「やだっ……!やめてよ、ハリー…っ…」
「誰も来そうにないが?」
嘘だ。機関室の最深部とはいえ、個室ですら鍵のかからない潜水艦において
誰も侵入できない場所などない。しかも航行中であり、戦闘に入れば途端に人が増えるのは確実なのだ。
しかし抵抗の一番の理由は羞恥でも関係の暴露でもなかった。
また、小柄な体を背後から抱きすくめて無骨な手を這わせる男もそれを知ってとぼけた返事をするのだ。
ずっと昔に好きだと言われた低い声で。
「あ……っ、お、奥さんも…子供もいるクセに…っ!」
「なんだ。そんなことを気にしていたのか」
「そ、そんな……ぅあ……こと、って……」
男は慣れた手つきで衣服の隙間を広げた。滑らかな肌をたどり、乳房に触れるとそれは手のひらにすんなりと馴染んだ。
やわやわと揉んでやるとすぐに先端が固くしこる。大きさも反応も、男が開発して慣らした。
ハリーは満足げに目を細めた。うなじに口付け、ざらりとした髭の感触に跳ねる肢体に喉の奥で低く笑う。
「そんなに気になると言うなら」
するりと片手を下へ滑らせる。がくがくと震える足の間の、服の上からでも見えるほど猛ったものを撫で上げた。
マイケルの肌がぞくりと粟立つ。そこは、ほとんど愛撫を受けた経験がなかった。
思わず引きかけた腰は男の腿に阻まれて逃げることができず、焦らすような刺激に腰が揺れた。
「ふあっ……やぁ……」
「今日はこっちを可愛がってやろうか」
「あっん、んんっ……やぁ…!」
直接触れられるとそれはさらに太さを増した。男の荒れた指に強く扱かれる痛みすら快感に変えて、
鈴口から溢れる蜜が派手な水音を立てる。
赤く充血しきった先端を指で擦られ、マイケルはあっけなく果てた。
「あぁっ!あ、あ、駄目っ…ぁっく、あっああ…!」
手の中でびくびくと痙攣しながら白濁液が吐き出される。
その青臭い体液にぬめる手でゆるく揉みこみ、ふたたび欲望を育てながらハリーは耳元で笑った。
「……随分溜まってたようだな」
「んぅ……もう……やめっ……」
「これでは足りないだろう?もっとイかせてやるよ。おまえが」
ハリーはそこで言葉を切ると、胸にあてがっていた手を外し、尻から割り込ませた。
く、と指を押し上げ、うるみきった秘所を股布の上から捏ねる。
「ココに欲しいと泣いて請うまでな」