「KAMYLA」
第一章 LEDの罠
特警隊。
社会に跋扈する人身売買犯罪組織、
ツェペッシュに対抗するために民間で結成された組織である。
人々のモラルの欠如が叫ばれる世紀末、
張子の虎である警察が治安を維持できなくなった以上、
彼らのような組織が生まれるのは自然な成り行きであった。
しかし……何故、警察がツェペッシュに弱腰になっているのか、
その理由を特警隊の人々はいまだに知らずにいたのである。
都内某所、廃棄されていまだに買い手のつかない自動車工場に、
彼らのアジトがあった。
特警隊女性隊員であるアゲハは、同僚である同性のコヨミと共に、
正面からアジトに踏み入った。
「特警隊です! 抵抗すると容赦しませんので、そのつもりでお願いします」
アゲハが大声を上げるやいなや、がらの悪そうな連中が二人を取り囲む。
アゲハが彼らに注意を払うと、隣に立つコヨミが突然、銃を構えて連射した。
目標は、工場のタラップを上がった二階。
騒ぎに隠れて銃を構えていた組織の連中の握る銃を正確に狙ったのだ。
彼らはコヨミの銃の腕に驚く暇もなく、捻挫した手をかかえて逃げ出していた。
セミロングの髪をバンダナで留めた、ボーイッシュな容貌のコヨミが、
アゲハを横見しつつ叫ぶ。
「アゲハ! 二階は私に任せて!」
「お願いね。私はこちらのお相手をするわ」
アゲハたちの問答がおもしろくなかったのだろう。
二人を取り囲んでいた男たちは鼻息を荒げた。
「けっ! かわいがってやるぜぇ!」
男の一人がアゲハに駆け寄ってくる。
先手必勝……しかしそれは、相手が素人の場合に限り、だ。
武道の心得のあるアゲハは、男の拳をなんなく払い、
カウンターでエルボーを脇に叩き込む。後の先を取ったのだ。
崩れ落ちる男。その光景に、周りにいた連中は怖気づいた。
アゲハは明らかに萎縮している一人の男へ向かい、
一足飛びで間合いをつめると、型どおりの正拳突きを鳩尾にぶち込む。
流れるように周りの連中を蹴り、殴り、突き飛ばし、
やがてすべての男たちを行動不能にさせた。
「ふぅ。さぁ、次におしおきされたいのは誰ですか?」
「成敗!」
「へ?」
突然、後ろから聞こえてきた女性の声。
振り返った途端、電気のはじける音が鼓膜をたたいた。
そこには、銃を構えた男と見慣れた女性が向かい合って立っており、
男は女性にスタンガンを当てられた直後だった。
アゲハはやっと事態を把握する……銃口をアゲハに向けていた男を、
彼女が不意打ちで助けてくれたのだ。
特警隊の正装を着た女性……同僚のリリーが。
彼女は、アゲハとコヨミが正面からアジトに侵入している間に、
混乱に乗じて窓からアジトに侵入する手はずになっていたのだ。
「アゲハさん!」ツインテールに丸眼鏡、
実に愛らしい容姿のリリーが手を振ってくる。
「人質の女性を連れて、男が裏口へ向かいました」
「了解、ありがと、リリーちゃん。
じゃあコヨミ、男を追い込んで。私は回りこむから」
「OK!」
コヨミの反応を見る間も惜しく、アゲハは窓から外に出ると、
あらかじめ調べておいた裏口への直通路、マンホールへと走る。
さすが犯罪組織ツェペッシュ、こんな廃墟に隠れるにしても、
きちんと脱出経路を作っておくあたりは利口なものだ。
しかし、特警隊をなめてもらってはこまる。
衛星監視システムや、地下水路清掃夫を装ったスパイなどを通じて、
そこらへんの情報は前もって調べ上げているのだ。
事前に調査していたマンホールの蓋をずらして、
まだ錆びてもいない新しい梯子を降りる。
もちろん、蓋を元に戻すことは忘れない。
(やだ……スカート短すぎて、下から見たらショーツ丸見えじゃない)
そんなことを考えている暇はないということぐらい、わかっている。
でも、アゲハとてやっぱり女の子だ。
真っ暗闇の地下水路のどこかに目が隠れているかもしれない、
と考えずにはいられない。
確かに、特警隊の制服はかなり刺激的だ。
いわゆるミニスカポリスの制服と同じ、と言ってもいいぐらいである。
しかし、これには理由があるのだ。
アゲハのような体術を使う女性の場合、
婦警のような膝まであるタイトスカートを履いていては、
思うように足技を使えない。
実際、特警隊がツェペッシュと戦う際には肉弾戦となることが多いし、
結果として特警隊に所属する女性は皆、なんらかの卓越した武術を習得している。
アゲハは体術、コヨミは銃術、リリーは合気道、といった具合だ。
リリーの場合、根が怖がりなのでスタンガンなどをよく使うけれど、
やる時はアゲハ以上の武術の腕を見せる。
このように、特警隊女性隊員の特性を鑑みると、
制服を動きづらい膝丈のスカートなどにするわけにはいかないのだ。
下手をすると、それが死を招くのだから。
……だったらキュロットにすればいいじゃないか、という意見はは無し。
スカートじゃないと不便なことが、女の子には多いのである。
何より、このミニスカート、確かにいやらしいけれど、
アゲハは気に入っている。
バスト96、ウェスト81、ヒップ92という、
メリハリのある体形のアゲハには、こういった服装が実に似合うのだ。
それが男を誘っているように見られてしまうこともあるけれど……。
(ああもう、なにを考えているんだ私は。任務に集中、集中!)
