「チッ…くそっ、どうしよう」  
うららかな日差しを浴びながら騒がしい教室の中で、熱心に何かを書いていると思わずそんな言葉が漏れ出した。目の前にあるのは一冊のノート……俗に言う家計簿というやつだ。  
何度確かめても変わらない、大赤字。  
(本当にどうするかな…このままじゃ、アイツらが飢え死にしちまう)  
ふと頭をよぎるのはこっそり飼っている子猫達。  
育ち盛りの時期に、餌を与えられないのは困る。非常に困る。  
そんな猫馬鹿っぷりを脳内で繰り広げながら家計簿を前に唸っていると不意に――  
「よぉ、お困りのようだな」  
 
――悪魔の声が聴こえる  
 
油断していたとはいえ、全く気配を感じられずあっさり背後に回り込まれ家計簿を覗き込まれる。  
「てめっ!!?何見てんだよっ!」  
すぐさま鋭い蹴りを放つが何とも形容しがたい動きで避けられてしまう。  
「くっくっくっ……見たところ大赤字みたいじゃないいか…。そんなんで、お前の家の猫達を養えるのか?キサラ」  
「う…そ、れは…」  
魔王――新島の口から放たれる言葉は正論で、キサラの口から漏れるのは言葉にならない呻き声だけになる。  
すると、  
「良いバイトがあるんだが……特別に、お前に紹介してやろう」  
 
あまり迷っている暇はない。  
結局、ろくに考えもしないまま頷くと、何かを企むような笑みを浮かべた新島に手を引かれて屋上へ連れていかれる。  
 
◆  
 
「おい、バイトはどうしたんだよ」  
屋上へ着くなり不満を込めて言うが新島は聞く耳を持たず、念入りに外側から鍵を閉めている。  
(ったく…猫のためとはいえ、こんな奴頼るべきじゃなかったかな)  
返事をしない相手をジロリと睨み、暫くすると目を伏せながらながらぼんやりと思考していると、不意に新島の声が耳に届く。  
「待たせたな。それじゃあ、バイトの内容を説明しよう」  
 
声に反応して顔を上げたキサラは絶句する。  
何故なら――  
 
「バイトの内容は、俺様のモノを口でイカせる事だ。報酬は十万…悪い話じゃないだろう?」  
 
――新島はズボンと下着を脱いで、猛りきった肉棒を露出していたのである。  
「っざけんな!!何で、アタシがそんな事っ」  
「ほぉ…そんな事を言ってる余裕があるのか?こうしてる間にもお前の猫は飢えに苦しんでるぞ?」  
真っ赤に顔を染めて否定するが、十万は欲しい。  
そんなキサラの心中を理解してか、新島はニヤニヤ笑いながらキサラを追い詰めていく。  
(こんな、嫌だ…でも十万は…)  
 
迷うキサラの不意をついて新島がキサラを押し倒す。  
「えぇい、良いからしゃぶるんだ!!」  
仰向けになるキサラの胸に尻を下ろし、猛りきった肉棒を柔らかな唇に押し付けてそのまま口内に突っ込む。  
「んっ…んぐ、ふぅ…っ」  
突然の事に対応できず、押し倒されると後はされるがままに。  
(しょうがない…さっさと終わらせれば…)  
もしかしたら心の奥ではこうなる事を望んでいたのかもしれない…  
やけに諦めが良く、そう心中で呟くと恐る恐る舌を這わせていき、  
時折唇で竿を挟んで扱いてみたり、ほっそりとした指を袋の方に這わせて玉を転がす。  
 
「はぁっ…はぁっ、良いぞっ」  
「んむ、っう…じゅるじゅるっ、ぴちゃ」  
耳に届く新島の言葉に段々と気分が高揚していく。  
学校の屋上でこんな事をしている、そんな倒錯感がキサラをどんどんノセていく。  
唾液を溜め、舌先で先端を舐めながらジュルリと吸い上げる。  
猫のような巧みな舌使いは段々と新島を絶頂へ導いてい、やがて  
「キ、キサラっ!もっ、限界だっ!!ちゃぁんと飲めよっ」  
言葉と共に新島吐き出す熱い精液がキサラの口内に流れ込み、言われた通り飲み干していく。  
(んぅ、っ…苦いけど………美味しい)  
 
 
「さて、今度は二十万払うバイトがあるんだが…どうする?」  
キサラの口内から肉棒を抜き、少し体をずらしてキサラの小さいが張りのある胸を揉みながら悪魔は更に問いかける。  
 
 
さて――  
 
 
バイトを受けますか?  
 
 
 
 
 
 
 
 
YESorNO  
 

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