「史上最強のアナル牝・連華!!」  
***************  
 
美羽の目を盗みながら、兼一は届いていた小包を手に自室へ向かっていた。  
送り主は、超ミニのチャイナドレスも勇ましい梁山泊のニューフェイス。  
技にも恋にも積極的な拳法娘。  
馬連華である。  
 
「ちょっと中華街に行ってくるわ。」  
そういい残して、馬連華が梁山泊を後にしてから、もう3ヶ月。  
「馬槍月復活」の噂を確かめに出かけたのだが、いらい消息が分からなくなっていた。  
もちろん連華は女とはいえ、拳法の達人だ。  
梁山泊のなかで心配する者は、ほとんどいなかった。  
父である馬剣星も「あの子なら大丈夫ね」とまるで気にしない様子。  
美羽にいたっては  
「ニャンコがニャンコらしく、大人しくしているというコトですわ(意味不明)!!」  
といった具合。  
まったくもって、本気で考えようとはしなかった。  
 
だが兼一だけは違った。  
「危ない所に、女の子一人で行かせるのは…」  
と、どうにも連華のことが心配でならない。  
これは、持ち前の「フェミニズム」精神によるだけのものではなかった。  
むき出しの好意を寄せられていたために、妙に連華のことが気になっていたのであった。  
もちろん本命は美羽一本。  
けれども連華もまた、兼一好みのかなりのエクスポーズ系巨乳美少女だ。  
半スケ全身スパッツもイイが、生脚超ミニチャイナ姿も、相当そそるものがある。  
しかも美羽と違って、かなりキワドク迫ってくるのだ。  
心が動かないわけがない。  
オトコとは、まことにもって勝手なイキモノといえよう。  
 
そんな兼一だったが、連華への心配を表に出すことは、できなかった。  
そんな態度をみせれば、美羽が黙っていない。  
「そんなに心配でしたら、兼一さんが助けにいけば良いのですわ。  
 ま、仲良し同士お二人で、中華街でも北京でも、お好きな場所でデートなされば?」  
などと、実に底意地の悪いことをいってくる。  
こう言われてしまえば、兼一としては、沈黙するよりほかはない。  
持ち前の行動力を生かして、中華街に赴くこともできなかった。  
 
悶々とした思いの三ヶ月。  
待ちに待った連華からの連絡に、兼一の心は不思議な期待感に高揚していた。  
ようやく心のツカエを取りさるときがきたのだ。  
宛名の連華の筆跡にさえ、心躍るモノがあった。  
兼一は包装を破るのももどかしく、連華からの小包を開けた。  
開けた箱から鈴が二つ、チリンと転がり出た。  
 
*****************************  
 
得体の知れない臭気がただようその地下室。  
聞こえるのは、連華の荒い呼吸音だけ。  
そして突然扉が開き、男たちの声が響いた。  
 
「連華ちゃ〜ん、どう?キモチは決まったかなぁ〜?」  
と辮髪の巨漢が語りかけた。  
ひどく野太く遠慮のない声で、聞くからに、知性を感じさせない声だ。  
無理やり出してる猫なで声が、ひどくこっけいだった。  
 
これに答えるのはロンゲの華人。  
「朝から3リットルほど直腸にブチ込んでるからね〜。  
だから、そろそろお返事する頃合じゃな〜い」  
その口調は、大物ぶっているせいか、意外と丁寧。  
しかし大きくしたズボンの前が、いかにも余裕なさげで、情けない。  
そんな余裕のなさを隠すように、ロンゲはつけ加えた。  
 
「それに熱くなるヤツもタップリ打ってあげたからね〜。  
 クリちゃんなんかぁ〜、ビンビンじゃないかなぁ〜。  
オヤオヤ、クスリで髪までビンビンになってるよ!」  
おそらくは苦悶のためだろう、連華の尻尾髪はヒクヒクと痙攣していた。  
その哀れな様子に、ふたりの華人は腹を抱えて大爆笑だ。  
 
ご記憶であろうか、ロンゲと辮髪のマフィアコンビを。  
かつて連華に叩きのめされた二人組である(八巻参照)。  
思いもかけない復讐の機会に、両人ともうれしさを隠しきれない様子だった。  
連華を拷問する興奮で、二人の男根は勃起しっぱなし。  
見た目どおり、実に品性下劣な連中だった。  
 
