その日は、いつもと変わらぬ日・・・・・のはずだった。  
クルルは、また何かの開発に取り組んでいる。  
「何を製作してるんでありますか?」  
別に気にかけてはいないのか、ガンプラを作りながら尋ねるケロロ。  
「ちょっとペコポン人の変身銃をネ。」  
「ママ殿にはしない方がいいでありますよ?夏美殿など何をされるか・・・・。」  
以前、日向秋に変身銃を使い、本人は逃亡(勝手にいなくなった)。逆にひどい目にあったのだ。  
「今回はここの家じゃ無くて、ちょっと仲間内のをね・・・・ク〜クックック。」  
「な・・・なんか嫌な予感がしますなあ・・・。」  
クルルの笑いが本部に響く事に、ケロロも一抹の不安があった。  
「ククク・・・さぁて・・と・・・・。」  
クルルは日向家の屋根から銃を構え、狙いを定める。  
「そんな物騒な物で、何をする気でござるか?」  
後ろにはドロロが立っていた。クルルは動揺しない。  
「こいつはペコポンをケロン人にさせる銃だ・・・完成に2日かかっちまったぜ。」  
「一般人になどしたら・・・許さないでござるよ。」  
ドロロは剣を引き抜く。  
「そう思って・・・・。」  
クルルが引き金を引くと同時にまぶしい光線が放たれた。その光線の先には・・・。  
「こ、小雪殿!!??」  
気付いた時にはもう遅かった。小雪に当たり、あたりに煙が立ちこめる。  
「こ、小雪ちゃん!!?まさかっ・・・!?」  
夏美は上を見上げた。そこには逆光でよく見えないが、確かにクルルの姿。  
「ちょったあんた!!小雪ちゃんになんてことすんのよ!!」  
「小雪殿!?大丈夫でござるか!?」  
煙が徐々に引いていき、うっすらとあたりが見え始めた。  
「ク〜ックック。そいつをよく見てみな・・・。」  
そういわれ、おそるおそる見てみると・・・。  
「こ・・小雪ちゃん!!??」  
「はい?」  
そこにはドロロと同じくらいの背で、くりくりとした瞳、  
ケロロ小隊のようなキャップをかぶった・・・小雪がいた。  
「あ・・・あれ?わたし・・・?」  
「ちょっと!!元に戻してあげなさいよ!!」  
クルルはそそくさと消えた。  
「なんか夏美さんがすっごく大きく見えますよ。ドロロの視点てこんな感じなのかー。」  
「小雪ちゃん・・呑気ねぇ・・・。」  
「どうするでござるか?このままでは・・・。」  
「うーん。とりあえず帰った方がいいのかなぁ。」  
「それが一番。私はあの馬鹿をぶちのめしてくるから。」  
そう言って、地下へ向かう夏美。それから数時間ったったドロロの小屋。  
まだ捕まらないのか、何の気配も無い。  
「・・・ドロロ。」  
「・・・?何でござるか?」  
「ドロロから見て・・・私って可愛いのかなぁ。」  
「えっ・・・・。」  
いきなりそんな事聞かれても、とドロロは思った。  
しかし確かによーく見ると、くりくりしたその目・・・・。  
「・・・ま・・ぁ、そうでござるな・・・・。」  
「そう?ありがとうっ。」  
小雪の笑顔で赤面するドロロ。  
「そうだ。じゃあ・・、せっかくこんな体になったんだし・・・。」  
「?」  
「このまま夏美さんがこなかったら・・今夜一緒になってみる?」  
「えぇっ!!?」  
さっきの言葉より驚く。「一緒になってみる」の意味がわかっているためである。  
「こ・・小雪殿!早まってはいけないでござる!それに・・・。」  
「それに?」  
「体が同じなら・・・その・・・・子供が・・・。」  
ドロロは言わなければいけない、しかし言いづらい言葉を言い、ギロロレベルまで赤面した。  
「その時は、その時よ。」  
「小雪殿・・・でも・・・。」  
小雪は物怖じしているドロロに抱きつく。  
「私は恐くないよ。ドロロも男の子でしょ?」  
「・・・・・・。」  
ドロロ自身もこういうことは初めてだから、何をしていいのかわからなかったが、  
しばらくして覚悟を決めた。  
「小雪殿・・・。拙者、身を投じるでござる。」  
「うん・・・。」  
ドロロは小雪を押し倒すと、頬を撫ででやった。  
 
