「海!! 海へ行きたいのであります〜〜!!!」
もう夏真っ盛りの季節。
ケロロは、夏休みということもあって、明日みんなで海へ行こうと提案する。
「いいんじゃない? 私も海大好きだし、賛成〜!」
そしてその提案に、夏美も珍しくケロロの意見に同意する。
「いけません!」
しかし、その意見に秋が強く反対する。
「マ…ママ殿、どうして…」
ケロロがショックでよろつきながら、秋に聞き返す。
「子供と宇宙人だけで海なんか行かせられないでしょ〜?
明日はママ仕事なの。別の日だったらオッケーよ」
それを聞いたケロロが、手をついてがっくりしてしまう。
「ク〜ックックックック…、お困りのようですな隊長…」
その時、クルルが床を開け地下から浮上してくる。
「ああ…、なんつーかもう…絶望?」
とケロロが答えると、クルルは銃のような発明品を取り出す。
「要するに[大人]がいればよいのだろう?
…この強化改良型[新・夢成長促進銃]を使えば…」
と言って、夏美に銃口を向ける。
「えっ! なっ、何?」
「ク――ックックックックック!!!」
そしてクルルは夏美に向けてその銃を発射する。
カッ!!!!!
夏美はまばゆい光に包まれる。
そしてしばらくして光が収まると…
「いきなり何を……って…、ちょっと何よこれ!?」
そこには、すっかり大人になった夏美の姿があった。
「クルル、流石であります! マ、ママ殿…?」
問題が解決したこともあって、ケロロが秋の顔色を窺う。
「あらまあ…、でもこんなに綺麗になっちゃって逆に不安ね…」
「姉ちゃんに限ってそれは……」
心配する秋に、冬樹がつっこむ。
実際、並みの男なら夏美に襲いかかっても裸足で逃げ出すだろう。
「クックック…、まあそんなこともあろうかと…」
クルルがまた銃を取り出す。
「おいっ! 何の騒ぎだ?」
そこでギロロが部屋に入ってくる。
「クックック、ちょうどいいところに…。先輩、ちょっと失礼…」
するとクルルはギロロに銃口を向けて放つ。
「なっ…」
ギロロが光に包まれる。そして、それが収まると…
「なっ、なんだこれはっ!?」
そこには赤い髪をした青年が立っていた。
鋭い目つきと軍人として鍛えられた無駄のない肉体で、迫力のある姿であるが、
服は、クルルが設定した夏仕様のものと思われる
白い生地に「I Love Summer!!」とプリントされたTシャツと
黒いハーフパンツといういたって普通の格好だ。
「ク〜ックックック…、この銃には俺達のような姿をしたものでも人型に姿を…」
クルルがそこまで言ったところで、
ギロロがクルルを頭を掴み、目の合う位置まで持ち上げる。
「貴様…、俺を勝手に地球人の姿などに変えるとはどういう事だ!?
それになんだ!? この服は……」
「クックック…、今海水浴場でもよく売れている流行りのTシャツですが?
クックック…、ク〜ックックックック……」
(こいつ…、まさかわざとか!?)