いっぽう連華はとみれば、長時間にわたる浣腸責めに、ほとんど悶絶状態。  
尻尾髪ばかりか、診察台に拘束された身体全体が、苦悶にあえぎ痙攣していた。  
それもそうだろう。  
女性器には凶悪な電動性具。アナルには極太ストッパー。  
ストッパーの端には、イルリガートル管が装着されているのだから、残酷だ。  
妊婦のように膨れ上がった腹だけをみても、責めの苛烈さは、容易に見とれよう。  
 
(このままじゃ私…狂っちゃう…。)  
前に感じるバイブの振動と、腸が焼けるような強制耐便。  
苦痛と快楽の妖しい交錯に、連華の頭脳は焼き切れる寸前だった。  
無限に続くような両穴責めに、今が昼なのか夜なのか、まるでわからない。  
目は血走り、可愛いはずの顔は、汗と涙でグシャグシャだ。  
 
口かせを解くと、すすり泣くような哀願が、連華の口からこぼれ出た。  
「アァァ…お…お願い…なんでも…します…ムウゥゥゥ…  
 だから…トイレに…お願いトイレに…早く…お願いだから…アァァァ」  
途切れがちの言葉にならない言葉。  
発狂ギリギリにまで追い込まれた女の悲痛な哀願である。  
 
しかし二人組は、あくまで冷酷だった。  
「人にモノを頼むときには、それなりの言い方があるンじゃな〜い?  
そんな言葉遣いじゃあ、僕ら、何もしてあげられないなぁ〜。」  
 
「そんな…」  
いったいどう言えば、この連中は満足するのだろうか。  
さんざん仕込まれた奴隷作法は身についているはず。  
(早く答えなきゃ…早く答えなきゃ…)と気は焦る。  
しかし、いくら頭をめぐらしても、まるで言葉が浮かんでこない。  
快楽と苦痛の交錯の中で、連華の思考は、まるでまとまらなかった。  
 
「ウゥゥゥ…も…申し訳ございません…わ…わかりません…。」  
(こんな連中に、ペコペコするなんて…)  
連華は、眉をヘの字に曲げて、世にも情けない表情を浮かべた  
こんなバカげた問答で必死になるわが身の惨めさ。  
連華の瞳から、ドッと涙が湧きでてきた。  
 
終わらない苦痛の中で、連華の脳裏に浮かぶもの。  
それは兼一のハツラツとした笑顔だった。  
邪気というモノがまるで感じられない兼一の笑顔。  
そんな笑顔に、連華は心の中で、痛切に訴えかけた。  
(…兼一!お願い!早く来て!  
一刻も早く、ここから私を救い出して!!)  
頭に浮かぶ兼一の笑顔。  
これだけが、責めにあえぐ連華の支えであり救いであった。  
 
しかし世の中は残酷である。  
「ハイ時間切れ。ペナルティーだよ〜。」  
ロンゲは、いかにも済まなそうな顔をしながら連華に告げた。  
「連華ちゃん、ゴメンねぇ〜。でもルールだから許してね。」  
そういい終わると、うれしそうに浣腸管についたゴム製バルーンを数回握った。  
ゴボゴボと、無慈悲に連華のカエル腹に注入されていく浣腸液。  
腸と肛門を襲うのは、耐え難い圧迫痛だ。  
「ウギャアアアァァァァァァァァ―!!」  
たまらず連華は泡を吹いて絶叫した。  
 
ほんの一ヶ月前まで、幸せそうに、美羽との恋の鞘当に興じていた連華。  
年頃の女の子らしく、異性に淡いほのかな関心を抱いていた連華。  
ちょっぴりシャイで勇ましく可愛らしかった爆裂中華娘の連華。  
その連華が、下劣な嗜虐の浣腸責めのエジキとなり、ぶざまな醜態をさらす。  
これはもう、悲劇的転落としか呼びようがない。  
いったい何が、この悲劇を生んでしまったのだろうか?  
 
