『夢見るお年頃。』  
 
「クーックックック……これで完璧だぜぇ……」  
「わーいクルル先輩、ありがとうございますぅ〜♪」  
「頑張れよ……クーックックック」  
 
 怪しい企みがあったとも露知らず、ケロロは部屋で昼寝の真っ最中。そこへ忍び寄る怪しい影……。  
「ぐんそーさん、起きて下さいですぅ☆」  
「んー……何でありますかタママ……吾輩は眠いであります……」  
「駄目ですぅ、起きて下さいです〜」  
 人影はいきなりケロロの鳩尾に踵落としを喰らわせた。  
「グボオゥッ!! ……な、な、何でありますかイキナリっ!?」  
 焦点の合わない目でケロロが見上げると、可憐な少女がケロロの事を見つめていた。その少女はニッコリ微笑みながら、ベッドにちょこんと飛び乗る。  
「だ、だ、誰でありますか……?」  
「ぐんそーさぁん、おはようございますですぅ〜。やだなぁ、タママですよぅ♪」  
「へっ……」  
 そこにいるのは何処からどう見ても人間の少女。まんまるの瞳をくりくりさせながらにぱっと笑う。  
「本当に、タママ?」  
「はい、本当ですぅ」  
「これは一体……何が起こったのでありますか……」  
「そんな事どうでもいいから、ぐんそーさぁん☆」  
 戸惑うケロロをお構いなしに、女の子となったタママがガバッと押し倒した。  
「いいこと、するですぅ〜♪」  
 
「な、な、ななななななな」  
「前からぐんそーさんとえっちぃ事したかったんですぅ。いいですよねぐんそーさんっ」  
「だ、だ、だだだだだ駄目でありますぅぅぅぅ」  
「駄目って言ってもやめないですぅ〜」  
「だってだってタママは男で」  
「今はちゃんと女の子ですぅ。クルル先輩のおかげですぅ」  
「でででででも」  
「でもも鴨もないですっ」  
 ケロロを組み伏せると、タママはいきなりケロロの股間をまさぐり始めた。  
「だだだだ駄目、そこは駄目ーーー」  
「抵抗しても無駄ですよぅ〜? おなじケロン人同士だから何処をどうすればいいかはちゃんと分かってるんですからぁ」  
 ケロン人の時よりも長く繊細な指で、タママはじっくりとケロロの股間を撫でる。強弱を緩急を付け、ねっとりとしぶとく愛撫する。  
「あ、ほら出て来たですっ」  
 嬉しそうにはしゃぐタママの声にケロロが自分の股間を見ると、確かに体内に隠されていた生殖器がぐんぐんと姿を現している最中だった。  
「ぐんそーさんの、おっきいですぅ。嬉しいですぅ」  
「駄目、駄目タママ」  
「でもここは駄目って言ってないですよ?」  
 おもむろにその硬い肉棒を掴むと、タママはパクッと先端を口にくわえた。  
「おおぅ」  
「……気持ち良く、してあげるですぅ」  
 唇で歯を覆い生殖器を傷付けないように気を付けながら、タママがゆっくりと頭を動かし始める。その衝撃的な感覚に思わずだらしない表情で声を上げるケロロ。  
「イイであります……」  
 タママは全体にくまなく唾液を塗りつけながら、頭を上下させると同時に縦横無尽に舌を這わせる。時には鈴口を吸い上げ、時には飲み込む様に喉で締め付けながら、血管の一筋に至るまで丹念に刺激してゆく。勿論、添えた指を動かす事も忘れない。  
「タママはテクニシャンでありますなぁ……」  
「でしょでしょ? ぐんそーさんの為に毎日練習してたんですぅ」  
「わ、吾輩、恥ずかしながらもう出そうであります……」  
「はいっ! 気にしないでいっぱい出して下さいですぅ♪」  
 
