「あっっ」  
まるで人間の赤子の手の様な、ぷにっとした感触の腕を掴み勢いよく押し倒した。  
「何をするっ!やっやめろ――!!!」  
掌で頭や頬を優しく愛撫しながら、貪る様に唇で首から腹にかけてなぞっていく。  
「ああっっ」  
時々漏らすカエルのくせに妙に色っぽい声にそそられる。  
「そこ、キモチイイ?」  
キッ!!  
最低限の意地なのだろうか。元々吊上がった目をさらにキツクして睨んでくる。  
意地悪して手を止める。目の前には赤い顔を更に紅潮させ、肩で息をしているイキモノが。その吊上げた目は心なしかたまにトロンとさせて、キッとまた私を睨みつける。  
ただでさえこの上目遣いの目つきが私を挑発するのだが、今日はそれに輪をかけて可愛く見える。そう、まるで何かモノ欲しそうなように・・・。  
 

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