*****************************  
 
―ミナト・ヨコ○○。  
まるで宝石箱のような、きらめく夜景が美しい港町。  
しかしその裏では、旧国民党系結社の支配する暴力社会が厳然と存在している。  
神○と並ぶ日本屈指のマル暴百万都市、それが横○である。  
その暴力都市で、かつて一度は、華人マフィアに勝利を収めた馬連華。  
だがそれは、馬剣星VS 馬槍月・兄弟決戦の場外乱闘的状況に乗じてのことだ。  
そんな偶然の幸運ハプニングは、二度とない。  
まして相手は、大陸系の介入には、徹底抗戦でのぞむ台湾系暴力結社だ。  
じっさいリベンジにいどんだ台湾マフィアと激闘すること数時間。  
哀れ連華は、マフィアの手中に陥った。  
以来、連華は凄惨きわまりない調教を受けるところとなったのであった。  
(お約束である。)  
 
いちどは兼一から「「暴力女」とさえ揶揄されるほど、強気な連華のことだ。  
ほんらいならば「いっそ私を殺して!」と開き直りたいトコロだったであろう。  
イヤ、じっさいその気になれば、連華はいつでも自害できたはず。  
じっさい肉体的にも精神的にも、死んだ方がマシなほど、調教は過酷なものだった。  
けれども調教に、連華は耐えた。  
想像を絶するような苦痛や恥辱に、狂うことなく耐えぬいた。  
汚物を喰えと言われれば、汚物を喰い、土下座しろと言われれば、甘んじて土下座した。  
血の涙がでるほどの屈辱であったことは、容易に想像できよう。  
驚嘆すべき精神力といえよう。  
 
拳法で鍛え抜かれた連華のこと、肉体的な苦痛はかろうじてにせよ、耐えられる。  
しかし屈辱は、プライドが高いこの爆裂中華娘には、なんとも厳しい試練だった。  
自分の汚物を喰わされたときの屈辱を、今でも連華は忘れられない。  
 
「自分のヒリだしたモン喰ってまでも生きたいの?  
 ボクだったら死んでもムリだね。やっぱ人間捨てられないから、ケケケケ!!」  
屈辱の便器体験は、連華の心を汚辱の淵に突き落とした。  
あのときの哄笑が耳についてどうしても離れなかった。  
 
それでも連華は発狂することなく耐えた。  
どんな恥辱を受けてもかまわない。  
身体だけなら、汚されてもいい。  
生きていれば、狂わずに生きていさえすれば、いつかは助かるのだ。  
生還して兼一を連れて中国へ戻ること。  
その一念が、屈辱に泣く爆裂中華娘を支え続けていたのであった。  
 
また連華は、兼一への期待も大きかった。  
(兼一なら、長期間の消息不明を不審に思い、助けにきてくれるはずだわ…。)  
かつて兼一が中華街でみせた正義の炎を、連華は忘れていなかった。  
あのころの兼一は、肉体的にはひ弱で、しかもマフィアの恐怖に怯えきっていた。  
しかしそれでも兼一は、何の義理もない連華と行動を共にしたのである。  
「女の子ひとりで、そんな危ない所には行かせるわけにいかない!!」  
男勝りの連華に、こんなことを言い切る男は、今まで一人もいなかった。  
以来これは、連華の心の奥底に深く刻み込まれた。  
兼一の正義感を頼りに、連華は意地でも、耐え忍ぶつもりだったのである。  
 
とはいえ肉の歓喜への誘惑は、途方もなく大きかった。  
(体なら、どんなに汚れてもいいわ…。)  
(でも兼一との再開のためにも、心だけは綺麗なままで、耐え忍ぼう…。)  
そう健気に決心していた連華だが、畜奴化調教は、じつに周到をきわめていた。  
隷従と快楽の反復パターン化は、少しずつにせよ、着実に連華の心を蝕んでいったのだ。  
 
誘惑に負けつつある自分。  
日々、快楽と隷従への抵抗力を失っていく自分。  
卑屈な奴隷根性に染まりつつある自分の心に、連華自身も気づき始めていた。  
土下座や四足歩行に抵抗を感じたのは、はじめの数週だけのこと。  
今ではスッカリ連華の日常に溶け込み、とくに違和感はない。  
それどころか男の前では、土下座していないと、どうも居心地が悪いのだ。  
(屈服はカタチだけのものの筈…)  
と必死になって連華は、自分に言い聞かせた。  
しかし、それでも性根に植えつけられていく、卑屈な奴隷根性。  
チンポと服従を願うマゾ根性は、条件反射レベルにまで根付き始めていたのだ。  
 