「まあ、先輩。まずは話を聞きなって…」
そしてクルルは事の一部始終と、
夏美と大人二人で海に行くことの素晴らしさを、耳元で囁いのだった。
しばらくして……
「ふふふ…、明日が楽しみだ……」
「うおぉ…、見事に洗脳されているであります……」
そこには海に行く気満々のギロロの姿が…。
「じゃ、じゃあママ殿?」
ケロロがまた秋の様子を窺う。
「うん、これなら大丈夫ね。OKよ。楽しんでらっしゃい」
「や、やったであります!」
「う、うそ〜」
突然大人になった体に不安を抱く夏美がうなだれた。
「にしても、どうすんのよこれ…?」
そして、すっかりはち切れそうになっている自分の服を見て夏美が呟く。
「あら、じゃあ私の服貸してあげるわ」
夏美は秋から服を借りて海に行くこととなった。
そして翌日…。
電車とバスを乗り継ぎ一行が向かったのは田舎の海水浴場。
その道中も、夏美は終始テンションが低かった。
それは性格も少しは大人らしくなったから…だけではあるまい。
そしてようやく目的地へと到着する。
「姉ちゃん早くいこ!」
「うるさいわね、せかさないでよ…」
海を前にしてはしゃぐ冬樹を、夏美がたしなめる。
「こっちはママの洋服がきつくて…、動きづらいんだから!」
秋から借りたセクシーな服を身に纏い、夏美がバスから降りてくる。
それは秋のダイナマイトボディに合わせたスケールの服であったが、
今の夏美の体は、それ以上に成長していた。
「はあっ…、気持ちいいけど、複雑な気分ね…」
そして一行が海の前に降り立つ。
「じゃあ、さっさと遊びに行くであります!!」
「あっ、おじさまー、待ってください!」
「先を越されてたまるかよぉーっ!! 軍曹さ〜んっ!!」
「クックック…、荷物番は大人の二人に任せるぜぇ…」
「じゃあ姉ちゃん達よろしくね!」
「ちょ、ちょっとアンタたち…」
夏美が止めるのをよそに、ケロロ達はさっさと海へ遊びに行ってしまう。
「私の自由は……」
損な役回りを押し付けられ、夏美はがっくりとしてしまう。
荷物以外にこの場に残ったのは、ギロロと自分だけになってしまった。
「…ギロロは付き合ってくれるよね…? 荷物番」
そしてバス停の椅子に座って待っていたギロロに、
夏美が話しかける。
「ん? ああ…、俺はあいつらみたいにガキじゃ……」
とギロロが質問に答えながら、夏美の声がする方を見やる。
(ぐはあっ!!!)
すると前屈みになって話しかけてくる夏美の胸が強調されていて、
ギロロを欲情させる。
(お、落ち着けギロロ…。これは試練なのだ!!)
心の中で自分に語りかけながら、何とか堪える。
「手伝ってくれるよね…?」
夏美は途中で黙ってしまったギロロに、追い打ちをかけるように尋ねてくる。
ギロロが夏美の顔を見ると、
そのキラキラ輝く瞳と、話すたびに動く色っぽい唇が目に入る。
「うむ、わ、わかった…。じゃあ荷物を、も、持っていくか……」
(くっ……、目を合わせてまともに喋れんっ!)
ギロロは早くも顔を真っ赤にしながら、
荷物を手分けして砂浜まで運んでいくのだった…。
そして、荷物を運び終わると更衣所へと向かう。
ギロロが入ろうとすると、ちょうど冬樹が出ていくところだった。
「あっ、じゃあ僕先に行ってるね」
それだけ言うと、冬樹はケロロ達のいる海の方へさっさと行ってしまった。
(ふっ…、まだまだ子供だな)
ギロロはそのようなことを考えつつ、着替えを始めるのだった。
一方、その頃夏美も更衣所へと到着していた。
こちらではモアが着替えている。
「夏美さんはどんな水着なんですか〜?」
もうすでにほとんど着替え終わったモアが尋ねてくる。
女の子なので冬樹よりは時間がかかっているようだ。
「えっと…、これなんだけど…」
そう言って夏美が取り出したのは白いビキニであった。
ビキニの上のほうは、胸の間で結ばれたリボンがかわいく、
下のほうは、両脇を紐で結ぶ形のもので、角度もキツい。
かなりセクシーなものであることは疑いようがなかった。
「わっ! 過激ですね〜」
「そ、そう言われてみると、これ何か表面積が小さいような気が……」
夏美はその水着を改めて見る。
いつもの体ならかなり余裕のあるサイズであるが、
今のムチムチになった自分にはいくらか小さいような気がした。
そして、夏美が服を脱ぐ。そして着替えのために動いていくと、
その服に包まれていた二つの果実が姿を現し、大きく弾むように揺れる。
「な、夏美さん…。凄いです。てゆーか眺望絶佳?」
そう言われた夏美は、恥ずかしさで何も言葉が返せない。
(自分で言うのも何だけど…、大きすぎるよね……)
そう思っているうちにモアも着替え終わり、
先に行ってますと言って更衣所を後にした。
そして、慣れない体に多少手間取ったが、夏美も着替え終えて更衣所を出た。
(はあっ…、でもせっかく海に来たのにこの体じゃ……)
水着になって、夏美はその胸の重さを改めて感じていた。
(それに荷物番もしてなきゃいけないし…、ああっもう!!)
