ある日、ケロロ軍曹はあることを考えていました。  
 
ケロロ「ちくしょう!!なんだよ!!夏美殿は!!  
    ちょっと遅れただけであんなにガミガミ怒るんて酷いであります!!  
    ああ…どうしてタママとドロロは…  
    あんなカワイくてやさしい女の子の家に居候しているんでありましょうか…  
    うらやましいというより絶対理不尽であります…  
    そ、そうだ!いい事を思いついたであります!!  
    ゲロゲロゲロゲロ……」  
 
軍曹、あんたまた夏美ちゃんと入れ替わるんじゃないでしょうね?  
ケロロ「我輩はもうそんなおろかなことはしないでありますよ…」  
 
クルル「冬樹を女に変える作戦だ?」  
ケロロ「大体我輩たちのペコポン侵略が進まないのは、冬樹殿が男の子だからでありますよ!  
     あの夏美殿の弟の冬樹殿が女の子になれば、きっと攻撃的で好戦的な性格になるでありますよ!  
     その上で冬樹殿をわが軍の味方につければペコポン侵略もたやすいであります!」  
クルル「その理屈はおかしいぜ…  
     だいたい冬樹の女に変えたところで性格まで変わるわけないと思うけどな…」  
ケロロ「やってみなきゃわからないでありますよ!  
     我輩隊長よ!隊長命令よ!  
     したがわないと大変なことになるでありますよ!!」  
クルル「…しかたねえな…  
     じつは俺もいちどやってみたかったんだ…冬樹の女体化ってやつ…  
     いや、別にあんたに言われてやるわけじゃねえけどよ…」          
 
おのれの欲を名目侵略作戦と称し、クルルに命じたケロロ。  
そして金曜日、クルル曹長はついにとんでもないものを作ってしまいました。  
 
クルル「隊長、できたぜ…ペコポン人の性を転換させるクスリだ!」  
ケロロ「こ、これは…ペットボトルいり飲料…」  
クルル「オトナの事情でクスリの名称はいえねえが、  
     確実に冬樹を女の身体にすることができる。ただし…あくまで試作品だ…  
     効果が永久に続くわけじゃねえ…理論上8日程度で効果はきれるんだ…」  
ケロロ「これを冬樹殿に飲ませれば、冬樹殿は女の子になるのでありますな…  
     8日間だけ…」  
クルル「女の身体になるっていっても、年令相応の身体になるということだ。  
     いきなり冬樹が日向秋や日向夏美みたいにならないことはしっておきな…」  
ケロロ「…ゲロゲロゲロ…  
    これさえあれば…ドロロやタママに勝てるであります…」  
 
ちょっと、軍曹!正気ですか?  
冬樹くんを女の子に変えちゃうつもりなんですか?あなたぜったい後悔しますよ!!  
 
ケロロ「我輩は本気でありますよ…」  
 
土曜日の夜…  
ついにケロロ軍曹は例の作戦を決行した。  
 
冬樹「軍曹…洗い物終わった?早くこっちきて『8時○よ!全員集合!』一緒に見ようよ…」  
ケロロ「冬樹殿…食後のドリンクはいかがでありますか?  
     実は最近発売されたばかりの美味しい飲み物を買ってきたでありますよ…」  
冬樹「え、僕に?  
   でもせっかくだから夏美がお風呂から上がってきたら一緒に飲もうよ…」  
ケロロ「いいや、夏美殿にはもったいなくて飲ませられないあります!  
    これは我輩が冬樹殿のためだけに買ってきたのでありますから…」  
冬樹「でも美味しいものはみんなで分け合った方が…」  
ケロロ「ていうか…ひとり分しかないのでありますし…」  
 
流し台に戻ったケロロは280ml入りのペットボトルのキャップを開き、  
中身の黄色の液体を氷入りのグラスに注いだ。  
その色はビタミンB2配合の健康飲料とまったく変わらない色だった。  
この色なら冬樹殿もすんなり飲んでくれる。とケロロは確信した。  
 
冬樹「軍曹…いいの?これ全部飲んじゃって…」  
ケロロ「もちろんでありますよ!早く飲まないと夏美殿がくるでありますよ。」  
冬樹「ありがとう…じゃあお言葉に甘えて…」  
 
案の定なんの疑いもなく、冬樹はクルルの作ったとんでもない薬を飲み干してしまった。  
ケロロに薄ら笑いが浮かんだ…勝利を確信したかのように…  
しかし、冬樹の身体にはなんの変化も起きなかった…  
 
