冬樹が桃華の服に手をかける…。  
「(い、いいのかな…?いくら非常事態とはいえ…。)」  
「はあっはあっ…、日向君…私もう寒くて…(策略)」  
「(ハァハァ…、いけええっ、表っ!!)(共闘)」  
「(でも、もう考えてる余裕はなさそうだ…。)」  
冬樹は桃華の期待など知る由もなく、申し訳なさそうに桃華を裸にし始めた…。  
そして、桃華の上着を脱がすと、かわいいブラジャーに包まれた綺麗な胸が露わになる。  
「(ううっ、見ちゃダメだ、見ちゃダメだ…。)」  
いくら色恋沙汰に縁のなかった冬樹でも、そこは年頃の男である。  
良からぬ感情が湧いてくるのも無理はない。  
冬樹はなるべく桃華を直視しないようにしながら、ぎこちない手つきで事を進めるのだった。  
「ひ、日向君…、私なら平気ですから…。」  
その冬樹の仕草を見て、自分を気づかっていることに気づいた桃華は、冬樹の行動を促す。  
「で、でも西澤さん…。やっぱり…」  
「(だあーっ!せっかく表が珍しく積極的だってのに、相手がこれじゃあ…。)」  
共闘している裏桃華も、ここまでかと諦めそうになった。しかし…  
ぎゅっ…  
「えっ…?」  
この状況に戸惑いを見せる冬樹に、桃華が抱きつく。  
「暖かい…。日向君…。私は…、あなたなら大丈夫です…。日向君は…、私とじゃ…イヤですか…?」  
桃華は抱きつきながら冬樹に顔を近づけ、  
極めて上目遣いに、そして極めて弱々しい表情と声で話しかけた。  
「そっ、そんなことないよ。西澤さん…。」  
冬樹は桃華の様子もあってか、止めていた手を動かし始め、スカートにも手をかけた。  
「(よっしゃああああーー!!!今日の表は一味違うぜ!!いけっ!いけえっ!!)」  
 
冬樹はスカートを脱がし終わって、  
桃華はブラジャーとパンティとニーソックスだけというなんともいやらしい格好になる。  
「ぼ、僕も脱がないとね…。」  
と言うと冬樹は自分の服を脱ぎ下着1枚になる。  
「そ、それじゃあ西澤さん…。」  
「は、はい…。日向君…。」  
冬樹は、仰向けに寝ている桃華の上に覆い被さるようにして体を密着させ、  
その上から衣類等を被せて桃華を暖める。  
「(うおおおおっ、表の奴ついにここまで来やがった!あと…、あと一押しで#$%&〜!!)(放送禁止)」  
冬樹は、しばらくそのままの体勢で桃華を暖める。  
とは言っても、桃華とは目を合わさないようにしながら何か必死に別なことを考えようとしているようだったが。  
「(うわぁ…、いざやってみるとこれはマズイよ…。軍曹達早く何とかしてくれーっ!)」  
少し意識すれば、桃華の柔らかい肌の感触が直に伝わり、いい匂いが冬樹を刺激する。  
いままで女性とロクな付き合いをしてこなかった冬樹にとって、この状況は耐えるに耐えられぬものだった。  
 
しかし、ずっと目をそらし黙ったままでも余計に気まずいので、  
冬樹は桃華に話しかける。  
「に、西澤さん…、少しは良くなった?」  
「そ、その…、まだあんまり…」  
「裏」の努力により、桃華の体温は低いままだ。  
「うっ、ご、ごめん…。」  
そもそも裸で暖め合うと初めに言ったのは冬樹の方であったため、  
桃華の期待を知らない冬樹は申し訳ないという気持ちになったのである。  
「ううん…。でもこうしてるとすごく気…」  
「えっ?」  
「あっ…!?いえ。すごく気が楽になります…。」  
思わず恥ずかしいことを言いそうになってしまった桃華があわてて取り繕う。  
もっとも冬樹は気づかないだろうが…。  
「そ、そう?なら良かったよ。(僕はかなり我慢するのがつらいんだけど…)」  
「(表…、今押せば…、今押せばいけるっ!ここで女見せてやれやぁっ!!)」  
きわどい状況に、裏の喝が入る。  
「(そ、そうよ…。ここで終わりじゃダメ…。ファイトよ桃華!)」  
今の雰囲気ならいける…。そう思った桃華は、いよいよ詰めに入った…。  
「ひ…、日向君?私もっと暖まれる方法知ってるんです…。」  
「えっ、本当?」  
我慢し続けるこの状況から抜け出せると思った冬樹は、  
助かったと思いほっと胸を撫で下ろした。  
 
