「実録ニッポン地下社会!! 神奈川県○○町にマボロシの日本人女性を求めて」  
 
「ホント、私も最初はウソだと思っていたんですよ。  
でも本当にいたんです。  
あの某町のちょんの間に、凄い美人でナイズバディの日本人女性が。  
タレントでいえば眞鍋かをり似の美人で、コスプレまでしているのですよ。」  
 
そう語るのは風俗通で業界にもその名を知られたA氏。  
赤線時代のころから業界に通じた生粋の風俗マニアである。  
しかし今時のちょんの間に、コスプレ日本人美女とは、なんとも仰天情報。  
にわかには信じがたい。  
だが熱心に語るA氏がウソを言っているようには到底思えない。  
しかも同じような噂が複数の筋から流れているのである。  
 
噂の真偽を確かめるべく、向かった先は、東○沿線の某町。  
東○線といえば沿線の高級住宅が有名だが、じつはそれだけではない。  
沿線周辺には、赤線時代以来の由緒正しき風俗街がいまだ散在する。  
なかでも某町は、日本有数の「売防法規制真空地帯」として知られる特殊風俗街だ。  
売防法運用強化、風適法改正などで健全化が進むニッポン風俗業界。  
そこにわずかに残されたアングラ売春地帯こそ某町なのである。  
 
*********UGマメ知識・「ちょんの間」***********  
ここで「ちょんの間」について、いちおう説明しておこう。  
ちょんの間とは、  
「ちょっと寄ってける貸間」の略称。  
元々は新売防法成立時に、「高級サウナ店」へと転業しなかった低料金小規模遊郭。  
簡単に言えば低料金・短時間が特徴の本番サービスである。  
システムは実に手軽で、店先で嬢を選んで金を払い、そのまま二階でコトに及ぶだけ。  
サービスといえるようなサービスもなく、ここに別名「一発店」と称される由縁がある。  
地域によっても様々だが、プレイ時間も短く15分〜30分程度が一般的だ。  
けれども値段は破格に安く、1〜2万程度で事足りるから驚きだ。  
この手軽さと安さを目当てに通う、ビジネスマンや学生も少なくないという。  
いちおうスナックの体裁をとっているが、その実態はソープとは異なり全くの非合法営業だ。  
**********************************  
 
さて某町駅につくと、さっそくA氏紹介の店へと向かう。  
某町は記者も何度かルポに訪れた地ではある。  
だが昭和ドヤ時代の面影を残す町並みは、何時来ても記者の郷愁をそそる。  
とはいっても某町は、時間が止まったような廃れた町ではない。  
常にエロと原始の躍動に溢れた某町は、来るたびにいつも違った顔をみせてくれる。  
最近では流入した外国人女性たちが、なんともエキゾチックな艶やかさをそえている。  
 
さて時間が時間とあって、○崎工場街のビジネスマンたちで町は賑わいをみせ始めていた。  
昼間のうちは、当局の意を汲んだ地回り任侠の指示で、客引き行為は自粛されている。  
だがこの時間になればヤリ手婆たちが、店先でさかんに客引き行為を展開する。  
そんな婆たちの口上と店先の嬢たちの視線を楽しみつつ、記者が向かった先は、スナック「明○」。  
くだんの眞鍋かをり嬢が在籍すると、A氏に教えてもらった店である。  
 
「そんな娘は知らないねぇ」  
「明○」のヤリ手婆は素っ気なかった。  
しかしA氏の証言によれば、例の真鍋かおり嬢がいるのは、この店のはず。  
怪訝に思った記者だったが、あえて詮索しないのがこの町の掟である。  
そこで諦めて店の外に出ようとしたそのとき、婆から声をかけられた。  
「違うかもしれないけど、似た子なら隣の店にいるから連れてきてあげようか?」  
記者はいちるいの望みをかけて、店にとどまることにした。  
 
「こんばんわ、わたし、馬連華ね。」  
 結局やってきたのは、どうみても中国人娘。   
名乗った瞬間、婆が顔をしかめたところをみると、どうやら本名を名乗ったらしい。  
来日してからまだ日が浅いのだろうか。  
少々震えているのがなんとも初々しくも可愛らしい。  
初々しいだけではなく、連華嬢は滅多にいない巨乳美少女系。  
タレントで言えば、吉澤ひとみを巨乳にしたといったところである。  
こうなればマボロシの真鍋かをり嬢を探すのは、とりあえず後回しだ。  
記者はチャイナ服の連華嬢を連れて、二階にあがることにした。  
 
