「軍曹さん、えへへ〜」  
「どうしたでありますか、タママ?」  
お昼時、のんびりごろごろ自分の部屋にて本を読んでいたケロロの元に、全身から元気なオーラを広  
げながらタママがやってきた  
「軍曹さん、また側にいてもいいですかぁ?」  
ケロロはタママの顔を見ずに、そっけなく言う  
「…読書の邪魔だけはダメでありますよ」  
ケロロの許可を取り付けたタママは、いつものようにベタベタと特定の理由もなしに彼と戯れた  
その屈託のない笑顔は幸せな一時を満喫する少年の顔だった  
タママ二等兵…小隊では突撃要員として素手の格闘におけるさまざまな武術を身につけている  
だが、そんなタママもちょっと変わったところがある  
それは、同性であり、上司のケロロに対してのアブノーマルな感情のことだ  
子供っぽさがそれを紛らわしているようにも思えるが、どのみち危険な感情であることは確かだ  
「ねぇ、軍曹さん」  
「ん〜…何でありますかタママ二等」  
「エヘヘヘ、また今日の夜…一緒に寝ていいですか?」  
「タ、タママ二等、さすがに2日連続は暑苦しいであります」  
この前、タママはケロロと一緒の布団で寝た  
据え膳食わぬはなんとやらという状況だったが、そのときタママは手を出さなかった  
しかし、ケロロも自分がいつ801な状況下に置かれるのか気が気ではなく、ちょっとタママに畏怖し  
ている…が、なんだかんだで部下に甘いケロロに対する対象法は知り得ているタママは、その大きな  
瞳に涙を溜めつつ迫った  
「うううう…」  
「ゲロロッ!?」  
タママ必殺の泣き落とし作戦が発動したとあっては、ケロロもそのままの無関心を装った態度である  
わけにはいかなくなった  
そんな一触即発なのか絶体絶命なのかよくわからない現状に、一人の天使が舞い降りた  
「あっ…おじさま、ここにいたんですか?」  
「おや、これはモア殿」  
「!!!!!!!」  
ケロロにとっては助け船、タママにとっては非情に不快な存在が姿を現した  
アンゴル・モア…恐怖の大王であり、軍曹とのつきあいは正直タママよりも古い  
同盟関係にあるケロロたちとはいわば仲間…星の断罪者でもある彼女の力は、星ひとつを破壊できる  
能力を秘めているが、普段のちょっとのんびりした様子からは想像できないだろう  
そして、彼女はケロロに想いを寄せている…それはつまりタママの恋敵というわけなのだが、当の  
本人は露ほども自覚しておらず、むしろ不利なのはタママのほうだ  
そして、勿論タママはすぐさま嫉妬の視線をモアに向けた  
「なにしに来たんですか…ここにあなたの居場所はないですぅ!」  
「え〜と…その〜、あの〜…」  
タママの威圧感に押されてもあるが、モアの様子がどこかおかしかった  
その様子に気付いたケロロは、タママを制止する  
「まあまあタママ二等…ところでモア殿、どうしたのでありますか?」  
「えっと、その…」  
ちらとタママを見るモア  
「あの…できれば二人きりでお話ししたいことなんですが…てゆーか極秘会談?」  
 
 
 
『虚しき劣情』  
 
 
 
ケロロの部屋から追い出される形となったタママは、どうにも釈然としない表情でいた  
「うぐぐぐぐぐ…なんだか心配ですぅ!」  
部屋のドアの前で、タママは行ったり来たりしてグルグル回っている  
扉に耳をつけてみても、この基地は全体的に防音なので、もちろん声が漏れ聞こえることはない  
苛立ちだけが先行するタママの脳内は、いまやお昼のメロドラマも真っ青な修羅場が展開されている  
「もしや、あの女が軍曹さんを寝取って血みどろの略奪愛in下北沢ですぅ!?」  
ギリギリと歯軋りしながら、扉にどす黒い視線を見つめ続けた  
ところがそんな時、扉の向こうで大きな音がした  
「ふぇっ?!」  
何か、大きなものが崩れるような音…?  
タママはいよいよ気になって、扉に手を掛けて力いっぱい押し開こうとした  
扉は無常にも固く閉ざしたままだが、それでもタママは力を抜くことはなかった  
 
