「(どうも、みなさん いとお久しぶりです。  
はじめまして。の人もいらっしゃるかもしれませんので自己紹介します。  
わたしは古代兵器研究家の・・・・・・・・・・・・・・・・・・じゃなかった。  
古代ケロン軍が作り出した完全無欠の最凶侵略兵器、  
自動判別究極侵略兵器キルミランの星の防衛を司るミララと申します。  
 
 ぺコポンの運命をかけたあの戦いから、いと多くの年月が経ちました。  
ほんとうに、この星には驚かされてばかりです。  
まさかこの偏狭の星ぺコポンにわたしたち以外のケロン人がいるとは思いもしませんでしたし、  
キルルを再び封印できるとも・・・・まっ、最初のころは、の話ですが。  
 あ、仕事放棄って訳ではありませんよ。一応断っておきますケド・・・・  
 
今までキルミランを自力で封印できた人なんていなかったんですよ タダの一人も。  
 
 6500万年前、古代ケロン軍はぺコポン侵略のためにわたしたちを開発しました。  
しかし、もう一人の・・・星の侵略者『キルル』は、科学者も予想できなかった力を暴走させ、  
やがてはケロン・・宇宙に仇となす存在になってしまいました。  
 結果、宇宙警察と古代ケロン軍の双方の協力によって、やっとこせっとこキルルを、わたし達を  
封印することができたんです。キルルとの猛然たる激戦でぺコポンはぐずぐずのボロボロ。  
 残ったのはキルルよって付けられた×印・・・・・テレパシー能力を持った当時の地球人類。  
恐竜人類でした。  
 やがて彼らは邪悪な宇宙侵略計画を企てはじめたのです。このままでは  
宇宙規模の脅威となりかねん。最終的に、星の断罪者にリセットしてもらいました。  
ここから皆さんの知っているような星へとなるんですね。  
 
 宇宙警察は、最後の最後までぺコポンに置いてしまうことに反対だったようです。当然のこと  
ですが、古代ケロン軍の、『厳重に保管する。帝国の大将戦艦に使用するような超強力アンチバリアを  
張り巡らせた上に、空間を歪ませ隔離に成功した』、等の必死に言い訳・・もとい弁を振るった結果  
わたし達はそのままぺコポンで安定した状態のまま留まる事になったのです。  
 変にいじってせっかくの封印が解けてしまったら 苦労が水の泡ですからね。)」  
 
 
 
 ミララはすぅっと瞳を閉じてあの時のことを思い出した。  
某月某日、地球と古代ケロン軍兵器キルルとの戦いは、地球人とケロン人との  
活躍により人類の勝利に終った。  
 
地球人とケロン人。  
侵略させる側とする側。  
ケロロと冬樹。  
ギロロと夏美。  
タママと桃華。  
クルルと623.  
ドロロと小雪。  
 
 本来敵対同士のこの宇宙を越えた友情、片思い、似たもの同士、同盟、心。  
なによりこの星を救いたい。守りたいという胸を突き破らんといわんばかりの強い想い。光。  
が、彼らに力を与え勝利へと導いたのだ。  
 
「(あの、赤いケロン人と赤い髪のぺコポン人・・・ギ・・ロロと日向夏美?たしか  
そんな名前でした。  
あの・・わたし見ちゃったんです。2人がその・・・・・せ・・・性交渉してるところを・・きゃー!  
べっ別にぃ覗き見したとか、そういうんじゃなくて・・・。  
それにわたしそんなに、はしたない子じゃあ ありませんからっ!  
 審判を下すものとしてとして、  
キルルに×印をつけられた二人の行動の一部始終は観察しておく必要があるのです。  
ぺコポンにキルルを封印できる人、彼らがそれに足る人物かどうか見極めるために・・・!  
そう。これは義務なのです。当然のことなんです!)」  
 
 
 一人で赤くなったり青くなったり、一人突っ込みをして納得をして、腕を漫画みたいに  
振り上げたりかと思えば、赤くなった頬をちっちゃな両手で覆い隠したり降ろしたり。それは  
まるで勢いよく、「気をつけ」をしているようだ。  
今度はつま先に向かって頬を染めた。潤んだ瞳を湛え  
   
(長い間、6500万年前に封印されて以来忘れていました。こんな気持ち・・。  
心臓の音が頭まで響いて、うまく頭が回転しない・・。私は兵器なのに体が・・・。おかしい。)  
 
 ちらりと自分が封印されている祠の中を見渡す。正確には壷の中なのだが祠の中と何ら大差はない。  
そしてキルルの気配に目を配る。  
 キルルは次のミッションまでは姿を現さないらしい。この祠の中にはミララの  
姿しか見えないが、それは目には見えないだけであって、ちゃんと存在はしている。  
全く、あまりに、顔を見せないものだからキルルの似顔絵をを正確に書けといわれても、  
「う〜ん」と頭をひねってしまうだろう。  
 以前、どこに隠れているのか思い、祠の中を隈なく捜したが結局見つからなかったのは、  
もう2500万年前のこと。この時ミララは、キルルをかくれんぼの天才だと思った。  
 
