雪子の部屋。ベッドに横たわる雪子が、覗き込むように雪子を見下ろす遊矢の首の  
後ろで腕を交差させて、遊矢の瞳を見つめている。  
 雪子が瞼を閉じて、腕にこめる力を少しだけ強めると二人の口唇が引き合うように  
近づいていく……  
 
 
        ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  
 
 ドアの外では『感識者』の二つ名をもつ二階位天使セーレウスが、魔法で中の様子  
を窺っている。  
 なかなか進展しない二人の関係がセーレにはもどかしい。ゆっくり育っていく愛も  
大切だが、二人に残された時間は僅かしかない。『お手伝い』は断られてしまったが、  
バレたところで怒られるはずもない。  
「せっかくいい感じなのですから、このまま一気に関係を進めてしまいましょう」  
 目を閉じたセーレが口の中で呪文を紡ぐと、空間に紫色の魔法陣が描かれる。詠唱  
を終えると、完成した魔法陣がドアに沈み込むように消える。  
 
        ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  
 
 雪子は、遊矢のストレートな告白に、キスで応える。  
 思いがけず保護者の立場から一気に進展し、心は幸せでいっぱい……のはずなのに  
何かがおかしい。  
 口唇が触れるだけの軽いキスでは物足りない。  
 もっと激しく遊矢の口唇を吸いたい。  
 身体が火照っているように感じるのも、嬉しさや恥ずかしさだけとは思えない。  
 下腹の奥で炎がゆらめくような……   
 
 (これって…… まさか、セーレの魔法?  
  えっちな気分になる魔法を天使が使うってどういうことよ?)  
 
 わき上がる衝動に抗しきれず、遊矢の首にまわした腕に力を込める。  
 押し付けられた遊矢の口唇に雪子の舌がこじあけるように滑り込んでいく。遊矢は  
目を白黒させて驚いたものの、自然に舌を絡ませて雪子に応える。  
 
        ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  
 
 ドアの外のセーレは、二人がぎこちなく舌を絡ませる様子に満足気だ。  
「ほらっ、案ずるより産むが易しってやつですよ。  
 せっかくですから、邪魔が入らないように結界もオマケしますです。  
 でも、感覚が鈍くなっている遊矢さんを満足させるのは大変ですよ〜   
 雪子さん、がんばってくださいね!」  
 極上の笑みを浮かべながら、天使の姿が消える。  
 
        ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  
 
「んっ、ふぅ……ちゅ……んむっ……あむっ」  
 ベッドの上では、互いの気持ちを確かめあうように遊矢と雪子が舌を絡めている。  
 雪子の柔らかくぬめった舌が遊矢の頬の内側をゆっくりとなぞりながら、遊矢の舌  
を絡め捕る。遊矢も雪子の積極的なキスに応えるように、唾液を注ぎ込み、舌を躍ら  
せる。  
 ちゅくっ……ちゅる、ちゅむっ…… 軟体動物のような雪子の舌が遊矢の口腔を犯  
し、口中を掻きまわす。ざらつく舌と舌を擦り合わせると、むずがゆいような感覚が  
背筋を走った。  
「んむッ……ふぅ……んンッ……んぅ……」  
 初めての激しいキスに心が溶ける。雪子の意識がキスに集中している隙に、トレー  
ナーの裾から、遊矢の右手が滑り込んでくる。  
「ん!?」  
 慌ててトレーナーの上から押さえつけるが、雪子の腕をくぐりぬけるように、遊矢  
の掌が上へ上へと伸びてくる。中身がスカスカなブラは、ささやかな膨らみを包む役  
目をあっさりと遊矢の掌に譲り渡した。  
 感触を確かめるように掌が丘陵を撫で、指が突起をくぃくぃとつまんでいる。  
「ちょ、ちょっと、どこ触ってんのよ!」  
 思わず口唇を放してがなる雪子に、遊矢が能天気な笑みを浮かべながら、しれっと  
答える。  
「んー。雪ちゃんの胸……かな?」   
 遊矢の右手は動きを止めることはなく、リズムをとるように乳首をつついたり、つ  
まんだりと雪子の幼い乳房を弄んでいる。いつのまにか左手もトレーナーに潜り込ん  
で、膨らみを掌に収めている。  
「いつまで触ってんの!」  
「なんで? 雪ちゃんが誘ったんだよ。あんなエッチなキスで」  
「……あ、あれは…… あたしはそんなつもりじゃ……」  
 勢い良く喚いていた少女の表情が曇る。怒気が消えうせ、羞恥に頬を染めて、雪子  
は俯いてしまう。  
 