「それで西澤さん…。その方法っていうのは?」  
「…」  
冬樹が桃華に尋ねると、桃華は羞恥からか無言で顔をそらす。  
「(うぅ…、そんなこと口で言うなんて…。)」  
「西澤さん…?」  
桃華の様子がおかしいことに気づいた冬樹が再度問いかけると、桃華はおずおずと口を開いた。  
「そ、それは、二人がお、お互いのか、か、体を……」  
桃華は噛み噛みであったが、なんとか途中まで言うことが出来た。  
「お互いの体を…?」  
冬樹が続きを尋ねる。  
「(いけいけいけぇっ!!!!やれっ!落とせっ!!殺せぇっ!!!うおおおうぃfふhfっえ〜!!)」  
裏も超興奮状態に陥り、必死に表を後押しする。そして桃華は思い切って残りを言うのだった。  
「お互いの体を抱き合い舐めまわし激しい性行為を行って絶頂を味わうことですっ!!」  
「…」  
冬樹は、予想だにしない答えに一瞬思考が停止する。  
「(あ、あれ…?私、何か間違ったのかしら…?確かこんな感じだったはずじゃ…。)」  
桃華は性の知識がまだ乏しい。  
自分なりに勉強してきたのだが、それをそのまま純粋に言ってしまったのだろう。  
「(表よ、ちょっとストレートすぎるぜ…。だが…)」  
この言葉が決定打になるだろうと裏は確信した。ともかく冬樹の反応を待つことにする。  
「ええっ!!それってつまりその…、セ、セ、セックス!?」  
ようやく桃華の言いたいことが理解できた冬樹は、うろたえながら桃華に聞き返す。  
「…」  
そして桃華は、とても恥ずかしそうに無言でコクンと頷いた。  
「う…、いくらなんでもそれはマズイと思うよ…」  
「ダメでしょうか…?」  
 
こういうやりとりをしてる間にも、冬樹と桃華は裸で密着したままである。  
「さっきからその…、私の体に硬いモノが当たってるんですけど…」  
「うっ…。」  
冬樹だって桃華の体を共にしてかなりの興奮状態である。息子の反応も当然といえば当然だ。  
「私は…、日向君に暖めてもらいたいんです…、そして日向君も暖めてあげたい…。」  
「西澤さん…」  
桃華の真剣な眼差しに、冬樹も心を動かされる。そして…、  
さわさわ…  
「うわっ…!?」  
桃華は下着の上から冬樹の息子を優しく撫で始める…。  
「イヤだったら…、やめますから。」  
どうやら困ったときは実力行使だと勉強してきたらしい。  
それが正しいかどうかはともかく、冬樹も桃華の愛撫に刺激を受けて、段々その気になってきたようだ。  
「くっ…、んっ…、はぁはぁ…。西澤さん…、ホントにいいんだね?」  
「はい…。日向君じゃなきゃ…ダメなんです…。」  
嬉しいことを言われ、ますます興奮度合いを強めた冬樹は、下着を脱ぎ桃華の愛撫を受ける。  
「(え…えっと…、確かこうやってここを手で擦ると、男性は気持ちよくなるんでしたよね…)」  
男の性器など触るどころか見るのも初めてな桃華は、冬樹の反応を確かめながら手での愛撫を行っていた。  
すりすり…、しゅっしゅっ……  
「あ、あの…、日向君…、ど、どうでしょうか?」  
「はぁっ…、西澤さん…気持ちいいよ…。」  
「ほ、本当ですか?」  
桃華の今まで緊張していた顔が嬉しそうになる。  
「私…、こういうことよくわからないから不安だったんです…。でもよかった…。じゃあ、もっと強くしますね…。」  
しこしこ…、ぎちゅぎちゅっ、くりっ、さわさわ…、しゅっしゅっしゅっ!  
そう言うと桃華は勉強の成果か、拙い手つきながらも、亀頭、カリ、竿、袋など愛撫すべき場所はきちんととらえ、  
そのまだ小さく可愛い手で、冬樹のペニスを熱心に愛撫するのだった。  
 
