夜もとっぷりふけたころ
通りの店々もとっくに暖簾を下ろしている。町で評判の牛鍋屋「赤べこ」も例外ではなかった。
しかし二階の通りからは見えない奥座敷からは煌々と明かりがともされ、数人の男と女が一人いた。
女はこの店の主人の娘で給仕もする妙である。
明るく愛想のよさが評判を呼んでいたが今はその顔は紅潮し、わずかに息があがっていた。
「そろそろ酒を貰おうか」
男達は最初牛鍋をつついていたが宴もたけなわになった頃、やおら妙を見てそう言った。
それを聞いた妙は黙って震える足取りで部屋の中央に移動し、正座した。
男達が下卑た笑いを浮かべながら妙をとりかこむ。
正面の男が言った。
「器を出しな」
「・・・・・」
男にそう言われ、一瞬の間の後、妙は正座のまま着物の裾を広げていく。
周りの男たちの視線に晒され、妙は耳まで赤くなっていた。
小袖の裾を広げ、紅い長襦袢が露わになったところで妙の手が止まった。
「どうした?」
男が冷酷に言う。
妙は観念したようにうつむきながら襦袢に手をかけソロソロと裾を広げていく。
白く滑らかな膝頭、肉付きのいい張りのある太ももから続いて、成熟した大人の証しである
黒々とした陰毛が曝け出される。
普段はキッチリと着た着物に隠れ、決して人に見せることの無い大人の女の肉体。
周りの人から好かれ、いつも明るい妙からはかけ離れたその淫らな姿に、沈黙を守っている男たちも興奮で息を漏らした。
「ハァ・・・・ハァ・・・・ひッ・・・・!」
羞恥に耐えかねて息をあげていた妙が小さく悲鳴を漏らす。
男が白くて丸い膝頭を触ったためである。
「ハッ・・・・んッ・・ンンッ・・」
小さな唇をかみ締めて押し殺した声をあげる妙。
実際は指先で軽く撫でているだけだが妙は早くも子宮に甘い痺れを感じていた。
男の手は膝からだんだん上に延び、外腿から内腿を撫でさすり、今では陰毛を指で弄っていた。
「あいかわらず良いワカメだ」
男はショリショリした陰毛の感触を楽しむようにそう言った。
「ああッ・・んっ・・んんッ・・・ハッ・・・あんッ・・・」
堪らず声をあげる妙。いつしかその体には沈黙を守っていた男たちが群がっていた。
耳に舌を入れて舐めまわす者、襟元を大きく広げて乳房にむしゃぶりつく者、唇に吸いつき舌を絡める者。
「あッ・・ああんッ・・・・やッ・・・んッ・・・んふう・・・んはあッ」
男たちの責めの一つ一つに、成熟した妙の肉体は敏感に反応する。
「ぷはあッ、美味え口だぜ、自分から舌を絡ませてくるしよお」
「乳首もこんなにコリコリだぜ。もっと舐めて欲しいのか?」
男たちの言葉に、さらに官能の火を燃え上がらせる妙。
いつしか流し込まれる男の唾液を積極的に嚥下し、余った男の肉棒をしごいていた。
「だいぶ火照ってきたみたいだな」
太ももと陰毛をもて遊んでいた男はそう言うと、膳に載っていた銚子をとりあげた。
そしてわずかにだが開いていた妙の太ももをピッタリと閉じさせると、
「こぼすんじゃねーぞ」
と言い、閉じられた太ももと股間の間に出来た三角形の窪みに酒を注いだ。
「んんうっ・・・」
妙が身を震わせる。しかし男に腿を押さえられているため、こぼれることなくデルタ地帯に酒が注がれる。
やがて、ギリギリまで酒を注いだ男が手を止め、股間を見ながら言った。
「やはり熟れた女はワカメ酒に限るな・・・」
その視線の先には酒の中で揺らめかせる黒々とした妙の陰毛があった。