来たばかりで早々に不満をたれる夏美であった。
ざわ…
辺りの男共の視線が、
突如、ビーチに舞い降りた一人のヴィーナスに釘付けとなる。
そして荷物のおいてある場所に戻った夏美に、
ナンパ目的で来ていた地元民と思わしき男達が、すぐさま狙いにやってくる…。
そのころギロロはというと…。
「くそっ! 地球人の体はまだ慣れんっ!!」
慣れない体に苦戦しながら、ギロロも着替えをようやく終えようとしていた。
(夏美はもう着替え終わっただろうな…)
ギロロはそう考え、着替えを終えると早足で砂浜へと出ていった。
すると、夏美が近寄ってくる男共を殴り飛ばしているのを目にする。
(馬鹿共が…、夏美をそう簡単に狙おうなどと……んっ!?)
ギロロは初め夏美なら心配あるまいとして特に慌てることはなかったが、
地中から夏美を狙おうとしている者を発見し、
ダッシュで夏美の元へと向かう。
「なっ…、地中から!?」
そして地中から現れ夏美を強襲した、その時…!
ドガアッ!!
ギロロがその男の顔面に飛び蹴りを喰らわせる。
男は数メートルほど吹っ飛んだ。
「ふん、銃は使わん。騒ぎが大きくなるからな。失せろ、変態地球人め…」
と言って、その鋭い目つきで男を睨み付ける。
「ひいっ…、彼氏がいたとは気が付きませんでしたっ! すいませんっ!!」
そう言い残すとナンパ男達は、脱兎の如く走り去っていくのだった…。
「なっ…、彼氏って…おい……」
完全に勘違いされたギロロは、恥ずかしがりながら夏美に歩み寄る。
「ギロロ…、あ、ありがとう」
まず夏美が助けてもらった礼を言う。
「ふっ…、お前は世話を焼かせるな、全く…」
ギロロはそう言って夏美の隣に座った。
二人の間にいい雰囲気が流れる…。
「コンテスト…、負けちゃった…」
自分から進んで出た大会ではなかったが、
負けず嫌いの夏美にとっては、やはり悔しかったようだ。
「ふん…、奴らに見る目がないのだ! 俺なら瞬時に夏美を選んでおったわ!」
それは気休めやお世辞ではないギロロの率直な感想であった。
「ありがとうギロロ…。でもやっぱり見た目だけじゃなくて
中身も大人にならなくちゃダメだったみたい……」
そして夏美は、目に涙を浮かべてギロロの胸に泣きついてきた。
(夏美…)
そしてギロロは夏美を強く抱きしめこう言った…。
「まだまだ子供だな、お前は…」
その語りかけに夏美が答えることはなかったが、
思いをはき出して少しは気が楽になったようであった。
夏美は、精神的な疲れもあったためか、
ギロロから離れしばらく眠って休むことにした。
「先輩…」
「クルルか…」
夏美が眠ってからしばらくたつとクルルが近寄ってきた。
「銃の効果だが…、もういつ切れてもおかしくないぜぇ…」
「む…、そうか…」
「…いいのかい? その体のうちにやっておくべき事があるんじゃ…?」
(やはり、こいつは気付いていたか…)
ギロロも自分が夏美に想いを告白するのは、
今が一番いいだろうということはわかっていた。
しかし、自分が本来の姿の時は何も出来ずにいたという現実があったため、
今、地球人の姿を借りて告白するということに抵抗を感じていたのである。
「さっきの話聞いてたぜぇ…。いくら見た目が変わっても中身が同じなら…。
俺もそう思うがねぇ…、クックック…」
その言葉を受け、ギロロは再び考える…。
「クックック…、考え直す気になったかい?