 少女が動揺した隙に、遊矢がトレーナーとブラをあっけなく奪う。発展途上(と信  
じたい)雪子のささやかなふくらみが露になる。  
「見るなっ!」  
「んーー。じゃぁ隠してあげるね」  
 いけしゃぁしゃぁと、小さなふくらみに手をかぶせてくる。  
「それに、揉まれるとおっきくなるっていうしねー」  
「な、何いってんの! このエロバカ2号がっ!」  
 雪子の腕が掌を払おうと動くよりも早く、少年の指がつまんだ蕾をくにくにと弄ぶ。  
「はぅっ!?」  
 ビクンと背筋を逸らして声を漏らす雪子。全身に甘酸っぱい痺れが走る。  
 とくん、とくん……胸の奥の鼓動がせわしなくなってくる。  
 (な、なにこれ……)  
 羞恥と興奮に頬を朱に染めて雪子は俯いてしまう。小さな胸の突起をこねられると、  
いい表せない切なさが身体の中に広がり、自分の意志とは反対の感情が下腹の奥から  
湧き上がってくる。  
「いっ、いや……やめ……」  
 雪子のささやかな乳房を掌が包み込み、指先で丹念に揉みほぐす。小さなふくらみ  
に余った指で弄ばれる乳首が、薄い胸の中心で存在を誇示するように硬く尖っていく。  
「ひぁっ、あッ……んっ……」  
 胸の蕾が遊矢の口のなかに吸い込まれる。右に左にと倒されるように舐めあげ、舌  
先が色素の薄い乳輪をなぞるように愛で回る。下腹の奥で揺らめいた炎に蝋が溶かさ  
れたように、雪子の内部から粘性の液体がにじみ出て、コットンの生地に吸われてい  
く。  
 
「うっ、、あんっ!」  
 いつのまに遊矢の指がプリーツスカートの内側に入り込んでいた。  
 慌てて閉じた太腿に閉じ込められた遊矢の指が秘裂の合わせ目をなぞるように上下  
し、愛液にぬめる裏地が少女の敏感なアソコを刺激する。  
 (や、やだ……力が……はいらない……)  
 布越しに性器を弄ぶ指の動きが激しさを増し、くちゅくちゅと淫らな水音をたてる。  
「あんっ……だめっ……そんなの……」   
 股布は溢れた愛液でぴったりと貼りついている。飾り気の少ない少女のショーツが  
愛液に濡れそぼって、幼さを残した少女の性器の形をくっきりと浮かび上がらせる。  
「雪ちゃん、こんなに湿ってるよ。それにこんなえっちな音をさせて」  
「やだっ……いわない、で……」  
 
 遊矢が悪戯を思いついた子供のような笑みを浮かべながら、ゆっくりと声をかける。  
「雪ちゃん。見せて」  
「な、なにを!?」  
「雪ちゃんのハダカ」  
「!? ダメにきまってんでしょ!」  
 咄嗟に腕で胸を隠し、スカートを押さえる。  
 このまま最後まで……という覚悟はできている。それでも、見せろと云われればや  
はり恥ずかしい。そんな気持ちも知らず(むしろ知っていて……だろうが)  
「でも見たいから」とあっさり云うと、片腕で雪子の腰を持ち上げる。  
 何処でそんな器用さを身に付けたのか、手際よくホックを外すと、片手ですっすっ  
とプリーツスカートと引きおろす。遊矢の指が雪子の飾り気の少ないショーツにかか  
る。桃の皮を剥くように、飾り気の少ないショーツがずりさげられ、甘い蜜を湛えた  
果実が空気に触れる。  
 引き締まった身体、ささやかな胸の丘陵、くびれたウエスト、細く伸びた脚が露わ  
になる。スリット状の未熟な女性器が熱い粘液が溢れさせる様が、幼さを残した少女  
の肢体と相俟って、倒錯的な卑猥さを醸し出している。  
 
