夫・信介との夫婦生活も倦怠期に入り、スッキリしないでいた妻・夏美。  
夏美が仕事の合間にネットサーフィンをしていると、あるサイトに辿り着いた。  
 
―アトリエ・ヒロ  
そこは建築家 金田裕之の個人サイトだった。  
夏美はTOPの金田の姿に一目で恋に落ちてしまった。  
「マリちゃん達が来ちゃう!」  
夏美は急いでPCをたたむとかばんの中に放り込んだ。  
 
家だと信介にばれてしまう。  
夏美は帰る前に病院のトイレに入り自分の顔写真を撮った。  
メイク次第で女って変わるもんだな、と夏美は微笑んだ。  
精一杯のラブセンテンスと共にその写真は金田の元へ送られた。  
 
 
 桑野夏美さん、メールありがとうございます。  
僕は1日に何通ものメールを女性から頂きますが、返事を送ったのはあなただけです。  
あなたの笑顔から滲み出る大人の雰囲気に恋してしまいました。  
よかったら明日にでもお会いしましょう。  
行きつけのBARがあるんです。きっと夏美ちゃんにも気に入ってもらえるんじゃないかな。  
それではまた。 金田  
 
あれから30分が経っていた。  
思っていたより早い返事に夏美は喜びを隠し切れなかった。  
緊張の余り家路の途中の公園のトイレに駆け込んだ。  
パンツを下ろすと一面愛液で濡れていた。  
「やだ、私・・・結婚してるのに・・・・・・」  
そういえばまだ信介との初夜は訪れていない。  
金田の事を思いながら中指で秘部に触れてみる。  
夏美は我を失った。ここが公共施設である事も忘れ、素直な声を上げた。  
信介じゃ感じられない快感。  
夏美は明日、金田と一線を越える事を決めた。  
 
ここは夏美もよく知ってる自宅から程近い喫茶店。  
「夏美ちゃん?」  
振り替えるとあのサイトの男・・・金田裕之がコーヒーを飲んでいた。  
「あ、申し訳ありません。待ちました?」  
「いいえ、僕は女性は待たせない主義なんです。あ、すいませんね」  
そういうと金田は名刺ケースを夏美の前にかざした。  
「金田裕之です。建築やってます。」  
「早坂・・・いえ、桑野夏美です。」  
「結婚されてるんですか」  
「あ・・・えーっと」  
うつむく夏美の肩に手を掛け、金田は「安心して」とささやいた。  
「さて、それじゃあ例のBARへ行こうか!」  
「はい」  
 
落ち着いた感じの室内。  
端の席に二人は座った。  
感じのいいバーテンが二人へ近付いてくる。  
「金田スペシャルで」  
「かしこまりました。」  
そのとき夏美は金田の大きな手が自分の太股をスカートの上からさすっている事に気がついた。  
普段はズボンしか履かない夏美だか、今日は気合いを入れて来たのだ。  
黒い下着だって、身に着けるのは結婚してからは初めてである。  
「おまたせしました。」  
「どうも」  
夏美の前に金田スペシャルが差し出された。  
「恐れ入ります。」  
すると金田が神妙な面持ちで  
「そんなに緊張しないで。今夜は夏美ちゃんのために尽くすからさっ」  
金田は夏美にウィンクした。  
金田スペシャルを飲み終えると金田は夏美の手に自分の手を重ねた。  
「いいよね?」  
「・・・もちろんです。」  
 
駐車場で一際目立つ車は金田のものだった。  
「かっこいい車ですねぇ!」  
「昔から愛用しててね。トヨタの2000GT。」  
「聞いた事あります。」  
「そんなことより、乗って。」  
夏美は黙って助手席に乗った。  
こんな人と結婚したかった、そんな言葉が頭をよぎった。  
 
ラブホテル・・・そこは夏美にとって2回目の場所だった。  
あれから何年も経つんだから、胸の高鳴りは収まらない。  
部屋は一面淫靡な色で染め上げられ、夏美の興奮はMAXに達した。  
夏美は金田のベルトを手早く外した。  
そんな夏美を見た金田は一瞬驚いた顔をしたがすぐ笑った。  
「きっと満足してもらえるはずさ」  
金田は夏美の手を遮ってパンツを下ろした。  
すると一回バウンドして跳ね返った大きく逞しい彼の分身に夏美は見とれてしまった。  
ズボンの上から見ても、旦那のはこの半分もない、そう思った。  
それは桑野家の良妻・夏美が人妻と化した瞬間だった。  
 
