『KOYUKI・大人と結果とお風呂編』  
 
 
 
―――それは、ドロロと小雪が愛し合ったばかりの頃  
山から降りてきて(アニメ2年目序盤を参照)通常通りの生活に戻った二人だが、山に篭っていた間  
は他人の眼をはばかる事なく乱れ狂えたのだが、友や上司のいる日常ではそうもいかなくなった  
しかし性交の快楽にすっかり病みつきになっていた二人は、この膠着状態を打破すべくそれぞれで対  
策を考え始めていたのだ  
「…」  
「ドロロ〜、なんの本を読んでいるんでありますか?」  
「曲者!!」  
「ゲロロロッ!!?」  
誰もいない会議室で、ある本を読んでいたドロロの背後からケロロが陽気に現れた  
だが、これに大きく動揺したドロロは思わず小太刀を抜いて、ケロロの首筋に突き立ててしまう  
「―――ッ!?た、隊長殿!!?」  
「び、びっくりしたであります…てゆーか、いきなりナニすんだよっ!?」  
無傷ではあったが、こんな目にあって黙っているはずが無く、逆ギレしてドロロに迫った  
が、好奇心の塊のようなケロロの目が、ドロロが急いで後ろに隠した本を見逃すはずがなかった  
ケロロの心に、このときだけ幼少のおりの小憎らしい悪童の血が騒いだのだ  
「ね、今うしろに隠したのって…何?」  
「いや、こ…これは…ただの兵法の書で……」  
指摘されたドロロは、あからさまに動揺するような仕草を見せた  
この反応がかつてのゼロロだった頃をケロロに思い出させ、彼の言葉はさらにエスカレートする  
「ふふ〜ん♪じゃあペコポン侵略にも有効活用ができるかもしれないでありますからして、チョット  
拝見さ・せ・て・も…??」  
「そ、それは隊長殿といえどなりませぬ…」  
「ツベコベ言うなって、ドロロのクセにさ!」  
縮こまって油断した隙を突き、ケロロは持ち前の手癖の悪さでドロロの本を抜き取った  
慌てて本を取り返そうとするが、もうケロロはページをパラパラと捲っている最中だった  
「ああっ!」  
「ふ、『●たりエッチ』…?」  
それはドロロが今後の小雪との性生活を考えて、小雪に内緒で参考に購入した漫画だった  
ぶっちゃけ、この漫画を参考する事からしてアレだが、ピュアなドロロは真剣に熟読していたのだ  
ちょっと退き気味に本を流し読みしていたケロロは、ぱたりと本を閉じるとそのまま返した  
「ドロロ…?」  
「は…」  
「悪かったであります」  
「え、えっと…」  
なんだかケロロは色々と誤解しているようだが、ドロロもどう切り出せばいいのか解らない  
二人の間に、居心地の悪い空気が流れたという…  
 
「おかえり、ドロロ」  
その後、ケロロとの妙な膠着状態から抜け出せたのは、日も傾いた頃だった  
すでに家には小雪も帰って来ており、ドロロは重たい足取りで敷居をまたいだ  
「(はぁ…なんだか隊長殿に変な誤解を招いてしまったでござるが、明日どんな顔で会えば…)」  
「ドロロ?」  
あの空気が忘れられないのか、小雪が自分の目の前に膳を運んできてもドロロは気が付かないままだ  
またトラウマが発動したのかと思った小雪は、軽くドロロの背中をさする  
だが、さすっても思ったような反応が返ってこず、あれこれ注意をそらそうとしてみるも無駄だった  
「(もし拙者が欲求不満だと間違って認識していたのなら…まさかケロロ君が僕を…♂×♂!?)」  
「ドロロってば!」  
「ぶへっ!?」  
そこで小雪は返事をしないドロロに堪りかね、彼の背後から勢いよく飛びついてみた  
案の定、考えが回らなかったので防御体勢もとれず、ドロロは素直に胸の下敷きとなってしまった  
「ド〜ロ〜ロ!」  
「こ、小雪殿、いきなり飛びついてきては危ないでござるよ!」  
「だってドロロが全然答えてくれないから〜」  
むくれる小雪をなだめ、ともかく改めて夕刻の膳と相成った  
 