「西澤さん…、いいよっ…」  
「日向君、私うれしいです…。もっと気持ちよくなってください…」  
そう言うと桃華は冬樹のペニスを口に含む。  
「あっ…!?」  
ずるっ…  
冬樹のすっかり大きくなったモノが、桃華のまだ小さな口に侵入していった。  
「んん…、ふ…、んっ!?うっ、けほっけほっ…」  
「に、西澤さん!?」  
どうやら、冬樹のソレを小さな口に無理に奥まで挿れようとして、喉に強く当たってしまったらしい。  
「はあっ、はあっ………。ごめんなさい…、私、下手で…、  
こうすると男の方は喜ぶって勉強したんですけど、うまくいきませんね…」  
冬樹にうまく奉仕できなかったことで、桃華は泣きそうになってしまう。  
しかし、そんな桃華に冬樹が優しく語りかける。  
「西澤さん…、僕もこういうことはよくわからないから偉そうなことは言えないけど…、  
やっぱりみんな少しずつ上手くなっていくもんだと思うんだ。だから…さ、そんなに気にすることないって。」  
「で、でも…」  
それでも桃華は申し訳なさそうだ。  
「西澤さん…、さっきは僕が気持ちよくしてもらったから…、今度は僕が気持ちよくさせてあげる番だね。」  
「えっ…」  
冬樹は桃華を気づかって、攻守を交代することにした。  
 
そして、冬樹は桃華のブラジャーを外そうとするが…。  
「え、えーと西澤さん。自分で言っておいてなんだけど、外し方がよくわからないんだ…。」  
「クスッ。今、外しますね…。」  
今の冬樹の失敗が、どうやら桃華にもいい方に出たようだ。  
和やかなムードになった中、桃華がブラのホックに手をかけ外す…。  
そして桃華の可愛い胸が露わになった。  
「は、恥ずかしいです…。」  
その双丘は、まだ膨らみかけの控えめな大きさながらも、  
桃華の動きに合わせながら艶めかしく震え、冬樹を誘っていた。  
「ご、ごめんなさい…、私、小さいですよね…。」  
胸の大きさを気にしていた桃華は、冬樹ががっかりしないだろうかという不安があった。  
「気にすることないって、まだ成長中だよ…。それにこの胸も可愛くて僕は好きだな…。」  
そう言うと冬樹は、桃華の胸を優しく揉み始める…。  
さわっ…、もみもみ…、ぷるんっ……  
「あ…、はぁ…、ん…」  
冬樹も経験はないため、自分独自の知識で事を進めている。  
当然、桃華の反応は気になるところだ。  
「ど、どうかな…?」  
「んっ…はぁっ…、いいです…、  
な、何か胸のあたりから体全体に…くぅん…、きっ、気持ちよさが広がっていく感じで…す…んうっ!」  
桃華は問いかけに答えながらも、冬樹の愛撫に可愛い反応を示してくれる。  
「そ、そう?」  
「あっ…ん…、は、はい…。もっと…んっ、強くしても…はあっ…、い、いいですよ…」  
冬樹の優しい愛撫にじわじわ快感を強めてきた桃華は、  
喘ぎの混じる切なげな声で冬樹に答えた。  
 
「う、うん。じゃあ、もっと強くしてみるよ…。」  
冬樹が、桃華の胸の愛撫を強くする。  
ぎゅっ、ぐにゅっ、ぐりっ、ぷるっぷるんっ、ぎゅっぎゅうっ……  
「ああっ!?くうっ…、あっ…、はあっ!んんっ…!」  
冬樹の手にもすっぽり収まりそうな可愛い双丘が、激しく弄ばれる。  
その胸は、小さいながらもそのつど形を変えていき、多彩な表情を冬樹に見せた。  
「はあっ…、気持ちいいっ…、気持ちいいですっ…日向君っ…あああっ!」  
桃華は、快感で涙目になりながら冬樹の愛撫に答えた。  
「ここをこうすると…、どうかな?」  
そう言うと、冬樹は桃華の乳首を摘み、擦るようにして刺激を与え始めた。  
きゅ、きゅっ…、くりっ…、くりくり……  
「きゃっ…!?あんっ!はあっ!ダメですっ!そこクリクリしちゃ…、感じすぎちゃ…はううっ!」  
桃華も冬樹のことを思って自慰をすることはあった。  
しかしその本人に触られて感じるものはその比ではない。  
ぎゅむぎゅむっ、ぐりぐりっ…、ぐっ…、きゅうっ!くりくり……  
桃華は、乳首を含む胸全体を激しく愛撫されて軽く絶頂を迎えそうになる。  
「はぁんっ…、すごい…すごいです…。あっ!?私っ……、もうっ……」  
ビクッ、ビクッ、ビクンッ………  
「え…?もしかして西澤さん今…」  
「はあっ、はあっ……」  
桃華はまだ絶頂の余韻の中で返答はなかったが、  
冬樹はその様子を見て桃華が軽い絶頂を迎えたことを理解した。  
「嬉しいよ西澤さん…。」  
「はぁ…、日向君…。すごく気持ちよかったです…。」  
ようやく現実に戻ってきた桃華が冬樹を見すえる。  
 