「連華、パパ探しに日本に来たあるの…。でも連れ戻せなかったあるの…。」  
ちょんの間のプレイ時間は短い。割合長目の「明○」でも30分だけである。  
だから普通は二階に上がれば、すぐに即尺へと進むところ。  
しかし連華嬢はなかなか始めようとせず、かわりに自分の身の上話を、話始めた。  
聞けば、記者も思わずホロリとするほど気の毒な身の上であった。  
 
連華嬢は、本国では裕福な家庭で何不自由なく育ったお嬢様だったそうだ。  
しかし拳法家(?)の父が来日したまま行方不明になったのを契機に、彼女の運命は窮まった。  
家業の道場は経営不振となり結局は一家離散。  
そこで連華嬢が御家再建のために、父を探しに単身来日したのだが、うまくいかない。  
みつけることは出来たらしいのだが、父は帰国を拒否したという。  
オンナができたのか、クスリにはまったのか、その辺の事情はわからない。  
ともあれ気がつくと、連華嬢はカネを使い果たし、しかもオーバーステイ。  
これだけならまだ良かったのだろう。  
しかし世間知らずの連華嬢は、外国人むけ闇金に手を出してしまったのである。  
身柄を拘束された後はお決まりの転落パターンである。  
 
しかし何でも連華嬢も父と同じく、本国では名の知れた拳法家とのこと。  
試しに、何故逃げ出して大使館に駆け込まなかったのか尋ねてみた。  
「ピストル怖いよ…クスリ怖いよ…拳法、役に立たなかったよ…。  
もう国には帰れない…。連華は拳法捨てたあるよ…  
今の連華の得意技は…オチンポシャブリね…。」  
そう言いながら連華嬢は、服をはだけて豊かな双胸に刻まれた刺青を、指差した。  
 
そこには明らかに素人が彫ったと思われる「畜奴」の二文字。  
しかも赤黒く肥大化した乳首にはピアスがつけられている。  
ここまで肉体を改造されてしまえば、もうオイソレと祖国には帰れないだろう。  
いや、もう日の当たる世界で生きていくことすら、かなわない。  
ピアスに結び付けられた鈴の音色がなんとも物悲しい。  
連華嬢がすすり泣くなか、さすがの記者も非合法外国人売春の実態に戦慄する。  
風俗に名を借りた人身売買の悪逆非道に、血が沸き立つような怒りを覚えた。  
 
とはいっても記者も金を払っている身である。  
そろそろプレイにはいらないと、制限時間が終わってしまう。  
「じゃあ連華ちゃん、そろそろ始めようかと」  
と愚息を差し出し水をむけたところ、突然連華嬢は狂ったように喚き始めた。  
 
「あはははは!あたしのマンコ、チンポ大好きあるよー!  
チンポ汁も大好き!お口でゴックンできるあるよー、  
けどニッポンみんな嫌いあるよー!、東洋鬼みんな死ぬよろしい!  
でも連華、ニッポンジンのチンポ大好きあるよー!!  
ぎゃはははははー!チンポ!、チンポ!」  
カッ目を見開き、口から泡を吹きながらの狂態。  
気がつくとクスリ臭い小便の臭いが、あたり一面にたちこめている。  
腕や腿にみえる紫色の注射痕をみても、狂態の原因はあきらかだ。  
せっかくの中○風巨乳美少女も、こうなってはオシマイである。  
ともあれクスリがらみのトラブルは、何が起こるか分らない。  
そして予期せぬトラブルへの対処も、某町で遊ぶ男のたしなみだ。  
記者は慌てず騒がず、狂態を演じる連華嬢をあとに残して、部屋をでた。  
 
今度で応対にあたったのは、ババアではなくマスクを被った巨漢。  
「先生」と呼ばれているところをみると、用心棒役の客分なのだろう。  
「お客さん、ごめんねぇ。連華ちゃん今日は調子悪かったみたいで…  
タイマーはリセットしておくから、5分ぐらい待ってくれる?  
それで直せるはずだからさ。」  
みれば連華嬢は、男達によって部屋から運びだされるところ。  
どこをどうやって「直す」のかは、推して知るべしだ。  
記者は連華嬢をパスして、新しい嬢を頼むことにした。  
 