冬樹「軍曹…ごちそうさま…すごく美味しかったよ…  
   またこんど買ってきてね…グラスは僕が片付けておくから…」  
ケロロ「(え、どういうこと?冬樹殿…かわんねーじゃん!  
     これってクルルにだまされたってこと?ていうかやっぱりクルルでも不可能ってこと?  
     考えてみれば、冬樹殿を女の子に変えるなんてナンセンスすぎるでありましたな…  
     まあ、週末にいい夢見させてもらったでありますよ…)」  
 
しかし、ケロロの失望とは裏腹に、  
冬樹の身体的変化は床についてからじわりじわりと起こっていた…  
 
そして翌朝…  
 
「うわああああああああああああああ!!」  
その驚愕の叫び声が日向家全体にひびいた。  
 
冬樹「僕の胸がおおきくなってるうううう!!  
    も、もしかして…  
    うわあああああああああああああ!!  
    ち○○んもなくなってるーーーーーーーーー!!」  
夏美「ちょっと冬樹!!うるさいわよ!!ご近所に聞こえるじゃない!!」  
冬樹「ねえちゃん!!ぼ、ぼく、お、女になっちゃったよーーーーーーー!!!」  
夏美「ちょっと何変なこと言ってるの?またいやらしい夢でもみたんで…  
    え、うそ…冬樹…胸…大きい…  
    きゃあああああああああああああ!!!!!  
    冬樹がホントに女になっちゃったあ!!!」  
 
クルルの発明は本当だった。  
そう、冬樹は眠っている間に身体が女性のものに作り変えられていったのだ…  
おそるべきオーバーサイエンスである。  
 
夏美「でも、どうして…」  
冬樹「きっと僕本当は女の子だったんだ…生まれたときに神様が魔法をかけて僕を男の子にして…  
    今日その魔法が解けて女の子に戻ったんだ…」  
夏美「なに非科学的なこと言ってるのよ!  
    こんなことをするのはあいつらしかいないでしょ!!」  
 
軍曹ルームに殴りこみをかける夏美。  
そして女の子にされた冬樹。  
 
夏美「ボケガエル!!!」  
ケロロ「なんなんですか夏美殿…火事でもおきたのでもありますか?」  
夏美「ボケガエル!!あんたでしょ!!冬樹を女の身体にしたのは!!」  
ケロロ「冬樹殿が女の子?  
     たしか我輩以前そうだっただいいなあと思ったことがありますよ…」  
夏美「とぼけんじゃないわよ!!冬樹をよく見なさい!!」  
 
ケロロの前に立つ二人の少女。赤い髪の少女は日向夏美である。  
しかし、黒い髪の少女は…見覚えがあるようなないような…いや…  
まさかとは思ったケロロはとんでもないことを言い始めた。  
 
ケロロ「おや、夏美殿の親戚殿が泊まりに来てたでありますか?  
     これはどうもはじめましてであります…」  
夏美「とぼけるのもいい加減にしなさいよ!!冬樹の身体、完全に女になってるのよ!!」  
冬樹「軍曹…何とかしてよ…  
   このままじゃ僕外に出られないし、学校にも行けないよ…」  
ケロロ「あ、あのクスリはやはり本物だったのでありますか?  
    我輩はてっきりクルルにだまされてたように思って…まさか冬樹殿が女の子になっちゃうなんて…」  
夏美「クスリって…あんたきのう冬樹になにか怪しいクスリでも飲ませたの?」  
冬樹「あのドリンクだ…軍曹が夕食の後出してくれたあの黄色い飲み物…あれだ原因だ…」  
夏美「わたしがお風呂に入ってるときに飲ませたの?  
    サイテーよ!!あんた絶対いい氏に方できないわよ!!」  
冬樹「…軍曹…もとに戻る方法はあるの?」  
ケロロ「方法って言うか…クルルの話だと効果は1週間続くという話であります…」  
冬樹「1週間?!困るよ!学校だってあるんだよ!」  
夏美「そうよ!今日中に戻しなさいよ!!」  
 
秋「ただいま…  
  あら…ケロちゃんの部屋のとびらがあいてる…」  
 
冬樹「姉ちゃん、ママが帰ってきたよ!!」  
ケロロ「ふ、冬樹殿は基地の中に入るであります!!  
    冬樹殿がいないのは我輩たちが説明して…」  
夏美「隠しとおせるようなもんじゃないでしょ!!きちんと説明してママにしかられなさい!!」  
 