「でも…、まだ日向君が気持ちよくなってません…。」  
桃華が先程よりますます大きくなった感のする冬樹の息子を見て呟いた。  
「私のココに…、挿れてください…。」  
桃華は脚を開くと、まだ何の曇りもないその秘部を冬樹に見せた。  
ワレメからは先程の愛撫の影響もあり、すでに愛液が滴り落ちている。  
「(ごくんっ…)」  
冬樹は、いまだかつて見たことのない女性の性器を見せつけられ思わず息を呑んだ…。  
しかしそこに挿れるというのがどういうことか…。おそらく桃華は処女だろう。  
冬樹は考えていた…。  
「もう…ここに挿れたら後戻りできないよ…?」  
「初めての相手が日向君で…、私は嬉しいですよ?」  
桃華の必死でここから先に進もうとしている気持ちが、冬樹には伝わってきた。  
「わかったよ西澤さん…。でもなるべく痛くないようにするからね。」  
冬樹はそう言うと桃華の秘部を指で弄り始める。  
ぐちゅぐちゅ、ぬるっ…、  
「んん…、はぁ…ん……」  
「ここはこうなってるんだね…。」  
さすがにココの勉強は独学ではあまり出来ないため、  
冬樹は各器官の位置などを確かめながら、指での愛撫を続けた。  
「これが…、クリトリスかな?」  
きゅうっ…!  
冬樹がクリトリスを摘む。  
「あっ!?そ、そこは…」  
桃華の反応を見て脈ありと見た冬樹は、さらに愛撫を強める。  
きゅっ、きゅっ、ぐぐっ…、くりくりっ……  
「はああんっ!?はっ、あっ、くぅん……」  
敏感な場所へ激しい責めを受けて、桃華は何か懇願するような眼差しで冬樹を見つめてくる。  
「ごめん…、ちょっと強すぎたかな…?」  
「はぁっ…、ん……。はい…。あれ以上されたらおかしくなっちゃいそうで…。」  
「でも、これでこっちの方はもう大丈夫かな…?」  
愛撫を続けた結果、桃華の膣からは十分すぎるほどの愛液が流れ出ていた。  
中はもっと濡れているだろうから、そろそろ大丈夫だろうと冬樹は考えた。  
 
「西澤さん…、じゃあ…、いいかな?」  
「はい…」  
いよいよ冬樹が、桃華の膣の入り口にペニスをあてがい…、  
そしてゆっくりと桃華の膣内に侵入していった…。  
しかし、すぐ壁に当たる。  
「西澤さん…、痛いと思うけど我慢してね…。」  
「はいっ…、私頑張りますから…」  
そして冬樹は一呼吸置いて次の瞬間一気に貫いた。  
ずぶっ…、ぶちぶちっ………  
「くっ……………、あっ……………!!」  
桃華が声にならない悲鳴を上げる。想像していたとはいえ、やはり相当痛いようだ。  
「う〜ん…。」  
ここで冬樹が動きを止める。  
「くうっ…、ひ、日向君…。う、動かないんですか…?」  
と桃華が尋ねると、  
「西澤さんの痛みが治まるまでしばらくこうしているよ。」  
冬樹はそう言うと、桃華の髪を優しく撫で始めた。  
「日向君…。」  
冬樹の心づかいに桃華は感激すると、冬樹をきつく抱きしめた。  
「ありがとう…ございます。」  
そして、しばらくそのままで二人は繋がっていたのだった。  
 
