「ん…んんっ!?」  
予想もしなかったタイミングで、初めてのキス。  
ミタさんの舌が、上下の歯の合間を縫って侵入してくる。  
粘膜と粘膜が擦れ合う未知の刺激に、翔は悲鳴を上げようとするが、思うように声が出ない。  
「ん、んぐっ!」  
キスをしながら、ミタさんは右手をジャージのズボンに差し込んできた。  
「…」  
「んっ、んんっ!んっ、ん」  
冷んやりとした冷たい指先が、少年の、一瞬で限界近くまで怒張した逸物を捉えた。  
翔の目が、大きく見開かれる。  
「…」  
ミタさんは無言のまま、翔の口内に挿し入れた舌先を何度も絡ませてきた。  
ちゃぷちゃぷと湿った音が、しばし居間の空間を支配した。  
「ん…ぁ、あっ」  
少年は、呻いた。  
ズボンに突っ込まれたミタさんの右手が、翔のペニスの包皮をゆっくりと剥いていく。  
怖くなって、彼は家政婦の身体を押し退けて逃れようとしたが、彼女は片手で翔を抱きすくめたままビクともしない。  
 
いかに熟女が好きとはいえ、初心な14歳にとって、ミタさんの行為は余りにも刺激的で、唐突だった。  
(やめて!)  
と言おうにも、唇が塞がれたままどうにもできない。  
「…」  
翔は固く目を閉じて、その快楽の波に呑み込まれまいとした。  
しかし、それも束の間だった。  
ミタさんは、少年の口内に滑り込ませた舌を巧みに動かし、みるみる内に彼の身体を蕩けさせてしまった。  
「あ…ぁ」  
既に翔は両目を半開きにして、女性のなすがままになっていた。  
彼女の右手は、包皮が剥かれ最大限に勃起した少年のペニスを握っている。  
「…」  
その手が、ゆっくりと前後に動き始めた。  
「んぅうッ!?ぎ、ぃ」  
生まれて初めて異性に性器を触れられ、愛撫され、翔は股間からせり上がってくる痛みにも似た異様な感触に身震いした。  
亀頭部の先端から、ジワジワと分泌物が滲み出てくる。  
 
「翔さん」  
「…ふぁ?」  
不意に執拗なキスから解放され、翔は間の抜けた声を上げた。  
絡めに絡めた二人の唇から、透明な唾液の糸が垂れ落ちる。  
「翔さんは初めてのようですので、今日は口で慰めて差し上げます。よろしいですか」  
翔は、もう訳が分からなくなって「うん…」と力なく頷いた。  
「では、ここに座って下さい」  
促されるまま、翔がソファに腰を降ろそうとしたその瞬間、ミタさんは電光石火の早業で、彼のズボンを下着ごと引き下ろした。  
「あっ!」  
素っ頓狂な声を上げながら、しかし逃れる事も出来ず、彼は怒張した男根を露わにした状態でソファに座らせられる。  
ミタさんは少年と向き合いながら、彼の両脚の間に正座して、右手をペニスに添えた。  
 
 
続く  
 
 

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