今日は少しだけ冒険して、豚肉の生姜焼きを中心にした肉料理メインの献立だった  
二人の食卓は交代で料理当番が変わるが、料理の腕はドロロよりも小雪のほうが若干上だ  
この日は小雪が当番だったので、栄養値が高めの肉料理でも割とあっさり頂くことができた  
「ふぅ、ご馳走様でござる」  
「ねえドロロ、なんだかさっき考え事をしてたみたいだけど…もしかして、アレのこと?」  
「う゛…小雪殿には見透かされていたようでござるな」  
アレとはもちろん二人の性生活についての事だ  
小雪も小雪で、学校で暇さえあればドロロとのぴんくな妄想に考えが張り巡らされる事がある  
いろいろと性に貪欲になりつつある二人だが、実際は交情がからっきしというわけではない  
二人揃って家にいるときだけ…お互いが淫らで恋しい相手の姿を見れる時なのだ  
「…ね、今日は一緒にお風呂に入ろっか?」  
「ふむ…良案でござる」  
どうやら今回は二人で入浴といきそうであるが、元々この水車小屋には風呂は一つしか無かった  
かつて夏美の前でも見せた五右衛門風呂…あれとは違い、ここにあるのは檜作りの立派なものだ  
これは廃材を利用して二人で作ったものであり、耐久力はそんなにいいとはいえない  
ドロロと小雪はさっそく準備を始め、蓑を被せて置いていたそれを引っ張り出した  
下部に石を敷き詰め空間を作り、薪を放り込んで火を焚き、程よい温度に達したら微調整あるのみだ  
「あーあ、もうあと1、2回ぐらいでだめになっちゃうね」  
「でも、なんとか新しい風呂釜をつくるまではコレで凌ぐのみでござろう」  
この手の古いお風呂の湯加減を調節するには、竹で息を吹きかけて火の加減を調整するのだが、そこ  
は二人とも忍者。忍法で十分な湯加減に調節が可能なのだ  
「よし、これで準備は大丈夫と…じゃあドロロ、入ろ」  
「…心得た」  
急に二人がしおらしくなったが、野外で風呂に入るという事は、その場で脱衣する事を意味している  
ため、無理もないことだった  
 
するりと忍者装束の帯を解き、重い鎖帷子を外し、みるみるうちに小雪の肌色が増えていく  
さらしもひと巻きの束にすると褌の紐も解き放たれ、彼女の肢体は完全に晒された  
「ドロロ、手拭い取って〜」  
脱ぐものがほとんど無いので先に一番風呂を堪能していたドロロは、小雪の呼びかけに手を伸ばす  
受け取った手拭いで前を隠すと、小雪はざぶんと一気に風呂へ飛び込んだ  
「ぷわっ!?」  
「忍法すいとんの術!なんちゃって♪」  
「こ、小雪殿…もし風呂釜が分解したら危ないでござるよ!」  
「えへへ、ごめんごめん」  
しかし勢いよく飛び込んだものの、体重の軽い小雪が入ったぐらいでそんなに湯は溢れなかった  
底に風呂の蓋を敷き、熱くならないようにした上でようやく五右衛門風呂は楽しめる  
ドロロは足が付かないため、一緒に入るときはいつも小雪に抱きかかえられる状態で入浴していた  
「はあぁ〜…こうやって外で入るの、帰ってきて久しぶりだよね、ドロロ」  
「もう温泉の時期こそ過ぎ去れど、我が家の湯は万年が旬…でござるな」  
 
