「一馬ちゃん、居るかなぁ?」
デビュー以来数々のヒットを飛ばしている陰陽。
今は全国ツアーの真っ最中で、愛する一馬となかなか会えないつばさは淋しかった。
心もカラダも。
今日は東京公演。二人の始まりの場所でも有る武道館での公演がたった今終わったところだ。
「失礼しまーす…お疲れ様です」そう言いながらつばさは控え室のドアを開けた。
「つばさ!」一馬の顔が一気にほころぶ。
「メンバーのみんなは?」
「えっと…久々に東京だし、早めに家に帰るって」
本当はメンバーたちは二人を察して足早に帰ったのだ。
ツツツ…と一馬に近づきくっつくつばさ。
「つばさ…汗臭いでしょ?」久々の対面で一馬は心なしか緊張ぎみだ。
「ううん、全然。」 (親が来たので一時中断です)