「美羽と兼一・初エッチ」  
とあるマンションの一室。  
シャワーを浴びたばかりの男女二人が、微笑ましくもぎこちない会話を交わしていた。  
***************  
「…んー、シャワーは気持ちよかったですわん。  
 でも二人でお風呂に入るのは…少し…その…照れちゃいますわよね…。」  
 
「…でも二人でシャワーを浴びることが、イヤってことではありませんのよ。」  
兼一さんは嫌いですか?二人シャワーは?」  
 
「…安心しましたわ。兼一さんも二人シャワーが好きで・・・。  
 私、いつか恋人ができたら、ふたりだけで一緒にシャワーを浴びるのが夢だったんです。」  
 
「…はい。夢がかないましたわ。満足満足です。」  
 
「…本当にひさしぶりですね。兼一さんと二人っきりになるのは。」  
 
「…この間のお買い物とときは馬さんがついて来ちゃうし、その前は逆鬼さんでしたわ。  
 もちろんお手伝いは有難いですけど。」  
 
「…逆鬼さんが一緒だと、お酒を沢山ねだられてしまいますの。  
馬さんが一緒だとカメラでヘンなところばかり撮られてしまいますし…。」  
 
「…あらいけない、私なにを余計なおしゃべりしているのでしょう。  
このままここでボーとお話していると、湯冷めしてしまいますわね。」  
 
「…あら、よろしいのですのよ…。  
 兼一さんのお身体、私が拭かせて頂きますわ。  
 お爺様からも言われてますの。こういう時は、殿方の身体をまず拭きなさいって。」  
 
「…はいはい、兼一さん、腕をあげてください。  
今日一日ぐらいは、修行を忘れましょ。  
せっかく二人だけなのですもの。今日は修行を離れて恋人さん同士にいたしましょ。」  
 
「…あっと…ですわ…。…大丈夫です…分ってます。」  
 
「…しぐれさんから聞いたことがありますのよ。  
 これは男の人でしたら、どなたでもあること。  
目の前にいる女の人が好きなときにでてくる"しるし"ですって。  
 私…嬉しいです。」  
 
「…兼一さん、どうかそのまま動かないで居て下さって…。  
 こうすればよろしいのかしら…手とお口で…」  
 
…XXXXXX(エッチな擬音を想起せよ)…  
   
「…ふう、ここまではさすがのお爺様も教えてくれなかったのですけど…。  
 見よう見まね…ですのよ。  
ヘンだったら、どうか教えてくださいね…。  
兼一さんが気持ちよければいいのですけど…続けますわ…。」  
 
…XXXXXXXXX…  
 
「先のほうから透明な汁が…分ってますのよ。 舐めとりますわね…。」  
 
…XXXXXXXXX…  
 
「…いやぁんですわ…そこ…、今は私が…」  
 
…XXXXXXXXX…  
 
「…そこは…触っては…だめですわ…ああ…ハアハア…」  
 
…XXXXXXXXX…  
   
「…ああん…私も…とても…気持ちいい…ハアハア…。」  
 
…XXXXXXXXX…  
 
「…ハアハア…では69で…お互いに…ああん…ハアハア…ぱくぅっ」  
 
…XXXXXXXXX…  
 
「ぷはぁ…ハアハア…ああ…そこを…舐めて…下さいまし…ハアハア…むはぁ、ぱくぅっ」  
 
…XXXXXXXXX…  
 
「むはぁ…ハアハア…私もう…ああん…だめ…ですわ…吸わないで…吸われると…あはぁ…」  
 
…XXXXXXXXX…  
 
「ぷはぁ…ハアハア…ああああぁ…ん…ハアハア…」  
 
…XXXXXXXXX…  
 
「…ハアハア…あぁん・あぁん・あぁん…  
お願い…兼一さん…お口に…ハアハア…」  
 
…XXXXXXXXX…  
 
「…ハアハア…お口に…下さい…私も…そろそろ…ハアハア…」  
 
 …XXXXXXXXX…  
   
「…ハアハア…あぁあぁあぁあぁ…ハアハア…。」  
   
 「…ハアハア…何だか…私の方が…先に…ハアハア・・・」  
 
 「ハアハア…あぁっあぁっあぁっ…兼一さんも…うれしい…ぱくぅ…ハアハア…じゅるるるる…」  
 
…XXXXXXXXX…  
 
「ぷハァ…ハアハア…ええ…いいのですのよ…。  
兼一さんのザーメン…とっても…美味しかったですわぁ…  
私全部飲んじゃいましたの…ハアハア…」  
 
「…あっ…すごいですわ兼一さん。…またもうこんなに…。  
 
…(紙面等の都合により以下エッチシーンを省略)…  
 
 
「兼一さん、時間ですわ。そろそろ行かなくては。  
今日は本当にありがとうございました。私すっごく気持ち良くて…」  
 
「…あら、ウソではないのですわよ。  
だって今日はついに兼一さんと一つになれましたのですもの。  
 しかも3回も。それも一度とはいえ本番まで…もう思い残すことはありませんわ。」  
 
「…そんな兼一さん、泣かないでくださいね。  
 そんなに泣かれたら…私まで泣きたくなってしまいますわ…。」  
 
「…わかりましたわ。それほどおっしゃるなら、そういたしましょう。」  
 
「…あ、フロントですか?白浜様リピートです。今度は45分コースだそうです。」  
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このように早くもイメクラの達人を極めつつある美羽。  
来店する一見客の大半が、美羽目当てである。  
固定客もつき始め、兼一も含めてその数はおよそ数十人を数える。  
顔出しNGとはいえ、風俗誌の記事において美人「格闘コスプレ嬢」として  
紹介されたのが大きかった。  
だがそれ以上に、美羽の天性の素質がものをいったのも、間違いなかろう。  
普段の言葉遣いや物腰が、どこか嬢の口上に似ている点が想起されねばなるまい。  
そして美羽はまだまだティーンエイジャー。  
若さをウリにバリバリと風俗街道を勝ち進んでいくだろう。  
兼一の小遣い財政が破綻するのが先か、それとも美羽がさらなる高級店に移籍するのが先か?  
いずれにせよ二人の会えなくなるのは、それ程先のことでもあるまい。  
 
おそまつ。  
 

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