「あ、あの…、日向君?私もう大丈夫ですから…」  
桃華が、苦しそうな冬樹を見て話しかける。  
「う、うん。じゃあ動くよ…。」  
実は、桃華の中はかなりきつく、じっとしているだけでも冬樹のペニスは締め付けられ、  
正直、途中からはかなり動きたくなっていた。  
桃華の痛みが引いてきたこともあって、冬樹はまずゆっくりと抽挿を開始する。  
ず…ずっ…、ぐちゅっ、ぐちゅっ……  
「はぁっ…、あん…、あっ!?んんっ!……」  
「う…わ…、すごっ…」  
冬樹のペニスが桃華の膣壁を擦りあげ、桃華が快感の声を上げると、  
桃華の膣もペニスを締め付けてその抽挿に応える。  
二人は、いまだかつてない快感に体中を震わせて感じていた。  
 
「はあっ、ひっ、日向君っ!は…、あああっ!も、もっと…、んっ!…もっと激しくしてくださいっ!」  
「くぅっ…、西澤さんっ…」  
その桃華の期待に応え、冬樹は渾身の力で抽挿を行う。  
ずんっ!ずんっ!ぐちゅ!ぐちゅっ!ずりゅっ!じゅぐっ……!  
「あああっ!!はっ、あっ、あんっ!はあっ、んんっ、はぁっ!くぅんっ…、ひっ…日向君!日向君!!」  
冬樹のペニスが桃華の膣内を凄まじい勢いで掻き回し、  
桃華は意識が飛びそうな快感をそのまだ幼い体に受ける。  
「にっ、西澤さんの膣内すごいよっ…。すごく絡みついてきて…、くぅっ…!」  
一方、冬樹も自分のペニスを締め付けられ…、絡み付かれ…、  
そして桃華にも動かれ、激しい快感を受けていた。  
「はあっ、はあっ…!日向君…んうっ!  
わっ、私すごく…はあっ!…気持ちいい…もう…あっ!?…もうイキそうですっ…ああっ!!!」  
「く…あああ…、西澤さん、僕も…僕もイキそうだよっ!」  
もはや未経験だった二人には到底考えられなかった快感…。  
それを受け、二人が共に絶頂を迎えようとしていた。  
ずっ!ずうっ!ずちゅっ!ぐちゅっ!ずんっ!ずんっ!ぐちゅうっ!  
「く…はあっ…西澤さんっ…」  
「はあっ!あああっ!ひっ、日向君っ、一緒に…」  
ドクッ……、ドクンドクンドクンドクン…………  
ビクッ!ビクン!ビクン!ビクン…………  
二人は、天にも昇る勢いの絶頂を受けたのだった…。  
 
「西澤さん…、もうすっかり暖かくなったね…。」  
「あ、そ、そうですね…。フフフ…。」  
すっかり建前を忘れていた桃華が慌てて取り繕う。  
「あ…、日向君…?疲れたらなんだか眠くなって来ちゃいました…。ちょっと横になってもいいですか?」  
「え?う〜ん。雪山で眠くなっても寝るなとはよく言われるけど、  
これだけ熱くなってれば大丈夫かな?それに体力的にも寝ておいた方が…」  
「じゃあ、ちょっと…お休みなさい…」  
そう言うと桃華は横になって休んだ。  
「(はあっ…、しかしこれでしばらくは大丈夫だとしても…)」  
「…ぃ」  
「(問題の根本的な解決にはなってないよなあ…。)」  
「…おい」  
「(ホントに軍曹達早く何とかしてくれよーっ!)」  
「おいってんだよ!!」  
「うわあっ!?あ、あれ西澤さん?さっき休むって…」  
「ああ、確かに表はお休み中だ…。」  
「え?表って…、じゃあまさか君は…?」  
「そうだよ…、裏桃華だ。」  
表の人格が休んでる間に、  
今まで二人の行為を見せられ興奮状態だった裏は眠ることなく今に至る。  
そして入れ替わったのである。  
 
