クルルの実験報告書 FILE-1「日向秋」  
 
 
「ふう……。一仕事終えた後のお風呂はやっぱり気持ちいいわねぇ〜」  
 よく晴れた日曜の昼。秋は一人、ゆっくりと湯船に身を沈めていた。遅れていた最後の原稿が無事入稿でき、徹夜明けで帰って来た秋は一人なのを良い事に、昼風呂を決め込んだのだった。  
「夏美も冬樹も遊びに行ってるし、ケロちゃん達も何処か行っちゃってるみたいだし。……久し振りにこんな休みもありよね」  
 緩んだ表情のまま伸びをすると、桃色の乳輪が乳白色の水面から見え隠れする。浮力によって豊満な乳房は浮き上がり、いつもより更に豊かに揺れる。  
 とろけそうな感覚を味わいながら、緩い陽射しの中、鳥の声を聞く。平穏な日常。少しばかり頬を上気させながら、このままだと寝ちゃいそうだわ、と少しぼやける頭で考える。  
「そろそろ上がろうかな」  
 名残惜しさを断ち切って湯船から立ち上がると、水滴が完璧なプロポーションにまとわり付きキラキラと零れる。ぽたぽたと雫を垂らしながら気怠げに脱衣所の扉を開け、籠に用意してあったバスタオルを手に取った。  
 一通り身体を拭き、バスタオルを巻いただけの姿でリビングのソファにどっかと腰を下ろす。  
「何だか、のぼせちゃったみたい。やっぱり徹夜明けで疲れてるのかしら」  
 ふう、と溜め息をつき、上気したままの頬を掌で包む。いつもより少しばかり温度が熱いような気がして、湯冷めしない程度にエアコンを入れた。ぐったりとソファに凭れ、しばしその風の涼しさを肌で楽しむ。  
「……おや」  
「あら、……クルちゃん。いたの」  
 と、そこに現れたのは、空になった入浴剤の袋を持ったクルルだった。クルルはその袋を掲げると、クククと笑いながら秋に話し掛ける。  
「アンタ、この入浴剤使ったかい?」  
「あら、それクルちゃんのだったの? お風呂場に置いてあったから使っちゃったわ。よく温ったまって良かったわよ〜」  
「そうか……それなら別にいいんだ」  
 クルルは入浴剤の袋をゴミ箱に投げ入れると、秋が座っているのとは向かい合わせのソファに腰を下ろす。  
 
「ケロちゃん達がいないから、一緒に何処か行ってるのかと思ってたわ」  
「生憎俺は野暮用があって一人残ったのさ」  
「そうなの。……しかし何だか暑いわねぇ。冷たいものでも飲もうかしら」  
「俺が淹れてやるよ」  
 相変わらず赤いままの頬の秋を制し、クルルが台所に向かって歩き出す。程なく、アイスコーヒーを満たしたグラスを二つ持ったクルルがリビングに戻って来た。  
「飲みな」  
「悪いわねぇ。じゃ、遠慮無く」  
 秋が喉を鳴らし美味しそうにコーヒーを飲む。その様子をそっと観察しながら、クルルが自分のグラスに口を付ける。  
「……味はどうだい」  
「美味しいわよ。クルちゃん、コーヒー淹れるの上手いわね」  
「これぐらい簡単な事さ。クーックックック」  
 しばらく無言の空気が流れる。喉の渇きを癒すようにコーヒーを飲む秋の喉鳴りと、クルルのグラスの氷がカランと鳴る響きが、エアコンの静かな作動音に重なる。  
「……クルちゃん」  
 コーヒーを飲み終わり、グラスをテーブルに置いた秋が呟く。  
「……何だい?」  
 クルルは動じる事も無く、グラスに再び口を付ける。  
「何か、……入れた?」  
 
