「あのさぁ、ちょっといい?」  
「何でござるか(ナマアタタカイ...」  
 
隊長殿がわざわざ拙者に声を掛ける為に屋根まで上って来る時は、  
大抵引き受けたくも無い頼み事をしてくるというお決まりの手段だ。  
今日は自分の腕でも出来る忍術を教えてくれという内容だった。  
またどうせ何か良からぬ事を考えているのだろう。  
 
「ねーねー、いいデショぉ〜?教えて貰うのは我輩1人で十分なんだしさぁ」  
「だからそういう我々にとって秘技に関わる部分は何度教えられぬと申したら...」  
「別にそんな凝った術じゃ無くてもいいんだってば!教えてくれる術は何でもいいからさぁ〜だからお願い」  
背後からこれまた気味の悪い吐息を吹きかけてくる。一瞬身体がゾクッと震えたがここで簡単に動じてはいけない。  
「...本当に何でも良いのでござるか?  
しかし何故忍術などを覚えたいと思ったのでござるか、また夏美殿に没収されたガンプラとかを奪取するという下らない理由では無かろうな?」  
「いやぁ実はさ〜、昨日ちょっと時代劇をテレビで見てて自分もチョチョ〜っと適当に齧ってみたいかなぁなんて思いつつ(テヘ」  
...ガンプラ以前の問題だった。隊長殿には一度痛い目を見て貰わねば解らない様でござるな。  
「...その役割引き受けた。明日は何時もなら小雪殿と修行に向かう曜日でござるが、今回は特別に隊長殿の為に開けておくでござる」  
「おお本当!?じゃあ折角だからクルル曹長にお願いして、衣装もあつらえて来るであります」  
 
嬉々とした表情でクルル殿の元へ降りていく隊長殿の姿を見て深い溜息が漏れる。  
理由はどうであれ、ケロロ君が僕を頼ってくれるのは本当なら嬉しい事なんだけどねー。  
その様な思いを浮かべながら、気付かれない様に隊長殿の跡を追う。  
 
クルルズラボでは駆け下りて来た隊長殿がクルルに衣装の件で打ち合わせをしている。  
「まぁそれぐらいだったら別に構わねぇけどな」  
「じゃ決まりという事で〜♪(フンフン」  
鼻歌混じりに己の個室へと戻る隊長殿の気配が射程内から消えるのを見計らい、天井裏からクルル曹長の元へと拙者は下りた。  
拙者が来る事を理解していたかの様な表情でクルル曹長が振り返る。  
 
「アンタも大変だな、隊長の下らない遊びに付き合わされちまってよ(クックックッ」  
「全くでござるよ...クルル殿、明日の件について1つお頼み申したい事があるのでござるが」  
詳細を話した後、クルル曹長が珍しいぐらい拙者の意見に好感触を示した。  
「アンタにしちゃあ面白いネタ振ってくるじゃねーか...そういう事なら今日完成したブツのテストも兼ねて、協力してやってもいいぜ(クックッ」  
「ならばその件についてはクルル殿にお任せするでござる、後は拙者が対処するでござるよ」  
 
翌日。昼食を済ませた隊長殿が拙者を呼びつけクルル曹長の元へと足を急ぐ。  
「んじゃ、衣装の方お願いするであります」  
「クックックッ...こいつの出番だな」  
毎度ながら怪しげな銃を出してくる。それが昨日完成したと申していた発明品とやらか。  
「何その銃??」  
「撃ってみりゃあ解るぜぇ、名付けて"コレデアナタモウマレカワレルカモネ銃"〜」  
「シュバババ)ゲロォ~~!!?」  
撃たれたのは隊長殿だけでは無かった。勿論拙者もまとめて喰らったのは言うまでも無い。  
...撃たれる事は予め承知していたからね。  
 
「ブホッ、ブハッ...な、何事!?え...お、お前は...」  
隊長殿が拙者の姿を見て絶句した。  
目の前には先程まで立っていたケロン人としての拙者では無く、  
この星の者としての姿に変化した拙者に入れ替わっていたのだから驚くのは当然とも言える。  
「ど...ドロロだよね??こ、これはどういう事でありますかクルル曹長!(汗」  
「忍者ってのは本来ペコポン人がやる職業だぜぇ、形から入るには姿も変えねぇとな...アンタの身体もよーく見てみな」  
「え...(キョロキョロ)こ、これって...我輩、小雪殿になっちゃったんでありますか??(大汗」  
「...鏡でよく自分の顔を確認するでござるよ」  
「鏡を渡され)どれどれ...な...」  
 