 ミララはピンクの着物の裾を握り締め、ギロロと日向夏美のことを思い出す。  
 異性人同士。敵対関係。た・・っ、体格差だってあるのに・・・なのに、どうして・・・。  
 
夜も更け、家の住民が寝静まった頃、カーテンの隙間から漏れた淡い光に吸い寄せられるように  
ミララは日向夏美がいる部屋を覗くと其処には、  
「くぁ・・・っ夏美・・っ」  
 ギロロは、夏美の上で獣のように暴れていた。うっとりと瞳を潤ませて上気した胸を上下させ、  
「ふ・・ぁ・・ギロ・・ロぅ・・んぁ!」  
 一瞬、肋骨を突き破って心臓が飛び出そうな錯覚を覚えた。  
イケナイものを見てしまった・・!ミララの足はその場で凍りついてしまったかのように  
びくとも動かなくなってしまった。恐る恐る視線だけ光の漏れるほうへと逸らす。  
 布ずれとベットが軋む音。夏美の快楽に濡れた声。  
大きすぎて手に収まりきらない夏美の発達した乳房を弄ぶケロン人。  
色づく白いつややかな胸の双丘は、まるで細い棒で突付かれているようにぐにゃぐにゃ変形する。  
 そして2人は吸い寄せられるようにお互いの×印を舐めあい、唇を重ねる。  
深く吸い、時には軽く時には貪るように。  
 
「(こんなことが出来るのはきっとキルルに付けられた×印のせい!  
そう!きっと!いとそうであります!)」  
顔が熟れたトマトのような小さなケロン人は暴れる自分の胸にそう言い聞かせた。しかし2人を  
取り巻くねっとりとした甘い空気が窓の外にいるはずのミララにまで届いてしまったのか、  
ギロロの唇の動きに合わせて、ちっちゃな唇が動いてしまう。  
それはまるで、ギロロに媚びているみたいだった。  
 
 
 たしか・・あの時はこうして・・・。  
ピンク色の指先で唇を左右になでて、思い切って指を咥えてみる。思い切って吸ってみる。夏美が  
していたみたいに。舌先で指の腹を叩き、舌全体で絡める。  
 
 それで、確か・・・。  
着物の裾を握り締めていたもう片方の手を緩めて、そのまま自分の胸・・階級マークの辺りに  
手を這わせようと、着物をまくし立てる。普段服によって隠れてるミララのお腹には  
階級マークが着いていない。ゆで卵のようなつるんとしたお腹が顔を出す。  
「・・・・・・んぁ・・」  
 弾力のあるそれは指に吸い付くようだ。頭に心臓が移動してきたんじゃないかと疑うぐらい  
鼓動がサイレンのようにガンガン鳴りつける。確かにこれは警告音で間違いないようだ。ミララの  
体の内側が燻ってくると同時に、体の皮膚が一枚剥けたように敏感になっていった。  
 あああだめです・・・。これ以上やったら・・・もう・・。でもとまらない。  
手で全身をまさぐり、いじり回し、ミララは逃れようのない快感の中で身をくねらせていた。  
「あはっ・・・ん・・・」  
汗が玉になって噴き出してくるのを感じ、ミララの手は次第にヘソ(ケロン人にはないが)を  
通過し、足と足の間へ到達し普段隠れているはずのモノが外部に出ていることに手を引っ込める。  
 そんな・・・、こんなモノが・・そんなの、いとおかしいです。  
 しかし必死に否定する瞳は反対に、好奇とグラニュー糖のようなねっとりとした快感で  
目元に赤い化粧を施しミララを確実に魅了していく。  
其処から漏れている蜜を指ですくい上げ、  
「ああ・・すごいですぅ・・」  
ミララは堪えきれずに、押し殺していた快感の声を洩らした。指が自分の意志とは  
反対に指がリズミカルに動き、ミララの大切なところを刺激した。溢れ出してくる蜜が、  
ミララの指を汚し、もう限界!と、ミララの中でなにかが生まれそうになったその時。  
 
りぃん。  
 
背後から鈴の音がした。  
ミララの髪飾りに鈴は付いていた。だが、頭についてるといちいちうるさいからって  
中にある鳴りコを外してしまっていた。つまりミララの身に音の鳴りそうなものは一切ついていない。  
この壷の中で、鈴を、しかもきちんと鳴る鈴をつけている人物は一人しかいない。しかも  
自分以外他にいるとしたら あいつしかいない。  
 
そろりと振り返ってみる。ゆっくり、と。そこには予想どおり。  
 
「キルキルキルキルキルキルキルキル」  
ミララとおそろいの模様が描かれた腕輪に鈴。其処には白いケロン人、古代兵器の  
キルルが光の宿していない暗い目をこちらに向けていた。  
 

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