タママがドアと格闘しているそのころ、ケロロ達はガンプラの山の中にいた  
「ん…いたたた…」  
「モ、モア殿大丈夫でありますか?」  
今の音はケロロが片付けていなかったガンプラを収納していた棚が、倒壊した音だった  
辺りは箱やランナーの山で埋め尽くされ、うかつに動くことが出来なかった  
モアは起き上がって、ケロロを探した…が、声はすれども姿は見えず…  
「おじさま、一体どこに…てゆーか行方不明?」  
「め、目の前にいるでありますよ…」  
「ひゃあっ!!」  
ケロロがいたのはモアの体の下…すなわち、モアがケロロを押し倒す形になっていたというわけだ  
モアはあわててケロロの上から離れ、ガンプラの山を掻き分けて、別に座る場所を確保した  
「ふぅ…しかし、部屋のガンプラも定期的に整理する必要がありますなぁ…こうも数が多いと」  
「おじさま」  
「そういえばお話…マダ聞いてなかったでありますな。モア殿…え?」  
ケロロが振り向くと、そこには涙を流すモアの姿があった  
「モ、モア殿!?どっかケガでもしたでありますか?!」  
「ううん…そんなんじゃありません……その…私」  
きゅっと唇をかみしめるような仕草を見せたモアは、またバッとケロロに向き合った  
「今日…夜の一時ごろに、おじさまの部屋にお邪魔しても良いでしょうか…?」  
「え…」  
「……てゆーか夜這予告…?」  
「え゙…」  
モアが言いたかったこととは、その四文字熟語ですぐに意味が通った  
ケロロは終始驚いていた…それもそうだ。モアとは未だそういう関係どころか、告白さえも済ませて  
いないのだから  
そして、さっきよりも顔をさらに真っ赤にして、涙目でモアは自分の気持ちを訴え続けた  
「私…もう子供じゃありません」  
「…」  
それがモアのできる精一杯であり、今言える最大限の言葉だった  
モアの肩に、ケロロの小さな手が置かれた  
その手は見上げるモアの目を優しくなぞり、涙をふき取っていった  
「モア殿、我輩ちょっと考えさせてほしいであります」  
「えっ?」  
「別に悪い意味ではないであります。ただ、少し心の整理がつかないと言うか…」  
ケロロの言葉にこくりと頷くモア  
しばらく二人は見つめ合ったが、そのうち何をするでもなくその場から解散していった  
 
扉を開いたモアの前に、タママが現れた  
そういえば自分の話のために、タママは外に出てもらっていたんだった  
「あ…も、もう話は終わりましたよ?てゆーか自己完結?」  
「…」  
とても落ち着いた表情で、タママはモアの言葉を聞き流した  
そして、一つだけ質問した  
「なにを軍曹さんと話してたんですか?」  
「そ、それは…」  
モアは言葉に詰まった…それもそうだ  
そんなモアの様子を見て、タママは何かあるに違いない、と勘ぐった  
「まぁ、言えない話なら別に良いですけど。たとえば軍曹さんに夜這いかけても良いですか…とか」  
「!!」  
モアはさらに驚き、タママから少しあとずさった  
タママは確信を持つ…これは図星だ、と  
「…べつにいいですぅ」  
だが、意外にもタママは何も言わずに、その場を後にしていった  
モアはそんなタママを、姿が見えなくなるまで見つめていた  
「…嘘をついてしまいました……」  
モアは少しだけ、罪悪感に駆られた  
めったにつかない嘘を、タママにしてしまったことに後悔を感じているモア  
しかし、それはタママの気を知らないからこそいえた言葉だ  
彼女は、時に残酷さを帯びるほどに、とても無垢だった  
 