―春の宵は夕日を好み、夜の闇は遅れて来る  
―夏の太陽は勢いを知らず、昼夜通じて暑がりや  
―秋の釣瓶はせっかち者で、すぐに宵闇を招きたがる  
―冬の雪は空を包んで、春まで待つか生の息吹  
―雪は我とあり、我は雪とあり  
気分が晴れて良くなったドロロは、思わず即興の詩を詠んでみた  
雪というのは勿論小雪のことで、彼女もその詩の意味を知って喜んでいるようだ  
「ありがとドロロ…いい詩だよ」  
「こちらこそ、そう言われると嬉しいでござる」  
いつも着けているリボンを解いたとき、ドロロは小雪の中に潜む"大人"を垣間見てしまう  
一つに結われた髪は行動的で活発な彼女らしい髪型だが、解かれた黒髪は大きな瞳と合わさり、えも  
言われぬ美しさを魅せている。それと気付かねばくノ一であることすら忘れてしまいそうなほど子供  
っぽい小雪も、ここだけは妖艶な忍者としての姿を現していた  
汗と湯で不規則に首筋や肩に絡まる黒髪は、とても女子中学生とは思えない色気を振り撒いている  
「それじゃあ、しよっか?」  
「小雪殿…」  
その時、二人の近くで桜が美しく花びらを散らしていたが、気づく事は無かった  
お互い目の前に、どうしても背けたくない華があったからだ  
 
「…ん…く…っ」  
「ちゅ、んぅ…」  
静かでいて、そして激しく、二人は唇を絡めあった  
ゆっくりと腕を回してドロロを包み込む小雪は、まるで妖精のような妖しさと艶やかさで迫る  
ドロロは唇を離すと、そっと彼女の首筋を舌で嘗めていく  
「小雪殿…甘い」  
「やだ…汗掻いてるし、しょっぱいだけだよ」  
「―――でも、拙者には桃のように甘く、蕩けるような」  
「あッ」  
首筋から顎へと上り詰める生温い舌に、小雪は僅かずつ快感を感じ始めていた  
舌は唇の真横を通り、鼻、瞼まで丹念に嘗め続けていく  
一度眼を通り過ぎると今度は頬から耳へとじわじわ移っていった  
「どんな果実よりも甘くて、何度でも手を出してしまう」  
「ふぁ、耳…なのに、きもち、いいよぉ…」  
小刻みに震える小雪の肩に手を当て、ドロロは耳たぶを甘噛みする  
そうすると、小雪の身体が突然びくりと震えた  
「ひゃっ!?」  
「小雪殿、ここはこんなに熟してる…」  
「ひ…ぃ……や、なんで…みみぃ、いいの…はッ!」  
歯を立て、舌を絡め、吸い取り、啜り上げ  
甘美なるこの甘い刺激は、まだ乳房も花弁も一度たりとも手を付けていないにもかかわらず、小雪の  
身体を淫らな汁液で濡らしていった  
 
ある程度耳を味わうと、次にドロロは脱ぎかけの頭巾を取り、再度キスへと持ち込んだ  
上気し興奮している小雪の口内は、唾液でトロトロになっている。それを飲み干すかのように、満遍  
なく舌と唇を絡め合わせた  
「ちゅッ、…くちゅ、んんっ…!」  
「…ッ…ぅ、…っは」  
その口はもう来るものを拒む事は無く、むしろ喜んで迎え入れていく  
二人の口からは漏れ出た涎が止め処も無く溢れていたが、ドロロはいったん口を離して小雪を見た  
風呂の熱さもあるが、彼女の顔は真っ赤に蕩けかかっている  
潤む瞳は真っ直ぐに自分に注がれ、更なる快楽を求めて小雪は喘いだ  
「ドロロ…あたしの身体、おいしかった?」  
「…とても甘美ではあるでござる」  
「それって、駄目だったって事?」  
「いや――小雪殿の全てを堪能せぬ事には、どうにも」  
そう言ってドロロは突然風呂から上がり、驚いた小雪は風呂釜から降りたドロロを追った  
「ドロロ?」  
「拙者、少しのぼせてしまったようでござる…なんだか全身がポカポカと――――」  
ケロン人に風呂の習慣は無いわけではないが、このように長時間熱い湯に浸かっているのは彼らにし  
てみれば少し難儀なのだ。ことに五右衛門風呂などは普通の風呂に比べて熱く、いつもドロロは烏の  
行水で済ませていた  
「あたしも、ちょっと熱くなってきたなと思うけど…じゃあドロロ、今度は"そこ"でする?」  
小雪が指をさした先は、ドロロが立っている剥き出しの地面の事だった  
水車小屋の眼と鼻の先であるこの土壌は一通り整地されているが、"そこ"でするとは、まさか…  
「まさか小雪殿…青姦、という事でござるか?」  
「うん♪」  
事も無げに言い放った小雪は自分も風呂から上がり、大地に裸足のままで降り立った  
もちろんその身体は裸身のままで、手拭いで隠そうなどという考えは無い  
湯に絡んでいた肉体は桃色を帯びており、股間からは明らかに湯水でない湿り気が滴っている  
小雪は濡れた髪をかきあげ、手近に草が茂っている場所を選んで寝転んだ  
 