 一呼吸置いてから、タママは頭と舌と手のスピードを上げた。リズミカルに動く指と口に、動き回る舌が絶妙な刺激を添える。ケロロの生殖器がはち切れんばかりに充血し、硬直の強さを増す。  
「で、でるでありますーーー」  
 情け無い叫び声を上げ、ケロロはビクンと大きく体を震わせる。タママはケロロの生殖器を深く深くくわえ込むと、精液が出るまさにその瞬間にタイミングを合わせて、勢い良く吸い上げた。  
「うっはぁぁ〜〜」  
 発射する瞬間に尿道口を吸い上げられる凄まじい感覚に、ケロロは魂が飛ぶような衝撃を受けた。二度、三度とケロロの肉棒が震え、鈴口から濃い液が放出された。タママの口いっぱいにケロロの精液が溢れる。  
「ぐんそーさん、いっぱい出たですぅ」  
 タママは舌の上でしばし精液を味わうように転がすと、ゆっくりと喉の奥に流し込んだ。収まりきらずに口の端から垂れた精液も舌で舐め取り、にっこりと微笑む。  
「おいしかったですぅ♪」  
 そんなタママとは対照的に、魂が抜けたようにぐったりとするケロロ。  
「タママと……不可抗力とはいえ……タママと吾輩は……」  
 虚ろな瞳で何事かをぶつぶつ呟くケロロの生殖器を、再びタママがきゅっと握った。  
「ぐんそーさん、まだまだお楽しみはこれからですぅ。今度は……」  
 タママが胸元のボタンを外し、着ていたワンピースの胸元をはだけた。  
「……入れて、ほしいですぅ……」  
「ケローーーーーーー!!!!」  
 
「だだだ駄目、駄目だって」  
「……さっきは気持ちよかったくせにぃ……」  
 タママはするりと服を脱ぎ、全裸になってケロロの肉棒を握った。先程出したばかりだと言うのに、それは衰える事なく堅さを保っている。  
「こっちは大丈夫そうですよぅ?」  
「駄目、でもだめーーー」  
「駄目って言われたら余計燃えるですぅ」  
 タママはケロロの手を握り、己の股間に導いた。そこはもうシーツに垂れそうな程蜜が溢れ、充血してうっすらと襞が開いている。  
「ほら、こっちはもうこんなになってますですぅ……お願いですぅ」  
「はわわわわ……」  
「ね、入れて下さいぐんそーさん……」  
 瞳を潤ませた美少女にそんな事を頼まれて拒むようなら男がすたる、据え膳食わぬは男の恥……そんな言葉が脳裏に浮かんでしまったケロロは覚悟を決める事にした。  
「わかったであります」  
「ホントですか!?」  
「やると決めたら、吾輩は容赦無いでありますよ……?」  
「望むところですぅ〜」  
 ケロロはおもむろに手を伸ばし、タママの小さめの胸にむしゃぶりつく。寄せるように胸を揉み、ツンと尖ってきた可愛い桃色の乳頭を丹念に舌で舐め始める。  
「あ、んんぅ……きもち、いいですぅ……」  
 既に先程の行為で気分が高揚していたタママの体はかなり敏感になっていて、少し舐められただけでも体がビクンと震えてしまう。  
 ケロロはそんなタママの反応を楽しむかのように、執拗に乳首を舐め、転がし、吸い、そして噛んだ。  
「はうぅ……だめですぅ……」  
「何が駄目なのかな? んん?」  
「だって、そんな……感じすぎちゃうですぅ……」  
「じゃあやめるでありますか?」  
「ぐんそーさん、いじわるですぅ……」  
 ケロロの舌は胸から段々下に向かってゆく。脇腹を舐め、臍に舌を差し入れ、腰骨を撫で、そして内股に到達する。  
「ひゃうっ」  
 内股を触られ、ビクンっとタママの体が跳ねた。ケロロはタママの足を無造作に開き、ゆっくりと恥部に指を差し入れた。  
「は、は、うぅ、はうぅ、あ……」  
 ケロロが指をゆっくり動かす度に、タママの可愛い口から切ない声が漏れる。タママの反応を見ながらケロロは、一本だった指を二本に増やし、そして口を股間に近付けた。  
 
