明が輝くのは陰があるから・・・。  
 
いつもと変わらない夕焼け―  
夕日を浴びる校舎と校庭。  
必死に汗を流しながら練習する生徒や、友達の会話に耳を傾ける生徒。  
ケータイで電話をする生徒もおり、その存在は目立っていた。  
 
一方。  
光を受けない体育館。そしてその倉庫。  
そこから漏れる男の声。  
「こんなとこに呼び出しかよ」  
金髪に、整った顔。チャラけた空気。人気になる男子の象徴だ。  
その男の前に立つ何枚も上品な風格をもった女性。  
急に男の手を取り、唇を強く当てる。  
そこから漏れる、熱い吐息と唾液。  
男はそれに煽られ、逆に唇を強く当てた。  
 
青葉台学園高等学校所属、  
銭形泪。19歳。  
かつて活躍していた時の名「ケータイ刑事」を捨て、普通の高校生活を楽しんでいた。  
友情を作り、恋をするという「普通」というワードは彼女にとってはなによりも重要となっている。  
そして今、恋の絶頂を迎えていた。  
目の前に立つ、了(りょう)というクラスの一番人気の男子と、だ。  
 
二人の息がつまり、互いに離れる。  
「こういうこと。だったんだな。」  
了は地面を見て静かに呟くと薄ら笑みを浮かべ、泪に飛び掛った。  
頬を谷間になすりつけ、右手で制服を破り取る。これがクラスの人気者とは思えない状態。  
破り去られた制服とは裏腹に、中から現れる豊満な胸。  
了はそれを揉みしだき始め、舌を絡めた。肉棒が熱く硬くなっていく。  
 

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