「雪ちゃん、きれいだよー」  
 羞恥真っ赤にしている雪子がよほど面白いのか、遊矢はくすくすと笑いながら雪子  
の裸体を眺めている。  
「あんたも脱ぎなさいよ」  
「ほえ?」   
「あたしばっかり恥ずかしいなんてズルいでしょ」  
「んー。わかった」  
 遊矢はあっけなくトレーナーを脱ぐと、再び朱に染まった雪子の身体に視線を落と  
す。恥ずかしさのあまり遊矢を上半身を脱がせたものの、かえって自分が裸でいるこ  
とを強烈に意識させられてしまう。  
「ほら、いつまでも見ないの」  
 遊矢の首に両腕を回して引き寄せる。触れ合う肌がお互い温もりを伝え、息遣いが  
間近に聞こえる。  
 (あったかい。ずっとこうしてたい……でも、)  
 下腹の奥についた火が収まらない。満たされる心とは裏腹に、火照った身体が抱き  
合っているだけでは足りないと、さらなる快楽をと声高に叫び、秘裂の奥から熱い粘  
液を溢れさせる。  
 
 きまり悪そうな顔をして俯く雪子を遊矢が嬉しそうに見下ろしている。遊矢の指が  
剥き出しになった少女の陰部に這う。  
「やめっ……ひぁっ……あぁぅ……」   
 雪子のボルテージとともに、雪子が洩らす声が高く大きく変化していく。秘裂を指  
がなぞるたびに、愛蜜がからみついて、くちゅくちゅと卑猥な水音を立てる。  
 ――ぬぷっ。処女の膣を気遣うように、遊矢の指が緩やかに侵入する。  
 ゆっくりと丁寧にスリットを拡げるように、乙女の花園に沈められる。  
 (う……。あぁっ……入って……くる)  
 くちゅっ、ちゅくっ、遊矢の指が膣口付近を重点的に責める。くの字に曲げられた  
指が小陰唇をくすぐり、入口付近をしつように掻きまわす。腰を浮かせ、反り返る雪  
子の胸に遊矢が顔を寄せる。ちゅっ、口付けるように乳首を含むと、ちぅちぅと吸い、  
舌先でつついたり、硬く敏感になった突起を甘噛みしながら、秘裂への愛撫を続行す  
る。  
「あはぁあん! ゆっ、遊矢……だめぇ……」  
 くちゅくちゅくちゅくちゅ、リズミカルにかき回される秘裂が淫らな水音が響く。  
硬く充血した乳首を強く吸われ、花弁を弄ばれる同時責めに雪子が追い詰められてい  
く。身体の内部から高まってくる喜悦が意識を白濁させ、快楽のゴールへ雪子を導い  
ていく。  
「あぁっ……も、もぅ、ダメ……んっ、ああぁぁーーーっ………」  
 快楽の頂点に達した雪子が脚をぴんと伸ばしきって、びくんびくんと大きく震える。  
形のいい白い顎が天に向かってつきだされ、秘裂から大量の愛液が吐き出される。  
「はぁっ、はぁっ……」  
 真っ白になった視界が徐々に戻ってくる。  
 身体を内側から焦がしつづけた淫熱が去り、心地よい脱力感が全身を支配する。  
 