アゲハはタラップを降りると、音を立てずに暗闇に隠れる。
やがて、二人の足音が近づいてきた。敵の幹部に、人質の女の子だ。
闇の中で、微動だにせず待つアゲハ。足音はだんだん近づいてくる。
(タイミングをあわせて男を攻撃。
人質を連れて地下道を進んでコヨミたちと合流、ね)
足音から察するに、男が人質を引っ張って走っているようだ。
アゲハの存在にはもちろん気づいていない。
不意をつけるなら、計画はそう難しいことではない。
絶好のタイミングで打って出るために、心の中でカウントする。
(3、2、1……0!)
アゲハは影から飛び出し、やっとアゲハの存在に気づいた男に殴りかかる。
「逃がさない!」
そのとき。
男は愉快そうに笑った。
「守れ」
男がつぶやく。
途端、人質の女の子が男の前に立った。
「そ……そんな……!」
不意を突かれたのはアゲハのほうだった。
人質だと思っていた女の子が、ツェペッシュの幹部であろう男を守るだなんて、
予想だにしなかった。
アゲハが硬直している隙に、男がこちらに殴りかかってくる。反応しきれない。
鳩尾から背中に衝撃が抜ける。
「ぐっ……」
ホワイトアウトしてゆく意識。
「いいか、追ってくるなよ。姿が見えたら人質を殺すぜ」
男の声が聞こえる。それはきっと、コヨミやリリーに向けた声。「この女もな」
失敗――敗北。
アゲハは、心の中でコヨミとリリーに謝罪し……やがて意識が途絶えた。
◆
目を覚ますと、安っぽくワックスをかけられたフローリングの床が見えた。
(ここは……どこかのアパート?)
揺らぐ意識をなんとか定めて、正面を向く。
そこにはソファーに座る裸の男と、その男のペニスをしゃぶる少女の姿があった。
「いい眺めだぜ」
言葉を失っているアゲハを見ながら、男が嘲笑を浮かべる。
アゲハは改めて自分の姿を眺める。
意識が鮮明になって気づいたが、アゲハは両腕を縛られ、天井から吊るされていた。
そのまま意識を失っていたからだろう、手首がひどく痛む。
続いて服装をチェックする。上着は着ていた。特警隊の制服……ブラウスにネクタイ、
各所にポケットの配置された上質のジャケット。
しかしその下……最初、アゲハは自分の胸の大きさによってそれを確認できなかったが
……には、スカートがなかった。
ショーツ一枚しか、アゲハの下半身を隠すものはなかった。
アゲハは思わず悲鳴をあげてしまう。
「いやっ……!」
「エロイ体しやがって。なんて太ももだ。
足フェチに見せたら、何百回と精液を搾り取れるだろうな」
卑猥な冗談に下卑た哄笑が続く。まったく、なんと薄汚い男なのだろう。
しかし、男の目は雄雄しくも凛々しかった。
額の右から目元にかけて走る傷跡からしても、男が只者でないことがうかがえる。
(……って、なんで敵を褒めてるのよ! それよりも、)
「どうして? その娘は拉致された人質のはず……なぜなの?」
そうだ。今、男のペニスを卑猥な音を立てながら舐めしゃぶる少女、名前はシンディ。
彼女は某下着メーカーである会社社長の令嬢である。
アゲハたちは彼女を救出するために、ツェペッシュのアジトに侵入したのだ。
その彼女が、加害者であるはずの男を守り、
あまつさえそいつのペニスをしゃぶるだなんて、辻褄があわない。
しかし男は悠然と笑い、ソファーの裏から注射器を取り出した。
中には緑色の絵半透明な液体が入っている。
「『KAMYLA』……潜伏型睡眠麻薬さ。
使用した人間に暗示をあたえて自在に操ることができる……
……ま、命令のない時は普段と変わらんがな。
さらに強力な催淫効果もあって、いつでも思い通り欲情させられる。
これで調教した肉奴隷は高値で売れるのさ」
アゲハは嫌悪に顔をしかめる。
なんということだろう、すでに彼女は麻薬漬けにされていたのだ。
しかし、そんな絶望的な状況にあって、少なくとも明瞭になった事実がある。
「やっぱり……人身売買組織ツェペッシュ。
そして貴方は幹部の一人、LED・スーツ!」
LED・スーツ。ツェペッシュで麻薬を担当している幹部の名称だ。
「その通り」
LEDはシンディを押しのけて立ち上がる。
シンディはだらしなくよだれを垂らしながら、