普段見せない口を出し、軽く口づけする。  
首から胸、秘部・・・と、とても初めてと思えない愛撫をする。  
「ドロロ・・・っ・・実は経験あるでしょ・・・ッ?」  
「い・・いや・・・以前ケロロ君たちが・・・。」  
少し前、クルルが持ってきたビデオのことだ。  
あまり興味が無かったが、雄の本能なのだろうか、そのうちじっと見るようになってしまった。  
「そうなんだ・・・。男の子って好きなのかなぁ・・・そういうの。」  
「まぁ・・・小雪殿には劣るでござる。」  
「やだ・・・。そんな事でほめないでよぅ・・・。」  
小雪は顔を赤らめた。  
「も・・・申し訳ない・・・。」  
その後、ドロロは何度か小雪を優しく愛撫すると、本題に入る事を告げた。  
「いいでござるか・・?小雪殿。」  
「・・うん、でもゆっくりしてね。初めは・・・。」  
小雪は目をつぶり、受け入れる事を覚悟した。  
「んっ・・・・!」  
ドロロは肉棒をゆっくりと奥へ進入させる。  
途中何かを破った感じがしたが、小雪は何ともないようなので気にせず進めた。  
普段の激しい修練で、膜が破れやすくなったのだろう。  
「ドロロ・・・動いていいよ・・・。」  
「・・・で・・・では・・ゆっくり・・・いくでござる。」  
ゆっくり、ゆっくりと、愛液で濡れた膣内で往復運動を繰り返す。  
「ドロロッ・・・・あっ・・・・もっと動いて・・・・!!」  
「いやっ・・・これ以上速めると我慢できなくっ・・・!!」  
ドロロと小雪はまだ性的な行為をした事が無いので、すぐに快感が増す。  
結合部から出る卑しい音がドロロの快楽をさらに高めていく。  
 
「こ・・・小雪・・・・殿っ・・・あっ・・拙者・・・もう・・!!」  
「うんっ・・・だ・・・出して・・ぇ!!」  
小雪はギュッと、ドロロにしがみつき、腰を足で抱え込んだ。  
「なっ・・!!そんなことしたら中に・・・出・・・!!」  
離れようとしたが、絶頂が近かったため、遅かった。ドロロが一回、ビクンと動く。  
「あっ・・・うあぁぁああっ!!」  
ドロロは限界に達し、グッと腰を押した。  
小雪の中に、大量の精液が叩きこまれた。  
小雪もドロロの絶頂とほぼ同時に昇天する。  
「は・・はぁっ・・・・・あ・・・小雪・・殿ぉ・・・!」  
「・・・あ・・あぁ・・・ん・・・・・。」  
射精が治まると、ドロロは肉棒を抜き、小雪の体をなでさすった。  
「・・・小雪殿・・・本当に・・申し訳ない・・・。」  
「・・・ううん。だから気に・・しないって・・・言ったでしょ。」  
「我々は・・・こんな風にはしないので、何か・・・、人になった気分でござる。  
快楽を求めるというよりは・・・・?」  
「・・・・・。」  
「・・・小雪殿・・・?」  
ドロロは小雪が少し泣いている様に見えた。小雪はドロロの問いかけに答えようとするが、  
『無理はしない方がいい。』と言われ、堰を切って泣き始めた。  
「ごめん・・ゴメンね・・・私・・・・ドロロに優しくされると・・駄目みたい・・・で・・。」  
「美しい花に、涙は似合わぬでござるよ、小雪殿。」  
「ドロロぉ・・・。」  
 
翌朝、ドロロと元に戻った小雪は眠りから覚めていなかった。  
ドロロは小雪の胸を枕に、幸せそうに寝息を立てている。  
そこに、目の下にパンダ並みのクマをつけたケロロと、こちらはクマの無いギロロが戸を開けた。  
「ドロロ〜・・・?なぜか我輩が夏美殿にしぼられて銃で元に戻すように言われたであります〜。」  
「音を上げるな!クルルしか事情を知らないし、夏美は学校!  
大体、元はと言えばお前のせいだろ!!」  
「だってぇ〜クルル言う事聞かないしぃ〜。って言うか馬耳東風?」  
「貴っ様〜!(怒)この後に及んでッ・・・!?」  
モア調の喋り方に腹を立て、ギロロが食いかかろうとした時、ギロロは信じがたい物を目にしていた。  
「どーしたでありますか?ギロ・・・・・ロおぉぉぉ!!??」  
地球人の、しかも露出している胸の上で、心地よい眠りにつくドロロを見て、二匹は驚愕した。  
「ドロロ・・ついにそんな関係にまで・・。」  
「この後に及んで地球人などに手を出すとはな・・・。」  
「・・・ギロロ伍長。人の事言えないでありますよ?」  
「なっ!・・・あれは・・あれだ!!俺はここまで行っていない!」  
「・・・。」  
ドロロは、二匹の口論にも目を覚まさない。  
本来忍者なら、小石ひとつの音でも起きるはずなのだが・・・。  
二匹は幸せそうなドロロを見て、これは胸のうちに隠しておこう、と決めた。  
「帰るか・・・。」  
「そうでありますなぁ・・・でもその前に・・これ、どうする?」  
ケロロは裸の小雪を指差す。  
「っ!・・も・・・毛布でも・・・かけてやらないと・・・。」  
ギロロは、小雪を見ないように毛布をかけてやった。  
「(すまん夏美、すまん夏美!!)」  
 
クルルはどうしたかって?  
昨夜、夏美にそれは恐ろしい目に会ったそうな。  
・・・完・・・・  
 
 

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