「ふぅ…、毎日暑いなあ……」  
 夏。冬樹は家への道を歩きながら、そんなことを考えていた。  
「ただいまー」  
 家に帰ってみると、誰の気配もしない。  
「あ、そうか……。姉ちゃんはプールに行くって言ってたし、軍曹達もどこかへ  
出掛けるって……」  
 そして冬樹は自分の部屋へと向かう。  
(そう言えばあの時も……)  
 冬樹が部屋へと入り、ベッドに横たわる。そして一夏の思い出を頭によぎらせた……。  
 
 それはケロロ達や家族と一緒に、海へ出掛けたときのことであった。  
「うわあっ!! ちょっと僕泳げな……」  
 ケロロ達に半ば追い出されるような形で海に投げ出された冬樹は、人気のない岸へと  
辿り着いていた。クルルが装備させた浮き輪のお陰で溺れないはずだったのだが、  
ふとした拍子に足を踏み外したのである。  
「溺れる溺れ……あれ?」  
 冬樹が違和感を感じて、冷静になってみると……」  
「な、何だ…。足、着くんだ……」  
 そこは子供の冬樹でも十分に足が着くほどの浅さだった。恥ずかしい所を誰かに  
見られていないかと冬樹が周りを見渡す。  
「誰も…いなさそうかな。ふぅ…、良かった……」  
 ここは人が集まっている砂浜からは少し離れているらしく、辺りは波の打ち寄せる  
音だけが鳴り響いていた。  
 
「クスクス……」  
「!?」  
 そう冬樹が安心していると、少女と思わしきものの笑い声が聞こえてきた。  
「だ、誰?」  
 冬樹が注意しながら、改めてその声の主を探す。  
「あっ、君は…?」  
 海岸の岩の上に一人の少女が座ってこちらを見ていた。しかし、冬樹と目が  
合ったかと思うとさっとその岩陰に身を滑らせるようにして隠れてしまう。その直後、  
少女の苦しむような声が聞こえてきた。  
「どっ、どうしたの!?」  
 冬樹が慌ててその少女の元へ駆け寄ると、少女が掌から血を流していた。  
「うわっ!? 大変だ……」  
 冬樹はどうしようかと考えた。救急用具は秋が持っているはずだが、ここからは  
大分離れているだろう。  
「仕方ないな…。ちょっとゴメン……!!」  
 少女が小さく「え…」と呟いたかと思うと、冬樹は少女の左手へと舌を伸ばす。  
「ん…、ちろちろ……」  
 そして、傷口をあまり刺激しないように優しく舐め始めた。  
「っっ――!!?」  
 傷に染みるのか、少女は痛みを我慢するようにしてその行為を受け続ける。  
「ぺろぺろ…ちゅぷ……、こういう傷の応急処置には唾液をつけるといいからね……」  
 一通り舐め終わって冬樹がそう言う。  
「今ちゃんとしたのを持ってくるから、ここで待ってて!!」  
 冬樹は少女にそう伝えると、急いで治療用具を取りに向かったのだった。  
 
 そして帰ってきた冬樹は、包帯や消毒液を使って少女に治療を施す。  
「うん。これで大丈夫かな」  
 少女の左手に包帯を巻いて、取り敢えず一安心してそう呟く。  
 すると少女が、冬樹の腕をクイクイと引っ張ってきた。  
「え…、何?」  
 冬樹が何だろうと思って少女の顔を見る。そして少女は「ありがとう」と言うように  
その顔を微笑ませた。  
(かっ、可愛い……)  
 冬樹がその顔をよく見る。夏の太陽に照らされて輝く、美しい白い肌と綺麗な  
瑠璃色の瞳…。少女が微笑むと、冬樹にはまるで天使のように見えた。  
 
 冬樹がそれに見とれていると、ふいに何かに躓く。  
「うわっ!? な、何…?」  
 よく見ると、心無い海水浴客が捨てていったゴミに躓いたようだった。  
「…全く、みんな酷いよねぇ……」  
 冬樹はそう言うと、救急用具と一緒にあったゴミ袋にそれらを入れ始める。考えが  
大人っぽい冬樹は、全ての生命は海から生まれたとして、その中の人間がこういう  
行為をしていることに憤りを感じながらゴミを回収していった。すると怪我をしている  
少女が協力をし始める。  
「えっ…? 怪我してるんだから無理しちゃダメだよ!」  
 そう冬樹が止めるも、少女は身軽そうな身体を俊敏に動かしてどんどんゴミを拾って  
きてくれる。冬樹も説得するのは止め、少女と共にゴミを集めるのだった。  
 冬樹がゴミを拾おうと手を伸ばす。するとその手が、同じくゴミを拾おうとしていた  
少女の手と重なった。  
「あっ……」  
 冬樹が咄嗟に手を引っ込める。  
「ご、ごめん……」  
 そう冬樹は言うが、少女は「なぜ謝るの?」と言った疑問の表情を見せるだけだった。  
冬樹も自分の取り越し苦労に思わず笑みをこぼす。  
「ハハハ……」  
 冬樹が笑うと、少女も可笑しくなったのか一緒に笑う。  
「クスクス……」  
 そうして、二人はいい雰囲気になっていったのだった。  
 