LEDの屹立するペニスを眺めていた。
これが麻薬の効果なのだろうか。
だとしたら、なんという悲劇だろう。
彼女はすでに壊れてしまっている。
シンディに哀れみの視線を向けていると、LEDがアゲハの頬を掴んだ。
ごつごつした、しみだらけの手。アゲハは嫌悪に唇を噛み締める。
「あんたも……高値で売れそうだ」
「!」
LEDは、アゲハの驚いた表情を見て嘲笑を浮かべた。
「シンディ」LEDが薬漬けの少女に命令する。「この女が抵抗したら舌を噛め」
「はい」
アゲハは息を呑む。こうなったら、LEDの言いなりになるしかない。
LEDはアゲハの大きな胸を、服の上から揉みしだいた。
「んん……」
吐息を押し殺すアゲハ。
LEDの手は強引だったが、しかしアゲハの性感帯を繊細に刺激してくる。
「へへ……でかいな。俺は――」言って、
LEDはアゲハのブラウスを掴み。「乳のデカい女が大好きでなあ!」
「あぁっ!」
ブラウスを引きちぎられる。
動きやすくするためにノーブラにしていたため、
アゲハの胸がぷるりと震えながら露呈した。
LEDは早速、アゲハの乳首に舌を這わせた。
「あくっ……はっ……や、やめなさい! あん……いやっ……あはぁっ!」
ぴちゃ、ぺちゃ、ぴちゅ……いやらしい水音がアパートの一室に響く。
時折、乳首を指でつまみ、転がしてくる。
アゲハは必死でその仕打ちに耐えるものの、
しかし体はビクン、ビクンと反応し、胸もたぷり、たぷりと揺れ動いた。
「はぁあ……いやぁ……」
「このボリュームでこの感度……おもしろい!」
LEDは、アゲハの乳首がぷくりと膨れ上がるのを確認すると、
アゲハの腕を縛り上げていた紐を上に引っ張り、すぐに離した。
すると紐がゆるみ、アゲハは腰をまげてしまった。
つまり、お尻を後ろに突き出すような格好になったのだ。
「いやっ……いやぁ……」
LEDはアゲハのつぶやきを無視すると、
突き出されたお尻に向かい合った。
「どぉれ、こっちの具合はどうかな?」
「いやあっ!」
ショーツが下ろされる。アゲハは、大事なあそこが冷えるのを感じた。
「糸引いてんじゃねえか。感じてたんだろ?」
「あ……あぁ……」
力なくつぶやくアゲハのあそこを、LEDの硬い手が広げた。
「そうらマンコが全開だ! 奥まで丸見えだぞ!」
「いやぁあーっ!」
もはや体面など関係ない。アゲハは泣き叫んだ。
卑劣な犯罪者に、大切なあそこの奥まで覗かれるなんて、恥ずかしすぎる。
いっそ、ここで舌を噛み切りたい。
しかし、LEDがあそこを舐めだした途端、そんな考えは四散する。
「乳こねられただけで滴り落ちるほど溢れさせやがって……」
ぢゅう、ずずっ、くちゅ、ちゅぶ、ぴちゅ、ちゅぶ……。
「ひぐぅ!」
アゲハは胸をタプン、タプンと振り乱しながら快楽に耐えた。
快楽は、クレヴァスから脳へと間断なしに駆け上がってくる。
限界は近かった。アゲハの息は荒くなるばかりだ。
「んっ……やめ……てっ……んあ!」
その声に応えたわけではないだろうが、LEDは突然立ち上がると、
アゲハの正面にやってきて、ぶっとい男根をさらした。
「ふぅ……オラ、しゃぶれ!」
LEDはアゲハの髪の毛を掴んで、強引に唇へと亀頭を押し当てる。
赤黒い、しかしつやつやした亀頭。
長さも太さも、アゲハが今まで見てきた男根とは段違いだ。
くっきりとしたカリのくびれ、
特にぷっくりとした裏筋付近のカリがとてもいやらしい。
「んっ……いや……」
抵抗するアゲハに、LEDは笑って問いかける。
「舌……かますぜ?」
「!」
そう、シンディという人質がいたのだ。アゲハに選択権などないのだ。
ぐりっ、と口元に押し付けられる亀頭。アゲハはそれに舌を這わせた。
「あむっ……んふっ……」
ちろり、と鈴口を舐め取ったあと、裏筋や尿道をぴちゃぴちゃと舐める。
それにもどかしくなったらしいLEDが、アゲハの口に亀頭を突き入れた。
「もっと舌を使えよ!」
「んんんんんっ!」
ずぶっ、じゅぽっ、じゅぼ、じゅぷっ、ぐぽっ……。
「はっはっはっ、俺たちを捕まえるはずの特警隊が俺のチンポをくわえてるぜ!」
「んぶっ、んんっ、んぶぉ……!」
アