注:これはIFの世界です。
風呂上りの由美は、いつも通り部屋で志々雄を待っていた。
そこへ突然部屋のノックが鳴った「コンコン」、
志々雄と過ごす時間に部屋に来れるのは、宗次朗か方次くらいだ。
由美はバスローブを締め直しノックに応じた。
宗次朗「すみません、由美さん、こんな時間にお邪魔しちゃって」
由美「珍しいわね、何か急用でもあって?志々雄様は今、入浴の最中よ」
宗「あの・・・三人でちょっと雑談でもしたいなーと思って」
由美「そんなこといつでもできるじゃない、坊やも意外と寂しがりやなのね」
宗「はい・・・でもやっぱり志々雄さんとの時間じゃましちゃ悪いし、僕戻ります」
由美「あら、志々雄様が、入浴からお戻りになられるまでは私も時間はあってよ」
宗「うーん、じゃあお言葉に甘えて」
宗次朗は由美の隣に腰掛けた。相変わらず笑顔ではあるが、どことなく物悲しそうな表情をしていた。
由美「坊や?元気がない・・わね、あんた眠いのね、眠いならさっさと寝なさい坊や」
宗「いえ、そうじゃなくて・・・由美さん・・僕・・・」
宗次朗はそっと由美の手の甲に自分の手を重ねた。
由美「宗・・・?(この子、何か様子が変だわ)」
宗「ハハ、由美さん、僕だって男なんですよ(ニコニコ」
由美「は?な、何を言い出すのよあんた・・・」
宗次郎は重ねている由美の手を握り締め、由美に寄り添った。
由美「宗、あんた変わったわ、その歳になって甘えたくなって?」
宗「甘え・・・なのかな、うーん・・ちょっと違うかな。
この頃、由美さんのこと考えると、なんか、こう・・心の中に違和感を感じるんです」
僕が僕じゃないみたいな・・・変なんです」
由美は落ち着いた様子で宗次朗を宥めた。
由美「そうね、坊やも男だものね、変じゃなくってよ別に。
でもこともあろうに私だなんてね。ごめんね坊や、私は志々雄様一筋よ」
宗「そうですよね当然、僕もそれはわかっています・・・でも」
由美を抱きしめベッドに押し倒す宗次朗。宗「由美さん!」。
宗次朗の行動に動揺を隠せない由美。
由美「ちょっ・・・宗次朗!止めなさいってば、あんた何をしてるかわかってるの?
私は志々雄様・・・」
宗次朗は唇を由美に重ね、由美の言葉を遮った。
宗「わかってますよ、由美さん・・・」
端折る
そこへ風呂から上がった志々雄が一言「色を知る歳か!」