 
 そこまで思い出していた所で、冬樹は現実へと思考を戻してきた。  
 
 こんな事をいつまでも思ってるのもどうかなっていうのは何となくわかってる……。  
 そう自分に言い聞かせるのだが、家の中に人気のないというこの環境が、冬樹の  
心を感傷的なものにさせていた。  
(もう少し…、想い出に浸ってもいいよね……)  
 冬樹は、夏の日に再び想いを侍らせる……。  
 
 
「冬樹殿――っ!!」  
 僕が少女とゴミを片付けている所に、軍曹が海底に行くって言って来た。僕はついて  
いこうとしたんだけど……  
「あ、あのゴメン…。ちょっと急用が出来ちゃって……」  
 そう言うと、少女に腕を抱き寄せられた。  
 柔らかい――  
 女の子のぷにぷにとした肌の感触が伝わってくる。  
 そんな事を考えていると、少女が僕を見つめているのに気付いた。  
 ……とても悲しそうな目をしている。  
 そしてフルフルと首を横に振る。どうやら「行かないで」と止めているようだった。  
「ごめんっ!!」  
 僕はそう言って振り切ろうとした。けれども、少女はいつの間にか前に回り込んで  
仁王立ちしている。  
 違う方向から行こうとしても同じ。少女は素早く回り込んで、僕が海へと進入するのを許さない。  
「ごめん……。僕は海底を見に行きたいんだよっ!!」  
 そう言って思い切って海へと飛び込もうとした。  
 がしっ……!!  
 その時、少女に強く抱き付かれる。思わず僕はバランスを崩し、少女諸共転倒してしまった。  
 
「あいたたた……」  
 僕だって、ここまでされたら文句の一つでも言いたくなる。  
「危ないじゃないか……」  
 そう言って少女の方を向くと……。  
「いいっ!?」  
 倒れた二人は非常に密着するような形だった。必然的に少女の顔も僕のすぐ近くにある。  
「あ、あ、あの……」  
 僕は訳もわからず慌ててしまった。  
「行かないで……」  
 そこで、珍しく少女から語りかけてくる。  
(あれ…、何か頭に直接話し掛けられているような感じがするな……?)  
 そんなことを思いながら話を聞く。  
「海底は危険なの…。私はあなたを行かせたくない……」  
 少女はそう言うが、具体的な理由を説明しなければ、僕の知的好奇心には勝らない。  
「いや…。それでも僕は……!!」  
 僕が身体を起きあがらせようと力を込める。それを感じた彼女も力を込めて僕を食い止め  
ようとした。  
「ダメ…。ダメです! あなたは行ってはダメ……!」  
「えっ…?」  
 そんなやり取りをしていると、僕は自分の顔にポタポタと何かが落ちてくるのを感じた。  
 少女が泣いている――  
 少女の必死な想いは、その涙腺を緩めて涙をこぼさせるほどの物だったのだろうか……  
 その綺麗な瑠璃色の瞳で、僕はじっと見つめられた。  
(あれ…? 何かその瞳を見てると…吸い込まれそう……)  
 僕は、気付いたときには彼女の身体を強く求めていた。  
 最早、あれ程執着していた海底探検の事をも忘れさせるほどの肉欲……。それが自分の  
意志なのか、あるいは少女の瞳が僕にさせたものであるかはわからなかったけど……  
 