「いいよぉ。  
お客さんには悪いことしちゃったから、とっておきの娘を紹介するね。  
お客さんの大好きな真鍋かをりにチョット似ているかもよ。」  
さすがは神戸に本拠をおく某広域暴力団三次団体系列の店である。  
ボッタクリのような商売は絶対にしない。  
トラブルのあとのケアも実にスマートにこなしていく。  
このあたりにも某町が、21世紀まで生き残った理由があるのだろう。  
 
「仕事は大好きですわ。  
私(わたくし)キモチイイの大好き。  
それにここで働けば、苦しい家計が助かりますのよ。」  
屈託の無い表情で、こう話すのは、美羽嬢。  
床しくも大人びた口調の美羽嬢だが、彼女実はまだ16歳。  
本当の年齢を言ってしまったあと、あわてて  
「あちゃーですわ。これは極秘事項でしたの。」  
と手で口を覆うしぐさをするあたり、少女らしいあどけなさが残っている。  
 
どうみてもマボロシの眞鍋かをり嬢にみえない美羽嬢。  
しかしそのノーブルな顔は、先ほどの連華嬢に勝るとも劣らない美顔。  
クリっとした瞳とあどけない笑顔が魅力的な、小倉優子系の美少女顔である。  
このロリ美少女顔に加えて、バディがまたなんとも素晴らしい。  
よく発達したバストとヒップに、抱きしめれば折れてしまいそうな細いウエスト。  
まさにバン・キュッ・バンと、日本人離れした肉感的スタイルである。  
このスタイルで顔がロリ顔だからたまらない。  
ロリ顔と肉感バディのアンバランスに記者の愚息は、大張り切りだ。  
 
しかも今時の女子高生に珍しく、美羽嬢はなかなか男を立てた物言いをしてくれる。  
手際よくズボンとパンツを脱がしながら  
「とても立派ですわ。  
男の人のおチンポ様に奉仕しているときが、私の一番幸せな時間ですの」  
などと嬉しいことを言いながら、愚息にネットリとした接吻をする。  
もちろん舌使いや吸い加減も丁寧かつ絶妙。  
要交渉とはいえ、アナル舐めまでしてくれるのだから、驚きだ。  
援助交際のマグロ女子高生とは雲泥の差がある。  
 
これほどまでにノリの良い美羽嬢だが、本番も期待通りだった。  
持ち前のサービス精神に加えて、絞まり・感度もバツグンだ。  
「口に咥えてるだけで濡れちゃいますの」  
との本人の弁はウソではなく、前戯をする前にアソコはすでに大洪水。  
本番ではハッスルする愚息の微妙な動きをしっかり捉えて離さない。  
双胸をブルンブルン揺らせながら  
「ああぁ!いいですわぁ!オチンポ素敵ですわぁ!オチンポもっとぉ!もっとぉ!」  
と卑語連発の淫乱全開であった。  
 
慌ただしく一戦終えた後、美羽嬢はこんな話をした。  
「最初のうちはいやでしたわ。けれど家計が苦しかったしお爺さまにも言われたので…。  
 今でもほんとうは嫌なのかもしれません。  
でも今では自分でもやめられなくなってしまって…学校にもほとんど行ってませんの…。」  
セックスはけっして嫌いではない。  
むしろ好き者であることは、本番のときの乱れようをみてもわかる。  
しかし「離れられない」理由は、それだけではないだろう。  
かすかとはいえ、美羽嬢の身体から香る甘い化学臭は、隠しようがない。  
美羽嬢のあどけない表情に隠された陰惨な実生活には、想像を絶するものがあるのだろう。  
 
本来ならば花も実もある青春時代を謳歌しているはずの美羽嬢。  
性格にも容姿にも恵まれている美羽嬢だ。  
素敵な未来が様々に開けていたことだろう。  
それが某町のちょんの間で、花開くことなく朽ちていく。  
なぜこんな無残な転落が起きてしまったのだろう?  
マスク男に引き立てられるようにして、帰っていく気の毒な美羽嬢。  
そんな哀れな姿を見るにつれ、そんな思いが心をよぎった。  
 
しかし過度な詮索は、某町に似合わない。  
町には町のルールがある。  
われわれ客が、ぜったいに超えてはイケナイ一線があるのである。  
 
マボロシの眞鍋嬢探索が空振りになったこともあってか、ほろ苦い心の痛みを感じつつ、某町を後にする記者であった。  
 
おそまつ。  
 

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