まあ俺達はこれからちょっと遠くまで遊びに行くからごゆっくり…」
クルルは、ケロロ達を連れてここから
多少離れたところまで行くと言ってこの場を去ろうとする。
「あ、そうそう…」
クルルが怪しげな装置を荷物のある辺りに置く。
「何だそれは?」
「クックック…、これを使うと…」
クルルが装置を動かすと、
荷物が背景と一体化して遠目には全くわからなくなる。
「ステルス…か」
「クックック、そういうわけでもうここにへばりついてる必要もないってワケだ」
ギロロは、そんなものがあるなら最初から出せ…と言いたいところだったが、
おそらくクルルがギロロと夏美を二人きりにさせるよう気を遣って、
今まで敢えて出さなかったのであろう。
「すまん…。恩に着る」
「クックック……」
そして、クルルはみんなを引きつけて遠くのほうへと行ったのだった。
夏美が起きるまでしばらくギロロはそのままで待っていた。
「う…ん…」
夏美が目を覚ます。グッと伸びをするとゆっくりと起きあがる。
「夏美…、もういいのか?」
「あ、うん…。何か少し寝たらスッキリしたかも…」
「そうか…、なら少しその辺を散歩しないか? 荷物ならこの通り大丈夫だ」
「え…、うん。いいよ」
二人は、メインイベントも終わり人もまばらな砂浜をゆっくりと歩いていく…。
特に会話があるわけではなかったが、海から吹いてくる心地よい風を浴び、
海の雰囲気をじっくりと味わいながら歩みを進めたのだった…。
そして歩きながらギロロは色々なことを考えていた。
そもそも自分は地球にやってきた侵略者であること。
その地球人である夏美に恋をするなど本来は言語道断であること。
そしてしばらく歩くと人目のつかないような静かな場所になってくる。
波の打ち寄せる音だけが二人の周りを包んでいるようだった。
(ここならいいか…)
「夏美…、実は今どうしてもお前に伝えたいことがある…」
「…なに?」
夏美がゆっくりと聞き返す。
ギロロが続けた。
「俺は……」
ギロロはそこまで言うが、その後の言葉がどうしても続かない。
(くっ…、なぜだ…。俺はまた何も出来ないのか?)
「くすっ…。ギロロは、大人ね…」
そのギロロの様子に痺れを切らしたのか、夏美が割って入る。
「…どういう意味だ?」
「考えすぎって事よ…」
そして夏美がギロロに顔を近づけてくる。
「子供のいいところはね…、考えすぎるよりも…まずやってみることだから」
そして突然夏美がギロロの唇を奪う。
「ちゅっ……、…こういうことなんでしょ…?」
「な、な、な……」
突然の夏美の行為に混乱する。
「あんなにされたら…、気付くに決まってるじゃない……」
そして夏美は語り始めた。
今までのギロロの行動に疑問を感じていたこと。
その疑問は日に日に強くなっていき、
今日、海に来たことでようやくその意味に気付いたこと。
いくら自分のことには鈍感な夏美といえども、これだけ二人きりになって
ギロロの誠意を見れば、さすがに気付くというわけだ。
「そ、そうか…もう知られていたのか……。し、しかし、お前は俺でいいのか?」
ギロロが夏美に問いかける。
「今日のアンタ…、格好良かったわよ」
そして、もう一度ギロロに口づけをする。
それが夏美の答えだった。
「…夏美、嫌ならいいんだ。だが俺はこの体でいられるうちにしておきたいことがある…」
夏美の顔が、かあっと赤くなる。
どうやら夏美もその意味をすぐに理解したようだ。
「うん…。いいよ……」
「そうか、やはりダメか……………何っ!?」
ダメもとで聞いてみたギロロであったが、予想外の答えに驚きを隠せない。
「言ったでしょ? 考えすぎはいけないって…
私もこの姿でいられる間に……、その……してほしいかも」
夏美もかなり恥ずかしそうにしている。
ギロロはそれを見てもう後戻りしないと決めた。
「スマンな…、情けない男で」
「それも考えすぎ」
そして、二人がゆっくりと唇を合わせる。
今度はギロロも積極的に舌を出してきた。夏美もそれに応じる。
二人がお互いの口内に舌を出し入れし始めた。
ギロロが夏美の口の中を激しく舐めまわし壁を擦ると
夏美がその愛撫に応え、舌を絡ませてくる。