前に、タママがモアに対する恨みの念を溜めて、暴走する事件があった  
タママも自分なりの意地で行ったことがそもそもの発端だが、それを知らずに「かわいそう」と言っ  
たモアの言葉が、タママを決定的に暴走させる一因ともなった  
その後、元に戻ったタママはケロロの隣で楽しく談笑していた…が、その時モアもケロロの傍らに  
いた。タママを気遣うこともしないで、モアとしては何も責任を感じていなかったのだろうか?  
…違う。それはただ純粋に、タママが元に戻ったことにうれしく思っている穏やかな思いでしかな  
く、彼女の深層心理ではケロロの事が好きであるということも含まれていたことが、自然にケロロの  
そばに自身を導いたのだ  
そして、これが一番厄介であったが、モアはタママがどうしてあんな事になってしまったのかを知ら  
ず、そして知ろうともしなかった。そう、言ってしまえば印象が悪いが、モアはタママのことなど眼  
中になかった…それはモアの無意識のうちの事だが、紛れもない事実だった  
知らないことが罪ならば、知ろうとしないことも罪なのだろうか…?  
そんなモアは足取りも軽く、自分の部屋へと帰っていく  
今、タママは怒号と怨嗟が頭の中で渦を巻いていることだろう  
だが、モアは知らない…もしかしたら、これは知るべきことではないのかもしれない  
 
夜、モアは眠い目をこすりつつ、基地内にいた  
「おじさま…」  
モアはきゅっと唇を噛み締めた  
ケロロは考えさせて…と言った  
しかし、あの時の一大決心を口にしただけあって、もうモアは覚悟の内だった  
たとえ拒まれようが、モアはケロロの元へ馳せ参じるつもりだった  
もう今のモアは、自分とケロロしか見えていない  
モアは半ばボーっとした状態で、まるで夢遊病者のようにケロロの部屋へと歩を進めていった  
その背後に、尾行者の存在も知らず…  
「あ…」  
いつのまにか、モアはケロロの部屋の前に立っていた  
ケロロの部屋に行くまでは結構歩くのに、もう着いてしまった…まるで夢を見ているようだ  
モアは、そのままケロロの部屋をノックしようと、扉に手をかけた  
「おじさま…」  
「ナニやってるですか?」  
「っ!!」  
後ろから声をかけられて、モアは心臓が飛び出さんばかりに驚いた  
声をかけたのはタママだった  
タママはモアの行動を怪しんで、尾行し先回りして部屋の前に隠れていたのだ  
モアは自分の姿を見られて、とても動揺していた  
「あ…あの………その…」  
「…夜這いするんですね?」  
「…」  
「羨ましいです」  
タママの口から意外な言葉が飛び出したので、モアは目を見開いた  
見ると、タママは扉を見つめて、遠い目をしている  
「もし僕が女だったら…この躯で軍曹さんの全部を受け止める事が出来るのに…」  
「タママ…さん」  
「羨ましいから…」  
「えっ?」  
タママは唐突に、モアを引っ張った  
 
シューティング場は夜になると誰も使うものはいない  
と言っても、ここを利用しているのはギロロぐらいの者であり、いつもは閑古鳥が鳴いている  
ことに夜となるとギロロはテントで寝ているので、ここに人が来ることはまず無かった  
「あの…こんなところにつれてきて、一体何をするんですか」  
モアは心配そうにタママに対し聞いたが、タママは返答どころか目もあわせない  
それどころか、そこに常備されている射撃用の模擬ビームライフルを使い、射撃の訓練を開始した  
「あ、あの…」  
タママは黙って射撃を開始した  
的に向かって光の線がいくつも飛んでいくが、なかなか当たらない  
だが、よく見ると的のところに何か写真のようなものが貼ってある  
モアは薄暗い中を目を凝らし、それが何であるのかとじっと見た  
…あれは私だ  
その的に貼ってあった写真とは、紛れもなくモア自身を写した写真だった  
彼女は大きくショックを受け、よろけて壁にすがった  
「なん…で?」  
銃のカートリッジに装填されていた模擬弾を打ちつくしたタママは、ようやっとモアに視線を向けた  
その顔はいつものかわいらしい顔だが、目には狂気の色が浮かんでいる  
ゆらゆらとおぼつかない足取りで、タママはモアに接近した  
後ろは壁なのでモアはどこにも逃げる事がかなわず、その場にへこたれた  
「タママさん…あの…?」  
「きっとお前には何も解らないですぅ…」  
「わ、私は」  
「どうせ解ろうとも思わなかったに違いないですぅ…」  
「それは…」  
「自分は無実のつもりだと思い込んでいるけど、それは全部思い違いですぅ…」  
とうとう、タママはモアの胸ぐらを掴んだ  
そして大声で叫んだ  
目をかっと見開き、まさに慟哭したのだ  
 
「どうして…どうしてお前は僕からなんでもかんでも奪っていくんだよ!?軍曹さんとのラヴラヴな  
ポジションも、軍曹さんとの幸せな時間も、軍曹さんの想いも、そして…今度は軍曹さんの貞操!?  
ハァ?!!いい加減にしろよ!!お前のせいで僕がどんな思いをしているのかも知らないくせに!!  
お前のせいで僕がどんなに心に嫉妬とストレスを抱えているのかもわからないくせに!!お前のせい  
…お前のせい…みんな、みんなお前が悪いんだ!!お前さえ来なかったら、ここはずっと平和だった  
んだ!!軍曹さんは僕とラヴラヴで、みんなちゃんと侵略を進めていて、僕もこんな腹黒いキャラに  
身を窶すことにもならなかった!!!軍曹さんがああやってお前とうつつをぬかしている間にも、侵  
略は絶えず遅れて、なにもかも全ての歯車が狂っていく!!ああ僕も狂いたいさ!何もかも全部ブッ  
壊したいさ!愚かなペコポン人なんか一人残らず狩りとって、この星を血と屍で満たしたいさ!そう  
思ってた矢先にお前だろ!?フザケんなって感じだよ!!この略奪者!糞娘!売女!ウジにも劣るゴ  
ミカスが!!!死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ねぇ!!!お前なんか死んで…それで……ハァ…」  
まるで彼の口から悪霊が出ていくかのように、凄まじい罵倒や恨みの言葉が吹き出した  
それはずっとタママが抱え込んでいた爆弾であり、それが今やっと全て吐き出されたのだ  
一息で言い切ったタママは、呼吸を整えようとゼーゼー言っている  
肝心のモアは、顔面蒼白でその言葉を全て聴いていた。よもや自分がそんなに人から恨まれる事をし  
てたと、心から清純なモアが知ってなんとも思わぬはずがない  
モアは言葉も出ず、ただ震えているだけだった  
「…」  
「な、何か言えよ……言えって…言ってんだろが!!!」  
タママは今の勢いに任せて、モアの服を強引に剥ぎ取った  
彼女の褐色の肌と対照的な白いブラが顔を見せたが、それに対して、モアのリアクションは薄かった  
それがさらにタママのカンに触ってしまったみたいで、彼はモアを押し倒し、下着をも破り捨てた  
「お前のバージン…僕が奪ってやるですぅ!!」  
「…」  
放心状態のモアをよそに、タママは彼女の胸を責めた  
モアのペコポン人状態の肉体年齢は、夏美と一緒かそれより少し上で、実は夏美より胸も大きい  
思わずタママは、そのふくよかな胸にごくりと喉を鳴らせてしまったほどだ  
「…ぼ、僕は軍曹さんが好きなんです!こんな娼婦モドキに心を許すなんて…許さないですぅ!!」  
乱雑にその胸を揉み、それは自由に形を変えていく  
きゅっと強く握り、ぐっと強く押して、その淫らな変化にタママの下半身は自然に反応を始めていた  
「どうです?まだまだ…こんなものじゃないですぅ!」  
「ぅ…ひっ!!」  
今度はタママは乳首に吸い付いた  
さすがにこれにはモアも反応し、背中が浮いた  
モアの乳首は勃起を始め、口で対応していないほうは指で強くつねった  
「あっ、はぐぅ…!」  
「泣けですぅ…もっともっと泣いて、僕を満足させるです!!」  
さらにタママはスカートまでも下げて、モアのショーツがあらわになる形となった  
純白の下着に手をかけてずり下ろそうとするが、しかしタママは戸惑っていた  
復讐心が先立っているとはいえ、タママもまだ子供である  
こんなかたちではあるが、初めて女性の秘部を見るとなると緊張してもおかしくない  
下着にかけていた手が、自分の意思とは関係なく震えた  
だが、それでもタママは下唇を噛んで耐え、一気に足先までショーツを下ろしたのだった  
 
