「じゃあ、さっそくエッチの練習を、おっぱじめようぜ……グヘヘヘヘェ。」
目を丸くする美羽。
そんな美羽に、逆鬼はいかにも心外そうな口調で言った。
「おい美羽、誤解すんなよ。
いくらオレでも、可愛い弟子のカノジョを頂いちゃうようなコトはしねぇ。
ただ、おめえには、ちょいとばかし練習が必要なんだ。」
(ホントかしら?)
納得していない様子の美羽をみて、逆鬼は突然ズボンの前をあけた。
「およっ?」
ポロリとこぼれ出たのは、いかにも逆鬼らしい豪快なイチモツだった。
カリ高が立派で、青筋がギンギンに浮きでた立派なイチモツ。
そのイチモツが、美羽の眼前数十センチで、たくましくそりかえっていたのである。
いきなり、そんなモノをみせられたのだから、たまらない。
突如出現した逆鬼の分身に、美羽はとっさにクルリと回れ右。
手で眼を隠しながら、イチモツを見せびらかす逆鬼に背を向けた。
「ちょ…ちょっと逆鬼さん!!なんてモノをみせるんですかですわーっ!!」
耳まで真っ赤になって抗議したが、逆鬼は平然としていた。
「やっぱり思ったとおりだ。
美羽、おめぇは処女だな。」
「ほえっ!?」
大正解。アル中逆鬼の眼力に、美羽はおどろかされた。
驚く美羽に、逆鬼は真顔に戻って説明を始めた。
「いいか美羽、処女てのは、どうしたってオトコのチンポが怖いんだ!!
今だって、まずチンポから目をそむけただろ?
よほどヤリヤリじゃないと、チンポ好きになるのは、難しい。
でもチンポ好きじゃなければ、オトコはオトせねえ!」
ワケ知り顔で解説する逆鬼だが、完全なウソである。
ウソでないとすれば、根拠なき願望。
さもなくば女性の本質を根本的に見誤った甘い期待。
逆鬼至緒・シロウト童貞28歳の哀しくも甘い夢である。
とはいえ逆鬼のトンデモ説に、「なるほどですわ」とうなずく美羽も美羽だ。
だいたい、逆鬼が美羽を処女といったのは、当て推量のマグレあたりにすぎない。
それを鋭い眼力と受け取るのだから、あまりにアタマがにぶすぎる。
今日日、そんなダマシにひっかかる女子高生など、いやしない。
年齢のワリに、乏しすぎる性知識も問題だ。
美羽もまた「コーラの膣内洗浄によるクラミジア予防」を、本気で信じてしまうクチなのだろう。
ああ美羽よ、今の君にもっとも必要なのは、同性同年代の友人だ。
ともあれ美羽は逆鬼の言葉を信じてしまった。
そして兼一オトシの難しさを、あらためて痛感した。
チンポ好きでなければ、兼一をオトせない。
しかも、どうやら処女の自分は、オトコのチンポが嫌いらしい。
(う〜、これは、いがいと難関ですわ)
美羽は考え込んでしまった。
美羽の不安を見透かしたように、逆鬼は言葉をついだ。
「チンポに慣れてねーオンナは、いざホンバンになると妙に緊張しちまってな、
カラダが動かなくなっちまって、
気がつくと、相手の出方を待っているもんだ。
まぁマグロってヤツだな。
このマグロ女ってオンナほど、オトコを引かせるものはない!
だから…」
逆鬼は、かつて大枚50kで買った援交少女のことを、思い出していた。
あれは逆鬼にとって、最悪の買春体験だった。
苦々しい思い出を打ち消すように、逆鬼は強調した。
「…だから…びびるな!!」
息を飲む美羽。
もし自分が、ピンコだちの兼一を前にしたら、いったいどうなるだろう?
多分、びびって、しまうだろう。
緊張のあまり、きっとマグロ女になってしまうに違いない。
そこでわが身をベッドに横たえ、目を閉じたまま、オトコのヒトに全てを任せる…。
(危ないトコロでしたわ…)
もし逆鬼のハナシを聞いていなかったら、いったい自分はどうなっていたか。
美羽は考えただけでゾッとした。
じっさい、今この瞬間まで、美羽は信じていたしていたのである。
男女の秘め事とは、男に全てを任せて、オンナは床しくもマグロ的に振舞うモノであろう、と。
(でもそれでは、兼一さんに嫌われてしまいますですわ…)
それに、いくら「びびるな」といわれても、実戦では、おそらく気合が入らないだろう。
逆鬼の説明を信じた美羽は、どうにも、情けないキモチになった。
しかしさすがは「面倒見のいい」(甲越寺秋雨・談)逆鬼だ。
脅かすだけ脅かして、あとは放っておくようなコトは、しない。
さっそく美羽のレベルにあった「策」を授けてくれるのだから、親切である。
「…びびるな!…と言っても、怖いモンは怖い。
美羽は処女なんだから、仕方がないよな!」
安心させるような口調で、逆鬼はアドバイスした。
「だから、考えることを一つだけに絞れ!