すでに秋ママは軍曹ルームの中にいた。  
 
秋「ちょっと!みんなで何してるの?」  
 
秋の目の前にいる1匹のカエルと二人の少女。  
ひとりは夏美。もうひとりは…  
 
秋「冬樹?女の子になってるの?」  
夏美「え、ママ…驚かないの?」  
秋「あれでしょ。クルちゃんの発明で冬樹を女の子に変えて遊んでるんでしょ…  
  だけど、すごいわね…宇宙人の科学技術って…  
  ねえ、どんな方法で変身するの?」  
 
秋ママはとっても冷静だった。ていうかちょっと抜けてる感じが…  
 
秋「へぇ〜、冬樹を女の子にする薬ね…」  
クルル「俺が隊長に頼まれてつくった試作品だ。  
     あんまり隊長がうるさいから仕方なく作ってやったんだ。  
     一応持続時間は8日間。来週の今日には元に戻る。  
     あらかじめ言っとくが、元に戻すクスリはねえ。自然に戻す方法が唯一ってことだ…」  
ケロロ「じつは我輩…冬樹殿が女の子だったらいいなと思ったでありますから…  
     ちょっとした軽はずみで…侵略作戦なんて嘘っぱちであります…」  
秋「きもちはわかるけど…  
  冬樹の許しもなく無理やりやっちゃうのはいけないことよ…  
  向こう一週間冬樹の担当の仕事はケロちゃんがやること。わかったわね?」  
 
ケロロのいたずらで女の子されちゃった冬樹くん…  
これから約1週間女の子として生活しなきゃいけなくなりました。  
いまどこにいるかって言いますと、夏美ちゃんの部屋にいます。  
 
冬樹「姉ちゃん…あんまり見つめないでよ…恥ずかしいよ…」  
夏美「冬樹…どこからどう見ても女の子ね…  
    ていうか、あんたなんで女になるとわたしより胸が大きくなるの?」  
冬樹「やっぱりママの遺伝子が姉ちゃんより強いからかな…  
   イタタタタ…姉ちゃん、ブラジャーきついよ…」  
夏美 「がまんしなさい!今のあんたは女なんだから。ブラぐらいつけれなくてどうするの?」  
   ていうかわたしのブラがつけれないじゃないの…  
   あんたCカップどころじゃないわよ。Eカップとかいってそうよ!」  
冬樹「じゃあママのを借りればいいじゃないの?」  
夏美「だめよ。ママみたいな大人用じゃ胸を圧迫するからよくないのよ!  
   ちゃんとティーン用をつけてないといけないのよ!  
   冬樹、いまからデパート行くわよ!!」  
冬樹「え?!…やだよ…今日僕家から出たくないよ!」  
夏美「いいから行くの!!」  
 
夏美ちゃん、なぜか張り切っているように思えます。  
実は夏美ちゃんも妹がほしかったりして…  
 
夏美「ママ…実は冬樹用の下着が必要みたい…冬樹ってば胸が大きくて私のブラがつけられないのよ…  
    だから冬樹をつれてデパートに行ってくるけど、いいかな…」  
秋「別にいいけど。…冬樹って予想以上にグラマーなんだ…  
  やっぱり女の子になるといろいろと変わっちゃうのね…」  
冬樹「姉ちゃんだけでいいよ…僕は家にいるから…」  
夏美「あんたが行かなくて誰がサイズをあわせるの?  
    とにかくわたしといくのよ!!」  
 
ひろし「それでは続きをどうぞ…」  
みさえ「なんであんたがナレーションやるのよ?ここからはわたしのナレーションでしょ!」  
 
 冬樹専用の下着を買うため夏美は冬樹を連れて奥東京市内のデパートに向かった。  
デパートの下着売り場には数えられないほどのブラジャーやショーツが並び、  
そんな場所にまったく縁の無い冬樹にとってきわめて新鮮な場所であった。  
 
「姉ちゃん…僕…すごく恥ずかしいよ…女の人ばかりだし…」  
「何言ってるの?今のあんたは女なんだから胸を張って歩きなさいよ…」  
 
その下着売り場の一角のティーン用コーナーにまでつれてこられた冬樹。  
周りの目をきにしてきょろきょろしている冬樹をよそに夏美が店員に声をかけた。  
 
「すみません。実は新しい妹のブラジャーがほしいのですが、  
 妹の胸が大きくなっちゃって、私のと共有できなくなったんです。  
 しばらく母の使ってたんですが、やっぱりそれじゃいけないと思って…」  
「そうなんですか…わかりました。  
 それでは妹さんの胸のサイズを測らせていただいてよろしいでしょうか?」  
 