モアはショーツを脱がされても隠そうとはしなかった  
そしてタママはモアの秘部を赤い顔で興味深そうに見ている  
とても奇妙な光景だ…パッと見、強姦にも見えるが殺伐としていない  
「(すごい…これ、毛がちょっと生えてて、それに…濡れてる?)」  
「タママ…さん」  
「!」  
行為を開始して初めてモアがまともな言葉を口にした  
タママはすぐさま気を取り直して、再び威圧感のある面持ちで迫った  
「何か言いたいんですか?でも助けを呼ぼうとしても、ここには誰もいないですよ…?」  
「タママさん…私、」  
「脱ぐですぅ」  
「…え?」  
「とっととその体に未練がましく着けてるそれを…早く脱ぐですぅ!!」  
「は…ハイ」  
モアは寝そべったまま、その身から残りの衣服を取り始めた  
だんだん裸身に近づいている彼女の姿に、タママは思惑とは別に前屈みになってしまう  
…そして、モアの体から全ての服がなくなり、あとは褐色の肌しか残されていなかった  
「これで…いいんですか?」  
「あ…ハイ」  
見とれていたタママは、思わずいつもの敬語を使ってしまった  
無理もないだろうが、そのモアの体は本当に美しかったのだ  
金髪の髪と褐色の対比が淫靡であり、そして程よくくびれた腰つきやハリのいい胸尻…  
ともかく、タママにとっては十分衝撃的なものを見てしまったので、しばしぼけっとしていた  
「…きれい」  
「え?」  
「あ、あっと…あの……こ、こんな雌豚なんか、僕が犯してやるですぅ!!」  
「きゃっ!!」  
タママはモアに飛びかかり、再び組み伏せられる状態となった  
そして、次にタママが狙ったのは彼女の唇だった  
「ん…んんッ……!」  
「ひゃぐっ…う…ちゅ、ぷふ…んぐ…やぁ…あ…」  
「黙れ!この…んむぅ…ん…くっ…」  
「はむッ……や…やあっ!!ぁ…ちゅ……ん!!」  
「…うぶ…ん…ふぅ、んん…」  
「あぁっ!だ…め……ちゅく…んぎッ……!」  
必死に抵抗しているモアだったが、力負けしてついにタママの唇も舌も、侵入を許してしまった  
乱暴にねじ込まれていくタママの舌は、モアの舌を捕らえるや否や急激に絡みつき、吸う…  
タママはモアのファーストキスを奪って、彼女の抵抗心を消してしまおうと考えたのだ  
すると、次第にもがいていた腕から力が抜け、くたりと力なく肩を落とした  
これは落ちたと確信したタママは、とうとう最後の領域を踏み越えようとする  
股間に隠れた雄を出して、その照準をモアの花弁に向けたのだ  
「なにもかも奪って…僕の怨念を味わえ……ですぅ」  
 