背中や尻に小石が当たるものの、それも気にせず小雪は仰向けになった  
夕陽も沈み空が濃い橙色で覆われた時、落陽は彼女の身体を艶めかしく写し出す  
「―何だか、今更ながらにいやらしいでござるな」  
「そう?山にいたときは毎日が青姦祭りだったから、あたしは気にならないけど」  
きょとんとする小雪をよそに、ドロロは自身の肉柱を体外へと出した  
こちらも早く彼女を味わいたく、挿入したくてビクビクしている  
「そーいえば、あのとき私とドロロで、一日何回してたかな?」  
「うむ…夜は言わずもがな、朝昼の関係なく交わっていたところを考えると、ゆうに一日10回は…」  
「だったら、一日でこんなにたまっちゃうよね――――じゃ、こうしてあげる!」  
「うわっ!?」  
小雪は一度起き上がり、ドロロの雄を銜えて扱きはじめた  
俗に言うフェラチオだが、正直ドロロはこの行為自体は好きではなかった  
自分が小雪の肉襞を弄ぶのはいいが、小雪が自分のモノをしゃぶるのは汚いと思っていたのだ  
しかし口でされるのは思いのほか気持ちよく、結局は今のように彼女の成すがままとなっている  
「は、はぁ…ぁ!」  
「んぶっ、んん…―――っ…くぷ…」  
裏筋を伝われ亀頭を舐られ、ドロロは女子のような声で鳴いた  
その反応が面白くてたまらず、いつも彼女は隙あらばこの体勢に持ち込もうと画策していたのだ  
彼がここまで骨抜きにされてしまうのも、ひとえに小雪がくノ一で身に付けた性技あっての事だった  
「うあ゛ッ!こっ、小雪殿ぉ…キモチ……いいでござ――あうぅっ!!」  
「もろろっらら、おうあえららほんろにもわひんらはら…(ドロロッたら、こうされたらホントに弱  
いんだから)」  
「ひゃ、喋っちゃダメでござる、ううぅうぅーーーッ!!!」  
青い身体がびくりと仰け反り、ドロロはついに限界を迎えた  
一方の小雪は雄の根元を指で押さえ、もっと多く射精するように促す  
さらに吸い取るように白濁を飲み込んで濃厚なそれで喉を鳴らした  
「ひあっ…あ、あふぅ…!!」  
「っく…んく…」  
それだけでは物足りないのか、彼女は尿道に溜まった分も残らず吸い出していく  
なんとかドロロが落ち着きを取り戻したとき、彼はすっかり射精感でくたくたになっていた  
「こゆ、き…どの」  
「ふひっ♪ドロロ、すっごく可愛いよ!」  
「ふ、ふ…」  
喜ぶ小雪に気圧され、思わずドロロも一緒に笑ってしまった  
しかし、決して二人はこの状態を悪いとは思っていない  
むしろもっと…濃厚で濃密な快楽に耽りたいとさえ思っていたのだ  
 
