『When I Know "WOMAN"』  
 
 
 
その日は、なにもない日だった  
なにもないことは、とてもつまらない事だ  
それが静かでいられない年頃の少年にとっては、つまらないどといった次元ではなくなる  
少年はなにもない日を自らの行動によってなにかある日へ変えようと奔走する事だろう  
ちょうどタママ二等兵は、そのなにもない日を持て余していた  
ポリポリと菓子を摘み、寝転んで漫画を見て、しょうもないお笑い番組で食い潰す時間…  
このローテーションに飽きたタママは、愛すべきケロロに会って状況を打開しようと考えたのだ  
「この頃ちっとも侵略してないけど、いいんですかねぇ?」  
円盤で日向家へと移動する最中、ふとタママの脳裏にこんなことがよぎる  
でも、今の彼にとってはケロロと会うことが最優先のため、そんな考えはすぐ消え去ってしまった  
 
日向家に到着したタママは、さっそく一目散に基地内へと歩んでいく  
「ふふふん♪今日は軍曹さんとスウィート☆デンジャラスな白昼夢を堪能するですぅ!」  
などと言いつつ、指をワキワキといやらしく動かしているところを見ると、今の発言は性的な意味で  
ということらしい  
ところが、ふと何かの気配を感じたタママは歩を止めた  
何かがリビングで動いた気がしたのだ  
「あれ?この時間はモモッチもフッキーも学校だったはずだけど…」  
ちょっと気になったので、タママは普段あまり行かない日向家の居間へと足を踏み入れる  
そこには、案の定冬樹でも夏美でも、ましてやケロロでもない人物がソファーに腰掛けていた  
「あー…フッキーじゃなくて、フッキーのママだったです」  
おそらくは会社帰りなのだろうか、そこには日向秋がジャケットも脱がずに突っ伏していた  
とても深い眠りについているみたいで、タママが近くに来てもぜんぜん気が付いていない  
美しくてハリのある桃色の頬も、疲労の色でかすんでいる  
「フッキーのママ、なんだか窮屈みたいですぅ」  
タママは、善意から秋のジャケットを脱がそうと試みた  
しかしケロン人の小さな手では、ごわごわしたジャケットは脱がしづらいようだ  
「う〜、ペコポンの服ってややこしいですぅ!」  
思うように脱がす事ができず、いらついたタママは強引に引っぺがそうと力を入れた  
すると、意外にも服はズルリと離れてしまったではないか  
勢いでしりもちをついてしまったタママは、拍子抜けして思わず自分に苦笑してしまうのだった  
 
雑だがそれなりに気を遣って、脱がしたジャケットをそこに畳んだ  
これで少しは秋も楽になったかな…と、タママは再び秋へと目を向る  
「ん……すぅ…………」  
どうやらタママの采配は功を奏したようで、秋の寝顔にも穏やかになっている  
これでケロロの元へと行ける…と思ったタママだが、またも何かが気になって足を止めてしまった  
「うわぁ…」  
秋のジャケットの下はシャツ一枚で、上着を脱がした事によってバストラインが強調されている  
しかもシャツは薄手で、彼女が呼吸を繰り返すたびにたわわな双球が僅かに動く  
男色を好む(正確にはケロロのみに限る話)タママではあるが、所詮は健康な年頃の男の子だ  
種族が違うとはいえ、女性の身体に興味を示さぬはずがない  
じっと鼓動する秋の胸を凝視している内に、無意識にそれへと手が伸びていく  
黒くて可愛い手が、ぷにゅっと柔肉へと埋まった  
「…あっ」  
ハッとしてすぐに手を離したが、その柔らかい感触はタママの感情を高ぶらせていく  
一呼吸置き、再び秋の胸に手を当てる  
「(すごっ、や…柔らかいですぅ)」  
さっきのように手を胸へと持っていくと、まるでふかふかの毛布のように彼の手を包む  
ちょっとだけ指を動かすと、とても心地よい柔肌の感触が当たる  
空いたほうの手をもう一方の乳房に埋め、そっと動かし始めていく  
 