タママの雄は完全にいきり勃ち、今にも暴発するかもしれないほどにガチガチの状態だった  
だが、それを見せ付けられてもモアはいっこうに反撃に出ようとはしなかった  
彼女もアンゴル族のはしくれ…戦力のみなら彼女にだって分があるはずだが、いまだにほぼ無抵抗だ  
なぜそうしているのか?  
だが、いよいよ挿入となった今のタママにそんな事は考えられなかった  
「さぁ…ひざまずいて許しを請うですぅ!そうすれば、処女だけは助けてやってもいいですぅ!」  
「…」  
「…チッ!」  
あくまで無視を決め込むつもりか  
タママはさらに激昂し、怒りのあまり前技も無しにいきなり突き入れた  
プチッと何かが破れる感覚の後、タママの雄は柔らかい肉壁に包まれ、彼は垂涎の至福を感じた  
モアは仰け反り、叫びそうになる自分を抑えようとするように、側に脱ぎ捨てた服を噛んだ  
目尻からは涙が落ち、股間には破瓜の証が垂れていた…それを見て、ようやくタママに罪悪感が芽生  
えたが、それでも強がって快感に身を任せた  
「ふふっ…舌の口はくわえて離さない…トンデモない淫乱女ですぅ!!」  
「いや゛ぁ…あぁあ、ああっ!!!」  
「泣け!そして…喚いて後悔するですぅ!」  
「痛ぁ……やっ、ダメぇッ!ひっ…いぃッ!!」  
「(うっ…スゴいですぅ……女の人って、こうなってて…)」  
実は、タママは早くも限界を迎えそうだった  
挿入する前から張り切っていたので、前技の時点ですでに達していてもおかしくは無かったのだ  
しかし、モアを陵辱することを第一としていたので、今まで何とか持ちこたえていたのだが…  
「(もう…ダメですぅ!ヤバッ…で、出ちゃう!!)」  
タママがイきそうになったその時、なんとモアがタママを抑えこみ、彼を固定してしまった  
驚くタママだが、しかしもう駄目だ…タママはモアの膣内に精子を放ち、果てた  
「ああっ!!あ…ああ……あ…」  
「ッ!…う、うぅ…」  
気だるさの残る体を起こし、どうにかタママは雄を引き抜いたが、この絶頂で視界はまどろんでいた  
そんな疲弊しているタママを、モアはそっと持ち上げて抱きしめた  
「はぁ…はぁ……え…?」  
「…」  
無言で、自分を犯したタママをいたわるように抱くモアは、優しい目で彼を見つめる  
その様子にあっけに取られたタママは、もう罵ることも忘れていた  
「…なんで?」  
「はい?」  
「僕はお前をこんなに傷つけたり蔑んでるのに、どうして…そんな目ができるんですか……?」  
「…」  
「ねぇ…」  
タママの問いかけに、モアは表情のとおりに優しく答えた  
けど、それは少し衝撃的なものでもあった  
「…私はとても残酷な女でした。タママさんのことを知ろうともしないで、無意識のうちに自分の事  
だけを考えていました。確かに私はおじさまのことが大好きです。でも、それが理由はどうあれ、他  
人を傷つけていたとなれば、話は別です」  
「えっ?」  
「タママさん、私を犯し続けてください…。私はあなたの言うとおり、とても汚れた悪い女性だった  
んです。こんなにおじさまを愛しているのなら、きっとおじさまもお幸せになれると思います…」  
「えっ…それは…」  
まさかモアがここまで思いつめていたとは予想していなかったので、タママは驚愕していた  
そして、彼女がケロロを諦めるなんてまさに願ったりの話なのに、素直に喜ぶことは出来なかった  
モアはタママの手をとって、さらに続けた  
「もし、それでもあなたの気がすまないと言うのなら、私はかまいませんから…」  
「あっ」  
タママの手を自分の首に当てて、笑顔でモアは言い切った  
「私を殺して、幸せになってください」  
 