「くあっ!!」  
熱い鉄串のように滾ったドロロの肉柱が小雪の蕾の中へと沈んでいった  
湧き上がる快感と興奮が、否応無くお互いを高ぶらさせていく  
腰の骨盤が張ったところに手をかけ、ドロロは根元まで思いっきり注ぎ込んだ  
「いいっ、ドロロ…深ぁ、ああぁッ!!」  
「熱い…とても、熟している――小雪殿の、胎内」  
注挿するドロロの雄はついさっき多くを出してしまったが、もう元気を取り戻している  
強く激しく小雪の内部を満たす力に、彼女も髪を振り乱して答えた  
「ひもちいいのッ!ドロロぉ…すごぉ…ああ!―っイイよ…」  
「締め付けて…捉えて…離さない…こんなに」  
正常位から突き刺され、小雪はドロロにしがみついて快感に乱れ狂った  
風呂上りで火照った体の熱はみるみるうちに大地へと吸い込まれていくが、その代わりに身体の奥か  
らじわりじわりと別の熱が沸きあがってくる…二人は、その熱に身を投じていたのだ  
熱はねっとりとした火照りに変換され、それぞれの身体を淫欲で蝕んで狂わせていく…  
「あ、のね…あたしっ、今日…んっ!き、危険日なの…」  
「う…それでは、小雪殿」  
「だいじょ、ぶ…う!――ッ、あたしたちはちがうから…赤ちゃん、できないから…ひゃあっ!!」  
「…」  
一瞬、その言葉を聞いてドロロの動きが止まった  
子供…考えてみれば、愛と性欲の果てには然るべき結果が待っているはずである  
しかし、自分と小雪は得られる快感と想いこそ一緒なれど、根本からして違う生物なのだ  
自分は小雪を好きで、小雪も自分に惚れていてくれてる  
だが、そうまでして愛しあっても、二人の間には想いが形として残らないのでは…?  
生を放っても宿らない命―――――繋がらない想いと血―――――…  
 
「ドロロ…?」  
突っ込んだまま止まってしまったドロロに気付き、小雪が心配そうに彼を覗き込んだ  
その声に気付き、ドロロは驚いて顔を上げた  
「どうしたの?」  
「あ…いや、なんでもないでござるよ」  
苦笑いをして紛らわそうとするドロロだが、内心はそんなに穏やかではない  
しかし、その揺れる心を癒したのは、他でもない小雪の温かい笑顔だった  
「うぐっ!?」  
「ん…ふ…ドロロが動かないなら、あたしから動いちゃうよ?」  
呆気にとられるドロロを尻目に、小雪は快感で痺れる腰を動かし始める  
止まったために萎えた肉柱も力を復活させ、ドロロは慌てるように再び動きを同調させた  
「は…んん、…ドロロ」  
「何で、ござるか」  
「ドロロに心配事があったら…あ、あたしまで――心配だよ」  
「…相、すまん」  
小雪の眼には涙が零れていたが、それは快楽故か心配故か、今ここで判別するのは難しかった  
しかし、彼女はごく単純で、それでいて最もな結論を口にした  
「けど…ふぅ…あたしね、…ん、んん゛ッ!、今がしあわせなら…それでいいと思うの」  
「こ、小雪殿」  
「いま、あたしは…っ、ドロロと一緒に…いて……しあわせ…だよッ!」  
もう絶頂が近づき言葉を紡ぎだすのさえ難しくなっていたが、どうにか言い切った  
ドロロもその言葉でようやく吹っ切れる事ができたようで、さっきまでの勢いに動きを戻していく  
「ごめっ、言葉が…も、ぁ――ひゃんっ!あ、あああっ!!」  
「拙者も…く…ッ!!」  
肉壁をえぐるようにかき回し、二人の熱は更に温度を上げていった  
例えその先の結果が"無"だとしても、ドロロは愛を貫いていく事を心に誓い小雪を揺さぶる  
快楽で誤魔化しているに過ぎないかもしれないが、彼はそれでも良いと思っていた  
今を見ずして何を見るのか、今が無ければ次も無い―  
「んぐうぅう…!んっ!んんっ!奥にッ、当たって…ひゃあっ!!」  
「もうッ、小雪どの……!」  
これ以上我慢できないと小雪に伝えると、彼女も必死に頷き自分も限界が近いことを示した  
肌にざらつく地面などは既に気にしていない…ただ、もっと深く、高く…  
「拙者っ、こゆき…どの……ぐっ!」  
「イくんだね?ドロロも…あ、あたしもっ!!」  
「くっ、う゛…うあああぁっ!!!」  
「んい゛ぃっ!!ひはッ…あっ、あっ…!!熱うううぅッ――――ッッッ!!!」  
ドロロも小雪も同時に果て、二人とも純粋に快感の中でのたうちまわった  
最奥まで突き込まれ、直接子宮にドロロの息吹が注ぎ込まれ、口で出したときよりもそれは多く濃い  
ものだった  
 
