ここは小山田耕太の暮らすアパート。  
今日もゆっくりと朝日が……いや、日が高く昇った頃耕太は目を覚ました。  
「ん〜……ちょっと寝過ぎちゃったかも、休日って気が緩むなぁ」  
耕太布団に入ったまま、目を閉じたまま大きく口を開けてあくびをした。  
「あ〜、寒いなぁ。布団から出たくないよぉ〜」  
耕太は布団をグッと引き上げると、頭まで布団を被り丸くなった。  
あまりイメージしづらい耕太ではあるが、やはり冬の寒さはどんな人も情けなくする力があるらしい。  
すると耕太はそこで布団の温もりとは違う、謎の生暖かさに気が付いた。  
それは生暖かさにどこか柔らかさを含んでいて、形は丸くほのかに良い臭いがする。  
(何だろこれ……布団の中に何か入れたかな? でもこれは僕は知ってる気がする)  
耕太は気になってしょうがないため、何となく指先でツンツンとつついてみた。  
すると、つつく音に合わせて何かの呻き声のような息が漏れるような声が布団の中に響く。  
「んっ、んっ……あん、ふぅ、んん!」  
「この声……ちずるさん!?」  
「えへっ、あったりー!」  
「あったりーじゃないですよぉ!」  
耕太は驚き跳び跳ねた猫のごとく、すさまじい瞬発力で布団から飛び出し壁に背中をぶつけた。  
しかし、刺客はちずる一人ではなかった。  
「いたっ……!」  
「いたっ? ……何で望さんまでいるんですか、ここ、ここ僕の家ですよ!?」  
耕太は逆四つん這いで押し入れのふすままで移動し、肩で息をしながら二人の動向を探った。  
 
ちずるも望も服を耕太の目の前に立ち、圧倒的な威圧感を誇りながら耕太を見下ろす。  
「な、何をするつもりですか? ちずるさんも望さんも、勝手に僕の部屋入って……」  
「良いじゃない耕太く〜ん、私たちとっくに恋人同士でしょ?」  
「私たちは……とっくに愛人同士」  
次々と進む二人の一方的な会話に、たじたじになるしかない耕太。  
すると望が鼻をヒクつかせ、ちずるに言った。  
「誰か来る……」  
「任せて! 来て、耕太くん!」  
「ふぇ? わ、わああ!」  
望の通達を受けたちずるはとっさに狐の外見を開放して押し入れのふすまを勢いよく開け、耕太もろとも中へ転がり込んだ。  
望は三人の中で一番最後に中に入り、音を出さないようにしてゆっくりと扉を閉めた。  
耕太は声を低くしてちずるに尋ねた。  
「な、何で急に中に入らなくちゃいけないんですか? いきなりにも程がありますよ!」  
「しー! 静かにして、耕太くん。誰か来るのよ」  
耕太はちずるに尻尾で口を塞がれ、くしゃみが出そうな鼻のむずがゆさに耐えていた。  
すると、ふすまの向こうから声がする。  
その声はデコ……もとい委員長の朝比奈の声だった。  
「小山田くんがいない……もしかしたらちずるさんが休日に小山田くんとあらぬ事をと思ったけど。まさかもう遅かった!? 一刻も早く見つけなきゃ!」  
一通り話終わったかと思うと、玄関が閉まる音がして足音が消えた。  
すると薄暗い押し入れの中で、ちずるが耕太に微笑みかけた。  
「ね? 誰か来るって言ったでしょ? 危なかったね」  
 
