスを交わした
ヴァイパーは彼女の寝顔を見ているだけで、無性にそうしたい衝動に襲われたのだ
―これは敵性種族を狩りたい衝動?
―それとも、絶対に違う別の感情?
この疑問を結論付けるには、まだ根底にケロン人への憎悪を捨てきれていないヴァイパーにとって、難しい問題だ
だが今は――
「んん…?」
「起きたか」
「ふぁ〜…とても気持ち良かったです♪」
「そ、そうか?」
「ドロロさん、次はどうするの?」
「そうだな…腹も減ったし、後のことは飯でも食ってから考えるガラ」
「ところでボーチュージュツはだいたい解ったからさ、次はどんなペコポン流忍術を教えてくれるの?」
「いいっ!?」
――今は、ただただ微笑ましい異種族間の2人が歩んでいくだけである
【THE・END】