連華を破滅地獄に突き落としていく、淫具・責具の類。  
肛門拡張用捻棒、バイブレータ、ピストン式浣腸器、ローター、アナルバイブ…。  
本来ならば、見るのもおぞましい責め具淫具の数々。  
だが今の連華は、こうした恥辱のデバイスを見ただけで濡れる。  
オンナの汁を滴らせ、どうにも女芯を立たせてしまうのだ。  
 
憎いロンゲ華人に対する口唇奉仕。  
屈辱以外の何物でもないはずだが、やはり連華は欲情してしまう。  
むき出しの男根を差し出されただけで、クリトリスはギンギンに膨張する。  
「飲め」と命じられることは、めったに無い。  
言われなくても熱いエキスを、自ら進んで舐め味わい、飲み下すからだ。  
(このまま考えるのを止めて、ただオチンポだけシャブっていたい。)  
そんなマゾ的愉悦に、ゾクゾクする感慨を覚えることは、しばしばだった。  
 
肉の誘惑に従って進行する心の変化。  
変わりいく自分自身に戦慄する連華だったが、もうどうにも食い止められない。  
(このままでは、取り返しがつかないことになるかも…)  
そうは思っては見るが、大切な心の奥底は無残に潰されかけていた。  
これにラオス産のケシを原料とする薬物が拍車をかける。  
(筆者注・ダーティー松本大先生バンザイ!!)  
 
気がつけば無意識の内にでもラビアのピアスを、弄繰り回す毎日。  
ラビアとクリトリスの肥大化は、華人コンビの肉体改造によるものではない。  
あくまで連華自らの過度に常習的な手淫の結果にほかならない。  
(心だけはキレイな女の子でいたい…)  
痛切に願う連華だったが、どうしても手が止められない。  
意識を集中していないと、手が勝手に動いて自慰を始めてしまう。  
ここ数日だけを言えば、意識を集中していても、手は動く。  
そうなれば、コトの進展は加速度的だ。  
自らおりなす性感への刺激は、さらなる新たな刺激を求め、指は動いていく。  
脳裏に浮かぶ兼一の顔すら、今では連華のオカズになってしまう。  
手をせわしく動かしながら、連華は心の中で叫んでいた。  
(兼一、助けて!早く連華を助けに来て!)  
刺激を求める連華の指がアナルに達するまで、さほど時間はかからなかった。  
 
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そろそろ再び、調教の現場に目を戻そう。  
みれば連華は、専用の汚物バケツのうえで、排泄の真っ最中。  
「馬連華専用」と書き殴られた汚いバケツに、汚物の噴流が叩きつけられていた。  
耐えること、なんと約12時間。  
ガマンにガマンを強いられた耐便は、やっとのことで終わりを迎えたのだ。  
もっともタダで終わったわけではない。  
さんざん無様な奴隷口上を述べさせられた上、ようやく排泄が許可されたのだ。  
 
むろん排泄中も奴隷口上の実況中継は続いていた。  
けれども連華は気にならなかった。  
爆発寸前にまで溜まった汚物を、半日ぶるに排出できるのだ。  
「とっても臭い…がブリブリでてきて…エッチな連華は…」云々と、  
まことに無様な排便実況が、歌うように口から躍り出てしまう。  
つまりは、屈辱よりも、排泄への幸福感が先にたつのであった。  
 
「連華ちゃんは〜、そんなにクソ出を他人に見られて、うれしいのかな〜?」  
と言われても、昔ほどのショックには感じない。  
それほどまでに、屈辱の儀式は日常化していた。  
最後のブツをひねりだした後は、いつもの儀式。  
誰に言われるでもなく、連華は土下座して、丁寧に礼を述べた。  
悲しくも、その身についた奴隷根性である。  
 
このように従順そうな連華だったが、華人コンビは満足しなかった。  
「連華ちゃんもすっかり変態になったねぇ、僕らもうれしいよ。」  
「平気で人前ウンコが出来るんだから、人間としては地に落ちたってトコかな。」  
大喜びで、盛んに侮蔑の言葉を投げかける華人コンビ。  
だがその連華を見る目はまだまだ厳しい。  
(コイツ、まだ演技していやがる…)  
ゲス野郎、ならではのカンの良さであった。  
 