 僕は少女の身体を穴が空くほど見つめた。鮮やかな碧髪からスラリと伸びた  
脚の指先まで何度も何度も……。  
 少女は複雑な表情でそれを見ている。端から見れば、かなり変態的な行為  
なのだろうが、自分の中でそれを止めようと言う気持ちがあっても、内から  
出てくる欲求がそれを許さない。  
 可愛い―― 綺麗だ――  
 初めはそんな気持ちで見ていたはずだった。しかし少女のその瞳を見ると、  
自分の中に巣くう男の本能がジワジワと押し出されてくる。  
 この少女の身体を滅茶苦茶にしたい――――  
 その目つきに女としての感覚が働いたのか、それとも自分の狙った通りに  
事が進んでいる確信か、少女が一度思い詰めたような表情をする。  
「…行かないでくれる?」  
 そして、そう問い掛けてきた。  
「…そうだね。今は君の方に興味があるかな……」  
 普段ならこんなことは言わないだろう。けど、この時彼女の前ならどんな  
恥ずかしい言葉でも言えるような気がしていた。  
 少女が黙って目を瞑る。これは僕に身を任せると言うことなのか……。  
 目の前に横たわる少女――  
 彼女の意志はともかく、このまま手を付けないで黙って見ていられるような  
心境ではなかった。  
 
 僕はすぐにでも彼女に手を付けたいと思ったが、何しろ経験もないので  
あたふたとするばかりでいた。  
 しばらくそんなことをしていると彼女もどうしたのかと思ったのか、目を開けて  
こちらの様子を覗き込んでくる。  
 その目は前とは違って、怯えているようなものだった。  
 今思えば男への恐怖と言うよりは、慣れない行為への不安だったのか……。  
 ともかくその目を見て、変えられた意識が元の物へと戻った気がした。  
(僕は女の子に何て事をしようとしてたんだ……!?)  
 自分への驚きとも憤りとも言える感情が浮かび上がってくる。  
 そして、最初とは位置を入れ替えて少女に覆い被さるようにしていた身体を  
ゆっくりと離した。  
「あ……」  
 少女が声を漏らす。  
「ごめん…。僕は――」  
 僕は少女に謝罪の言葉を言おうと思ったんだけど、少女は僕の気がまた  
変わったと思ったらしく、起きあがって僕の身体に掴みかかりながら話し掛けてくる。  
「私じゃ……イヤ?」  
 少女がどこかズレた意見を言ってきた。僕も答えに窮する。  
「え? あ、あの、そう言う訳じゃ……」  
「私…、あなたのことは嫌いじゃない……。だってあなたは――」  
 少女はそこまで言うと言葉に詰まってしまった。少女の口からは嗚咽のする声だけが  
漏れている。お人好しの冬樹が放っておくはずもなく……  
「僕も君のことは嫌いじゃないよ。ゴミも一緒に拾ってくれたじゃない」  
 少女の肩に手を置いて優しく語り掛ける。  
「それなら――」  
 少女は開き直ったような目でこちらを見つめてきた。そして一気に距離を詰めてくる。  
 
 超至近距離で少女と目が合う。感情的になっている少女の熱い吐息が、僕の唇を  
かすめて誘惑してきた。  
(っ…!! こんな風にされたら……)  
 少し前に出れば、少女の愛くるしい顔を撫で、その魅惑的な唇を奪うことも出来る――  
 冬樹の理性と本能は激しくせめぎ合っていた。  
「あ、あの……むうっ!?」  
 会話が途切れて気まずさを感じた冬樹が言葉を発すると、その隙を見計らわれた  
かのように少女に唇を奪われたのだ。  
「んん……」  
 少女は口付けをするとそのまま抱き付いてきた。うっとりとした目つきで僕を見つめてくる……。  
 そして少女はそのまま動かない。僕が自ら動くのを待っているようだ……。  
 唇と唇の接点から柔らかい感覚が伝わってくる。呼吸をしてわずかに動く度に、  
その艶めかしい感触が僕の心を激しく揺さぶった。  
 辺りの静寂が二人の沈黙を包み込み、まるでそこだけ別世界になったかのような  
雰囲気が創り出されている。この世界で自分以外にいるのは目の前で口付けをしている  
一人の少女だけ……  
 その少女が切なげに僕を…、僕の目を見つめてくる……。  
(僕は…、この娘を――――)  
 もうその感情を止めることはなかった。冬樹は少女へと舌を伸ばす……。  
 
 僕は少女の魅力に引き込まれていって、唇を付けるだけの優しいキスでは  
物足りなくなっていた。  
 もっと深く交わりたい―― もっと―― もっと――――  
 そんな気持ちになってきて、気付いたら少女の唇を舌でなぞっていた……。  
「んむ……。つぅ…、ぺろっ……」  
「!! んんっ…ふ……」  
 初め、少女はそれに驚いたような反応を見せた。そして舌を少女の口内に  
侵入させて思いのままに動かすと、甘い吐息を漏らして可愛く震えてくれる。  
「んんんっ〜!? んっ! ふうっ……!!」  
 少女の目がトロンとしてきた。艶めかしい表情を見せ、僕の興奮も高まる。  
 僕は目の前で悶える少女が、今どんな気持ちなのか聞いてみたくなった。  
いったん舌を引き抜く……。  
「……!! っは……、ふぅぅっ……」  
 舌を引き抜くと共に、少女の可愛い吐息も漏れた。僕は待ちきれないように  
少女へ質問する。  
「…ねえ、どんな感じだったの……?」  
 
「え…? …あうぅ……」  
 少女もいきなりそんなことを聞かれるとは思ってなかったのか、透き通る  
ような白い肌を真っ赤に上気させて黙りこくってしまう。  
「黙ってちゃわからないよ…。僕に教えてくれないかな……?」  
 冬樹は興奮で普段より強気になっていた。恥ずかしがる少女に対し、やや強引に  
聞き出そうとしたのである。  
「うう……」  
 しかし、少女は困ったようにしているばかりだ。  
「あの…、僕、何か変な事しちゃったのかな?」  
 僕は、もしかしたら少女は不快で黙ってるんじゃないか、と不安になったのだ。  
 フルフル……  
 少女は黙って首を横に振り、それを否定する。  
「えっと…、じゃあ続けてもいいのかな?」  
 僕は、彼女の身体をいじるのを続けてもいいか、という肝心な事を尋ねた。  
 ……コクン。  
 少女は少し間をおいてから、ゆっくりと首を縦に振って頷いた。  
「うん…わかった。じゃあ触るよ……?」  
 彼女は特に拒否を示さない。僕はそれを確認すると、新たな性感帯を目指していった。  
 
 少女の顔から徐々に目線を下に移していく。すると二つの可愛い膨らみに目が留まる。  
 少女の可愛らしい顔つきに似合わず、なかなか大きい。冬樹はそれに恐る恐る手を  
近付け、水着の上から軽く揉んでみた。  
「……っ! ん……ふぅ……」  
 少女が顔を歪ませる。  
 僕はまだ大した刺激は与えていない。おそらく、愛撫からの直接的な快感というよりは、  
胸を揉まれているという状況が少女を惑わせたのだろう。  
「ここ…、いいんだよね?」  
 僕はまた質問した。知識も少なく経験も無ければ、効果的な揉み方など知る由も  
ない。もしここまでやって少女が何とも感じていなければ、本当に申し訳ないと思ったから……  
 そう尋ねると、少女は何かを堪えるように眉を寄せながらコクンと頷いてくれた。  
 僕の愛撫が少女に伝わっていたことは嬉しかった。けど――  
 少女は寡黙な性格なのだろうと割り切ってはいたが、やはりもっと少女の甘い声を聞きたい  
というのが本音であった。その気持ちが必要以上に愛撫を強めることになる。  
 ぐりぐりっ……、ぎゅううっ! ぎゅむうっっ!!  
「くあぁっ!!? あぐううっ!! い…痛いっ……!!」  
 水着の上からでもその乳肉に強く食い込むような愛撫を受け、少女が悲鳴を上げる。  
「わっ!? ごっ、ごめんっ……」  
 僕だって、少女の苦しむ声を聞くのが目的ではない。異変を感じると、すぐに胸を揉んでいる  
手の動きを止めた。  
「う…あう……。はぁ…はぁ……」  
 僕は少女の呼吸が落ち着くのを、気まずい心境で待ち続けた。  
 
 少しして、少女が平静を取り戻してきた。  
「あ、あの…その……」  
 僕は彼女に謝ろうとするが、うまく言葉に出来ない。  
 クイクイ……  
 そこで、少女が僕を招くような感じで手を動かした。僕は何だろうと思いつつ少女に近付く。  
「その…、もっと優しく……。私、脱ぎますから……」  
 少女は僕の耳元に口を寄せ、そう小さく囁く。そして僕が強くしすぎなくてもいいようにと、  
自らの上水着に手を掛けた。  
「え…? でも僕は君にひどいことを……」  
 僕は少女が怒っているだろうと思ったので、こんな事を言われるのは予想外だった。  
 スルスル……  
 少女が脱ぎ始めると、水着の生地が少女の肌に擦れて妖しい音がする。水着が本来  
あるべき位置からずれていくと、徐々に双丘の滑らかなラインが顔を覗かせてきた。少女が  
いよいよ完全に脱ぎ去ろうとすると、双丘のラインは頂点近くまで明らかになる。そして――――  
 スッ……ぷるんっ……  
 少女が水着を身体から外す。その果実は美しいラインを描き、頂点の綺麗な桜蕾までが  
露わになった。さらには、脱ぐときの衝撃で可愛く揺れる。僕は二つの乳肉に強く印象付けられた。  
(すごい…、これが女の子のおっぱい……)  
 僕はストリップショーを見ている客のように、目を釘付けにする。  
「あの…、そんなに見ないで……」  
 僕の視線がそこに注がれ続けていることに気付いたのか、少女は恥ずかしそうにそう言ってきた。  
その少女の初々しい仕草が、さらに僕の欲を刺激する。  
「わかったよ…。じゃあ今すぐ触ってあげるからね……」  
 目の前でとても柔らかそうな双乳を見せつけられて、我慢なんて出来るはずもなかった。  
 
 僕は、少女の胸に直に触れた。  
 むにゅ……  
 それはとても柔らかく、押し返してくるような手応えがある。僕は一種の感動を  
味わいながら、乳肉を手でこね回していった。  
 むにむに…、ぐにゅ…ぐにゅっ……  
「……っふぅ!? っっ〜〜!! ふぁぁ……」  
 今まであまり声を出さなかった少女が、だんだんと甘い声を漏らしてくれるように  
なってきた。  
「ねえ…、ここを揉まれると……どんな感じなのかな……?」  
 僕は、以前答えを得られなかったものと似たような質問を少女に投げ掛けた。  
僕の愛撫がちゃんと出来ているという証明を、少女の口から言って欲しかったのだ。     
「ん…ふぁっ……イイ…です……」  
 僕はもっと言って欲しくて、揉む力を強めていく。  
 ぐにっ…ぐにっ…、ぐにゅっ、ぎゅむっ……!  
「あうっ…!? イイ…おっぱい揉まれると…くっ…ああっ…!? きっ、気持ちいい  
ですっ……!」  
「……ありがとう」  
 無理に聞いて悪かったと言う思いもあった。僕は少女に礼を言う。  
「もっと強くしても……いいかな?」  
 少女は喘ぎながらコクンと頷いてくれた。  
 
 少女の許しを得た僕は、思いのままに乳肉をこね回す。  
 ぎゅうぎゅうっ、ぐりぃっ! ぐにゅぐにゅ、ぎゅむうっ!  
「っああ……!! ふぅぅ……きゃっ…、あううっ――――!!」  
 僕の手の中でおっぱいが踊っている――  
 揉めば揉むほど手から伝わってくる柔らかい感触……。気持ちの上でも僕の  
興奮は凄まじい物になっていった。  
 そして、先程から苦しそうなまでに勃起している乳首がピクピク震えている。  
僕は、それを摘んだり指で転がしたりしていじってあげた。  
 きゅっ…きゅううっ!! くり…くり…くりっ……!!  
「きゃふうっ!? あっ、あっ、ああっ……!!」  
 少女の身体がビクビクと震える。そして、僕が一際揉む力を強めた…、その時――  
「う……ああああっ!!」  
 少女が今までにない大きな声を上げる。そして叫びが終わると、声は出さずに  
虚ろな目ではぁはぁと荒い呼吸をするだけになってしまった。  
「……どうしたの?」  
 僕はそう言いつつも、少女の胸を揉む手の動きは止めていなかった。  
 フルフル……  
 少女が首を振る。止めてと言っているように感じたので、僕は愛撫を止めた。  
「はぁ…はぁ…はぁっ……!」  
 そして、少女はグッタリとしてしまう。  
 
 ――少女はこの時、軽い絶頂を味わったのだ。でも、その時の僕は冷静さを  
欠いていて、そんなことに気付く余裕はなかった……。  
「ごめん…。やっぱりダメだったかな……?」  
 僕のせいでこうなったと思い、謝ったところ……  
「違う…の……」  
 少女が呼吸を整え、答えてくる。  
「気持ち…よくて…、頭の中が真っ白になって……」  
 少女は続ける。  
「私の中で何かが弾けて…、こうなっちゃったの……」  
「え、えっと、それって……」  
 少女の言葉に、僕も何とかそのことを理解した。  
(僕の愛撫でイってくれたんだ……)  
 その嬉しさは、興奮の中で自分の下半身に伝わり、男の象徴をより膨張させる。  
「こ、今度は私が……」  
 少女が僕の水着へと手を掛けてくる。僕は突然のことに驚いたが、止めるような  
ことはしなかった。  
 ぶるんっ!!  
 水着を脱がすと、肉の凶器と化したペニスが少女の顔前に飛び出していった。  
「きゃっ……!?」  
 少女が驚いたような声を上げる。そして、先程の胸のお返しではないだろうが、  
それをまじまじと見つめるのだった。  
「ああ…。す、凄い……」  
 褒めてくれてるのかどうかはわからなかったけど、僕はそう言われて悪い気は  
しなかった。  
 