「雪ちゃん、いいよね?」  
 いつのまにか衣服を脱ぎ捨てた遊矢が、雪子の両脚の間を割って、ゆっくりと腰を  
入れようとしている。  
 何がいいのか?なんて聞く必要はない。熱く猛った男性器で、未だ誰も迎え入れた  
ことのない処女の花園を貫き蹂躙するのだ。  
 (怖い…… でもイヤじゃない)  
 答える代わりに、遊矢の首筋にそっと両手をかけて、遊矢を迎える。  
 さぐるように穂先が秘裂にあてがわれ、くちゅくちゅと湿った音をたてる。  
反り返った刀身に愛液をからみつかせるように、熱く硬い男性器が合わせ目の柔筋に  
擦り付けられる。  
「んっ、、あんっ」  
 遊矢のペニスを歓迎するように、雪子のスリットからさらに愛蜜が溢れる。  
 少女の花園の入口を捜し求めるように、丸みを帯びた熱い切っ先が秘肉にぐいぐい  
と押し付けられる。何度目かの挑戦で切っ先が狭い入口に辿り着き、灼熱の楔が雪子  
の内部に打ち込まれ、秘肉を焼く。  
「いっ、いた……」  
 肉壁をかきわけて亀頭部まですっぽり淫肉にもぐりこませると、侵入者の行軍が一  
時停止する。異物を排除しようと肉襞が締め付けても、カリが鏃の"返し"のように  
引っかかって、男根を押し戻すことができない。脈打つ欲望の塊が楽園を蹂躙する橋  
頭堡を確保した。  
 
「雪ちゃん……痛い?」  
「んっ……。だいじょうぶ……少し痛かったけど……大丈夫だから続けて」  
「うん。じゃぁ力を抜いて」  
 ずぬぬぬぅぅぅーーーーーーーーーっ!  
 硬く反り返った淫槍がゆっくりと、だが力強く、媚肉の合わせ目を裂いて奥へ奥へ  
と突き刺さっていく。  
「んく……んうう……!」  
 雪子が破瓜の痛みに耐え切れず、苦悶の喘ぎを上げる。  
「ごめんね。痛かった?」  
 心配そうに見つめる遊矢に、目尻に溜まった涙をぬぐいながら首を振って答える。  
「大丈夫………… でも、このまま、じっとしていて……」  
 覆い被さる遊矢の腕が雪子の細い腰に回され、かるく抱きしめられる。じっと身体  
を重ねているうちに、緊張が少しずつほぐれ、ショートしていた神経が身体の状態を  
伝えてくる。破瓜の痛みは残っているが、同時に遊矢のカタチ、大きさ、熱さ、脈動  
が伝わってくる。  
 (遊矢があたしのなかに……)  
 異物感よりも、愛する人の分身を受け入れ、一つになった悦びが少女を満たす。  
次第に下腹部から感じる痛みが和らぐと、首に回していた腕を解いて遊矢を促す。  
「もう動いてもいいよ……ゆっくりね……」  
 遊矢がゆっくりと抽送を開始する。蜜液と破瓜の血をまとった反り返りがゆっく  
りと後退し、半分ほど引き抜かれたところで、ずちゅりと媚肉を押し分けるように  
入り込んでくる。  
「んっ……んっ……」  
 遊矢の腰が押し出される度に雪子の口から声が漏れる。  
 