タママは戦慄していた  
このモアという少女の懐の深さと、あまりにも大きな自己犠牲の精神に  
そういえば、モアはケロロのためとならば、どんな無茶な命令にも笑顔で答えていた  
常にケロロを念頭に置き、自分でもやりたい事がありそうなのに、なおかつ想い人のために働いてる  
…自分にそこまでできたのか?  
いいや、できていない  
時に裏切り、時に見捨てて、時に賛同せず、時に思いに反し……  
従うだけではなく、それ以外の面でも自分は明らかにモアより劣っていた  
そう、ケロロにはモアこそお似合いだということに、タママはとうとう気付いてしまったのだ  
実は前から薄々とは感じていたが、ここでその疑念は決定的となった  
タママはそれが信じられないし、信じたくなかったのだが、それが今回の行動の間接的な動機となっ  
たのだろう  
"自分は既に負けていた"  
それが結論だった  
「う…」  
「?」  
呻き声のようなものを上げるタママを覗き込むモア…彼は泣いていた  
いまだに残るゆずれない思い(ケロロのことが好き)と、自分はこの女よりも劣等だ(ケロロには彼  
女がふさわしい)という思いが混在し、どうしたらいいのかという事で頭がいっぱいとなり、考えき  
れずにパニックになってしまったのだ  
「うわぁぁぁぁん!!!」  
「タママさん…」  
「ひっく…えぐぅ…うぅ…」  
「…」  
さっきまでの鬼畜な様相とは打って変わり、まるで怯える子犬のようなタママを見て、モアはまた彼  
を抱きしめた…それは決して哀れみではない  
モアは純粋に、このタママを愛しい…と思った  
彼女が好きなのはケロロだが、今だけそう思えたのだ  
そして、もう一度だけその体をタママを慰めるために差し出したのだった  
 
モアの胸へ、幼子が母乳を飲むように、タママが優しく乳首を吸っていた  
おそらく、こんなタママは今だけであろう  
次の日になれば、またモアは無意識のうちにケロロと共にあり、そしてタママを傷つけているはずだ  
それは、いくらモアでもどうしようもない衝動であり、止める事なんてできないものだった  
それならせめて今この時だけでも、種類は違えど気分よく思って欲しいと願い、この行動に出たのだ  
処女を奪われた事を…それをモアは枷とした  
これから先、またこのような悲劇が無いように、モアは自分への戒めとしてこの事を心に刻むのだ  
もうケロロに対して第一線を越えない…それがこれ以上タママを傷つけない、唯一の方法だった  
それを…タママは知らない  
人知れず心労を持っていたタママに対し、モアもそうするようにして彼の苦しみを理解しようと努め  
ようとも考えたのだ  
「ん…」  
「はむっ…ん…んん…っぷ」  
「タママさん、可愛い…」  
「んっ…んっ…」  
「ふぅッ…!」  
タママの口は移動し、胸から腹へと移った  
ヘソを中心として嘗められ続け、次第にモアも快感を覚えていった  
そして今度はヘソ下から花弁へと移り、微弱だった快感も小さなクライマックスを迎えた  
「ひゃっ!そこぉ…いいですっ!」  
「んみゅ…ん、ちゅ…んん…」  
「ああ、気持ちいいですよぉ…モアのそこ、もっと舐めて下さい…んっ!!」  
舌どころか指も膣内へと侵入し、いよいよモアの快楽も大きなものとなってきた  
タママは、いま自分が何をしているのかと言う自覚がなかった  
ただ、さっきの快感がもう一度欲しいから、体がそれを求めていたのだ  
今のタママに、怨嗟の念は無い  
「ひゃううぅぅっ!!!」  
「っく…」  
再び、タママの雄がモアの膣内へと挿入された  
さっき破瓜したばかりなので当然まだ痛みは残っているが、さっきよりかはマシだ  
前にタママが放った白濁が潤滑油となり、そんなに濡れていないモアの中を潤わせるには十分だった  
ぎちゅ…ぎちゅ…と淫らな音がシューティング場に響き、そして二人の躍動も増した  
「あっ…だ、ぁああっ!!…っはぁ!!」  
「ううぅ…う…」  
「おっ、奥に…当たるっ!!ひゃあっ!!!」  
「うぐっ…あ、うう…」  
髪を振り乱して、モアは快楽とも痛みとも受け取れない不思議な感覚に浸っていた  
 