 少女のしなやかな指が、僕の怒張した肉棒に近付いてくる。そして危ない物を  
扱うように、ゆっくりと触れてきた。  
 ぴと……  
「はぁぁ……」  
 ペニスに軽く触れた少女が息を漏らす。  
「あの…、無理はしなくていいよ?」  
 僕は少女にそう言った。  
 フルフル……  
 しかし少女は首を横に振る。そして少しずつではあるが、肉棒に触れている指を  
滑らせ始めた。  
 すっ…、つうっ……  
 少女は弱々しい手つきだった。それでも、僕の興奮しきったペニスからは十分に  
快感が伝わってくる。  
「ん…イイよ……」  
 僕は素直に感想を言う。少女は嬉しそうな表情をして、それに応えてくれた。  
 少女がペニスに口を近付けてくる。口で奉仕をすると言うのだろうか……。  
「いい……?」  
 そしてそう尋ねてきた。僕が断る理由は何も無い。少女に頷いてみせ、それを  
了承した。  
 少女が舌を出す…。そして肉棒の表面を這わせ始めた。  
 ぴちゃ……、つう…つうっ……!  
「ふぅっ…!? きっ、気持ちいい……」  
 ゾクゾクした快感が与えられていることを少女に伝える。少女はそれを聞き、  
さらなる愛撫をしようと、自らの口内にペニスを挿入させていった。  
 じゅぷ…、ずぷずぷ……  
「あっ…!? そ、そんなことまでっ……?」  
 僕もこれには驚かされた。  
 
「ん…ふうっ…、じゅぷ、ぐちゅ、じゅくっ……」  
 少女の口の中で、僕のペニスが弄ばれる。  
「くああ……、中で舐められてっ……」  
 僕の好反応を見たためか、少女の奉仕が激しさを増してくる。  
「んむうっ…、ふぁっ……じゅぷじゅぷっ! ちゅっ…ちゅううっ! ぐちゅぐちゅぐちゅうっ!!」  
 巧みと言うより、その一生懸命な様子で伝わってくる必死さが僕に強い快感を与えていた。  
興奮しきった僕のペニスをこんなに激しく奉仕されては、すぐに達してしまいそうになる。  
「うああっ……。そんなにしたら……、僕…もうっ……!!」  
 ドクンッ――――  
「きゃあっ!?」  
 少女が声を上げる。僕が咄嗟に引き抜いた肉棒の先端から迸る白濁液が、少女の顔に  
化粧を施していった……。  
「ああ…凄い…いっぱい……」  
 少女は、うっとりとそれを見つめていた。  
「はあっ…はあっ……」  
 僕は絶頂で息を荒げていた。だが……  
 気持ちが…、収まらない――――  
 射精をしても、その怒張した肉棒が収まる気配を見せることはない。  
「ごめん――。僕はまだ満足出来てないみたいだ……」  
 これでは少女にも隠しきれないだろうと思い、正直にそう言うのだった……。  
 
 僕がそう言うと、少女は黙って自分の股間に手を近付けた。そして水着をずらして  
秘部を見せつけてくる。  
「あぅぅ…、恥ずかしい……」  
 少女が小さくそう言っているのが聞こえた。少女も無理をしてこんなことをしている  
のだろう。僕は失礼に当たらないよう、よくそこを見る。  
 無毛の綺麗な秘部……。そこはプックリと膨らんで、割れ目からは愛液が漏れ出し  
ている。  
 ゴクリ……  
 僕は思わず息を呑んだ。  
「いいんだよね?」  
 少女にそこに手を付けることを告げる。  
 コクン……  
 少女は頷いた。もう僕は止められない。まずは水着を完全に脱がせた。これで、  
少女が肌に身に付けている物はもう何もない。  
「綺麗だよ……」  
 僕は少女にそう言った。太陽に照らされた白い肌が本当に美しく見えたからである。  
「ああ……」  
 少女は嬉しかったのか、うっとりとした表情でそう言った。  
 僕は秘部を外周から撫で始める。  
「んんっ…ふぁっ!? くぅぅん……」  
 僕が指を動かすと少女もピクピクと動いてくれた。やはりここは凄く感じる所なんだな、  
と僕も納得する。  
 僕はその割れ目を指で開いて、中を覗いてみた。  
「ああ…、そんな……」  
 少女がそう言うが、僕の好奇心の方が上だった。中はもうトロトロで、こうやって開いて  
いるだけでも愛液がどんどん流れてくるのがわかる。  
 
