「大変ですぅ〜」空間移動してきたタママがいきなり叫んだ 
「どうしたであります?タママ二等兵」  
背中に大砲を持つキャタピラのガンプラをつくりながらケロロが振り向いた 
「桃っちが変なんですぅ〜」 
「いつもの事であります」 
言いながらケロロが再びガンプラにとりかかった  
「いつもより変なんです〜」 
「ふん。あれ以上変になるなら見てみたいものだ」 
ギロロがビームライフルを磨きながら答えた。 
「目がイッちゃってるんですぅ…ブツブツ言いながらこっちに向かってます。しかも徒歩で」  
「なんと?車も使わずにでありますか?」 
「そうですぅ〜。いつもはハイヤーだのヘリだの日向家監視&盗撮用の偵察衛星だの駆使する桃っちが徒歩なんですぅ」 
「今さりげなくスゴい事を言ったでありますな…」  
「たまには歩きたい時もあるだろう。いちいち騒ぐ程の事か!」 
「さっきも言いましたけど、目がイッちゃってるんですぅ。小声で(冬樹ふゆきフユキFUYUKI2\/@#)ってつぶやきながら薄ら笑いをうかべて舌なめずりしながら裸足で歩いてるんですぅ。」  
「なんと!大変であります。文字化けを起こしているであります。しかも裸足とは…あれはマニアからすればたまらんものがありますからナァ…」 
ケロロは言いながら怪しげな笑みをうかべた。  
「そんな問題じゃないだろう!ペコポン人が裸足で歩き回る風習は少ないはずだ。確かにいつもと違う…」 
「アフリカや南米ではまだまだ…」  
「そういう問題でもない!もしかすると敵性宇宙人に操られているのかもしれん。」 
「いやおもうさま本能に忠実のようでありますが…」  
「とにかく、ここに向かっているのならヤツの状態を見極める必要がある。すぐに偵察を…」 
「残念だが間に合わないぜェ〜」 
いつからいたのかクルルが割って入った。  
「すでに玄関五百メートルにまで接近…情報収集している時間は無いぜェ〜」  
「むう…やむをえん!クルル曹長、日向家全隔壁閉鎖!侵入を防ぎ、スピーカーにて桃華殿とコンタクトをとり、操られているかを判断する」 
「了解…クーックックッ」 
クルルがパネルを操作すると日向家の玄関や窓に防弾シャッターが展開した。  
その時、ちょうど桃華が日向家の門前に到着した。  
 
「軍曹、何の騒ぎ…あれ?西澤さん?」  
異変に気付いた冬樹がケロロの部屋に飛び込むと、臨時に設置した大型モニターには何故か悲しそうにうつむく桃華が映っていた。  
「ひどいよ軍曹。西澤さんを閉め出すなんて」  
「ゲロッ!誤解であります冬樹殿。あの桃華殿は普通では無いかもしれないのであります。今からそれを確認しようと…」  
ケロロの弁明を聞かず冬樹はスピーカーのマイクを手に取った。  
「西澤さん。今開けるね」  
冬樹の声を聞いた途端、桃華の様子が激変した!  
「冬樹ィー」  
桃華の両目が妖しく光る。助走もつけないで玄関に飛び蹴りを食らわせると玄関の扉は一撃でシャッターごと吹き飛んだ。  
「ぐふふふ…読み通り、やはりここにいやがったか冬樹ぃ。今すぐ俺のモノにしてやるぜぇ」  
「自分の家にいてやはりもないものでありますが、もはやそんなツッコミを聞くような状態ではなさそうでありますな」  
「門前では失恋後の少女みたいだったのに今では地上最強の生物みたいですぅ」  
「おじさまぁ。何の騒ぎですかぁ?」  
破壊音を聞いたモアが冷蔵庫(基地入り口)からひょっこりと顔を覗かせた。  
 