「う…むぅ…ぐちゅっ、ちゅぱっ…んふ……、ギロロぉ……」
そして舌を絡ませお互いの力で激しく擦り合わせると、
夏美はかわいい声で自分の名前を呼んでくれる。
ギロロはそれが嬉しくて、
夏美を強く抱きしめながらディープキスを展開していった。
「ん…は……じゅぷじゅぷ…ぷはっ……」
そしてそのキスはしばらく続き、二人が唇を離したときには、
夏美の感じもだいぶ良くなってきたようだ…。
ギロロが夏美の水着へと目をやる…。
「それにしても…、改めて見るとずいぶん派手な水着だな…」
その白い水着にすっぽりとはとても収まりきらない双丘の上乳と下乳が、
水着の表面積を上回って外にさらけ出されている。
「う、うん…。こんな体になっちゃって、ちょっと…いや、かなり恥ずかしかったかも……」
今日夏美は男の視線をずっと感じていた。
しかし、これ程立派なものでは仕方がないかもしれない。
ギロロはその下乳のあたりを指でなぞってみる。
つうー……
「はぁぁ…ん…」
夏美がかすかに甘い声を上げる。
「な、夏美。気持ちいいのか…?」
地球人の性知識などほとんど持ち合わせていないギロロは、
夏美の感想を聞きながら愛撫を進めていこうと考えていた。
しかし夏美はその質問を聞くと、黙って顔を逸らしてしまう。
(うっ…、ダメだったのだろうか…)
そして、ギロロは愛撫を止めて夏美に謝り始めるのだった。
「スマン…、その…地球人のこういう事についてはあまり詳しくなくてだな…」
しかし、夏美はそれに割って入り、こう答えるのだった。
「バカ…、恥ずかしいこと言わせないで。気持ちいいのよ……」
こういうことには疎いギロロならではの状況だが、
どうやら自分が無神経なことを聞いてしまったということに気づく。
「スマン…。俺にはわからないことが多すぎるんだ……」
ギロロがそう言うと夏美がとても恥ずかしそうにこう言ってきた。
「し、仕方ないわね…。じゃあ、その……私が言うようにやってちょうだい。
ま、まったく女の子になんて事をさせるんだか……」
夏美は顔を真っ赤にしながらブツブツ文句を言ってきた。
その全ては恥じらいを誤魔化すためで、悪意はないのであろう。
そして、夏美が要求を言い始める…。
「じゃあ…、まずは…えとその…上の水着を外して…胸を…そっ、その……揉んで…」
やはり相当恥ずかしいのか、
途中で何度もためらいながら夏美は要求してきた。
そして言い終わるとしばらく手を顔に当てて黙りこくってしまう。
ギロロは注意してそれを聞きとって、
夏美がある程度恥ずかしがらないようになるまで待ってから、
言われたとおりにブラを留めている紐の結び目をほどいた。
その瞬間拘束を解かれた夏美のたわわな果実がブルンと揺れ動く。
そもそも、ケロン人が地球人の体に欲情するかは微妙なところであるが、
少なくともギロロは、前から夏美に対してそういう思いを抱いたことはあった。
今もギロロはその揺れる豊果を見て、
それをむちゃくちゃにしたいという欲が湧き上がってくる。
「夏美、これは凄すぎるぞ…」
その乳肉を見ているだけで、
ギロロのペニスも水着を押し上げてきて、興奮を主張しているのが伝わってくる。
夏美がそれを見て複雑な気持ちになる。
「この胸を見て…、そんなになっちゃってるの…?」
夏美は、ギロロの視線とその息子の膨張具合を交互に確かめながら聞いてくる。
「ああ、そうだ…。じゃあ揉むぞ…」
ギロロはまずやさしく揉み始める。
ぎゅむっ…、ぐにぐに……
「ん…はっ、ああ……」
(柔らかい…。そして指に吸い付いてくるようだ…)
その気持ちのいい揉み心地にギロロも感動する。
指がその乳肉に沈むと食らいついて離さないような柔らかさながら、
軽く押すように揉むとそれに反発するような弾力をかなり感じ、
乳房を揉むギロロを楽しませた。
「夏美…、次はどうしたらいい?」
その愛撫を続けながらギロロが次にするべき事が何かを尋ねる。
「あっ…はあっ……、も、もっと……はうっ…強く…揉んでぇ……」
夏美の要求に応え、ギロロはその大きすぎる胸への愛撫を一気に強める。
たぷっ…たぷんっ……ぎゅむぎゅむ!!ぐにゅぐにゅっ……、ぐりいっ!!