 雪子の身体の緊張がほぐれていくのに合わせて、肉槍の動きが変わる。  
 浅瀬だけを集中的にかき回しては雪子を焦らし、熱欲が高まったところで一気に  
奥まで突き上げる。奥まで突かれるたびに、雪子の内部で悦楽の波紋が広がる。  
次々と広がり重なった波紋が振幅を増し、雪子の中で淫らな欲望を肥大させていく。  
「んっ……遊矢……もっと」  
「んー、なに?」  
 雪子の口から零れた恥ずかしい欲求を理解っていながら、遊矢がいつもの口調で  
問いかけてくる。ペニスを引き戻すと、穂先だけを雪子の内部に入れては出し、入  
れては出してと繰り返して花弁を弄ぶ。  
 (そんなっ……恥ずかしいよ)  
 雪子が羞恥に目を背ける。  
 遊矢は肉孔にあてがった亀頭をゆっくりと前後させながら、雪子の羞恥心をじり  
じりと追い詰める。もっと深く激しく嬲ってほしいと声高に求める少女の淫肉がひ  
くひくと蠢く。なかなか陥落しない雪子をさらに追い詰めるように、遊矢の指がク  
リトリスに向けられ、充血した真珠を指の腹で撫でる。  
「雪ちゃん、もっと、なに?」  
 ついに、焦らされ続けた淫欲が羞恥心を屈服させる。目を逸らせたまま、雪子が  
切ない声をあげる。  
「いじわるしないで……お願いっ…………もっと奥まで……ほしいっ!!」  
 ずちゅり。  
 良くできました、というように欲望の塊が少女の性器に深く深く侵入する。歓喜  
に震える膣肉に滾った肉槍が突き立てられ、子宮を押し上げる。  
「ああんっ」  
 焦らされ昂ぶった淫欲に応えるように、遊矢のペニスが浅瀬から奥までの長いグ  
ラインドを繰り返す。ぐちゅり、ぐちゅりと湿った音を立てながら、充分に広げら  
れた秘洞の中を遊矢の分身が踊るように前後する。  
 やがて律動のリズムが上がり動きが力強さを増す。  
 両脚を抱え込むように遊矢がのしかかる。お尻が軽く浮き、上向いた膣道に真上  
から肉杭が衝き下ろされる。奥へ奥へと打ち込まれる亀頭が子宮口をコツン、コツ  
ンと叩く。  
「あっ……遊矢、あっ、あっ、も……もう……」  
 雪子の意識が歓喜に支配される。ぐいっぐぃっと突かれるたびに、意識が追いや  
られていく。与えられる快楽を少しも逃さず受け止めようと、シーツを掴んでいた  
指に力が入り、全身が緊張していく。  
「あんっ、あっ……も、もぅ、いっ……いっちゃうーーーっ!!」  
 仰け反るように腰を浮かせて、びくびくと雪子の全身が震える。  
 
 ベッドに投げ出された四肢は力なく伸ばされ、シーツをきつく掴んでいた指も緊  
張から解かれる。徐々に戻ってきた視界のなかで、遊矢が微笑みながら雪子を見つ  
めている。  
「雪ちゃん。ありがとー」  
 満足げに微笑みながら、雪子を抱きしめる。  
「でも遊矢はまだなんでしょ。  
 ……満足するまで続けて……」  
「んー、もういいよー。  
 雪ちゃんのえっちな姿も堪能したしねー」  
 遊矢の軽口に思わず言い返しかけたが、ぐっと思い止まる。  
 欲望を吐き出すことで満たされるのが男の仕組みだ。遊矢の下腹に手を伸ばすと  
ペニスは熱く滾ったままで、細く柔らかい雪子の指に包まれてぴくぴくと脈動して  
いる。  
「莫迦……」  
 いつもより重く感じる身体に力をこめて起き上がる。  
 体制を入れ替えて遊矢を仰向けにすると、天を衝くように反りたったペニスを跨  
ぐように膝立ちになる。  
「我慢しないで。……あっ、、んふぅ……」  
 遊矢の分身を片手で支え、愛液にまみれた秘裂を指で広げながら、ゆっくりと腰  
をおろして遊矢を導く。  
 (やだ……見られてる……)  
 遊矢の瞳が自分を見つめている。  
 男の視線を感じながら、自ら男の腰に跨り、愛蜜を溢れさせた性器を指で開き、  
ペニスを淫肉で呑み込んでいく。遊矢を想う気持ちから始めたこととはいえ、はし  
たない姿を見られているという事実が少女の羞恥心をくすぐり、結合部から蜜を溢  
れさせる。  
 ぐちゅぅ。いやらしい水音をたてて雪子の膣道が遊矢のペニスを呑みこみ、愛液  
にぬめる柔襞が、亀頭部、カリ、肉竿の形状を確かめるように、形を変えながら包  
み込む。すっかり腰を落とすと違う角度で秘所が突き上げられ、正常位よりも貫か  
れている感覚を強く感じさせる。  
 