褐色の肌にはいくつもの汗滴がほとばしり、タママもモアも自分たちが何度絶頂に達したのか、わか  
らなかった  
モアの感覚がようやく快楽へと変わってきた時には、二人とも蕩けきっていた  
この性交を行っている衝動はなんなのかと考える前に、二人はただ腰を動かし続けた  
決して相容れない二人が、ありえない状況下で交わっている  
本来なら絶対に交わるはずの無い二人の行為はさらに続いた  
「タママさん!も、駄目…わたし、真っ白に…なにもかも、真っ白にッ!!」  
「ひゃ…ああぁ!あーーーっ!!」  
「スゴい…!も、満たされて、私は…ぁ、ダメぇ!また…来ちゃう!」  
「うぐぅっ…ぐう…うあぁぁぁッ!!」  
「い…イくッ!!!や、ダメ!あああああああぁぁーーーーッッ!!!!」  
白濁液で淫らに汚れて性の悦びの声を上げ、最後の最高の絶頂でモア…そしてタママは同時に果てた  
タママはもう体力が続かなかったのか、そのまま失神してしまったようだが、どうにかモアは無事だ  
汗と愛液で濡れた体をもたげ、モアは破れた服を再構築する作業にかかった  
もともとあの服はペコポン人化する際に具現化したもので、自分の意思で直す事ができたのだ  
「…」  
モアは敗れてボロキレ同然になった前の服で、自分とタママの体を拭いた  
果たして、タママは今夜の事を覚えているのだろうか?  
覚えていなくても、今回のことはモアにはいい教訓となった  
完全な博愛などありえない  
自分が知りえていることだけで、物事はすべて理解できない  
「…」  
だが、それでもモアは自分の考えを曲げないだろう  
タママがずっと自分の考えを曲げなかったのと同じように、自分もそうしたいと思ったのだ  
モアは、寝息を立てて眠るタママを膝の上に乗せて、深い眠りへと落ちていった…  
 
 
「ええい、遅いぞ!」  
朝のミーティングが行われている作戦室にて、ギロロは開口一番怒鳴り声を上げていた  
いつまで待ってもモアとタママが来ないために、ミーティングは2時間も先延ばしされていた  
ケロロがタママに連絡を取ろうと西沢家を電話で訪ねたが、もうタママはいないとの事  
モアも基地内をくまなく探したが、結局どこにいるのか見つけることはできなかった  
「♪〜オメェに食わせるタンメンはねェ!」  
「おいクルル!お前の部屋でこの基地全体を監視しているのだろう?それで二人を探せ!」  
「♪〜ん?…オッサンも聞くか?アニメケロロの3期オープニング曲」  
「知るか!というかそんなもんいつ買った!?」  
「"ういにー"で流れてんのゲットしたんだよ…ク〜ックックック♪」  
「ゲロ……クルルそんなのやってんの?」  
「こないだ新発売の地雷エロゲにウイルス仕込んで流した時は、どこもお祭り騒ぎだったナ…ククク」  
「やっぱし…そーゆー事してると思ったであります」  
ジト目でクルルに茶々入れるケロロは、この空いた時間を利用してMGバーザムを作っていた  
そんな彼のもとに、さっき二人を探すようにと言っておいたドロロが帰還してきた  
「あ、ドロロ。どーだった?」  
「隊長殿、こちらへ…」  
「え?」  
ドロロにつれられて、ケロロが向かった場所はシューティング場だった  
滅多に来ないここならそうだとケロロは合点がいったようだ  
「…で、タママとモア殿がここに?」  
「し〜…」  
ドロロはケロロの口に手を当て、横のベンチに腰掛けている二人を指差した  
モアもタママも、まだ深い眠りの中にあるようだ  
ケロロは起こそうとして近づこうとしたが、そこをドロロに静止された  
「…今は、ここは停戦状態でござるよ」  
「??」  
不思議がるケロロに、理解者っぽく笑みを浮かべるドロロ  
そして静かに眠るモアとタママ  
…状況は何一つ変わっていない  
おそらくこれからもずっと不変のまま、一緒だろう  
だけど、今だけはこの平和な時間があってもいいのではないか  
少なくとも、今ここに枕を並べて寝ているのは、仲のよさそうな男女なのだから  
 
 
【THE・END】  
 

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