最初はまず即尺でまずイッパツ・ゴックン!!
それ以外のことは考えるな!
「ゴックンした後どうしよう」なんてのも無しだ!!」
処女の即フェラとはなんとも仰天アイデアだが、逆鬼は本気であった。
おそらくは、泡姫のおりなす、いわゆる「処女プレイ」に、よほどハマっているのだろう。
もっとも処女の尺八といえば、男性普遍の夢である。
オトコからみれば、処女即尺を薦める逆鬼こそ、まさに男の守護神・愛の伝道師。
考えようによっては、実にみあげた漢である。
バカにはバカなりの得がたい素晴らしさがある、ということなのであろう。
バカといえば、これで納得する美羽もかなりの愚か者である。
こんな仰天アイデアに、頬を赤く染めて大喜びしているのだから、救いようが無い。
なるほど尺八処女は、オトコにとっては実に得がたいなどエッチ女神だ。
しかしエッチ女神もサセコ嬢も、愛すべき存在であっても、やはりすべて愚か者だ。
兼一ほどではないにせよ、やはりネジが一本抜けている。
ともあれ、美羽が大いに納得したところで、練習は始まった。
逆鬼の見事なイチモツが、がぜんいきり立ってきた。
「じゃあ、尺八に絞って練習をはじめるぞ!ホンバンはマズいからな。」
フェラだけでもマズいはずだが、気にする二人ではなかった。
「ハイ、逆鬼さん!」と美羽も大いにヤル気マンマンだ。
しかし逆鬼は、どうも美羽の返事が少々気に食わない。
逆鬼には逆鬼の確固たるポリシーがあるのだろう。
練習は初っ端から、細かく懇切丁寧をきわめていた。
「美羽、練習でも実戦でも、オトコとヤルときは、『様』をつけるんだ。
兼一があいてなら、白浜様…じゃおかしいから…兼一様だ。
オレが相手のときは、逆鬼さまでイイぞ。」
「はい、逆鬼様。」
こう書いてしまうと、そう大したことではないように、見えるかもしれない。
しかし実際に、エッチ相手から「様」づけで呼ばれるのは、意外と快感だ。
オトコの征服感が増すのか、なかなかジーンとくるものがある。
「あと、おっぱじめる前には、必ず三ツ指ついてご挨拶な。
親しき仲にも礼儀ありってヤツだ。
丁寧に、明るく元気に、エッチにな!頼むぜ!」
もともと礼儀正しい美羽のことだから、さほどの抵抗はない。
さっそく土下座するように、逆鬼の前で這いつくばった。
「逆鬼様、処女でエッチな美羽ですけれども、よろしくお願いしますですわ。」
三つ指ついた古風でエッチなご挨拶。
そろそろ美羽もエンジンがかかってきたのか、エッチ口上は合格点だった。
膝のまえでキチンとそろえた両手がなんとも床しく、逆鬼の劣情をそそった。
さてさてエッチ口上でエンジンがかかってきた美羽。
やはり年頃だけあって、性への好奇心はけっして小さくはない。
じっさい、はじめてみるチンポに美羽は興味津々の様子だった。
ホッペタどころかオデコまで真っ赤にしながらも、逆鬼のチンポに目が釘づけだ。
(コレが、お口に入ってくるのですわね…。
あと兼一さんとヤルときには、私のアソコに…)
そう考えただけで、妙に呼吸が荒くなり、心臓の鼓動も速くなっていく。
美羽はおもわず、ゴクリと息を呑んだ。
自然と顔が、吸い寄せられるように、逆鬼の下半身へと近寄っていった。
とはいっても、美羽はいまだ処女。
オーラルセックスどころか、異性との性的交渉それ自体、まったくの未経験。
「それじゃ、頂きますですわ〜♪ パクウ〜♪ 」というワケにはいかない。
もちろん知識としての尺八の存在を、まるで知らないワケでもない。
だがオトコの排泄器官を口にすることには、まだ違和感がある。
しかも愛していない男性のチンポを口にするのには、やはり抵抗があった。
まして相手は、カタチ・サイズとも人並みはずれた逆鬼のイチモツだ。
その凶暴さは、処女の美羽の目にも明らかだった。
眼前数センチのチンポを前に、恥ずかしがり、また戸惑う美羽の姿。
おそらく本人は悟られないよう隠しているつもりだろう。
しかし性的冒険に対する美羽の不安と期待は、隠しようがなかった。
手足がワナワナと震える反面、目は逆鬼のイチモツからどうにも離れない。
硬くなった乳首のとがりかたが、ボディスーツごしにも、容易に見とることができた。
そんなウイウイしい美羽の姿に、逆鬼は深い満足を覚えていた。
(やっぱ素人女はイイぜ!!)