「遊矢……気持ちいい?」  
 ゆっくりと腰を上下させる。腰を浮かすと膣壁が抉るようにカリに擦られ、腰を  
下ろすとそそり立つ肉杭に子宮が突き上げられる。「んっ……あんっ……」自らの  
動きにあわせて、雪子の口から甘い声が漏れる。  
「少しなら……激しくても……いいからっ………………あんっ!?」  
 雪子の言葉に応えるように、遊矢の肉槍が活動を再開し、ずんっずんっと激しく  
突き上げられる。突然の激しい責めから逃がれようとする雪子の腰を遊矢の両手が  
押さえつけ、ぐりぐりと膣内をかき回す。  
「ダメぇっ……こんな……激しく……あぁぁんっ」  
 欲望を高め少女の内部に吐き出すことを目的とした激しい責めが雪子を襲う。  
ぐじゅっ、ぐちゅ、熱く猛々しい肉竿が牝貝を貪るように突き立てられ、内部をか  
きまわし、秘襞を擦る。  
「あっ、あんっ……だめっ……いっ、いっちゃう……」  
 雪子が仰け反って天を仰ぐ。  
 
 雪子が二度目の頂点に達している間も、遊矢は雪子を休ませることなく責め続け  
る。繋がったまま押し倒すように雪子に覆い被さると、大きく開かせてた両脚を抱  
え込むように腰を密着させる。少女の花園の奥深くまで衝き立てられた淫杭がぐり  
ぐりと少女の肉壷をかき回す。  
「あぁっ……ああんっ……」  
 激しい抽送に雪子の秘裂から愛蜜がぶしゅりぶしゅりと飛び散り、リズムをとる  
ように、陰嚢が雪子の尻に当たる。  
 絶え間のない激しい刺激に雪子の意識が混濁し、何度達したかも数えられなくなっ  
た頃、ようやく遊矢に変化が現れる。引く動きが少なくなり、奥へ奥へと突き上げ  
ようとする。擦りあげられる膣壁も遊矢の怒張の変化を伝えてくる。  
「雪ちゃん。いっ、、いくよ…………」  
 仰け反るように遊矢が腰を突き出される。少女の奥深くまで突き立てられた瞬間  
に、遊矢の亀頭が膨れ上がり、肉竿の内部を白濁した液体が駆け上がる。秘洞の奥  
深くで男の欲望が炸裂し、どくんどくんと脈打つペニスから吐き出された精液が少  
女の花園を汚していく。  
「んっ、んっ………あぁぁーーーーーっ!」  
 灼熱の精液が膣内に放たれるのと同時に、注がれた愛情を受け止めるように膣壁  
を収縮させ、雪子が引きつったようにのけぞる。エクスタシーにぶるぶると震えな  
がら雪子がベッドに崩れ、後を追うように遊矢が雪子の背中に倒れかかる。  
 (遊矢のがあたしのなかに……)  
 遊矢を満足させることができた充実感と、愛しい男性の精を受け止めた悦びが少  
女を満たす。何度も絶頂に達して朦朧とした意識の中で、背中越し遊矢の鼓動が、  
荒い息遣いが伝わってくる。欲望の証をいっぱいに注ぎ込んだ遊矢の分身は雪子の  
膣内でまだ硬さを保っているものの、さっきまでの荒々しさはなくやっと鎮まった  
ようだ。  
 うつ伏せで四肢をだらりと伸ばしたまま、雪子の意識が遠のいていく。途絶えか  
ける記憶に滑り込むように、聞きなれた声がやさしく響いてくる。  
「ありがとう」  
 
        ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  
 
 少女は満足げな表情を浮かべて穏やかな寝息を立てている。  
 
−コンコン−  
 
 遠慮がちにノックされる音に、雪子の寝顔を見つめていた遊矢がゆっくりと立ち  
上がる。ドアの隙間から頭だけを入れて様子を確認するセーレに、小声で遊矢が問  
いかける。  
「雪ちゃんに何かしたのセーレでしょ?」  
「私は雪子さんの背中をちょっぴり押してあげただけですよ?   
 素直な雪子さんもかわいかったでしょう?」  
「そうだねー。  
 そうそう、幽霊の件は明日決着しちゃおうね」  
 当面の問題を先送りすると宣言しながら、遊矢が自分の部屋のカギをセーレに渡  
す。「邪魔をするな」という遊矢のサインに応えるように、セーレもサンドイッチ  
やおにぎりが入った近所のコンビニ袋を差入れてくる。こちらも「ごゆっくり」と  
いうサインだ。  
 ……雪子だけが何も知らないまま、すぅすぅと寝息を立てている。  
(了)  
 
 

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