自分の顔を見た隊長殿の表情が固まった。  
そこに映っていたものはどう見てもペコポン人のとうに成人を過ぎた女性の顔だったからだ。  
長く真直ぐに伸びた髪に吸い込まれそうなぐらい大きな黒い瞳。  
体型も細く引き締まった、身体能力が高ければ九ノ一としては十分活躍出来そうな容姿に変えられた隊長殿。  
直視すればする程自分もその魅力に引き込まれそうになるが、やはりここでも動じてはいけない。  
「胸の谷間を見て)こ、これ誰が見たってペコポン人の女じゃん!!  
これはどーいう事よクルル曹長、我輩女になりたいなんて一言も言って無いであります!!!(汗」  
「くっくっ...ビジュアル重視ってやつぅ?  
男同士でシコシコ修行に励んでてもツマラネーじゃねーか、その姿でも忍術は覚えられるんだから頑張りな。  
あ、あとそいつは一度撃ったら今からじゃ最低でも日付変わるまで待たないと元には戻れねーぜ」  
「んなっ...しょ、仕様がないなぁホントにもう。。じゃあ行くでありますよドロロ兵長」  
「畏まったでござる」  
 
それから隊長殿は、拙者の誘導に従って目的の場所へと身を移した。  
「えっと...ここ何処??」  
「廃屋の1つでござるよ。この周辺はここ近年の過疎化が酷く、この様な家屋が目立つのでござる」  
「こんな所で一体どういう修行をしようと...忍術って普通外でアクティブにやるもんじゃね?」  
「古くから伝わる術の中にはこういった内容の修行もあるのでござるよ...隊長殿」  
「えっ...!?」  
逃げる隙を与えず細い腰を抱き締め、白く滑らかな首筋に自分の唇を押し当てる。  
「あぁっ!??ど、ドロロ...一体何を...」  
「九ノ一とあらば相手の気を十分惹き付けた隙に重要な情報を得る密偵行為は基本中の基本でござろう」  
「で、でもこれってどう見たってアレな...やっ、止めてお願い(困惑」  
「何でもいいと言ったのは君だよケロロ君?今の君ぐらいの器量なら十分素質はあると思うけどな」  
「じゃ、じゃあまさか小雪殿までこんな修行を??」  
「小雪殿がこの手の修行を行うには幾分幼過ぎるでござるよ。その点隊長殿は十分に熟れた成体、全くの無問題でござる」  
「そ、そんな...」  
 
...ほらやっぱり怖じ気づいた。こうなればこちらのペースに持っていく事は容易になる。  
衣装の上半身をはだけさせて形の良い胸を拝ませて頂くとするか。  
「ちょ...ちょっとぉ!こんなの"何でもいい"の範疇を超えてるってば!(涙)いや、あ...そんなに胸を揉まないで」  
ケロロ君の背中が小刻みに震える。この段階で演技でも無くここまで反応出来るんだからかなり敏感な身体の様だ。  
彼...いや今は彼女を抱えながら身体の要所を愛撫していく手に思わず力が入る。  
「はっ、あはぁ...な、何でそんな上手いんだよお前...くううっ」  
「ケロロ君、ちょっと感じ過ぎじゃ...そんな事じゃこっちを施された時に身が持たなくなるよ」  
内部が見えるか見えないかというぐらい短い装束の下をまくり上げる。先程から足を落ち着き無くモジモジさせていたから相当キテる筈だ。  
「あ、そこは...やっぱ褌なんでありますか(汗)あうっ、そんな風に布からはみ出てるトコ触られたら我輩...(ビクッ」  
 
「もう外まで滲み出てきてるね...気持ち悪いんなら解放してあげるよ」  
ケロロ君が付けている褌を外し、局部を晒し出してみた。まぁ褌なら簡単にほどけるからね。  
中はすっかり愛撫による快感でトロトロになっている。指で突起を摘み、内部へ挿れていくとやたらと卑猥な音が響いた。  
「はぁ...指が...ダメ、これ以上は...(ガクガク」  
「顔がちっとも拒否して無いじゃないか、そんな嬉しそうな目をしながら悦んで...嘘はいけないな、ケロロ君」  
彼女の片手を取り、自分の股間に押し当てる。  
「う、嘘なんかじゃ...!?ドロロお前もしかして...勃ってる?(汗」  
「ケロロ君...いいね?ここまで僕をその気にさせたんだから本気でいくよ...(ケロロの目をしっかり見つめ」  
「うぅ...」  
 