「おおモア殿。地上最強の生物来襲!であります」  
「おじさま…何だかアニメのサブタイトルみたいですね」  
「ほんとだね。軍曹あはは」  
「笑ってる場合か!ヤツはお前を狙っているんだぞ!」  
「僕を?なんで西澤さんが?僕何かしたかなぁ?」  
「まあ狙われているのは肉体的な意味だろうけどな…クーックックッ」  
「ええっ!僕食べられちゃうの?」  
「まあ表現としては間違えてないでありますが…」  
「しかし今のヤツは普通ではない。どうするケロロ?」  
「仕方ない…クルル…例のトラップを」「了解。クーックックッ」  
「トラップ?」  
「こんな事もあろうかと地下室入り口前に非致死性の電流爆破トラップをしかけていたのであります!これにかかれば何者であろうとビリビリドカーンでドリフでアフロであります!いや、もはやアフロ桃華誕生と言ったところか…」  
「いつの間にそんなモノを…と言うより何のために…」  
「ケロロ…まさかガンプラ作りを邪魔されないためではあるまいな?」  
「・・・ゲーロゲロゲロゲロゲロ…」  
「貴様〜…その労力の半分でも地球侵略に使えんのか?」  
「う〜ん…そうは言っても最近不景気だしねぇ〜」  
「全然関係ないだろうが!」  
 
「あのおじさま?使徒…じゃなくて桃華さんが…」  
「ゲロッ!ちゃっかり忘れていたであります!」  
「ほ〜う…ちゃっかりねぇ…」  
「軍曹さん緊張感無さ過ぎですぅ〜」  
「ククク…始めからあったかどうか疑問だゼェ…」  
その頃、冬樹の貞操を狙う地上最強の生物はゆっくりと玄関から日向家に侵入する。家内をゆっくり見渡すと廊下の床に視線を止めた。  
「そこかぁっ!」  
桃華は気合いと共に足を振り上げ床を踏み抜く!  
ドゴォッと凄まじい音と共に地下室の天井を踏み抜いた桃華が現れた。  
難なく着地すると室内を見回す桃華。  
「まさか!18もの特殊装甲を一撃で!」  
「軍曹さん、ここ地下室ですぅ。」  
「クルル!トラップはどうした?」  
「ククク…地下室の入り口のマットに仕掛けてあったんでねぇ…まさか天井をブチ抜いて来るとは…」  
「桃華さんいらっしゃい。って言うか傍若無人?」  
まさに予期せぬ登場方法に混乱するケロロ達を無視し、桃華はコソコソと隠れようとする冬樹に狙いを定めた!  
「いっただっきま〜っす!」  
桃華は跳躍すると下着姿で水泳の飛び込みのように冬樹に襲いかかった。何故か元いた場所に服だけが残っていた。  
「モモっち、まるで脱皮するような脱ぎ方ですぅ」  
「むぅ…まるで峰不二子に襲いかかるルパンのように…」  
「ククク…パンツ一丁が基本だゼェ〜」  
外野のとまどいをよそに、桃華は野獣のごとく獲物に襲いかかっていた。冬樹の普段着であるトレーナーを力任せに引きちぎる。  
「ジタバタするんじゃねぇ!」  
「キャー助けてー」  
「ええい!大人しくしやがれ!」  
「怖いよー」  
「怖いのは最初だけだっつーの!じきにやめられなくなるぜぇ」  
「やめてー」  
 
「やめてやめてと口では言いながらホントはまんざらでも無いんだろ?ちゃーんと情報は仕入れてるんだ!わかってるっつーのわかってるっつーの。怖がらんとまかせてみーや…」  
「いや〜」  
「まるで絵に書いたような強姦シーンですぅ」  
「男女の立場が逆でありますが…それにドコで仕入れた情報やら…」  
「わかったゼェ〜」  
「マジかよ!セリフからネタ元がわかるとはやはり見かけ通りのムッツリスケベ…いや!もはやエロマニアと言った所か!」  
「そうじゃネェよ…彼女から寄生型宇宙生物の反応があるゼェ〜」  
「ゲロッ!いきなりシビアな展開でありますな…」  
「この照合データによると宿主の精神を乗っ取る…精神寄生とでも言うのかネェ…タイプで、彼女はそいつに取り憑かれちまったようだな…」  
「取り憑かれると…どうなるでありますか?」  
「個体差があるが、概ねあの通り自らの欲望に忠実に行動しちまう。例えば…食欲…そして性欲…クク…」  
「結局それかよ!あ〜もうどいつもこいつもお盛んなこってすなぁ。あ〜うらやましいうらやましい」  
「なんでお前がキレてるんだ?」  
「そんな事はどうでもいいであります!もはや一刻の猶予もならぬ…冬樹殿を野獣の毒牙から救い出すであります!ケロロ小隊出撃!」  
「うわ〜…イヤな予感がするですぅ…」  
 
 

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