全裸の金田は夏美を全裸にした。  
「いいカラダ・・・」  
「やめて」  
顔を赤らめ下向き加減の夏美の唇に、勢いよく金田が吸い付いた。  
一瞬戸惑う夏美も、金田の唾液にエスコートされて舌を絡めた。  
二人は抱き合ったままベッドに倒れ込んだ。  
夏美の唇から離れた金田は自らの大きな手で夏美の右の乳房を揉みしだいた。  
「ふぁっ」  
「ふふっ。夏美ちゃんいいよ、いいおっぱいしてるね」  
「あんっ」  
夏美は揉まれただけで感じてしまった自分が情けなかった。  
でもそれ以上に金田との情事に快感を感じていた。  
「あんっ、いやっっ」  
金田が夏美の突起を甘噛みした。  
「そんなに気持ちいいか」  
「はい・・・」  
「もっと気持ち良くしてあげる。」  
すると金田の逞しい分身が夏美の秘部に挿れられた。  
十分に濡れてるから指を使う必要はないと考えた結果だろう。  
夏美はそれで良かった。とにかく早く秘部を犯して欲しかった。  
ゆっくりと、それは夏美の体内を圧迫した。  
「あああああああ」  
棒はテンポを刻んで動き出す。  
「あっ、やん・・・いい、きもちい、もっと・・・」  
「良かった。気持ちいいんだね。」  
下は動いたまま。金田の手が再び夏美の丘を撫でる。  
突起を指で押し、こねくりまわし、引っ張った。  
今度は金田のかおが谷間に埋められた。  
「いや・・・汗舐めるなんて・・・」  
「いいじゃないか」  
そう言うと今度は左の丘を舐めた。  
舌を器用に使って突起も攻めた。  
音を立てて、何度も吸い付き、右にも同じ世話をした。  
「いい、金田さん、もっと、もっと!」  
 
激しく絡み合う二人に時間なんて関係なかった。  
「夏美ちゃん、上になって」  
「え・・・」  
「大丈夫。」  
夏美が上に上がると、棒は完全に膣の穴に隠れた。  
「あぁ〜」  
夏美はゆっくりと身体を上下に動かした。正上位とは違う快さが全身を駆け抜ける。  
「あぁ〜ん、んふ・・・はあはあ」  
金田も息を切らせている。  
夏美は、この体位は自分に不向きかもしれないと思った。  
「金田さん・・・」  
「どうした?」  
「突いて・・・バックから突いて!」  
体位が変わった。金田のピストンは勢いを増した。  
「あ、あん、あ、あ、うん・・きもちい、もっと突いて、いやんっ・・・はあはあはあ」  
「夏美・・・いいよ・・・」  
「もっと・・・」  
「淫らだな」  
「あん、そ、そんなこと・・・」  
夏美はこんなに自分をさらけ出したのは何年ぶりだろうと思った。  
 
「はあはあ・・・」  
金田もしきりに声を上げる。  
「あぁ、いく、いっちゃう〜」  
「あっ、はぁ〜うぉっ」  
逝く寸前に金田は己の分身を引き抜き、液を夏美の顔と胸に5回はかけた。  
「はあ・・・はあ・・・」  
二人の淫らな吐息が狭い部屋を何度もこだました。  
「か、金田さん・・・」  
夏美は鼻に付いていた金田の液を舐めると、甘い声で金田の名前を連呼した。  
「夏美ちゃん、よかったよ・・・」  
金田は虚ろな目で夏美の横に倒れ込んだ。  
「金田さん・・・」  
夏美は白く染まった自らの乳房を揉んだ。  
そして自分の右下にある、自分の愛液で汚れた金田の肉棒を見ると、ためらいもせずにしゃぶった。  
「気付かなくてごめんなさい。すぐ綺麗にしますから・・・」  
「うっ・・・」  
半分睡眠状態にありながらも、舌を動かす度に分身を膨らます金田が夏美は愛しかった。  
やがて夏美も力尽き、二人の熱い夜は終わった。  
 
 
(END)  
 

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