「ど、どうするつもり?」
「ふ、知れたこと。この宇宙ヒル(♂)を全身に這わせて地獄の快感を味あわせるであります」
「イヤーッ! やめてっ!」
「問答無用!」
絶体絶命のこの瞬間に弟の冬樹が現れることに一縷の望みを託す夏美。…しかし助けは来なかった。
「あっ、やっ、ダメッ!」
不気味な生き物はその大きな口で夏美の首筋に吸い付く。
「いや、やめてよっ、このエロガエル!」
「いつまでそのよう口をたたいていられるのかなぁ〜?」
ヌルヌルの粘液を身にまとった生物が夏美の服を引き裂き、その柔肌の上を這い回った。
「あんっ、あぁ、あっ 、あっ、あっ…」
「ほほぅ、あまりの快感に口もきけぬようだな」
恐ろしく不快でありながらも、そのあがない難い感覚に夏美は言葉にならない声を上げる。
「あっ、んんん〜〜〜〜」
「ゲロッ、そろそろ限界か…」
と、その時。
「姉ちゃん!今助けるっ!!」
遅ればせながら帰宅した冬樹が、持っていたケロボールのスイッチを入れた。
「いやああああぁぁ〜〜〜〜」
瞬間移動をさせようとした冬樹の考えに反して電撃が夏美と宇宙ヒルを襲う。
宇宙ヒルは消滅し、夏美は激しい苦痛とも至福ともとれる表情を浮かべるとそのまま倒れこんだ。
「イ、イッたでありますか?」
「そ、そんな、ね、姉ちゃん!」
あわてて駆け寄った冬樹が夏美を抱き起こす。
「…はぁ…はぁ…はぁ、ふ、冬樹…」
実の姉のあられもない姿、上気した顔、荒い息遣い。
「ね、ね、ね、姉ちゃん!?、だ、だめだよ、ぼ、僕たち姉弟…」
「おおっ!これは、いきなり『禁断の愛編』に突入でありますか!?」
☆☆☆!△★▽☆!△★□☆!△★!!!
「んなわけないでしょ! このボケガエル!!」
鉄拳炸裂!そして………終了