今日は以前よりも溜まっていた分もあったのか、注ぎ込まれる量も通常の倍だ  
子宮の容量を超えた精は花弁の隙間から滴り、雑草の上にボタボタと落ちていった  
「うッ…ハァ…あ…」  
「はふぅ、う……ああぁ…」  
絶頂から一転し、二人の身体は余韻の疼きに身を奔らせている  
深く奥へと繋がったまま、生々しい体温を互いに感じながら…  
ドロロはあまりの気持ち良い結末に意識を朦朧とさせていたが、おでこに柔らかい唇が当たった事で  
正気を取り戻す事ができた  
「小雪殿…うっ」  
「えへ…ね、ドロロ」  
「ん?」  
汗で身体を濡らし、地面で身体が汚れている小雪は、同じ状況のドロロにこう持ちかけた  
「もう一回、お風呂入り直しだね♪」  
ウインクと共に再び膣内を締め付けられ、ドロロの雄はまた硬さを帯びる  
どうも、また風呂で同じように身体を重ねたいと思っているようだ  
もはや日は暮れ、星が瞬く夜空が頭上を覆いつくしているが、彼はそれを快諾したのだった  
 
 
――翌日、いつもどおり学校にやってきた小雪だったが、きのうドロロと合計3回もヤったためか、  
腹を下していた  
「おはよー、小雪ちゃん…って、大丈夫?!」  
「あ、夏美さん…えへへ、昨晩ちょっと長湯して湯冷めしちゃっ―――ぐぉっ!!」  
ぐるぐるとくぐもった音で鳴り響いてる小雪の腹は、見るからに重症だった  
ちなみにドロロの症状はもっと酷く、冷たい外気と熱いお湯に交互に浸かったせいで、腹下しと風邪  
を併発して寝込んでいるほどの有様だ  
「本当に大丈夫なの?今日は休んだら…」  
「だ、大丈夫ですよ!このくらいなら自力で治さないと!」  
「そう?ならいいけど…ん?」  
その時、夏美の視線に小雪のカバンからはみ出ている黄色い表紙の本を見つけた  
すかさず視線に気付いた小雪は、素早くカバンを机の中に突っ込んで隠してしまった  
「小雪ちゃん、今の…ナニ?」  
「い、イエイエ、これは夏美さんにはちょっと見せられないといか、そのぉ…」  
「なんなの?いいじゃない、あたしと小雪ちゃんの仲なんだし!」  
「あっ、夏美さん!」  
「…え゛?」  
腹を壊して動きが鈍かった小雪の隙を突き、夏美は彼女のカバンを取り上げてその本を奪い取った  
だが、本のページを捲ったところで、夏美は絶句して硬直してしまった  
…それは、小雪がドロロに内緒で買った愛の参考書、「ふた●エッチ」だったのだ  
「小雪ちゃん…?」  
「は…」  
「ごめん、あたしが悪かった」  
「え、えっと…」  
なんだか夏美はは色々と誤解しているようだが、小雪もどう切り出せばいいのか解らない  
二人の間に、居心地の悪い空気が流れたという…  
 
 
【THE・END?】  
 

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