「ああっ!! す、凄いよ……。ぐにゅぐにゅ揉まれてぇ…、あっ!? ふああっ!!!」
ギロロは面白いように形を変える巨大な双乳を弄び、
その好反応をみせる夏美を見ているうちに自分の欲もどんどん高まってくる。
「くっ、はぁ…んんっ!!…はあっ…。ねえっ……ちょっといったんやめて……」
突然夏美からのストップ命令が出て、
ギロロは何か間違ったことをしたのかと不安な気持ちになりながらも、
その手の動きを止めた。
「夏美…?」
「はあ…ん。はあっ…、アンタのソレ…、ずいぶん苦しそうじゃない?」
夏美は胸の愛撫の余韻にひたるようにしながら、
ギロロのすっかり勃起した股間を見て尋ねてくる。
「う…うむ。実は俺もさっきから気になっていてな…。
これが地球人の男性器の感覚ということか…」
そもそも人間のペニスに与えられる快感というものに関して、
ギロロは何の知識もないのである。
さしずめ小学生の男子がエッチなことを考え、
自分の性器が勃ってきたことに驚きを感じている段階といったところか。
「そ、その……今度は私が気持ちよくするから…」
と言うと、夏美はギロロの水着を脱がせ、そのペニスを手で握る。
夏美はソレを握ったまま、しばらくどうするか考えているようだったが、
やがてソレを掴んでいる手を、ゆっくりと擦るように動かし始めた。
しゅっ…しゅっ……
「うっ…、なんだこの感覚は……?」
地球人になった自分の性器を、そのしなやかな指にやさしく擦られて、
ギロロは未知の快感を味わい始めていた。
「ど、どう? 私だってそんなに男の人の…
その…、こういうの…わかんないんだから……」
夏美もまだ手探り状態と言ったところだが、そのペニスはピクピクと脈打ち、
先端からはガマン汁が出てき始めている。
「あれっ…、なんか出てきたよ?」
「くっ…夏美…何だか気持ちよくて…」
「そっ、そう? じゃあ、これが男の人が気持ちよくなったときに出てくるっていう……」
その夏美の愛撫による快感を証明する液がどんどん溢れてくる。
すると、夏美はその液をすくい取るように、先端の辺りをちろちろと舐め始めた。
「んっ…、ちゅっ、ちろちろ……、確かこうすると気持ちいいって……」
夏美がギロロの表情を窺ってくる。
ギロロも自分を次々と襲う未知の快感を、かなり表情に出している。
それを見た夏美が、ほっとしたように愛撫を続けるのだった。
「夏美の舌が…、くうっ!」
夏美の綺麗な口を自分のペニスが汚していくといういやらしい情景が、
さらにギロロの快感を高める。
「じゃあそろそろ…、この前知ったばかりのとっておきの奴を……」
夏美はそう言うと、いったんペニスを離し自分の乳肉を掴む。
「夏美…、どうするんだ?」
「こうするのよ…」
そして自分の胸を掴んでギロロのペニスをすっぽり包み込むと、
ぎゅうっと締め付ける。
「うおっ…柔らかい…」
夏美の柔らかくて大きい乳房の間にはさまれて、
締め付けられるだけでも快感は走る。
さらに、夏美は胸を掴んで、
ペニスを擦り上げながら上下運動を行うパイズリを開始する。
ぎゅうっ…ぬりゅっ…ずりゅっ……
「くぁっ…! 何だこれはっ…、夏美の胸が…、俺の性器に絡みついてくる……くうっ!!」
夏美の胸は、並みの大きさではない。
夏美には奉仕の経験はないので、テクニック自体はまだまだだが、
まだ一度も射精したことのないギロロに与える快感は相当なものである。
「その…、私の胸も一緒に気持ちよくして欲しいな……」
ギロロの空いている手を見つめて、奉仕を続けながら夏美が言う。
「くううっ…、ここかっ!?」
そしてギロロが胸の頂にある蕾が勃ってきたのを見て、
ここが狙い目だと思って強く摘んだ。
「ふああっ…!! 乳首っ…!? そんなっ…強すぎるっ…、あっ、あっ…、あああっ!!!」
力加減のわからないギロロは、
どうやら敏感な場所を強く摘みすぎてしまったようだ。
しかし、そのうちに二人の快感は凄まじいものになっていく。
夏美は激しいパイズリをしながら、ギロロのペニスに快感を与え、
ギロロはその胸を激しく摘み揉みたくり擦り上げ…、その奉仕に応えた。
ぐちゅぐちゅ!ぎゅぎゅう!くりくりくりっ……きゅっきゅっ!きゅうっ!!ずっ!ずうっ……!!
「ああっ!! もっと強くぐにゅぐにゅしてぇ…
ふああっ…、乳首こりこりされるの気持ちいいっ…、はああ…凄いよぉ……」
「くっ! この胸は凄すぎる…。包み込まれて…吸い付いてくるみたいだっ……!!」
「はあっ…、ギ、ギロロ…? 最後の……っはぁん!