爆裂中華娘の完全畜奴化のためには、いままで相当の労力を費やされてきた。  
けれども調教は、あと一歩のところで停滞していた。  
被虐の虜となりつつも、いまだ連華の心は、ギリギリのところで温存されていたのだ。  
兼一を思う心が、畜奴化に進む連華を、崖ップチで阻んでいたのであった。  
もちろん連華としては、飼いならされていく自分に、ひじょうな不安を感じていた。  
 
けれども調教する側も、連華と同じく焦っていた。  
薬物を使用しても、奴隷作法を強要しても、土壇場でオチない連華。  
しぶとく抵抗する連華に、ひじょうな焦燥を感じていたのである。  
とはいえ華人コンビも、全く手をこまねいていたワケではない。  
それなりの目論見をもっていた。  
連華最後の抵抗を切り崩すべく、周到な策略を準備していたのであった。  
 
「さあ、連華ちゃん。  
 ウンコも終わってスッキリしたところで、お返事が聞きたいな?」  
と、不気味な猫なで声で水をむけるのが辮髪。  
「イイ話だと思うよぉ〜。  
 ボクとしても、受け入れたほうがイイと思うよぉ〜  
とホスト系の営業声色を使うのがロンゲ。」  
沈黙で答えるのが連華だった。  
その申し出は、連華にとって絶対に呑めないものであった。  
それはAVデビュー。  
しかも裏。マニア系変態企画モノへの出演依頼であった。  
 
台湾人暴力結社につかまって、一ヶ月。  
ことあるごとに、連華は裏AVデヴューを迫られていた。  
組織としては、世間と縁を切らせる意図があったのだろう。  
もちろん、これを呑む連華ではない。  
そんなモノに「出演」したらもうオシマイだ。  
二度と世間に顔向けができなくなる。  
それどころか、兼一との関係も終わりだろう。  
 
もちろん、やさしい兼一のことだ。  
「そんなモノは気にしない」と言ってくれるかもしれない。  
しかし連華にしてみれば、そこまで兼一の寛容さに、頼りたくはなかった。  
同情をダシにして、兼一を中国に連れていく気にはなれなかった。  
どうかご想起されたい。  
本質的に連華は、独立独歩で生きる、誇り高きオンナなのだ。  
今まで何度となく拷問にはかけられてきた。  
それでも連華は、AV出演だけは、拒否し続けたのであった。  
 
「え〜、ダメなのぉ〜?」  
ロンゲのホスト口調はまだ続いていた。  
「ずぇったい、もったいないよぉ〜。  
 キレイなのは若いうちだけだよぉ〜。  
 今のうちに、撮っておこうよぉ〜、記念になるからさぁ〜。」  
おそらくは、ホスト業は一ヶ月でケツを割ったクチなのだろう。  
まるで説得性がなく、ただウザいだけである。  
 
むろん、そんなことはロンゲも承知のことだ。  
「やっぱりダメかぁ〜」  
とワザとらしくため息をついて、一拍おいたその後!  
首をタテに振らない連華に対して、ロンゲは隠し玉を出してきた。  
「じゃあ、連華ちゃんのカレシに、お願いしようかなぁ〜…。」  
連華は顔色を変えた。  
したり顔でニヤリと笑うロンゲ。  
 
「ちょっと待って!!そんなの卑怯だわ!!」  
驚きのあまり、連華は奴隷口調を忘れていた。  
「兼一は、関係ないの!  
 あいつは、ただその場に居合わせただけだったの!」  
久しぶりのオリジナル口調に戻って抗議する連華だったが、効果はない。  
(お…連華のヤツ、素に戻ったな。)  
ロンゲはほくそえみながら、言い返した。  
 
「だって連華ちゃんったら、AVに出てくれないんだモ〜ン。  
 だったらカレシにお願いするのがスジってモノでしょ?」  
あまりの非道無理屈に連華は声もでない。  
「兼一…クンだっけ?  
 彼ならいい素材になると思うんだよネッ。  
 顔は可愛い美少年だし、カラダもナイス。皮下脂肪率なんか一桁台でしょ〜。  
 いろ〜んな企画ができるンじゃないかなぁ〜。  
 
