「おいチビ、お前ももう高校生だろ」
「そうだよ。今年の春から、ほのかも高校一年生!
でも急にどうしたのさ、なっつん」
「年頃の娘が赤の他人の男の家に毎日のように入り浸ってるってのに、
お前の家のやつは何も言わないのか」
「別に何にも。なっつんはお兄ちゃんの友達だし、お母さんもなっつんのことはよく知ってるし。
あ、そうだ、これお母さんからおかずの差し入れ。かぼちゃの煮物ときんぴらごぼう。
ちゃんと栄養のバランス考えてご飯食べなきゃ駄目だよって」
「…まったく、のん気な家族だぜ」
「それよりなっつん見て見て、荒涼高校の制服だじょ。
中学がセーラー服だったから高校ではブレザーにしたんだ、可愛いでしょ」
「あーそうか、そりゃよかったな」
「でもこの制服って、ちょっとスカート短いんだよね。少し動いたらパンツ見えちゃいそう(ペラッ)」
「ぶっ!! めくるな馬鹿者!」