「え、えぇ。そうですね、でももう行ったみたいですし出ましょうよ」  
しかし耕太はそこで初めて自分の体の異変に気付いた。  
両腕が後ろで組まれたまま離れずにいて、背後に望がひっそりとうずくまっているのだ。  
耕太は再びちずるの方を見ると、ちずるの微笑みは先ほどとは明らかに違う。  
性行為を求める女性の甘い微笑み、もとい盛りのついたメスの狐の微笑み。  
簡単に言えばいやらしい微笑みなのだ。  
ちずるはこれ見よがしに自慢の胸を揺らし、耕太に押し付けてくる。  
「ねぇ耕太くん、薄暗くて狭い空間に男の子が一人で女の子が二人。それも女の子は二人とも獣の耳つきだよ、そそるシチュエーションだと思わない?」  
「な、何をそそるんですか? 何でもいいですから、早く腕の拘束を解いてください」  
耕太が文句を言うと、望が背後から耕太の肩を引いて引き倒した。  
そしてまさに犬のごとく耕太の上を駆け抜け、ちずる側へと素早く移動した。  
「よくやったわ、望。望が約束守ってくれたから私も守る、一通り終わったら呼ぶから一旦外出てて」  
「分かった……」  
ちずるは望を外に出すと、焦る耕太など目にも入らないとばかりに耕太のズボンを脱がせた。  
そして耕太のソレを手にとって言った。  
「あ、耕太くんまだおっきくなってないんだ。こんな良い条件でおっきくなってないなんて、贅沢だね」  
「そ、そんなとこさわらないで下さい! ん、んぁっ!」  
「うふふ、ちょ〜っとにぎにぎしただけなのになぁ。声あげて、気持ち良いんでしょ?」  
 
「き、気持ちよくなんかありません……ふああ!」  
耕太は見事にポイントをついてくる、ちずる曰くにぎにぎに手玉にとられだんだん声が漏れだしていた。  
「ん、くぅ……ちずるさ、ダメですよ。やめてくださ……あん」  
「え〜、やめてなんて思ってないよ耕太くんは。ほら、だって固くなってきてるし何だか透明な汁も出てきちゃったじゃない」  
「そうじゃ、なくて。僕たちまだ、キスもしないのにこんなこと……」  
「キスしたいの? な〜んだ、それならしてあげる」  
ちずるはそう言うと、耕太の腹にまたがりそこから覆い被さった。  
そして耕太に唇を落とす、もちろん狐の尻尾で耕太のソレをくすぐるのも忘れない。  
ちゅく……ちゅ、むにゅ、ぴちゃ……くちゅ、ちゅく……  
二人の唇が重なる音が押し入れの中一杯に鳴り響く。  
耕太は精一杯逃げているつもりなのだが、覆い被さられている上に完全に盛っているちずるの舌からは逃げられない。  
歯の裏側や、奥に舌を引っ込めてもちずるにいとも容易く巻き取られ舌さえも自由に動かせない。  
「んー! んんんん!」  
「ん、はいはい。息が続かないのね?」  
「ぷはっ、はぁ、はぁ。ち、ちずるさん。こんなことやめましょうよ? まだ早いです……あ、尻尾ダメ! やめ、んぁ!」  
ちずるは耕太に行為を止めるように言われた瞬間、耕太のソレを犯す尻尾を数倍激しく動かした。  
耕太は体を跳ねさせるが、ちずるが降りる気配はなくあらゆる部位に毛を伸ばし耕太のソレをくすぐる。  
 
「ダメ、ちずるさん! 何か……僕何か来ちゃいますぅ!」  
「早いなんて言わないでよ、耕太くん。私には遅すぎるくらいなんだよ? 私はずっと耕太くんと一つになりたかった、こうして互いに触れ合いたかった。  
でも耕太くんは応えてはくれなかった、だから私にはこれしか道は残されてないの」  
ちずるはそう言うと、瞬間的に耕太のソレをくわえた。  
そして飲み物をストローで飲み干す要領で、一気に吸い出した。  
「んあああ! ダメええ!」  
ドピュッ! ビュルルル! ビュ〜、ビュ! ピュピュ〜。  
耕太のソレからは、真っ白な粘液がかなりの勢いで大量に飛び出した。  
その粘液はちずるの口には収まらず、ちずるの顔や髪の毛、さらに服にもかかるほどだった。  
耕太はガクンとうなだれるが、ちずるは上機嫌で髪の毛や服についた粘液を手で掬ったりして飲み干していた。  
「あっ、ふぁ……ん」  
「えへへ、耕太くんのすっごく濃くておいしいね。まだおっきくなってるよ、じゃあ次は……」  
ちずるはそう言うと片足ずつ丁寧にあげて、スカートを脱いでそのままパンツまで脱ぎ捨てた。  
そして足を目一杯広げ、自分の性器を開いて耕太に見せつけた。  
「ほぉら、耕太くんの固くておっきなおちんちん。この中に入れて欲しいなぁ」  
「だ、ダメですよちずるさん! これ以上は……ふぐっ!? ぐぅ、ふぐ〜!」  
耕太が大きく口を開いた一瞬をちずるは見逃さず、自分の脱いだパンツを丸めて耕太の口の中に押し込んだ。  
 
