ケロロ小隊出現後…、桃華と冬樹の交流機会も頻繁になり、二人の距離が近づいた感はあった。
しかし、相変わらず引っ込み思案な桃華の性格なども災いし、思ったほどの進展は見られないのが現状だった。
「それじゃ、西澤さんまた明日。」
「は、はい…。さようなら日向君…。」
今日も二人で一緒に下校というチャンスが巡ってきたのだが…
「…チッキショォォーーー!!せっかく二人っきりで帰るチャンスが巡ってきたってのによー!!全然進展がなかったじゃねえか!なんて情けねえんだ…、クソッ!!!」
冬樹だって桃華のことを悪く思っているはずがない。あとは一歩踏み出すだけ…、しかしその一歩が踏み出せないでいる状況に桃華は焦りも抱いていた。
桃華が踏み込めないでいる間にも自分の冬樹を想う気持ちは日に日に強くなっていく。
「冬樹君…」
桃華は最近1日中冬樹のことを考えている。そしてその感情はとどまるところを知らない。最近桃華は冬樹のことを想って自慰をすることにふけっていた…。
桃華は服の上から自分の胸を揉み始めた。
「この手…、これが冬樹君なら…」
桃華の自慰妄想での冬樹の責めはいつも積極的だ。それは自分のコンプレックスの表れなのか…。しかし妄想の中の冬樹は一言も喋ることはなかった。これは現実の冬樹に対する桃華の最低限の配慮なのかもしれない。
「んっ…、はぁっはぁ…、冬樹君…」
冬樹の手は桃華の胸を服の上から優しく揉んでいる。それは優しいながらも桃華の性感を十分に刺激するものであった。このまま冬樹はしばらくの間桃華のかわいい胸を服の上から揉み続けた…。
「くっ…うぅんっ!!はあっ…、冬樹君…、もっと強く…してください…」
そう言うと、冬樹は桃華をパンティとソックスだけ残して裸にした。
「ごめんなさい…、私幼児体型で…」
桃華は自分のスタイルのことを気にしていた。日向家の女性のスタイルが素晴らしいことが桃華の心配をより大きくしていたのであるが。
しかし、その愛くるしい顔から、触れば弾むような肌、小さくても柔らかく綺麗な色の乳首が可愛い形のいい胸、まだ見ぬパンティの奥に潜む秘部…。桃華の自信のなさに反して、どこをとっても魅力的でない所はなかった。
そして今度は桃華の体全体を愛撫し始める…。まず冬樹は舌を桃華の口内に進入させ、激しいキスを始めた。
「チュッ、グチュ、グチュ、チュパッ、はぁぁぁぁ…、冬樹くぅん…」
冬樹とのディープキスで桃華は目に涙を浮かべ頬は赤く上気してもう女の顔になっていた。キスの影響もあろうが、、口の端からは、もう快感を待ちきれないといった感じで唾液が艶容に垂れている。そしてさらに冬樹は桃華の全身を積極かつ正確に弄ぶ。
「サワサワ…、サワッ、ツツゥー、ナデナデ…、ギュッ……。あっ!?んんっ…くぅっ…はぁっはぁ……、冬樹君…、気持ちいいですぅ…。もっと…もっと桃華のこと触って…撫でて…舐めてくださいぃ…」
最早桃華は快感で普段なら絶対に言わないような言葉までも発するようになった。そして冬樹が桃華の可愛い胸へと手を伸ばす。冬樹は先ほどの服の上からの優しい愛撫とは対照的に今度は激しく揉みしだいた。
「モミ、モミッ、ギュッ、ギュム、ギュムッ……。きゃあっ!?ああっ、くっ…はあぁぁぁん、胸が…お乳が…、凄い…凄いですぅ…」
冬樹はさらに両方の乳首を激しく摘み、転がし、吸い、押し込み、とにかくありとあらゆる方法で乳房を弄んだ。
「クリ…クリッ!クニュクニュ、チュパッ、グッ…ズムッ!……。はぁっ!あっ!はぁ…とろけそう…おっぱい凄いですぅ…。あああっっ!!……、冬樹君…わ、わたしもうイッ……っっーー!!!」
胸への激しい愛撫に桃華の体が快感に震える。そして次の瞬間桃華は胸だけで軽くイッてしまった。次に冬樹はいよいよ桃華の局部に手をかける。
すでに桃華のパンティはかなり濡れており、下着の上からでもそのスジがハッキリと見て取れた。冬樹はそのぷっくり膨らんだおいしそうな土手をパンティの上から擦り始める。