「まさかこれで終わりだと思っちゃいねえよな?俺達は二人で西澤桃華なんだからよ…」  
「え?話が読めないんだけど…」  
ギロッ…  
裏桃華が冬樹を激しく睨み付ける。  
「えっ、えっ?な、何か気に障ることでも…」  
「チッ…、まあ、表が寝ている間に勝手に自分の体を弄るのはよくねえ…。だが…」  
裏桃華がなぜか照れくさそうに冬樹を見つめる…。  
そしてその視線は下半身へと動き…  
「にっ、西澤さん?」  
「俺だって…」  
途中まで言って、裏桃華は突然冬樹のペニスを掴む。  
イったばかりなので最高時の硬度と大きさではないが、まだ完全に小さくなってるわけでもない。  
「ええっ?な、何を…」  
「表の奴が、フェラに失敗しやがっただろ…、俺が代わりに気持ちよくしてやるよ…。」  
「ええっ!?いいよ無理しなくてっ。さっき…、その……出したばっかりだし…。」  
ギロォッ!!  
裏桃華は、さっきよりきつく冬樹を睨み付ける。  
しかし、位置的に上目遣いになるため、冬樹にはある意味可愛く見えたかもしれない。  
 
「(なっ、なんなんだ〜?)」  
「なあ…、俺にされるのがイヤなのか?」  
「えっ…?」  
「さっき、表がやろうとしてたときはそんなに抵抗しなかったよな…。俺だからイヤなのか?」  
裏桃華がもう一度問いかける…。その姿はとても悲しんでいるように見えた。  
「そ、そういうわけじゃ…。……!!!」  
桃華が泣いている…。無理もないかもしれない。  
今まで表を陰で支えてきて、ようやく掴んだチャンスでも自分は内で見ているだけ…、  
そして二人の行為を見終わった後ようやく自分の出番が来たと思ったら、冬樹に拒否される…。  
裏だって桃華であることに変わりはない。  
強いイメージばかりが先行しているが、裏桃華だって弱さは持ってるのだから…。  
「うっ…、ひっく、俺だって…、俺だって、ホントはしたかったんだ…。  
だけど…、だけど俺は裏…、表が光を浴びてれば、俺は影の中にいなくちゃならねえんだ…。」  
「西澤さん…。」  
「うっ、ぐすっ…、でも…、でもいいんだ…。俺達は二人で一人…、[西澤桃華]が幸せなら…、それで…」  
裏桃華の気が段々小さくなっていく…。[桃華]の中に戻ろうとしているのか…。  
しかし、その桃華に冬樹が近寄る…。  
「待ってよ西澤さん…。」  
「なんだよっ、今、表に戻らせるから待って…〜〜んっ!?」  
桃華が目を丸くする。  
というのも冬樹がいきなり桃華にキスをしたからだ。  
「そういえばまだキスもしてなかったよね?西澤さんとは…」  
「あっ…、えっ…?」  
突然の出来事に、桃華はあっけにとられている。  
「僕の話を聞いて欲しいんだ…。  
西澤さんは二人とも西澤さんで…、僕は表だからどうとか裏だからどうだとかは思わないよ。  
そりゃあ性格が違うからときどき困らせられるけど…、僕はそれも含めて西澤さんだと思ってるけどね…。  
ああ…、自分で言ってて何だかよくわかんなくなってきたけど…」  
 
冬樹がそこまで言ったところで桃華が口を挟んだ…。  
「俺を…、裏の俺を認めてくれるのか?」  
「えっ?うん…。君は紛れもなく[西澤さん]だよ…。」  
「ありがとう…な。」  
そして桃華は最高の笑顔で、冬樹と再度口づけをしたのだった…。  
「で…よ、じゃあ俺がお前に奉仕するのにも、やっぱり何の問題もないって事だよな?」  
「え?あ、そ、そうかも。ん、あれ?」  
その場の勢いでそう言ってしまった冬樹は、  
まだ激しい一回戦で疲れているにもかかわらず、二回戦をスタートすることとなる。  
桃華は冬樹に飛びつくように抱きついてきて、口づけを三度交わす。  
しかし今度のキスは今までとは違い、思いのままに舌を出し入れするディープなものだった。  
「うむぅ…、はあっ…、んんっ……」  
「(うわっ、すごい舌使い…)」  
今まで、まさに内に秘めていた想いを、冬樹にぶつけているのである。  
その想いは相当なものであろう。  
「どう…だ?気持ちいいか?」  
いったん口の中から舌を出し、顔が近づいたままの状態で冬樹に問いかける。  
「う、うん…。舌と舌が絡み合って、気持ちいい…。」  
 
