マーカー家・果林追跡中  
 
 
 
「お兄ちゃんに相談したいことがあるの。今日、0時に私の部屋にきて。」  
 
いったい何の用事だろう?真紅の供血についてか、それとも真紅の場所がわかったとか・・・  
いや、それなら妹さんでなくて親父さんだろうな。  
 
「いいや、会えばわかることだ。」  
 
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ドアをこんこんと叩く音がする。  
「…杏樹ちゃん?」  
 
0時ちょうど。時間通りね。  
「・・・入って。」  
 
雨水がかちゃりとドアを開け閉めようとしたとき、ソレは襲い掛かってきた。  
 
「な、なんだ!?」  
健太の腕に蛇のように細長い人形が巻きついていた。  
くそっ、いったいなんだってんだ!?  
はずそうとしても、そのたびににょろにょろと動き、より複雑に縛り上げられる。  
 
 
「もがいても無駄よ。デーボ君は私がいうまでけっして離さないわ。」  
後ろ手に縛られたまま、デーボ君・・・きっとこの人形のことだろう・・・に持ち上げられ、すとんとソファの上に座らせられる。  
 
「いったい何のつもりだ?」  
 
「いったでしょう。相談したいことがあるって。」  
そういって、彼の隣に腰を下ろす。  
 
ーーー雨水健太。  
彼に近づいたとたん、心臓がどくんと脈動する。  
・・・やっぱり。  
 
「・・・真紅のことなのか?」  
 
「ええ、それとも無関係ではないわ。」  
覚悟を決めないといけない。できるだけ緊張を悟られないよう、声が震えたりしないよう。  
そっと顔を近づけ、耳元でささやく。  
 
「お兄ちゃん。寂しいんでしょう?わたしが癒してあげる」  
そういっていいながらズボンへと手を伸ばす。  
 
さわっ・・・  
 
「うっ…な、なにを!?なんでこんなことを?l  
そういいながらも、下半身は素直な反応を見せている。  
無理もないわ。私たちと行動をともにするようになってから、性欲を処理する機会なんてまったくといっていいほどなかったもの。  
 
「教えてあげる。私の嗜好は”寂しさ”。あなたがそばにいるだけで吸血衝動が高まってしまうの。  
それに、兄さんもあなたがそばにいることで影響を受けている。最近、兄さんイライラしているでしょう?お姉ちゃんがさらわれたことだけが理由じゃないの。」  
「それなら、俺の血を吸えばいいんじゃないのか?」  
寂しさを嗜好とする杏樹ちゃんが血を吸えば、俺の寂しさも薄らぐはずだ。なにも、こんなやり方でなくとも・・・  
 
「だめ。あなたがなぜお姉ちゃん探知機として機能しているか忘れたの?私が血を吸ってお姉ちゃんの場所がわからなくなったりすれば、それこそ本末転倒よ。」  
彼女の目はいたって真剣だった。姉のことが心配でたまらない、そんな表情。  
そうだ。自分で言っていたじゃないか。果林の供血を受けたからだ、と。  
今、真紅を探す手段をなくすことにつながりうる行為は避けなければならない。  
 
「でも、だからってこんなこと…」  
真紅にたいして申し訳が立たないーーそう、言おうとした矢先  
 
「…お姉ちゃんのためよ。」  
彼の言葉を断ち切るように小声ではあるが、はっきりと意思表示をする。  
外で吸血すれば、ブラウンリック家にこちらの動向を知らせることになる。  
だからといって、二人して、吸血衝動を抑えたまま行動してどうにかなるほど甘い相手でもない。  
今騒ぎを起こすようなことはしたくない。  
 
「何も考えずに、あなたはただ気持ちよくなることだけ考えていて。」  
ベルトをかちゃかちゃとはずし、下穿きに手がかけられる。  
 
ーーー真紅のため。  
これはあいつを救うために必要なこと。俺が足手まといになるわけには行かない。  
だからといって真紅の妹さんにこんなことをさせていいのか?  
杏樹の言葉はこの葛藤を打ち消すには足りなかったが、彼の抵抗を抑えるには十分だった。  
 