 実写ショタモノも良いしさぁ、ああいう美少年だったらSMもいいね。  
 北米でウケるンだよ〜、美少年SMって。もーほー市場も大きいしさぁ〜。  
 その代わり、なんでもアリのハードSMになるけど。  
 外人のSMって、キッツイよぉ〜。情緒とかゼンゼンないからねぇ〜。」  
 
―連中ならやりかねない。  
現在世界最大のチャイポル取引網は、華人マフィアだ。  
下手に事情通な分、連華は怖気をふるった。  
それにいくら兼一が成長したとはいえ、台湾マフィアにはかなわない。  
(今の兼一では、ひとたまりもないわ…。)  
兼一の実力を、連華はただしく見抜いていた。  
梁山泊の豪傑・達人クラスならともかく、兼一は「史上最強の弟子」にすぎない。  
しかも相手は、連華すら生け捕りにした台湾マフィア。  
自動火器を相手にするに、兼一はまだまだ修行がたりない。  
そんな兼一は危険にさらすわけにはいかない。  
 
そんな連華の心中を見透かしたように、ロンゲは続けた。  
「でねぇ、チャイポル素材として使いきったら、フィリピン行きねぇ〜。  
 血液、骨、眼球に肝臓、心臓おまけに毛髪。美少年はいいねぇ〜、  
 クジラと同じよ。使い残す部分がぜんぜんないんだよぉ〜。」  
 居たたまれなくなった連華は、遮るように叫んだ。  
「やめて!」  
連華は兼一を守るために、健気な覚悟を決めた。  
「私がやる!裏ビデオでもショウでも、なんでも出るわ!  
 臓器なら、あたしのをあげる!!  
 だから兼一は…兼一だけは、ほっておいてやって!!  
 あいつは、なんの関係もない一般人なの!!だから…だから!」  
感極まって泣き崩れる連華。  
泣き出す連華に、華人ゲスコンビは、哄笑を浴びせかけた。  
「大丈夫ぅ〜、臓器ってのはウソだよぉ〜ん。  
 連華ちゃんには、あと十年二十年は、働いてもらいたいからねぇ〜。」  
 
*****************************  
泣き続ける連華に、ロンゲは冷たく言い放った。  
「じゃあ連華ちゃ〜ん、お仕事の練習を始めようかぁ〜」  
すると辮髪が、巨大な電動淫具をみせびらかした。  
今まで見たことがないタイプの大型バイブレータ。  
みるからに凶悪な外見に、連華は思わず目を見張った。  
 
連華の驚きを楽しむかのように、辮髪は連華に言い聞かせた。  
「これは連華ちゃんの大好きなアナルバイブ。  
つ〜か、アナル拡張器ね〜。出演OKのご褒美でもあるんだよぉ〜。  
 連華ちゃん、アナル好きでしょ?ボクらもチャンと知ってるんだから。  
 これでズボズボ連華ちゃんの肛門を広げてあげるんだぁ〜。  
 これきっと、すっごく、気持ちいいと思うよぉ〜。」  
 
こんなモノが入るわけがない。  
連華は尻穴をすぼませながら、恐れおののいた。  
「ムリ…ムリです!  
 こんなの入りません!ぜったいにムリです!」  
しかしロンゲは無慈悲にも、そのアナル拡張器を連華のアナルに突き立てた。  
直腸に感じる妖しい感覚と、肛門に感じる張り裂けそうな激痛。  
連華はケダモノのような悲鳴をあげた。  
「ぐぎゃぁぁぁあああああああーっ!!!!」  
巨大な異物を受け入れたショックで息がつまり、身体が痙攣していく。  
 
そんな連華の悲惨な状態に、華人コンビはまるで無頓着だった。  
「あんがい広がるモンだねぇ〜、アナルて。  
 ダメかと思ってたけど、根元までスッポリ入っちゃったよ〜。」  
おそらくは、本気で驚いていたのだろう。  
ゲスな華人コンビは、感心したように、連華のアナル悶えを見とれていた。  
そこでロンゲが、肝心なコトを思い出したように、ポンと手を打った。  
 