「……勘がいいねぇ。そういう女は好きだぜぇ」  
 クーックックック、と笑うクルルの瞳に映るのは、荒い息をつき潤んだ瞳でぐったりとソファに倒れ込む秋の姿。  
「尤も、それ以前に入浴剤も新しい実験薬だったんだがねぇ。いわば二段構えのトラップという訳さ」  
 秋が身を捩らせる仕草に伴い、巻いただけのバスタオルが徐々にはだけ、その豊かな肢体が段々と露わになってゆく。露出した肌は既に紅潮し、うっすらと浮かんだ汗は女の匂いを漂わせていた。  
「……やるわね」  
「お褒めにあずかり、光栄だぜぇ」  
「何が目的?」  
「アンタの身体は地球人の中でもトップクラスだ。充分研究対象として魅力的なんでね」  
「……それはどうも。でも、研究対象として、だけ?」  
「俺は科学者なんでね」  
「何だか残念だわ。別の意味で魅力的って言ってくれたなら、もっと嬉しかったのに」  
「勿論、地球人のオスにとっては魅力的だろうさ」  
「……クルちゃんにとっては?」  
「……さあ、それはどうかな?」  
 クルルは立ち上がると微かな喘ぎを上げる秋に近付き、わずかばかり身体を隠すだけのバスタオルを勢い良く剥ぎ取った。汗に濡れた肌は艶っぽくぬめり、完璧な裸体が完全に露わになる。  
「さあ、実験開始といこうか。クーックックック」  
 
 クルルはおもむろに手を伸ばすと、ぐったりとした秋の肩を右手で掴み、隠し持っていた機械を左手で取り出した。  
「こっち、向きな」  
「なに……?」  
 潤んだ瞳のままで顔を上げた秋の首に、クルルが不意を突いて左手に持ったドーナツ状の機械を填める。それは首輪のように秋の首を包み、カチリと微かな音を立てて固定される。  
「なによ、これ」  
「まあ見てな、楽しいオモチャだぜぇ? クーックックック。尤もアンタにとって楽しいかどうかは知らねぇがな」  
 クルルが笑いながらボタンを操作すると、その首輪はカチカチと機械音を発しながら収納されていたパーツを次々と吐き出す。首の後ろにあたる部分から四本のワイヤーが伸び、ギチ、と嫌な音を立てる。  
「ほら、後ろ向きな」  
「はぅ……嫌ぁ」  
 クルルが秋の髪を掴み、力の入らない身体を無理矢理引き起こす。ぐったりとした秋を動かすのはクルルには重労働だったが、それでもソファにうつ伏せに倒れるような形に向きを変えさせると、首輪から伸びたワイヤーの先の金具に両手首と両足首をそれぞれ固定した。  
「いい格好だぜ、クーックックック」  
 クルルは秋の肩を掴み、床に仰向けに倒れるように勢いを付けて転がした。うっ、と腕と背中に走る衝撃に軽く秋が呻く。  
 完璧に計算されたワイヤーの長さの所為で、後ろに回されるように固定された秋の足は股間を晒け出すように開かされ、そして腕は自慢の胸を突き出すような格好で縛られていた。  
「痛……」  
 無理に引っ張られた腕の痛みに秋が軽く顔をしかめる。  
「すぐにその程度の痛み、気にならなくなっちまうぜぇ。なんせさっき飲んだ薬の効果はまだまだ出切ってはない筈だからねぇ」  
「こ……これでまだまだなの……?」  
 秋の驚きも無理は無い。既に秋の全身は淫らな汗にまみれ、潤んだ瞳からは既に涙が溢れ出している。どころか、半開きの口からは舌が突き出され涎が頬に伝い、同時に開かれた肉付きの良い陰部は花開き蜜が太股を流れていたのだ。  
「もうこんなになってるのか。さすが反応がいいねぇ……クックック」  
「いやぁ……見ないでぇ」  
「すぐに、もっと見てくれって言うようになるさ」  
 クルルが大きく開かれた太股の内を覗き込むと、充血した陰核は勃起し蜜でテラテラと光り、愛液でぬめった襞は物欲しげに収縮を繰り返している。  
 