そして、ゆっくりと陰茎が外気にさらされる。  
「すごい…初めて見たわ。話には聞いていたけど、想像していたよりずっと大きい。」  
その身体を押しのけることもできず、ただ目の前の少女から顔をそらす。  
 
「だめよ。今は私を見て。」  
上半身を持たれかけるように近づき、すっと、腕を背中に回される。  
途中、杏樹の長く伸びた髪が敏感な男性器をなで、ぴくりと震えさせる。  
 
まるで、人形のように美しく整った顔立ち。透き通るように白い肌。  
少女らしい清らかさと、触れるだけで男を溶かすような艶やかさ。  
どこか危うさを感じさせる、魔性の美貌だった。  
 
「あなたの望むぬくもり、愛情、すべて与えてあげる。」  
杏樹の腕にぎゅっと力が込められる。  
黒を基調とするふわふわとしたドレスの向こうから、むにゅりとした感触が伝わる。  
やわらかなふくらみはとくとくと脈打ち、不思議と穏やかな気持ちにさせられる。  
薄暗い部屋で幼い少女に抱かれながら、母に抱かれる赤子のような安らぎを感じていた。  
 
「今だけは好きなだけ甘えて。あなたの心を私で満たして。」  
 
はぁ…  
 
「うっ…!」  
杏樹の吐息が首筋にかかる。  
「はむ…ちゅ…ちゅっ…」  
牙を突き立てたい衝動を抑え、唇と舌で優しく首筋を愛撫する。  
 
「杏樹ちゃん…」  
ふわりと、甘く香る髪のにおいに、理性やモラルといったものがぼんやりとかすむ。  
次第に乾いた心が潤い、それに伴い杏樹の吸血衝動が弱まり、首筋への愛撫もねっとりとめでるようなものに変わっていく。  
腕を押さえていた、人形が命を失ったかのようにだらりと滑り落ちる。  
だが腕を開放されても、もはや抵抗するそぶりすら見せなかった。  
 
「お兄ちゃん…、ここ」  
左手で彼を抱きしめ、もう一方の手で昂ぶる剛直をすりすりとなでる。  
時折、先端にこすれる袖のフリルが心地よい。  
 
「はっ…あぁ…」  
先端から漏れでた先走りがぷくりと膨れ上がる。  
「濡れてきてる。気持ちいいのね…」  
開いたり、綴じたりしながら、指と指の間で。亀頭をにゅっにゅっと往復する。  
 
もっと、ぬらしたほうがよさそうね…  
はむっと指をくわえると、たっぷりと唾液を塗布し、やわやわと竿の側面を上下になぞる。  
 
「私の指、気持ちいい?お兄ちゃん。」  
たずねなくてもその様子を見れば答えは歴然なんだけど。  
彼のさらなる欲情をあおるため、あえて尋ねる。  
「あ、…あぁっ…すごくいいっ!」  
 
ーーーひょっとして、自分でしたことないのかしら。  
今まで彼が得られなかったものを私が与えている?  
そう考えると、なんとなくうれしいような気がした。  
「そう…うれしいわ。」  
指での愛撫を少し弱め、彼に口付ける。  
唇と唇が触れ合うだけのキス。まるで恋人同士が始めてするような。  
しばらく、そうしているとなんだか逆に恥ずかしくなってきてしまい、唇を離す。  
 
杏樹 →寂しさに反応  (覚醒したてで吸いたいさかり)  
煉  →ストレスに反応 (反応はするが男は吸わない)  
 
煉兄さんだと、  
雨水少年を襲う→新たなストレス→煉兄さん再欲情→襲う→ストr…  
…という狂気の無限ループが。  
 
 
 
「(ストレスが)溜まってるんだろ?俺が慰めてやるよ。」  
・・・さわっ  
「な、なにするんだ…っ!?」  
「教えてやるよ。俺の嗜好は・・・    
〜中略〜  
「でも、だからってこんなこと…」  
「…果林のためだ。」  
「何も考えずに、お前はただ気持ちよくなることだけ考えてろ。」  
ベルトをかちゃかちゃとはずし、下穿きに手がかけられる。  
 
 
 

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