…段階にいくから……くぅん!! いっ、いったんやめて……」
ギロロは夏美に従い、胸への愛撫を止める。
夏美がゆっくりと股を開く…。
そして秘部をギロロの目の前にさらけ出した。
そこはもう今まで身に受けた快感でぐっしょり濡れている。
「さ、最後はここに…、ここに挿れて…あのっ…そのっ…! 私の膣内を掻き回してっ……!!」
夏美が今までで一番に恥ずかしがりながらも、ギロロに最後の指示を出す。
「わかった…。これが地球人の性行為における最終段階というわけだな」
そして、ペニスを膣の入り口にあてがった…。
「夏美…、いくぞ」
「うん、きて……」
ギロロは膣の入り口をペニスの先で数回なぞり愛液をたっぷりとつけると、
夏美と呼吸を合わせて、一気にペニスを膣内へと侵入させる。
ずぶずぶずぶ……
「あっ…、く…はあ……、入ってくるよぉ…」
夏美が特に痛みを感じている様子はない。
これも大人の体になった効果であろうか。
そしてギロロが抽挿を始める。
ぐちゅっ、ずぷっ、ずぷうっ……
「あっ! あっ! はああっ……いいよぉっ!!」
「くあっ……、夏美の膣内…、凄いぞっ…。締め付けて…絡みついて…、最高だっ……」
夏美の膣中は、ギロロのペニスが抽挿でヒダヒダの膣壁を擦り上げるのに合わせて、
ペニスを締め付けるように収縮し、男性器に快感を与えやすくなっている名器だった。
軍人として鍛えられたギロロのような精神力でなければ、とっくに射精してしまっているだろう。
「はああっ!! ねえっ、そこの上の突起…いじってぇっ!! ああんっ!!」
夏美がクリトリスの愛撫を要求した。
これまた力加減のわからないギロロが強くいじりすぎてしまう。
きゅっ!きゅうっ!! くりっ!くりいっ!!
「あっ!? あああっ!!! そんなあっ…、クリクリしすぎだよぉっ!!」
いよいよ二人の絶頂が近づいてきた…。
ギロロは、クリトリスをいじりながら、激しく抽挿を繰り返し、
夏美は、その肉感的な体をしならせ、快感に身を任せていた。
ずぷずぷっ!ぐちゅうっ!!にちゃっ…、きゅっ!!ぐりいっ!!ずぷうっ!!!!
「ふあっ!! すごい…すごいよっ…!! ギロロぉ…、私っ…、もうイっちゃうよぉっ…!!」
夏美は快感で染まりきった顔で、ギロロに絶頂の到来を訴える。
「ああっ。俺もお前の膣中が凄くてっ…、もう限界だっ!!」
そして、ギロロが最後の一突きを深く深く押し込んだ。
「あああっ!! そんな…奥までっ…、もう…もうイクうっ!!」
「くっ!! 凄い締め付けだっ…、イ、イクっ……」
ドクッ……!! ドクンドクンドクンドクン…………
ギロロの精液が夏美の膣内に激しく射精される。
「ふあああ……、熱い…熱いのが入ってくるよぉ……」
二人は、初めて味わう凄まじい快感の渦の中で、
一緒に激しい絶頂を向かえたのだった……。
「いやー、クルル特製のウォーターバイクは面白かったでありますなあ…」
「クックック…、喜んでもらえて何よりだぜぇ……」
日も傾き始めた頃、みんなを連れて存分に遊んできたクルル達が帰ってくる。
そして、荷物のあった元の場所に戻ると…
「ややっ…、夏美殿とギロロが元に戻っているであります!」
そこには元の姿に戻った二人が眠っていた。
夏美はもう着替えを終えたらしい。
「ぷぷっ…、みんな見るであります!」
ケロロが何か面白いものを発見したかのような口調で、みんなに呼びかける。
よく見ると、夏美がギロロを抱き枕のようにきつく抱いて寝ていた。
元のケロン人の姿に戻ったギロロは、
身長の差から夏美の胸元で激しく締め付けられることとなり、
かなり苦しそうだ。
「っていうか、それでも起きないぐらい疲れているのかなぁ?」
その様子を見た冬樹が語る。
「今日はいろいろ押し付けちゃって…、姉ちゃん達には悪いことしたかな……
じゃあ荷物の片づけは僕たちだけでやっちゃおうか」
そして、眠っている二人にクルルが近づきこう呟いた。
「その様子なら元の姿に戻っても大丈夫だろうな…。
でもこうして見てると、子供に大人が抱きついてるみたいだぜぇ…。
おっと、これは先輩に失礼だったかねぇ…。ク〜ックックックック………」
−完−