ぷにゅ…ぷにゅ…ぷにゅ…  
その豊かな膨らみは柔らかすぎず硬すぎず、程よい弾力で弾んだ  
横からソファーに向かって手を伸ばしていたタママは、いつのまにか秋の体に馬乗りになっていた  
タママは完全に興奮状態となっており、手の躍動も次第に激しさを増していく  
「(きもちいいですぅ…何か、マシュマロみたいに柔らかくて、舐めたらとけちゃいそう…)」  
ところが、揉むのに夢中になっていて、彼は背後の気配に気が付くことはできなかった  
いつものタママだったら、すぐに察知できははずである  
「わぁっ!!?」  
とつぜん背後から伸びた手に背を奪われて、タママは身動きが取れなくなってしまった  
彼の自由を奪った相手…それは他の誰でもない、日向秋自身だった  
途中から目を覚ましていた秋は、気付かれないようにそっとタママの背中へと腕を回した  
そして、逆に背もたれに押し倒す形で彼を捕まえてしまったのだ  
「ふふっ♪」  
「あ…」  
今までやっていた事を知られてしまった――と悟ったタママは、その顔を真っ青にしている  
一方、秋の表情はいたって普通であり、むしろニコニコ笑っているようだった  
だが内心どうかは解らない…どうしようもない罪悪感に狩られて、彼の面はさらに青ざめていく  
「あ、あのっ、ごごごめんなさい!!そのぉ…ちょこっとだけ魔がさしてっていうか…えっと…」  
「ふ〜ん…」  
「はわわわわわ!その笑顔が逆に怖いですぅ〜!!」  
「あら、あたしは怒っていないわよ、タマちゃん」  
「え?」  
その応答に顔を上げたタママは、不自然なまでに微笑んでいる秋の顔を見た  
寝込みを襲われ、さんざん胸を弄ばれたのにこの返事――なぜ秋は怒らなかったのだろう  
どうしてなのかと尋ねたタママに、秋は優しく答えた  
 
彼女が目を覚ましたのは、ちょうどタママが自分のおなかに馬乗りになったときである  
眠ったフリでやり過ごそうとしていたが、彼の指遣いはケロロとの交情で鍛えられていた  
次第にむず痒い快感を感じ始めた秋は、自分の中で眠っていた何かが目覚めたのを感じたのだ  
「――そして、たまらなくなって起きちゃったのよ」  
とりあえず、彼女が怒っていないことだけはわかった  
しかし事情がよく飲み込めず、タママはうやむやに頷くだけに留まった  
そうして傍らに座る少年に対し、ポツリと秋はつぶやく  
「う〜ん、たまにはこういうのもいいかしら?」  
「こういうの?」  
秋の一連の行動を理解できないタママは、不思議がって頭を傾けた  
その疑問も解消されないうちに、秋は次なる行動に移っていく  
「ねぇ、タマちゃん」  
「は、はいですぅ」  
わざとらしい秋の艶っぽい声に、動揺するタママ  
同時に、彼女もそっと彼に四つん這いで近づく  
じりじりと接近していくが、そのたびにたわわな乳房も悩ましげに揺れる  
そこへとタママの視線を奪ったとき、絶妙のタイミングで秋は言葉を投げかけた  
「…あたしのムネ、どうだった?」  
「ええっ!?」  
さっきまで真っ青だったタママの顔が、今度は真っ赤に高潮していく  
彼の様子を面白そうに見つめる秋は、更なる殺し文句で攻め立てた  
「触っても、いいのよ?」  
「!!!!!」  
 