(これなら――)  
 僕は激しく勃起しているペニスを少女の秘部に近づけた。  
「あ……」  
 少女が小さく声を出す。これから僕がしようとしていることを理解したのだろう。  
「君のナカに…挿れたいんだ……」  
 男の本能だろうか、僕は愛液が滴るその可愛い割れ目のスジを見ていると、  
その中に自分のペニスを挿れて掻き回したいという気持ちが、どんどん強くなってくる。  
「……」  
 少女は少し戸惑いを見せているようだった。しかし……  
「挿れて下さい…。私のココを…、あなたのモノで掻き回して……」  
 どんなに恥ずかしかっただろう。彼女は顔を真っ赤にして、僕の提案を受け入れてくれた。  
 そして僕は飢えた狼が餌にがぶりつくように、素早い動きで挿入の体勢を確立する。  
「もう…我慢できないんだ……」  
 僕はそう言った。少女は「いいよ」と言うように首を縦に振る。僕はゆっくりと密壷の中に  
ペニスを押し入れていった……。  
 
 ずぶずぶ……  
「っ……くっ…あっ……!!」  
 僕が膣内の暖かさを感じていくと、少女が小さく呻き声を上げる。  
「…大丈夫?」  
 僕は動きを止めて、少女を見やる。  
「あ…う……、はぁっ……!」  
 少女は辛そうな声を上げるが、それでもコクンと頷く。僕は挿入を続けた。  
 ずっ…ずっ…ずうっ……!  
 そして最も深く挿入出来る地点まで辿り着く。  
「くっ…ううっ……、ふあっ……」  
 少女は依然辛そうだ。だけど僕には、彼女がどんな感覚でそうしているのかはわからない。  
「その…、どう?」  
 だから僕はそう聞いてみた。  
「なっ、なかで擦れてっ……、気持ちいい…ああぁぁっ!!!」  
 どうやら痛みなどは無いらしい。安心した僕は、腰を激しく使い抽挿を開始する。  
 ぐっ……、ずちゅずちゅ! ずぷずぷっ…!! ぐちゅっ…ぐちゅうっ!!  
「う……ふぁぁっ! くぅぅん……、あっ!? はっ、はっ…、はううっ…!!」  
 少女は、子犬の鳴き声のように可愛い声で喘いでくれる。  
 そして僕は抽挿を続けながら、密壷の上部で震える突起を指でいじってあげた。  
 くりくり…、きゅ……ぎゅうっ……!!  
「ふあああっ!? あうっ…きゃふぅっ…!! そこは…そこはダメぇ…ダメなのぉっ!!!!」  
「はぁっ…はあっ……、君のナカ凄い…凄すぎるよ……。もう…もうイキそうっ……!!」  
 自分の行為で、可愛く…そして激しく反応してくれる少女。膣道で激しく締め付けられる快感と  
相まって、絶頂の気配が強く感じられてきた。  
 
「あううっ…!! イクの…? イキそうなのっ……!?」  
「うん…。もう限界そう……」  
 射精感が込み上げてきた。もう発射するのも時間の問題だろう。  
「くぅっ…あああっ!!!? 私もっ…、私もイキそうっ……!!」  
「…僕と一緒にイこう……」  
 僕は最後のスパートに入った。力を振り絞って腰を動かし、抽挿を行う。  
 ずっ! ぐちゅっ! ずるうっ! ずりゅっずりゅっ!! ずりゅうううっ!!!!  
「ああっ!? 僕…もう出ちゃうよっ……」  
「ふうぅぅっ!!? 私…、私もうダメぇっ……!!」  
 そして僕がペニスを引き抜こうとする……  
 ぎゅうううっ!!  
「うあああっ!?」  
 すると、少女が逃がすまいと膣壁で激しく締め付けてきた。  
「ナカで…ナカで出してっ……!!」  
 今更どうしようもなかった……。僕は覚悟を決めると、最後に渾身の力でペニスを  
膣の奥へと押し込んだ。  
「あああっ!! イクっ……!!!!」  
「ふあああぁぁっ!! 私も…私もイっちゃうぅっ!!!!」  
 ドクンッ――――ドクッドクッドクッドクッ…………  
「ああ……。ナカに…、ナカにいっぱい出てるよぉ……」  
 僕は絶頂を味わうと、少女のナカにこれでもかと言うほど精子を注ぎ込む。  
 気持ちよすぎて意識が飛びそうになるくらいに凄かった……。  
 