「おっとゴメン。思わず電源入れるのを忘れてたよ。」  
無造作にバイブのスイッチをオンにするロンゲ。  
「うぎゃぁぁぁあああああああーっ!!!!」  
あたかも電流を流されたかのように、連華の身体が跳ね上がった。  
 
「たいへんだけど、これってオシゴトの練習だからねぇ〜。  
 言わなかったっけ?連華ちゃんが出るAVねぇ、アナルものなんだぁ〜。  
だからガマンしてねぇ〜。で、ど〜お、アナルバイブの具合は?」  
しかし連華は、極太アナルバイブと格闘中だから、返事などできない。  
口から漏出るのは、獣じみた呻き声だけだ。  
「よく聞こえないなぁ」と首を傾げるロンゲ。  
 
すると辮髪が、連華の下半身を何やらモゾモゾいじり始めた。  
「あ、けっこう感じてるみたいよぉ〜」  
そういって見せるのは、ピアスを引っ張って露にした、連華の肉ヒダだ。  
度重なる自慰でドス黒く変色した肉ヒダは、わずかながら潤っていた。  
相棒のナイスフォローに、ロンゲは大満足。  
「これなら大丈夫ね。  
 今は辛いだろうけど、すぐ慣れるからねぇ〜。  
 キモチ良くって、たまんなくなると、思うよぉ〜。  
 完全な変態アナル女になるまで改造してあげるからぁ〜、  
 その辺りは、安心していいよぉ〜!  
 ねぇ、連華ちゃん、聞こえてるぅ〜?」  
 
もちろん聞こえてはいない。  
たとえ聞こえていても、返答する余裕など連華にありはしない。  
連華は今、自分の存在そのものをかけて戦っているのだ。  
敵は、アナルバイブのおりなす苦痛と快楽のハーモニー。  
ここで負けてしまえば、連華は本物の変態女に成り下がってしまう。  
そうなれば、二度と兼一と会うことはできない。  
一生搾取され続ける変態人生を送ることになる。  
たとえ救出されても、まともな人生など望むべくもない。  
脳天が焼けてしまうような刺激のなか、連華は耐えた。  
ただただ兼一との再会を夢みて戦い耐えた。  
(兼一、お願いだから助けて!  
 一刻も早く助けに来て!  
 そうでないと…そうでないと私…もう…)  
連華の人生をかけた戦いは、翌朝早くまで続いていった。  
 
*****************************  
さて、ここで再び時計の針を元に戻そう。  
ここは「連華の戦い」から二ヵ月後の梁山泊。  
兼一の自室である。  
 
「連華さん…。」  
開けられた包みをまえに、兼一は呆然としていた。  
包みの中には、鈴だけではなく、やや長めの手紙が添えられていた。  
傍らに転がる鈴をそのままに、兼一は、ワナワナと震える手で手紙を握り締めた。  
 
「兼一へ。  
 ひさしぶり。  
 長いあいだ留守にしてたけど、そっちはどう?  
 しばらく梁山泊にやっかいになるつもりだったけど、予定がかわったの。   
 
 いろいろあって、いま私は肉便器として、大勢の男の人たちに飼われているの。  
 みんな優しくて、連華の口もマンコもアナルも、ぜんぶハメてくれるわ。  
 たくさんハメてもらって、とっても気持ちよかったわよ。  
 濃くて臭いザー汁も、すごくおいしかった。  
 何度も何度もイカせてもらって、女の喜びを知ったの。  
 
 特にアナルは最高ね。  
 あんなに気持ちいいことがあるなんて、知らなかったわ。  
 それにみんなも、おまえのアナルは最高だって褒めてくれるの。  
 今じゃ、ヒマさえあればアナルでオナニー三昧よ。  
 筋肉がゆるんでウンチが、垂れ流しになったけど、  
 おかげで鈴の髪飾りも、らくらくアナルに入るようになったわ。  
 次はペットボトルに挑戦ね。  
 
 「とにかく、拳法の修行ばかりしていた今までの自分がバカみたい。  
 一日中ハメまくりの便器生活は、もうやめられないわ。  
 気持ちイイうえに、お金まで貸してくれんだから、幸せすぎて、罰があたりそうね。  
 知ってる?外国人の連華にオカネを貸してくれる人なんて、滅多にいないのよ。  
 