"女"としての興奮に久々に目覚めた秋は、少し挑発的にタママを誘惑した  
いつものしっかり者の、日向家一家の大黒柱たる彼女らしからぬ痴態だ  
ソファーの端に追い詰められて身動きができなくなってしまったタママは、まるでサキュバスのよう  
に魅力的な秋から目を逸らせなくなってしまった  
ケロロとの甘い蜜月など脳裏からすっ飛び、そのとろんとした目に魅入られるが如く…  
「ん」  
「――――ッ!!」  
接近を続けた秋は、そのままダイレクトにタママの唇へと到達した  
ケロン人と人間とでは、明らかに大きさの違う口が交錯する  
絡んでくる舌にもその差はあり、口内を犯されているのはタママのほうだ  
彼はいつもキスをする時はガンガン攻めるタイプだが、今回ばかりは相手が悪かった  
思うがままに唇と口内、果ては歯列に喉の入り口までを蹂躙され、完全に夢見心地となったのだ  
「はうっ、う…―――ーんんっ」  
「ん…どう、タマちゃん?」  
「はぁ、あん…う……」  
熟練されたオトナのキスに打ちのめされたタママは、まるで湯で上がった卵のようにふやけていた  
涎で濡れた口もとを拭おうともせず、ただヒクヒクと震えるのみだ  
秋はいよいよ気分がのってきたらしく、呆然とするタママを尻目に脱衣を始める  
シャツを脱ぐとプルンと擬音が鳴りそうな勢いで、たわわな肉塊が姿を現した  
今なお完璧なプロポーションを保つ秋の肉体は、完全に裸身とならなくても十分魅力的だ  
ブラはそんなに着飾ったデザインではなかったものの、かえってそれが彼女の胸を際立たせている  
「はぁ…はぁ……」  
しだいに息も荒く目も血走ってきたタママを見て、これ以上焦らすのも酷だと秋は判断した  
汗ばんだ背中に腕を回し、ホックを解く…ようやくブラから双丘が開放された  
「どうかしら、タマちゃん」  
「…えっ?!」  
見事な乳房に見とれていたタママは、つい秋の言葉を聞き逃してしまう  
そんな可愛らしいチェリーボーイな姿を目の当たりにして、秋はたまらなく彼を愛しく思った  
胸を突き出す形で前のめりになる姿勢をとった秋は、その胸をタママに差し出した  
 
その光景は、まるで母親が乳飲み子に母乳を与える姿だ  
タママは丸い眼を見開き、指でちょこっと彼女の生乳をつついた  
さっきの服ごしの感触とは訳が違い、まさしく肉のクッションと表現したほうがふさわしい  
もう待ちきれないといった様子のタママを見かねて、秋は彼に言う  
「さぁ、いいわよ?」  
「う、うんっ…!!」  
承諾を受けたとたん、タママはすぐ秋の胸へと特攻した  
少し勢いよく突っ込まれたので、ちょっと秋も驚いてしまった  
先ほど襲ったときのようにタママは彼女を押し倒し、馬乗りになってその乳房に手をかけはじめる  
その手付きはいささか乱雑だったが、激しく情熱的な攻めは秋好みの感覚でもあった  
「んちゅっ!んっ、…ぷはっ!」  
「ふぅ…た、タマちゃん、そう…そんな風に……んっ」  
ぎにゅっ、きゅっ、きゅっ、きゅむっ  
小さな少年の腕により、妖艶な色気漂う肉が形を変える  
一心不乱に攻勢するタママは、文字通り全力を持って彼女を味わいつくしていった  
まだ攻め立てているのは乳房のみだというのに、タママの下半身は滾っている  
それに気が付いた秋は、胸を揉まれていながらこっそりと、彼の身体に手を伸ばした  
「ひゃんっ!!」  
「へぇ〜…タマちゃんたちのって、こうなってるのね♪」  
正直、秋は人間の指ぐらいの大きさかと予想していたが、そのサイズはそれより一回りほど大きい  
これならあるいは…と、試しに秋は頭だけ露出している部分をつまみ、ずるりと体外に露出させた  
普段、ケロン人の生殖器は体内に収まっているので、当たり前だがその時にならない限りは、滅多に  
見せないものだ  
「らめぇ…そんな、押さえたらぁ…あッ!きゃ、あぁん!!」  
引きずり出された衝撃で、寸前まで高ぶっていたタママは射精してしまった  
びくびくと跳ねる身体から飛び散った白濁色の液体が、秋の胸や顔を汚す  
ケロン人のそれはねっとりとしており、臭いや感触も人間に似ていた  
いまだ元気な男根を興味津々に見つめる秋だが、一方のタママはそれどころではない  
興奮と高揚感と射精感に一気に襲われて、彼はぐったりと秋の膝に寝転んでいる  
「(す、スゴすぎて…おかしくなっちゃうですぅ…)」  
力の入らない体を動かし、どうにか彼女の身体から降りる事はできたが、いまだ気だるさが残る  
だが、タママは精神的にも疲弊していた為か、側でズボンを脱ごうとしてる秋に気がつかなったのだ  
 