「へっ…、そりゃあ良かった…。下の方も…、そろそろ大丈夫そうだな。」  
冬樹が自分の下半身を見ると、息子が大きさと硬度を取り戻していた。  
「いいんだろ…?」  
もう冬樹もここまで来れば断らない。  
冬樹は桃華に相づちを打つと、桃華は冬樹のペニスを口に含み始める…。  
冬樹のペニスもまだ子供とはいえ、桃華の小さな口には余りある。  
先程の失敗は繰り返すまいと、桃華は慎重に口に侵入させていく。  
そして、ある程度ギリギリまで挿れてから口戯を開始する。  
「ん…は…、ちゅうっ…ぐちゅっ」  
「うっ…」  
口に含んだペニスに舌を絡ませ、竿から亀頭やカリを激しく舐める。  
「うむうっ…、ぺろ…ぺろ…、ちゅっ、ちゅうっ…」  
「うわあっ…、西澤さんの口の中…すごいよっ…」  
先程出したばかりの冬樹だが、  
桃華の想いがこもったフェラを受けていると、あっというまに射精感が近づいてくる。  
「んん…、ちゅぷっ…、も、もうイきそうなのか?」  
冬樹の様子を見て、桃華が尋ねる。  
「うん…、西澤さんが上手だからだよ、ありがとう。」  
「なっ、何言ってんだよ!お前が早いだけだろっ!」  
桃華はそう言って、いったん中断した口戯を再開する。  
怒っているフリをしているようだが、褒められて内心かなり嬉しそうだ。  
「(照れてる…?)」  
そんな可愛い桃華の仕草を見て、冬樹の限界も近づいてきた。  
 
「ああ…、西澤さん…、もう出そうだよ…。」  
「ちゅぷっ、じゅぷっ…、んっ…、いいぜ…、中にだしな…。」  
「えっ…、大丈夫なの?」  
「俺が出していいって言ってんだからいいんだよっ!」  
恥ずかしいセリフを繰り返させられて、桃華はつい大声で言ってしまった。  
そして冬樹をイかせようと、口戯も最後の段階に入る。  
「俺に……飲ませてくれ…。んっ…、ぐちゅ、じゅぷ、じゅぷ、ぐちゅっ…、ぐちゅぅっ…」  
「う、うわっ…、もっ、もう…イクっ……」  
冬樹の体を快感が駆けめぐる。そしてその瞬間は訪れた。  
ドクッ……ドックンドックンドクンドクンドクンドクン…………  
「んっ!?う、うむぅ……、こくんこくん…」  
桃華は冬樹の出した精液を飲みほした。そしてしばらくしてから冬樹に問いかける…。  
「な、なぁ…、その…、よ、良かった…か?」  
そう冬樹に聞く桃華は、  
目を下の方に向けて、指をモジモジさせながら、恥ずかしそうに聞いてきた。  
「うん…。すごく良かったよ。それに…、やっぱり西澤さんは西澤さんだね。」  
「そっ、そうか…。」  
そう答えた桃華は目を手で覆った。おそらくまた泣きそうになっているのだろう。  
しかし、今度は悲しみの涙ではない。  
「どっ、どうやらそろそろ表との…ぐすっ、交代の時間…うっ、うっ、らしいな…」  
「うん…、それじゃまた…西澤さん。今はゆっくり休んで…。」  
そして裏桃華は再び桃華の内へと帰っていった…。  
 
「まだシミュレーターの修理は終わらんのか!?」  
「先輩が思いの外我慢してくれたおかげで、もう終わりそうッスよ…」  
そして…  
「こ…こんなことなら…、マウスパッド…かえとけばよかった…。え…あれ!?」  
修理が完了し、雪に覆われていた夏美が、現実空間へと帰還する。  
そして当然、あの二人も…。  
夏美は辺りを見回した。すると、  
「ふ…冬樹!!?」  
「姉ちゃん!?」  
そこには裸で向き合う冬樹と桃華の姿があった…。  
「あ…あんた達…、あの…それ…、ゴメン邪魔しちゃって…」  
「ちっ違うよ、誤解だよ!西澤さ〜ん、起きて誤解を解いてよ〜…」  
桃華を起こそうと、冬樹が軽く揺さぶる。  
「むにゃむにゃ…、日向君…そんなに激しくしないで…」  
「…」  
「夏美っ、無事かっ!?…ん?こっ、これは…」  
「みんなだいじょぶですか〜。わっ!モモッチ…、ついにやったですか〜?」  
「ん?お楽しみならもっとゆっくり修理した方が良かったですかねェ…、ク〜ックックック…。」  
この後冬樹は、桃華が事のいきさつを説明するまでからかわれ続けるのでした…。  
                        −完−  
 

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