どんな世界にも『しきたり』は存在する。それは歴史が古ければ古いほど重要性を持ち、  
「掟」と変わらぬ意味合いを含んでくる。存在する世界が狭く、外界から掛け離れた  
忍びの里ではくノ一が幼い頃から性技を仕込まれ、それが通用する段階まで習得出来て  
いるか、またどの様な相手でも通用するかを判断される為に、くノ一側から男の忍者に  
夜這いを掛ける『しきたり』があった。修行以外では刺激の乏しい閉鎖された環境で、  
くノ一も男達も甘い心身の疼きを開放出来る、数少ない喜ぶべき儀礼の一つであった。  
 
 ドロロが忍びの里に受け入れられ、まず最初に長老から数ある『しきたり』を覚えよと  
命じられていた。忍者として生きていく為に必要だった体術はアサシンの頃に習得していた  
事もあり、問題は忍びの里で皆と価値観を共有出来るかという事だけであった。  
 勤勉なドロロは足繁く長老の家を訪れ、古い文献を紐解いては長老に教えを乞い、小雪に  
頼んで必死に『しきたり』を学ぼうとしていた。その熱心さに他の忍者達が様々な作法や  
伝統をドロロに教えてやるといった仲間意識が芽生えて、一時忍びの里は和やかな連帯感が  
生まれていた。  
 だが、皆最後の『しきたり』だけはドロロに教えなかった。彼が地球では人ならざる者で  
あった為夜這いに来るくノ一がいないであろう、とこの純粋な者に疎外感を与えまいとした  
皆の思い遣りであった。  
 
 『しきたり』の期間に、皆がそわそわとし始めた。心ここに在らずといった具合になった  
皆が修行もそこそこに帰路に着く。普段なら夜更けまで行われる事もある修行を切り上げて  
いく様をドロロは不思議に感じながら、自らも同様に帰路に着いた。  
 小雪と住んでいる庵に辿り着くと、ドロロの気配を感じた小雪が飛び出して来て  
 「ドロロ、今日から暫くは御馳走が続くよっ♪御裾分け貰ったの!」  
と川魚や野兎等、祝い事の時にしか口に出来ない貴重な蛋白源や酒をドロロに見せた。  
 「ほう、今日から何か祝い事でもござったかな?拙者がここに来てから初めての祭りでも  
行われるのでござるか?」  
とにこやかにドロロが酒瓶を撫でながら問うと、小雪が  
 「んー、お祭り…なのかな?お祭りみたいな事かも知れない!だって御馳走一杯だし、  
暫くは修行も軽くなるしね♪」  
等と言いながら踵を返し、庵に入っていった。  
 夕食は珍しく小雪が作り始めた。今夜は野兎と山菜の鍋と、川魚の味噌焼きであった。  
作っている間に  
 「ドロロー、お酒飲んでてー。」  
と小雪が竈の火を調節しながら促した。ドロロは折角だからと小さな湯呑に酒を手酌で注ぎ、  
調理途中の鍋の香りを肴に一杯呑み始めた。一口含んでみると、何とも言えない心地良い  
風味が広がり、後口がさっぱりとしていていくらでもいけそうな美味な酒であった。  
 
 夕食が終わり日も落ちた頃、ドロロはほろ酔いで頬を紅潮させ、珍しく座布団を枕に  
うとうととしていた。後片付けを終えた小雪がそんなドロロに近寄り、頭をそっと撫でた。  
 「ねえドロロ…、寝ちゃった?」  
 「ん…、起きたでござるよ。どうかしたでござるか?」  
 「私を含めて皆がドロロに教えなかった、たった一つ残った『しきたり』を教える代わりに、  
お願い聞いてくれる…?」  
 神妙な顔をしながら小雪はドロロを見詰め、返答を待った。一呼吸置きながらドロロは  
 「…判り申した。拙者に出来る事ならば協力いたそう。」  
と小雪の告白を受け取ろうとした。  
 「その『しきたり』はくノ一が男をどれだけ悦ばせられるかの試験なの…。私はまだ子供  
だったから手とか口だけで済んでたんだけど、昨日長老から最後まで済ませる様に命令を  
されちゃって…。『しきたり』では最初だけくノ一が相手を選べるの。お願いドロロ!  
私はドロロとだったら最後までいける!今まで一緒の布団に寝てたから肌の感触も安心出来る!」  
 「…ペコポン人とは初めてでござるが、小雪殿のたっての望みとあらば断る事は出来ないで  
ござるな。拙者で良ければお相手仕ろう。」  
 ドロロと小雪は固く手を握り合い、契る決意を見せた。  
 