 
ようやくタママが正気を取り戻した時、そこに秋の姿はなかった  
周囲を見渡しても、一緒だった秋を見つけることはできない  
「…お仕事に行っちゃったですか?」  
少しさびしそうな気持ちが、自然と声を揺らした  
だが、耳を澄ましてみるとシャワーの音が聞こえる  
確認のために浴室に向かおうと、ソファーから立ち上がったタママは何かを踏みつけた  
「こ、これって…!」  
それは、さっきまで秋が身に纏っていたシャツやブラ、それにズボンやショーツなどだ  
思わずショーツを手にとってみた…まだ温かい  
タママの心臓が、外に音が聞こえるぐらいにまで高鳴った  
ずっと露出したままの雄をしまうことも忘れ、彼はこっそり秋のショーツを顔に近づけた  
「これ…ぅ……ッ」  
たぶん、秋は今シャワーを浴びている――恐らくは、タママのために  
タママは、今まで生きてきた中でこんなに興奮したことはないだろうと思った  
ケロロといるときはいつもドキドキするけど、それとは全く違った感じだ  
この背徳的な状況に後押しされて堪らなくなったのか、彼は秋の下着を使って自慰を始めてしまった  
「(ちょ…ちょっと汗臭い……です――でも、なんだかいい香り…香水かなぁ?)」  
喉が異様に渇き、いつも以上に溢れ出る性欲が、タママの冷静さを奪っていく  
扱き続けても衰えを知らない男根は、限界に近づくにつれてビクビクと脈動している  
「んあぁッ!いっ…く……うぅ…あっ!ひぎぃいッ!!」  
立ちっぱなしでの自慰に我慢できず、ついにタママは床に腰を下ろした  
それと同時に、タママは本日2度目の絶頂に達するのだった  
「いぁッ、あ…あぁ……」  
「あらあら、せっかちなのね」  
「は…フッキーの……マ…」  
「"秋さん"でいいわよ」  
そこへ、ちょうど浴室から帰って来た秋が姿を現した  
バスタオル一枚のみを身に巻きつけ、まだ湯気が体をのぼっている  
髪などもちゃんと乾いていないようだが、それがさらなる色っぽさを呼んだ  
タママのしたことを咎めもせず、彼女はそっと彼を抱き寄せた  
「あの、ごめんなさいですぅ」  
「そんなに興奮してもらえば、まだまだあたしもイケるって事かしら♪」  
「フ――じゃなかった、あ…秋さん、ホントにやっちゃっていいんですか?」  
「ええ…あたしもそっちはご無沙汰だから、遠慮なく来てもらっていいわよ」  
最初はおっぱいを触らせてもらうだけだったのに、こんなことになるなんて  
タママは、この喜ぶべき誤算を心から歓迎するのだった  
 