「スリスリ…シュッシュッ、クチュクチュクチュウッ…スリスリスリ……。あふぅ…そ、そこはぁ…、はぁっはぁっ…、っ…!?はぁああああっん!」
パンティの外から擦るだけで激しい快感を感じている桃華…、そして冬樹は容赦なく桃華のパンティに手を入れクリトリスをいじり、ワレメを直に触って激しく弄んだ。
「スッ…、キュッ…クリッ!クリッ!ギュッ!グチュ!グチュッ!……。っっ……あああああああっっ!!?そんなっ!クリクリだめですぅっ!はうぅっ!ダメですぅっ!擦らないでえっ…、気持ち良すぎますぅ!」
桃華のまだ幼い体は、自分で考えられるありとあらゆる激しい責めを受け、体を弓なりにして快感に震えていた。そして次の瞬間、桃華の体に電流が走った。
「はぁぁぁん…、凄い気持ちいいよぉっ…。っ…あああああっっ!?何これっ!?桃華イッちゃ……っ…!」
桃華は妄想の中で冬樹の激しい責めを受け絶頂を迎えたのであった…。
桃華は積極的に行動せずにこのような妄想での自慰を毎日のように繰り返す自分に嫌気がさしていた。
「これじゃダメなの…、いくら想像を働かせてもこの手は私…。」
そこでどこからともなく声が聞こえてくる…。
「おい、テメェ…、いつまでこんなことしてるつもりなんだよ!」
それは桃華の心の中にいるもう一人の自分…「裏」桃華だった。冬樹に想いを伝えたい自分が伝えられないもう一人の自分…「表」に心の中で話しかけてきたのである。
「ごめんなさい…私…わたし…、こんなんじゃ冬樹君に好きになってもらえないよね…」
もう桃華は涙目だ。
「バッキャロー!!ウジウジ言ってる暇があるならさっさと行動しろってんだよ!!恋愛は理屈じゃねぇ。もしやってみてダメでも、何もやらないヘタレよりは100倍マシなんだからよ!」
その心の中で毎日桃華の引っ込みぶりを見てきた「裏」の激しい喝が飛ぶ。
「なあ、頼むよ…、お前は西澤桃華なんだろ…?」
初めは威勢が良かった裏桃華だが次第に表にもその日頃味わっているどうしようもない悲しみが伝わってきたのである。
「ごめんなさい…」
「バッキャロー!謝ってる暇があったら…」
「ううん、違うの。私正直ダメだった。だけどこれからはあなたに怒られないようにもっと積極的になる。勿論冬樹君にも…。
私西澤桃華は今日から…いきなりは難しいかもしれないけど、少しずつ変わっていきます。そしていつか冬樹君にこの想いを伝えるその日まで…もう少し待ってください。」
「へへ…、ようやくその気になったか。そう…、確かに人間性格を変えていくのはそんなに簡単なことじゃねえ。
だが毎日の些細なことの繰り返し…、今日は自分から話しかけよう、帰り一緒に帰れるか誘ってみよう…とか何でもいいんだよ。その繰り返しがいつか自分を今よりもっと好きな自分に変えるってことだ。」
裏桃華は泣いているような気がした。そしてこういった。
「それに、お前の中には俺がいる…。二人で一つの西澤桃華だからな!」
そう言ってまたいつもの心の中に戻っていったのだった。
そして翌日の通学路…
「あ、あの…日向君おはようございます…。」
「あれ?おはよう西澤さん。珍しいね、朝こんな時間に来るなんて。」
「そ、その…じ、時間変えたんです。あ、あの…、それで今度一緒に―――――」
「あの娘がねえ…、この世に変わらないモノなんて何一つ無いってことかな?」
パチン
「ゆく川の流れは絶えずして…というものでござるなあ…」
パチン
屋根の上にはいつものように将棋を指している623とドロロがいた。
「いつまでも一緒にいられる人ばかりじゃないからねぇ…」
パチン
「それもまた人生でござるよ。王手。」
パチン
「あっ、それ待った!!」
「無しでござる。」
「ドロロの待ったなしのポリシーも変えていこうよー。」
「変わらない方がいいモノもあるのでござる。」
−完−