「あぁ……いやぁ、呼吸するだけで……力入れるだけで、感じちゃうぅ」  
 秋が息を吐く度にくちゅ、くちゅと蠢く襞の奥から蜜が溢れ、淫靡な水音を立て少し泡立った愛液が太股から床に零れる。その動きと連動しているかのように秋の口からも軽い喘ぎが漏れ、静かなリビングの天井に反射する。  
「ふぁ、あ、きもち、いい、いい、ああっ」  
 吐く息が段々と荒くなり、そのスピードも速度が上がる。上下する胸の先端には固く尖った乳首がそそり立ち、呼吸の度に弾力のある乳房が軽く跳ねた。  
「ああ、ああっ、いいっ、いいっ、いくっ、いっちゃいそぉ」  
「イっちまいな。自分だけでイってみな? 俺は此処で全部見ててやるぜぇ」  
 堪え切れずに声を漏らし、秋は手足を縛られたまま自らの陰壁を収縮させ、身体を大きくガクッ、ガクッと弾ませる。豊満な乳房は上下に踊り、沸き上がる汗と愛液と涎が飛び散った。  
「ああっ、だめっ、いくっ、いいっ、いやっ、ああっ、ああ、あっ、い、いく、いくいく、いっちゃう、いくいくいくいくいっちゃう、いっちゃうぅぅぅーーーーーっ」  
 眉間に皺を寄せ、固く閉じられた秋の瞳から涙がすうっと零れる。一瞬大きく跳ねたかと思うと、反った姿勢のまま硬直し身体が小刻みに震えた。ギュッときつく収縮した襞からポタ、と蜜が零れる。反らせた白い喉からはつうと汗が流れ、流れるままの髪に吸い込まれる。  
「…………っはぁ……ぅ、ぁ……」  
 大きく息をつくと、ガク、と硬直がとけ、弛緩した秋の身体が床に崩れる。力の抜けた陰部からはドボ、と音を立てて溜まっていた愛液が流れ出す。声も出せずただ深い息をつくだけの秋の菊門を伝い、蜜は臀部の辺りの床に溜まりを作っていた。  
「クク。どうだい、薬の効果は?」  
「すご……すごいぃ、いいわあ……」  
 うっとりした表情で絶頂の余韻を楽しむ秋を、クルルがニヤニヤと嗤う。  
「もっと気持ち良くなりたくはねぇか?」  
「もっと……? もっと気持ち良くなれるの……?」  
 涎を垂らしたままの顔は夢見心地に、ぼんやりと白い思考は快楽で既に埋め尽くされていた。まだ火照りの抜けない身体の芯は更に強い刺激を求めてうねり始めている。  
「ああ。言っただろ? 薬の効果はこれからだって」  
「きもちいいの、もっと……もっと」  
 
「まったく、地球人ってのは貪欲だねぇ。クックック……じゃあ、場所を変えるか」  
 喘ぐように呟く秋の首に手を伸ばし、クルルは首輪の前面からジャラッ、と鎖を引き出した。同時に、足と腕を固定しているワイヤーの長さを少しだけ調節する。  
 クルルは呆ける秋の腕を掴むと体重を掛け、今度はうつ伏せに秋の身体を転がした。ワイヤーを緩めた所為で秋の肘と膝は辛うじて床につく状態になっている。鎖を掴むとクルルはまるで犬を散歩に連れ出すようにジャラッと鎖を鳴らした。  
「さあ、行くぜぇ。這って付いて来るんだぜ?」  
「は……はい」  
 秋は喜びに顔を上げ、潤んだ瞳を輝かせた。  
 
