「や、やめろテメェ!」
馬乗りに押さえこまれた銘苅が、顔を真っ赤にしてフンボルトに抗議する。
すると最強五人衆の少女は、半眼になってイタズラっぽく笑った。
「ふーん? でも、こっちは続きを期待してるみたいだよ?」
おもむろに、銘苅の股間を撫で上げる。
ゾクゾクと背すじを快感の電流が走り、銘苅は軽くのけぞった。
「う、うあっ!? だから、よ、よせぇっ!」
「えー、なんで? 気持ちよくないの?」
「気持ちいいとか悪いとかじゃねぇっ! 俺は…、だからその…、
と、途中経過をすっ飛ばされたのが嫌なんだよ!」
フンボルトは不思議そうに首をかしげる。
「んー…? 途中、経過…? 何それ?」
「い、言えるかよ…」
銘苅は照れ隠しなのか、ふて腐れたようにそっぽを向いた。
それは硬派一直線の男が初めて見せる、弱い表情。
フンボルトの心に、きゅっと胸を締めつける甘い衝動が湧きあがる。
(な、何なのよコイツ…。なんだか、可愛いくて…意地悪したくなっちゃう…)
その衝動は、フンボルトの手に大胆な動きをさせた。
ズボンの上からでもわかる怒張を、愛おしげにさする。
中心線を人さし指でツツーッとなぞる。
亀頭のふくらみを挟む。
その全てが、銘苅に強烈な快感をもたらした。
「う、うああああっ!? だから、やめっ…!!」
「『途中経過』を説明してくれたら、いいよ?」
どこかうっとりとした声で、フンボルトは銘苅に刺激を与え続ける。
銘苅はのけぞり、はしたなくあえいだ末に、フンボルトの要求に答えた。