 とっても気前がいい人たちで、3千万円も借りちゃったの。  
 しかも仕事も世話してもらっちゃったわ。  
 イッパツ100円で、一日だけで最低2000円以上は稼いでいるのよ。  
 どう?すごいでしょ。もう人生はこっち一本に決めたわ。  
 これからは、拳法を捨てて、マンコ修行とフェラ修行とアナル修行で生きてくつもり。  
 もう組手はできないけど、カンベンしてね。  
 
 ところであんた、私のこと好きだったんじゃないの。  
 でもごめんね。  
 あんたみたいなフニャチン優柔不断男じゃ、私、満足できないわ。  
 カノジョを作るなら、別の人をさがしてね。  
 でも、もし私とハメたくなったら、お金を払ってね。  
 ほんとうは、ヨワ男の相手はイヤなんだけど  
 料金分は、あんたの薄そうなザー汁を飲んであげるわ。ただしホンバンはNGよ。  
 
 あと、いらなくなったんで、記念に鈴をあげるわ。  
 先週までアナルに入れっぱなしにしてたんだけど、  
 もっと太いバイブに代えることにしたから、もういらないの。  
 ちょっとウンチがついているけど、私だと思って、大切にとっておいてね。  
 
 追伸:来週、私主演の企画モノAVが出るの。裏なんだけどね。  
   タイトルは「いんらん中華娘・必殺アナル拳法フィストファック」よ。  
   見せ場は、自分の肛門に右手を挿入するアナルオナニー。  
   生まれてはじめて拳法が役に立ったわ。  
   良かったら買ってね。  
   パパによろしく。  
   黄○所有変態アナルマゾ便器壱号(旧名:馬連華)」  
 
サイン代わりのマン拓が、人をバカにしたようで、ひどく腹立たしかった。  
手紙のあちこちに付着した、得体の知れない染みが何であるのか、考えたくもない。  
異臭ただよう小包を始末しながら、兼一は、いまいましげに呟いた。  
「何がパパによろしくだ!  
こんな手紙、師父にはみせられないっつーの!」  
兼一は、やり場のない怒りをおさえかねていた。  
連華のことを本気で心配していた自分が、ひどく愚かしく思えてならなかったのだ。  
誰に言うでなく、自然と口から悪態が噴きだしていった。  
 
「まぁ、しょせんチャイはチャイってコトだよな。  
 カネに汚く、オトコに汚い。  
 オマケにカラダも汚いんだから、救いようがないね。  
 コロンビアン以下のタイ未満。  
 連華さんは、肉便器が分相応さ。  
 たとえオカネをもらっても、あんな色キチ中華女の相手はゴメンだね。  
 師父には悪いけど、付きあうなら、やっぱり日本人がいちばんだよ!」  
 
怒りに任せて兼一は、ゴミ袋を思いっきり蹴りつけた。  
「…いけねッ!…汚ないなぁ、服についちゃったよ…。」  
 
ふだんは表に出てこないダークな側面が全開になっている兼一。  
だが、兼一の単純な人格を考えれば、厳しい批判は酷すぎるだろう。  
そして気配り下手で、人の気持ちを察することが、人一倍苦手な兼一だ。  
手紙の裏にある悲劇を読み取ることなど、もとより出来る筈もなかった。  
 
小包の始末に意外と手間取ったのか、ふと気がつけば、もう夕刻だ。  
そろそろ夕食時なのだろう、母屋の方から、いつもの弾むような声が響いてきた。  
それは、兼一の暗い心模様を晴らすような、明るく澄んだ美羽の声。  
「兼一さぁ〜ん、そろそろご飯ですよ〜!」  
「あ、美羽さん、今いきま〜す。」  
兼一は大急ぎで、服を着替え、小包を片付けた。  
大好きな美羽に呼ばれて、夕食に急ぐその瞬間。  
兼一の頭の中に、馬連華との思い出は、もうカケラも残っていない。  
そして、あのキュートな爆裂中華娘のことを、兼一は二度と思い出さなかった。  
 
汚物にまみれた鈴が、フタを閉じたゴミ箱のなかで、カランと鳴った。  
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おそまつ。  

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