「ほら、これでやってみな」  
 裏桃華が、表の桃華の顔前に人差し指を差し出してくる。  
「えっ…、あの……、私どうすれば?」  
 桃華は性の知識がまだ乏しくて、裏が何をさせようとしているのかまるでわから  
ない。  
「ハァ……、これじゃあ先が思いやられるな……」  
 裏桃華は、やれやれといった感じでため息をつく。  
「いいか? この指を日向君のアレだと思って奉仕するんだよ」  
「アレ……ってなんでしょうか?」  
 これだけ言ってもわからない桃華に、裏が自分の股間を指差す。桃華も、さす  
がにその意味を理解したのか、カアッと顔を赤らめた。  
「そう、男の股間についてるアレだ……。これから俺が男を気持ちよくする方法を  
教えてやるよ」  
 すると裏桃華は自分の指を再び桃華の前へと移動させて、桃華の奉仕を待っ  
たのだった。  
「で、でも…そんな……、お口でするだなんて……」  
 男性のシンボルを自分の口腔を使い奉仕する、ということを突然言われて、まだ  
未熟である桃華が抵抗を感じるのも無理のない話であった。しかし、裏も引き下が  
らない。  
「これをやると男は喜ぶんだぜ……。お前が出来ないって言うのなら、俺がしちま  
おうか?」  
「!! そっ、それは……」  
 これまでも裏にさせてはいけないと思い、桃華も言葉を返す。  
「じゃあやってみな…。これは練習なんだ。本番でやるかどうかはお前が決めれ  
ばいいさ……」  
「こ、これをすれば、日向君も喜んでくれるんですよね?」  
 桃華が、最後の一押しを求めるようにして裏桃華へと質問してくる。  
「ああ。お前がうまくできればな……」  
 そして、裏桃華がその指の先端を桃華の唇に軽く当てる。すると、桃華はわずか  
な声を漏らした後、小さくてかわいいお口から舌を怖ず怖ずと出してきて、その綺麗  
な指を舐め始めるのだった……。  
 

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