とまどう美羽の吐息が、イチモツにあたるのだが、コレがなんとも心地よい。
それに照れて赤くなっている美羽の可愛いホッペ。
あの無垢な頬が、これから自分のイチモツでパンパンになるのだ。
イヤそれだけではない。
あの可憐な唇も舌も、口内すべてが、逆鬼の怒涛に奉仕する手段になるのだ。
あの舌で逆鬼のザー汁を味わい、あの喉で逆鬼のザー汁を飲み込むのだ。
(これでコーフンしねえヤツは男じゃねえ。)
まだ美羽の口に入れてないうちから、逆鬼の愉悦は始まっていた。
こうしたカネでは買えないホンモノの迫力は、ナニモノにも代えがたいモノがあった。
逆鬼至緒の風俗歴は、もうそろそろ十年目。
コマ劇場前の立ちんぼ「女」に童貞を奪われてから、もう十年。
考えてみれば、騙されてばかりの十年だったのかもしれない。
逆鬼はふと思い起こしてみた。
ソープ、イメクラ、ヌキキャバ、SMクラブ、ちょんの間、そして雑多な無店舗業種の数々。
思い起こしてみれば、いろいろな風俗にチャレンジしたが、ハズレのほうが多かった。
マグロ女子高生への出費は、今になっても苦々しい思い出だった。
ホテトルのチェンジは、逆鬼にとって、競馬より歩合の悪いギャンブルだ。
旧情報喫茶の女の子画像は修正だらけでほとんどSFX。
アミダラ女王に会いに行くと、ジャバザハットが待っている始末だった。
数は少ないにせよ、もちろんアタリもあった。
例えば「ソープ百万石」在籍の「麗華」嬢のおりなす「処女プレイ」は、ウソと分かっていても興奮する。
「SM鉄道シックスナイン」在籍「ジュリア」女王サマの前立腺責めは、この世の天国だ。
キモチイイことはキモチイイ。だから足しげくかよっている。
しかし風俗はやはりイリュージョンにすぎない。
泡姫の処女プレイも、女王サマの前立腺責めも、カネで買えるモノでしかないのだ。
それにひきかえ、かわゆい美羽の初フェラチャレンジ。
なんといっても美羽の初フェラは、素人・初物・女子高生の高付加価値三点セット。
まさにプライス・レスである。
(ワリィな、兼一)と思いながらも、ニヤケ笑いがとめられない逆鬼だった。
しかしいつまでも、美羽のドギマギ姿を楽しんでいるワケにもいかない。
アル中患者の常として、逆鬼は軽い勃起障害のケがある。
正確には勃起障害ではない。
持続力が乏しいのである。しかも救われないことに、回復が遅いのだ。
ゆえに泡姫たちから「イイお客さん」として人気のある逆鬼。
幸運なことに、逆鬼はこの事実に気づいていない。
ともあれ、逆鬼としては、コトを急がざるを得なかった。
「美羽、そろそろ始めるぞ。クチを大きくあけろ。」
逆鬼はつとめて冷静な口調で美羽に命じた。
ココで、パカっと口をあけるだけなら50点。
しかし美羽はカンが鋭かった、というか聡明だった。
あるいは単にナチュラル・エッチ女なのかもしれないが、エロ口上を忘れてはいなかった。
「まだ慣れてませんけど、いっしょうけんめいに、ご奉仕しますわ。
全部味わって、ゴックンしますから、たくさん出してくださいね。」
そういい終わったあと、ちょっと顔をうつむかせて恥ずかしがるトコロがまた可愛い。
逆鬼のチン角が数度ほどあがった。