「耕太くんが感じてるの見てたら私も感じちゃってたよ、私のえっちなお汁が染み込んだ脱ぎたてだから味わって良いよ?」  
ちずるはそう言って、息苦しそうな耕太を尻目にいまだ萎えないままの耕太のソレを手で掴み膣に誘導した。  
そして入り口に沿えると、ゆっくりと膣に押し込んでいく。  
「はっ、あん。耕太くんが、耕太くんが入ってくよぉ」  
「んぐっ! ぐっ、ふぅん!」  
やがてちずるが顔を歪め、膣から赤い血が滴り始めた。  
ちずるは400年と言うかなり長い間生きてはいるが、一応は未経験者のため膜があるのだ。  
一方の耕太も未経験、そのためしまりにしまっているちずるの膣の中にある小さな突起にソレをこすられる快感に耐えられず思わず腰が跳ねる。  
「あっん! こ、うたくんいきなり……激しいよぉ!」  
「ひ、ひふふふぁん! ふぅっ、はめ、ふぁ!」  
耕太の腰が跳ねてしまったため、ちずるの膣は一気に奥まで犯された。  
ちずるは初めての痛みに戸惑うが、今は快感に心奪われていた。  
喘ぎ声だけを漏らすちずる、ちずるは耕太の上でその自慢の胸を上下に大きく揺らして腰を動かしている。  
普段の耕太ならば、ちずるを突き飛ばしてでも今の行為を止めているだろう。  
しかし今の耕太は、ちずるのパンツを口に押し込まれているわ後ろ手に手を組まれているわ……しまいには腰の上で揺れるちずるには、見事に足もとめられている。  
今の耕太に抵抗の余地はない。  
しかし未経験の耕太のソレは、そう長くは持たなかった。  
 
「あぁ、耕太くん! もっと、もっと大きくなってるう。何か、何か来ちゃうよ!」  
「ふぅ、ひぁ……ふぁ!」  
「ふああああああああ!」  
耕太はそのままちずるの中で果てて、ちずるは耕太のソレをくわえたまま果てた。  
 
「はぁ、はぁ。あ〜、気持ちよかった。どう? 耕太くん、初めてのご感想は?」  
ちずるはそう言うと、耕太が話せるようにパンツを口から引き抜いた。  
耕太の口とパンツの間には、ちずるの愛液か耕太の唾液かが銀糸の糸を引いた。  
「も、やめましょうよこんな事……いきなりなんてひどいですよ」  
「そう言うのはいいの、気持ちよかった? 気持ちよくなかったの?」  
ちずるの質問に、耕太は顔を真っ赤にしてうつむいて答える。  
「そ、そりゃあどっちかって言われたら気持ち……よかったですけど」  
「本当に!? 良かったぁ、耕太くんに気持ちよくなってもらえて!」  
ちずるはパアッと表情を明るくし、尻尾をプルプルと左右に激しく振っていた。  
しかし耕太は一番大事なことを伝えるのは忘れない。  
「さ、ちずるさん。早く僕の腕のヒモ解いてください、二回目はやらないでしょう?」  
「うん、二回目は私はやらないよ。望がやるから」  
「……へ?」  
耕太が完全に固まっていると、ちずるの隣のふすまが開き望が顔を覗かせる。  
「ちずる……約束」  
「うん、分かってるって。じゃあ耕太くん、頑張って」  
「え? ちょ、ちずるさん!? 二回目は望さんって……わ、望さん! やめてください!」  
結局二回目に望のお相手、そしてついでに三回目にちずると望の二人を同時に相手にした耕太なのであった。  
 
 

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