「ひぁ……う、あぁあ、いやぁ、あっあっあ」  
 クリトリスを丁寧に舐められながら指を膣に出し入れされるその余りの刺激に、タママの声はより熱を帯びる。既に蜜はとめどなく溢れ、シーツをじんわりと濡らし始めていた。  
「だめぇ、はぅ、そんなに、されたらぁ」  
 必死でシーツを握り締めガクガク体を揺らすタママに構わず、ケロロは手と舌の動きを止めない。指は三本に増え、より激しさを増す。粘膜の擦れる感触が、タママの体に激しい快感を与える。  
「はぅ、あっ、はぁううう、いく、いっちゃうですうぅうっ」  
「いけいけいけいっちまうであります!!!」  
「いくいくふあああ、ぁああああーーーーっっ!!!!」  
 体を魚のように痙攣させ、タママが絶叫する。  
「ふふふ……吾輩の力、思い知ったでありますか」  
「ぐ、ぐんそーさぁん……すごぉいですぅう……」  
 息も絶え絶えになりながら、タママが全身に汗を浮かべる。ガクッと力の抜けた足の間から、じわ、と小水が溢れた。  
「!? ……やだっ、恥ずかしいですぅ……見ないでですぅ……」  
 慌てて失禁をとめようとするが、腰に力の入らない今ではその勢いは止まらない。愛液で出来た染みを塗り替えるように、黄味を帯びた染みが広がってゆく。  
「ご、ごめんなさいですぅ」  
「……許さないであります、これはオシオキが必要であります!」  
 ニヤリと笑うと、ケロロはいきなりタママに襲いかかった。  
「ひっ……!?」  
「覚悟するでありますよタママ!」  
 タママの足を掴むとケロロは、その陰部に勢いを付けて性器を挿入した。  
「だめですぅ、イったばっかりなのに、だめえぇ」  
「許さないでありますっ」  
 
 ゲロゲロゲロと笑いながら激しく腰を動かし始める。その抽挿の勢いに、蜜が辺りに飛び散ってゆく。  
「感じすぎちゃうよぅ、はあぁ、いいっ、いいーー、気持ちいいですぅ!」  
 余りの快感に既に目は焦点が合わなくなり、揺れる体に半開きの口から唾液が飛び散る。自ら乳房を揉みしだくタママの乱れた姿に、ケロロは満足した笑みを浮かべた。  
「ゲロゲロゲロ……吾輩もまだまだ捨てたモンじゃないでありますなぁ」  
「あうぅ、いい、はぁ、あっ、あ、あ、いいっ、いく、またイっちゃうですぅ! あぁあぁ」  
「何度でもイくといいでありますっ」  
「あああ、いく、いくいくいく、イっちゃう、だめ、ああっああいいですぅ、あぅ、いっちゃう、いっちゃうぅーーーーっ!!!」  
 タママがガクガクと激しく震え、引きつったように体を反らせ硬直する。膣がバクバクと波打ち、蜜を勢い良く吹き出させる。  
「ゲロゲロ、またイったでありますか! でもまだ吾輩は満足してないでありますよ!?」  
「はぅ、あ、そんな……っ」  
「そらそらそらーーーーっ!」  
 休む間も与えずケロロが再び腰を振る。  
「ひやぁっ、だめだめだめぇ、いやっ、あああーーーーっ」  
 痙攣が止まらない。止め処ない快楽の波に、止まる事なく連続で絶頂を迎える。  
「いいっ、イクっ! またイっちゃうですっ、イイっ、あああああーーっ!」  
 
 そして何度目かの絶頂を経て、タママは既に意味のある言葉を発する事が出来なくなっていた。  
「……そろそろ吾輩も限界でありますか」  
 ゲロッ、とケロロは不気味な笑みを浮かべると、タママの太股をしっかり抱えいよいよ腰の動きを早める。  
「オラオラオラこれで最後だ! 盛大にイっちまえ!!」  
「あああああああーーーっ!!!」  
 ケロロがズン、と深く子宮を突き破らんばかりに肉棒を挿入し、その生殖器から大量の精子を発射すると同時に、タママはビクンと一際大きく痙攣し、そしてガクリとその体から力が抜けた。尿道からはチョロチョロと小水が漏れ出している。  
「ふふふ……失神したか」  
 ほくそ笑みながら性器を抜くと、タママの膣からは大量の愛液と精液が混じり合って溢れ出した。  
 ケロロは、やり遂げた男の笑顔を浮かべていた。  
 
 そして翌日。  
「ぐんそーさんぐんそーさんっ」  
 元に戻ったタママがケロロに声を掛けた。  
「昨日はゴメンなさいですぅ」  
「あーいやいや、気にしないでいいであります」  
 内心後悔と罪悪感満載でビクビクしているものの、顔には出さないケロロ。  
「それなら良かったですぅ」  
「いやーあはははは」  
 乾いた笑いが響く。  
「あのですね……」  
 そんなケロロの耳にそっと口を近付けるタママ。  
「今度はクルル先輩に頼んで、ぐんそーさんを女の子にして貰って、そんで僕がぐんそーさんにイイコトしてあげるですぅー」  
「ケローーーーーーッ!?」  
 ケロロの悲痛な叫び声が、高い空にこだました。  
 
 (完)  
 

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