「さあ、歩きな。……と言っても、這うって表現の方が正しいか」  
 グイッと鎖を引っ張るクルルに引きずられるように、秋が膝と肘を使って必死に進み出す。しかしその姿はあたかも哀れな雌犬のようで、そしてその歩みは思いとは裏腹に遅々として進まない。  
「はうっ……引っ張らないで、あん、お願い、クルちゃん……ああっ」  
 哀願する秋の声に喘ぎが混じる。前に進もうと身体を捩る度に豊満な胸が床に擦れ、快感が秋の背筋を震わせる所為だった。  
「何喘いでんだぁ? クク、気持ち良くなりたくねぇのかなぁ?」  
「ああっ、そんな……お願い、もうちょっと、ゆっくり……」  
「待てねぇな。俺は気が短いんでねぇ」  
 クックック、と笑いながらクルルが更に強く鎖を引く。つられて秋が前に進む度に、胸の大きさが災いして乳首が床に激しく擦り付けられた。  
「あああ、いやあっ、いい……ああっ」  
 声を上げながら必死に廊下を這う秋を、クルルは嗤いながら引っ張って行った。  
 秋の股間から蜜が溢れ、廊下に愛液が零れる。ようやくクルルズ・ラボの前に着いたクルルが後ろを振り返ると、点々と零れた蜜の線の間に幾つかの汗と愛液の溜まりがあった。  
「着いたぜ。……アンタ、這いながら何度かイっただろ?」  
「あ、うぅ……」  
「何度イった?」  
「五回……です」  
 肩で息をしながら秋が従順に答える。その様子に満足したクルルはドアを開き、崩れ落ちた秋の四肢から固定していた金具を外した。  
「立てるかい?」  
 舌を垂らしたままの秋が頷き、フラフラとよろめきながらだがゆっくりと立ち上がった。全身からは快感の所為か疲労の所為か、ポタポタと音がする程に汗が流れている。  
 秋が辺りを見回しながら入り口をくぐると、鎖を床に放り投げながらクルルは秋に向き直った。モニターの青い光に包まれながら、秋は不思議そうに周囲を見渡した。  
「ここが……クルちゃんの部屋」  
「ようこそ、クルルズ・ラボへ。クーックックック」  
 クルルはベッドを指し示すと座るように告げ、グラスに入れた二人分のアイスコーヒーを運んでくる。ようやく少し落ち着いてきた秋にグラスを手渡すと、自らも愛用の椅子に腰を下ろした。  
 
「飲みな。水分を補給した方がいい」  
「これも何か入ってるのかしら?」  
「疑り深いねぇ。まあ、それぐらいの方が落とし甲斐があるってもんだがな」  
 それでも喉が渇いていたのか、秋は喉を鳴らしてアイスコーヒーを嚥下した。カラン、とグラスの中の氷が音を立てる。  
「でもやっぱり、クルちゃんの淹れるコーヒーは美味しいわ」  
「それはどうも。今入れたのはさっきみたいな薬じゃなくて、栄養剤みたいなモンだがね。体力も消耗してるだろうからなぁ」  
「気遣ってくれてるのかしら?」  
「……検体が疲労してると満足に実験が行えない可能性があるからさ」  
 クルルが顔を逸らすと、その仕草が可笑しかったのか秋がクスクスと笑った。無言のままクルルは自分のグラスを飲み干し、コンソールの前に無造作に置く。  
「さあ、それ飲んだら実験開始だぜぇ?」  
「一体、どんな事してくれるのかしら」  
「それは、やってからのお楽しみだな」  
「解ったわ。じゃあ始めてちょうだい」  
 ご馳走様、と秋がクルルにグラスを手渡すと、クルルは先程置いた自分のグラスの横にそれを並べ、そして小さなガラス製の注射器に薬品を詰める。  
「そのベッドに横になりな。……ちょっと身体を固定させて貰うぜぇ」  
「そんな事しなくても逃げないのに」  
「自分ではそう思ってても、実験途中の段階で勝手に身体が暴れる場合があるからな」  
「そういうものなの?」  
「そういうものさ」  
 一旦注射器を横に置き、クルルは秋の両手首と両足首、そして首とウエストをベッドに金具で拘束する。腕は大きく万歳の形に伸ばされ、すらりとした足はMの字になるような格好だった。  
「何だか、SMチックね」  
 状況だけで興奮してきた秋が、少し頬を赤らめながら身を捩り感想を漏らした。クルルは再び注射器を手に取ると、秋の肘を縛り腕の静脈を探る。  
「じっとしてな」  
「……んっ」  
 チクリ、と軽い痛みが走り、そして冷たい液体が血管内に注入される微かな違和感が秋の肘を包む。  
「な、何の薬なの?」  
 少し怯えた様子の秋の問いに答える事も無く、クルルはただ静かに笑いながら使い終わった注射器をコンソールの前に無造作に置いた。  
「さあ、薬が効いてくるまで少し、楽しもうぜぇ?」  
 