 ドロロが布団を敷き、『しきたり』に沿って庵の入口に蒼い鬼火の様な松明を備え付けて  
くノ一が初めて男を迎え入れる時の合図を出している間、小雪は長老から渡された媚薬と潤滑剤の  
布海苔の煮汁を用意して、全裸になった。ドロロが戻って来て  
 「それではお手並み拝見いたそう。」  
と布団の上で正座し、小雪の瞳をじっと見詰めた。小雪はドロロの身体を布団に横たわらせ、煮汁を  
万遍無く塗り付けて愛撫を始めた。  
 ぬるぬるとした煮汁の感触はケロン人であるドロロの肌にしっくりと馴染んでいく。煮汁の感触も  
さることながら小雪が手慣れた手付きでドロロの脇腹、背筋、股間をくすぐる様に甘く刺激して  
ドロロを臨戦態勢に導いていった。ドロロは陰茎を硬く熱く勃起させ、息遣いを荒げて  
 「こ…小雪殿…、なかなか巧いでござるな…。拙者も久しくしてない故、かなり感じるで  
ござる…。」  
と囁くと、小雪は頬を上気させた表情をしながら媚薬を取り出し  
 「これ、飲んでも塗っても効く液状の媚薬なの…二人で気持ち良くなろうね…。」  
と言いながら口に含み、口移しでドロロに飲ませた後にドロロの陰茎、肛門、自らの性器の順に  
塗り伸ばしてドロロを跨ぎ、外性器同士を擦り合わせた。  
 「きゃんっ…ドロロぉ…、感触が凄く気持ち良いよぉ…!凄く擦れちゃうよぉ!」  
 「あっ、小雪殿…拙者ももっと感じて来たでござる…もう入れても良いでござるか?小雪殿の  
中でいきたいでござる…!」  
 ドロロが、小雪が興奮の度合いを高めて結合しようとしていた。小雪がドロロの陰茎を片手で  
支えて膣口に当て、そのまま一気に腰を落としてドロロを飲み込んだ。  
 「きゃぁぁぁっ!ドロロ、良い、凄く良い!入ってる!もう入っちゃってる…!」  
 小雪が身震いしながら叫び、腰を使って快楽を貪る。破瓜の出血はあったが、痛みや違和感は  
全て媚薬が消し去っていた。ドロロも腰を振り立て、小雪の中を掻き回していく。二人は快楽の  
渦に巻き込まれ、どちらが先に絶頂を迎えてもおかしくない程昂っていた。  
 「ドロロぉ…!入れたの初めてなのにいっちゃうよぉ…!」  
 「拙者ももういきそうでござる…!」  
 「一緒にいきたい!あっ、あっ、駄目ぇ、いっちゃう…!」  
 「うっ…!」  
 先に絶頂を迎えたのは小雪だったが、その際の締め付けでドロロが絞り取られる様な射精を  
させられてしまっていた。  
 
 「有難うドロロ。これで私も一人前のくノ一になれたよね!」  
 快楽の余韻に浸りつつも嬉しそうに小雪が笑うと、ドロロは  
 「拙者が知り得る限り最高のくノ一でござるよ。お互い精進してもっと素晴らしい忍びに  
なるでござる!」  
と微笑み、二人は再び固く手を握り合った。  
 

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