はらりとバスタオルが落ち、秋の全てがタママの目に晒された  
散々ドキドキしていたタママだが、ここでもさらに興奮を掻き立てられた  
胸だけでも満足だった秋の肢体全部を目の当たりにして、なにも感じないほうがおかしいだろう  
「きれいです…」  
「ありがと」  
おずおずと近づいたタママは、一番興味のあった場所を凝視した  
熟れた腿と腹のあいだの茂み…局部だ  
「んっ」  
するっとタッチしただけで、秋の表情に桃色が増える  
タママはさらに、茂みの奥へと指を伝わせていく  
股の肉も気持ちいいが、秘部の柔肉はもっと気持ちよかった  
「こ、ここ…?」  
「そうよ、そこっ…んん…っ…」  
肉襞の内部へと、タママの指が少しづつ挿しいれられていった  
汗や湯などとは違う湿り気が、指を動かすたびに増えていく  
タママの指は人間よりも小さいので、その気になれば手が挿入っていまいそうだ  
一気に3本ほど入れて、壁を掻き回すように愛撫する  
「あっ、や…はいって……ああぁっ!」  
「凄い…どんどん溢れて、止まんないです」  
いったん手を引いてみると、秋の蜜でタママの手はぐちょぐちょだ  
その粘液を口に運んでみた――ちょっとしょっぱい  
「スゴいわタマちゃん…あたし、こんなに燃えたのは久しぶりよ」  
「えへへ、よかったですぅ」  
あまりにも魅力的な秋の身体は、タママにとっては刺激的過ぎた  
そのせいか、彼はあまり秋を直視しようとはしなかった  
だが、次の行為はどうしてもしっかり直視しなければならないものだ  
「もう準備はいいかしら?」  
「ハイ…」  
「じゃ、いくわよ…」  
みたびソファーに腰かけた秋は、脚を大きく開脚して濡れた蜜口を広げた  
とろりと溢れる愛液は、そのまま尻肉を伝って滴り落ちる  
もう、タママは理性がどうとか言ってられない状況にまで陥ってしまっていた  
 
豊満な胸、程よく括れた腰、たわわな尻、引き締まった腕や脚…日向秋の今の肉体の状態をひと言で  
形容するとすれば、"妖艶"となるだろう  
いまの彼女は、髪から香るシャンプーと汗のにおいが相まって、不思議な香気を醸し出していた  
肘掛に頭を乗せてソファーに身体を横たえた秋は、恥じらいを見せることなくタママに全てを魅せた  
「この、濡れてるとこに挿入するの…ワカるわよね?」  
「それぐらい、わかるです」  
どぎまぎしているとはいえ、次第にこの雰囲気に慣れてきたタママ  
なんとか反論ぐらいはできるようになってきたが、主導権は今も秋の元にある  
ちょっと悔しかったが、タママはこの状況にいるだけでも幸いだと思い、いつもの自己中心的な考え  
を押し殺して行為に励むことにした  
「はぁッ…あ…!」  
「くひ…いぃ……」  
繰り返すが、人間とケロン人では性器のサイズも大きく違う  
秋からしてみれば、膣口に大きめのローターを挿入されるぐらいの感覚だ  
でも、性的快楽に久しかった秋にしてみれば、そのぐらいで十分だった  
その証拠に、タママが挿入したとたん、彼女はきゅんきゅんと膣内を締め付けてきたのだ  
「んはぁ、あ…も、もう、挿らないかしら?」  
「だ…ダメですぅ……僕のカラダじゃ、根元まで突っ込んでも半分ぐらいまでしか…」  
こうなるだろうと覚悟はしていたが、秋は少し残念そうな顔をした  
しかし、タママはそんな事にかまっている余裕はない  
もう挿入しただけで暴発しそうなほど、彼は快感の波で戦っていたのだ  
秋からすれば物足りないだろうが、タママからしてみれば余すとこなく絡み付いている状態である  
動くなり何なりしなければ、これ以上は持ちそうもない…  
「がま…な…ぃ…」  
「えっ?」  
「我慢…できないですぅ!!!」  
「あぁッ!!」  
もはや抑制が効かなくなってしまったタママは、とうとう理性がすっ飛んでしまった  
若干"裏"っぽくなり、彼は全力で秋の中へと自身を叩きつけだした  
「きゃっ!タマちゃ…あ、あああっ!!ああああああっっ!!!」  
「んはぁッ!ひぐっ、くうううぅぅ〜…ッッ、はぅうっ!!」  
当初、秋は見合った大きさでなければ感じないと踏んでいたが、それは根本からして間違っていた  
確かに"それ"は秋にとって小さかったが、彼の強引さはそれを補って余りあるものだったのだ  
テクニックどうこうではなく、力のみで押し切る未熟な攻め…  
逆に、その単純な攻めが秋の肉体を悶えさせたのである  
 