冬樹は自分のバストサイズを測ってもらうため、試着室まで案内された。  
中に入ると店員から上着を脱ぐように声をかけられた。  
上着とTシャツを脱ぐと夏美のブラに締め付けられたバストがあらわれた。  
しかし、締め付けられたままの胸では正確には測定できない。  
冬樹はそのブラも外さなければならなくなった。しかしうまく外れない。  
どうにもならない冬樹は夏美を呼んで後ろのブラのホックをはずししてもらった。  
締め付けられていた胸が一気に開放され、勢いよく揺れた。  
その胸は予想以上のおおきさに店員もびっくりしていた。  
大いにふくらんだバストにメジャーを当てられた冬樹はいままでにない感覚に包まれた。  
女子としてバストを測られることなど絶対に予想しなかったのだろう。  
 
冬樹のバストのサイズはEカップだった。しかもFに近いものだということだ。  
大方予想していた夏美だったが実際店員からいわれて驚愕した。  
 
「い、Eカップですか…そうなるとやっぱり…注文とかしないとダメですよね…」  
「いいえ、うちはFカップまでならありますから大丈夫ですよ…  
 さいきんは中学生でも妹さんより胸の大きな子がいますから…」  
「そうなんですか…」  
「お姉さんのブラではきついので、  
 さっそく新しいのをつけていかれた方がいいと思いますよ…」  
 
冬樹ほどの大きさになるとブラの種類を選ぶ余地までなくなってしまう。  
夏美は少ない中から3枚を選んだ。そしてその1枚を試着室にいる冬樹につけてあげた。  
しかしどう考えても自分がつけるには大きすぎるサイズだ。  
1週間のためだけに冬樹専用の下着を買うのはばかばかしいようだが、  
冬樹が「女」を知るための勉強だと思えばある程度の出費はやむをえないと思った。  
 
「ありがとう…姉ちゃん…僕のために付き合ってくれて…  
 あとごめんね…さっきはわがまま言って…」  
「ぜんぜん気にしてないから…それより…冬樹…新しいブラのつけごこちはどう?」  
「やっぱりまだちょっと違和感あるよ…  
 姉ちゃんたちはいつも胸につけてるでしょ…やっぱり気持ち悪いって思うことはあったの?」  
「はじめてのブラジャーって実際はすごく嫌なものなのよ…下着がひとつ増えるし、  
 男子に膨らんだ胸を注目されるのも嫌だけど、ブラをつけたらつけたでまたはやし立てるし…  
 わたしってほかの子より成長が早かったから…」  
 
家に帰ってきた夏美と冬樹…  
夏美は女の身体になった冬樹に自分と同じ髪型のかつらをかぶせた。  
このかつらはケロロが以前夏美に変装するために作ったものだ。  
 
夏美「どう?ママ…冬樹に私の髪型のかつらをかぶせてみたの…  
   これなら明日から冬樹が私のクラスに行っても大丈夫でしょ…」  
 
その姿は顔だけ見れば夏美とうり二つ…  
いや、なにか違う…肌の色、瞳の色、まつげの量…  
なにより一番違うのは冬樹と夏美の声だ。  
 
秋「ぱっと見た感じ夏美なんだけど、やっぱりよく見ると冬樹が隠しきれていないのよね…  
  せめて目にカラーコンタクトを入れて、付けまつげをしてみたらどうかしら?」  
 
秋はいつかどこかで買った、赤色のコンタクトレンズを冬樹の瞳に装着した。  
その上で冬樹のまぶたにつけまつげをのせた。  
 
秋「うん、これならOKよ!」  
夏美「さっきよりだいぶよくなったわね。冬樹、鏡で自分の顔を見てみなさい。」  
冬樹「こ、これ…僕の顔…姉ちゃんになってる…」  
秋「でも、肌の色と声はどうしようもならないわね…」  
夏美「小雪ちゃんと桃華ちゃんに事情を説明して、フォローしてもらって…  
   できる限り切り抜けるしかないよね…」  
冬樹「でも姉ちゃん…体育の授業もあるでしょ…  
   ぼく苦手だから…休んでもいい?姉ちゃんのカッコわるいとこ見せたくないし…」  
夏美「何言ってるの?出席点だってあるんだから、休むなんて許さないわよ!  
   ミスったら今日は調子がおかしいって言いなさい…元に戻ったら私が挽回するから…」  
 

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