目に涙を溜めながらケロロ君が黙って頷いた。  
 
自分の陰部をはだけさせた後、彼女の身体を持ち抱えゆっくり挿入していく。  
「あふっ...ど、ドロロの大きいっ...!」  
「苦しいのは始めのウチだよ、すぐ慣れるから...それにしてもいい器をしているな、ケロロ君の中」  
「ひっ、うああぁ...こ、腰がぁ...やぁ、いっ、いいっ...」  
必死でしがみ付くケロロ君の唇を自分の口で愛撫してやる。答える様にケロロ君の方も舌を絡め始めた。  
開きっぱなしの彼女の口元から唾液が垂れ下がり、目はすっかり快感で惚けている。今にも昇天しそうな顔だ。  
「あ、奥までガンガン当たるぅ...ドロロ、もっ、もっと突いてぇ...」  
「ケロロ君...本気で求められたら僕も...うくうっ」  
「いっ!?あ、も、もうダメぇっ...イクううっ!!!」  
 
奥の壁に先頭がこすり当たった状態でしっかり中で射精してしまった。  
これ以上は無い程気持ち良さそうな顔でうっとりと絶頂を迎えた彼女の顔を見て、  
このまま妊娠してくれないかなと思ったがそれはさておき。  
腰をガクガクと震わせ、力の抜けていくケロロ君の身体をその場で寝かせ付けた。  
「はぁ、はぁ...ねぇ...こ、これっていいのかな...だって姿が何時もと違うとは言っても、我輩達その...しちゃった訳だし」  
「隊長殿...これは修行でござるよ。  
隊長殿なら十分耐えられると判断したから拙者もここまでしようと覚悟を決めたのでござる。だから決してこの事は他言なさらぬ様」  
 
「そ、そうか...修行と思えばそれで収まるのか。つかこんなの人に言える訳無いじゃん(汗)終わった事だし我輩はこれで...」  
「まだまだ修行はまだ終わっていないでござるよ、殿方を十分悦の境地に入れられる身体になるまでは続けるでござる(縄を持ち出し」  
「え、な、何を...キイイヤアアァ!!!」  
 
 
そして時間は流れ、外はすっかり日が落ち掛かる頃。  
「もう夜になるというのにケロロの奴一体何処を彷徨ってるんだ...  
冬樹が心配して声を掛けて来たから探してみたものの、それらしい所を当たっても姿が見つからないとは」  
庭のテントでは眉間に皺を寄せながら焚き火の前で座り込んでいるギロロ伍長の姿があった。  
「もう十分理解出来たでござろう?軽薄な事を口にしてはならぬと」  
「わ...我輩忍の修行はもう勘弁であります(涙)ただいまでありますギロロ伍長...」  
「は?誰だお前等...小雪の仲間か??そんな連中にただいまとか言われる筋合いは...」  
「隊長殿、最後に修行の成果を見せるでござる」  
「え、こ、こんな所で...?じゃあちょっとだけ」  
 
顔を赤らめながらギロロ伍長の前で自ら装束を捲り上げる。  
褌を外し剥き出しの陰部に縄を深く食い込ませた、普通の者なら恥辱に耐えられないその姿を彼に見せつけた。  
 
「のわあっ!!?な、何だこの痴女はぁ...(ブハアアッ」  
 
 
派手に鼻血を吹きながら誰も手を出していないのに吹っ飛ばされていくギロロ伍長の反応を目にしながら、  
ああそうでしょうね、貴男は当然そうなるでしょうね....と同じ台詞が頭に浮かんだ2人。  
 
しかしその裏では、  
「くーっくっくっ...技術提供してやったんだからこれぐらいの対価は戴かねぇとな」  
ラボでモニター越しに一同の様子を見つめ、律儀にカメラを回しているクルル曹長の姿があったとか...  
 
[「指南でござる」ー終ー]  
 

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