射精しそうだから手加減しようと思っていたタママも、裏モードになってしまえば攻め専に転じた  
腰を巧みにくねらせ、届く範囲で膣内を蹂躙していく  
もし手が届いたら、彼はそのぷるんと揺れる乳も鷲掴みにして楽しみたかったに違いない  
そこで、どうにか感じそうな場所として臍の付近をいっしょに啜りはじめてみた  
「んぷ…ちゅ……んん…」  
「ひゃあんっ!あッ!…や、駄目っ!!」  
「(感じてる…ここが弱えぇのかオラオラオラ!!)」  
「ッッ!…あたし…こ、こんなの…いひゃあっ!!」  
タママが膣内へと突く度に、秋も理性が少しづつ飛んでいくかのように喘ぐ  
かつての母性溢れる、活発的でしっかりしていた彼女からはとても想像つかない痴態だ  
お互いの性的欲求がお互いの理性を削ぎ、2人はさらに乱れ狂った  
「イ…ああ"ぁっ!イイわ、タマちゃん…もっともっと、私をッ…貫いて!!」  
「秋さん、僕…おかしくなっちゃう……とけちゃうですぅ…」  
「あ、あたしも、こんな…スゴいなんて……」  
髪を振り乱し、こちらも同じように腰を動かし始めた秋は、タママの頭をつかんだ  
同じようにタママも、柔らかな腿に手をかけて己の体勢を維持した  
「あの、も…もう、僕…出ちゃう……かもっ!」  
「んっ…イくのね?あたしも、そろそろ……」  
感情の高ぶりに即し、タママの男根が秋の膣内でビキビキと肥大化していく  
同じく秋も、限界が迫るにつれて膣内の締め付けもキツくなっていった  
案外、この二人の性交における相性はなかなか良いのかもしれない  
「出る…出ちゃう!秋さん!あきさぁん…!!」  
「あ、来るッ!あたしも、タマちゃ…ひあっ!!」  
「ふぁっ、あ、あ、あ、あ、ああぁぁーーーーーーーッッ!!!」  
「ッ…くううぅっ!!!ううううぅーーーーーーッ!!!」  
 
 
この瞬間、2人は同時に果てた  
タママは虚ろな眼で余韻に震えていたが、射精は達してからも数秒続いた  
たぶん、それほどまでに気持ちがよかったのだろう  
秋も久しぶりの限界を、弓なりに仰け反って体感している  
張り詰めた時間がほんの数秒続いた後で、2人の身体の緊張は解けた  
「く…はぁ…はぁ…」  
「ふぅ…タマちゃん、良かったわよ♪」  
「…あ、ありがとですぅ」  
 
…その日は、結局ケロロのところにも行かないで、タママは帰路へと付いた  
あのあと、汚れたソファーや服を片付けて秋と一緒に風呂へと入った  
ただ汚れを落とすだけだったのだが、実はそこでも我慢できずに一度交わっていたのだ  
初めて"女"を体験したタママは、半分夢見心地である  
「…なんだか夢を見てるみたいですぅ」  
夏も終わり、少し寒い秋風がUFOに乗るタママに当たった  
でも、まだ最後の余韻をかすかに引きずっているので、少し体が暖かい気がする  
タママは、明日の行動についても考えていた  
明日もなにもない日だったら…  
大好きなケロロに会いに行きたい反面、また秋と会いたい気持ちもある  
秋はタママの帰り際に、また相手をしていいと仄めかしてくれた  
「(どうしようかなぁ?)」  
なにもない日で退屈していたタママに、ようやく具体的な楽しみができたようだ  
だが、それが自分の言っていた「侵略していないけど、このままでいいのだろうか?」という疑問と  
矛盾している事は言うまでもないだろう  
もっとも、静かでいられない年頃の少年にとっては仕方のないことなのかもしれないが…  
 
 
 
 
【THE・END】  
 

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