 その後、どれくらいかはわからない――――  
 僕と少女はずっと抱き合っていた。僕はただそうしているだけで幸せだった……。  
「!!」  
 少女がふと立ち上がる。そして何やら海を見つめ始めた。  
「どうし……えっ!?」  
 僕が尋ねている途中に、少女がこちらを向いた。その少女の目からは涙が流れている。  
「もう…お別れみたい」  
 そして、そんなことを呟いた。  
「そんなっ…、どうしてっ!? まだ出会ったばかりじゃないか……!?」  
 少女は黙って首を振る。僕はこの仕草を何度見たことだろうか……  
「私のことは忘れても…、これだけは忘れないで……」  
 少女が僕を見つめる……。その瞳がこれまでみせた数々の表情を僕に思い起こさせた。  
「全ての生命は海から生まれたことを―― そしてその海を愛する心を――」  
 ザブンッ!!  
 少女が海に飛び込んだ……。  
 最後の方は少女も涙声でよく聞き取れなかったが、その口の動きからは「忘れないで」と  
言っていたような気がした。  
「……」  
 僕は何が何だかわからなくなって、そのまま呆然とそこに居続けた……。  
 
 しばらくして――  
 ザブウッ!!  
 突如、ケロロ達が乗っていったはずの潜水艦が現れる。  
「ひぃ――っ!! 怖かったでありますぅ!!」  
 中からケロロ達が飛び出してくる。  
「軍曹!? どうしたの」  
 僕は軍曹達に駆け寄った。  
「海底で謎の集団に襲われたでありますっ!!」  
「クックック…、俺達の攻撃が全く効かなかったことから、かなりの文明レベルだった  
と思うぜェ……」  
「何だって……!? やっぱり海底には知的生命体がいたのか……」  
「全く…、ケロロが勝手に攻撃など開始するからだ!! 助けがなければ危ない所  
だったんだぞ!!」  
 ギロロがケロロを睨んでそう言う。  
「助け…って……?」  
 僕は質問する。  
「クックック…、この上半身は人型の謎の生命体が仲介してくれたお陰で助かった  
って訳さ……」  
 クルルがその時記録した物を僕に見せる。  
「こっ、この娘はっ!?」  
 特徴的な髪飾りを付けた流れよな碧髪。見覚えのあるその愛くるしい顔に、何より  
左手に巻き付いた包帯……。下半身こそ人魚のような姿だったが、それは明らかに――  
 僕は理解した。少女は海の底で起こっている出来事を関知して、軍曹達を助けて  
くれたんだ…と。  
 
 
 時は現実へと戻る……。  
「はあっ、はあっ…!」  
 夏の美しい想い出……。しかし幼い冬樹には辛い別れでもあった。少女のことを  
想い出していると胸が切なくなって、気付いた時には、それを紛らわすかのように  
少女を想って自慰をしていた……。  
 しゅっ…しゅっ!!  
「あうっ…イキそうっ……」  
 頭の隅々まで少女の事を想い浮かべながら、スパートに入る。  
「あっ!? 出るっ!!」  
 ビュッ! ビュッ!  
 部屋に撒き散るのも気に留めず、冬樹は精子を勢いよく発射した。  
「はあっ……」  
 射精した後の空しさを冬樹は感じていた。でもあの日から何回自慰をしても、  
少女のことは頭に残っている。  
(こんなことをしたって――)  
 冬樹がそんなことを考えていた。その時――!!  
「冬樹、いるの――――? 今帰ったわよ――!!」  
 ガチャッ!!  
 夏美がドアを勢いよく開け冬樹の部屋を覗いてきた。  
「……」  
「……」  
 己の肉棒を握っている冬樹。飛び散っている白濁液……。言い訳は出来そうにない。  
 5秒ほど時が止まった気がした……。  
 
 そして時が動き出す……。  
「あ、あのっ、そのっ……、冬樹ゴメンっ!!」  
 ドタドタ……バタン!!  
 夏美は自分の部屋へと駆け込んでいった。  
 そこには呆然とする冬樹だけが残される。  
「え、えーと……」  
 冬樹は、混乱する思考で何とか考えようとする。  
「お、落ち着け僕……。そうだ、素数…素数を数えるんだ……。1、2、3、5……  
あ、1は素数じゃない……」  
 冬樹はかなり動揺していた。  
 一方、夏美は……  
「はああっ……」  
 部屋に入ってドアを閉めると、その場にへたり込んでしまった。  
「ふ、冬樹のしてたアレってやっぱり……。きゃ――っ!! 私ったら何て所を  
見ちゃったのよ!!」  
 夏美は、自分の真っ赤になった顔を手で覆って恥ずかしがった。  
 新たに出来た二人の思い出……。思い出というのは振り返るだけじゃない……。  
自分達の手で創り出していくものでもあるんだね――――  
                                      −完−  
 
 
 

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