 クーックックック、とクルルは無造作に秋の開かれた陰部を撫でる。  
「ひっ……ああっ」  
 クチャリ、と濡れた感覚がクルルの小さい手を包む。ぽってりとした襞を押し開きながら、クルルの指が手が蠢き、秋の熟れた襞を掻き分ける。  
「ああっ、いやっ……うぁっ、気持ち……いいっ」  
「……何処まで、入るかねぇ?」  
「ひぁっ、いやぁ……やぁっ」  
 ズブズブとクルルの手はゆっくりと秋の膣内に入り込み、指が連なった襞の内側を撫で上げる。指が蠢く度に襞が収縮し、奥から粘りけを帯びた蜜がクルルの手にまとわり付く。  
「結構キツイな。おい、そんなに締めたら全部入らねぇぜぇ?」  
「ひあっ、だっ、だって……ひあぁっ」  
 秋は目を見開き、痛みと快楽で涙と涎を流しながら全身を捩る。クルルは満足げに笑うと、体重を掛け一気に腕を秋の膣内に飲み込ませた。  
 ズブリ、と音がした。  
「っひ、ひああああーーーーーーっ」  
 クルルの腕が、肘まで秋に包み込まれる。秋は口をパクパクと開け閉めしながら、ガクガクッと身体を揺らし、そして硬直した。ぎゅうと締まる肉壁に、クルルが指の動きを一旦止める。  
「……イったか?」  
「はひっ、ひぃ……はあぁ」  
 小刻みに震える秋の様子を確かめ、そしてクルルは再び指で内部をまさぐった。  
「ひっ、いやっ、だめぇ……動かさないでえっ」  
「ほほぅ、内部はこうなって……なるほどねぇ、クーックックック」  
「いやっ、だめっ、また、イっちゃうぅ」  
「何度でも、イっていいんだぜぇ?」  
「あっ、ああっ、あああーーーーーっ」  
 内側から与えられる止まらない刺激に、秋の震えはおさまる事なく再び身体が跳ねる。襞はまるで咀嚼するかのように収縮を繰り返し、クルルの腕を容赦無く締め付けた。  
「ああああーーーっ、あああああああああっっっ」  
 髪を振り乱し魚のように跳ねる秋。あげる声は止め処無く、そして愛液はクルルの肘を伝いベッドから床にポタポタと零れる。快楽の波は止まる事なく、秋の身体はガクガクと揺れたまま震え続ける。  
「……そろそろ、限界かね?」  
 クックック、と頃合いを見計らい、クルルは不意に手の動きを止めた。同時にガクン、と秋の身体が力を失い肩を落とす。喉からはヒューヒューという浅い呼吸音が漏れる。  
 
「っと、失神したか……」  
 少しばかり思案し、そしてクルルはおもむろにベッドに空いた方の腕を押し付ける。  
 クルルは内部で指を目一杯広げ、そして。  
「っひ、ひあああああーーーーーーーーっ」  
 一気に緩んだ膣内から腕を引き抜いた。甲高い秋の悲鳴が上がる。ズボ、と音を立てて腕が抜け、そしてまとわり付いた愛液が床に飛び散った。ガクン、ガクンと秋の足が揺れ、弛緩したその股間からはチョロチョロと小水が漏れる。  
「チッ。失禁したか」  
 クルルは軽く舌打ちすると、秋の口元に引き抜いたばかりの指を差し出す。  
「舐めな」  
「は、はひ……」  
 ぼんやりとした瞳の秋が、霞んだ意識の中言われるままに舌を伸ばす。ビチャビチャとクルルの指を舐めるその表情は、快楽の余韻にのみ支配されている。  
「……そんなに気持ち良かったのかい」  
「あ……はひ……きもち、よかった……れす……」  
 クルルは軽く苦笑を漏らし、壁に掛けてある時計の長針を眺め遣る。  
「そろそろ、さっきの薬が効いてきた頃だな。第二段階に移るとするぜぇ」  
 
(つづく)  
 
 
 

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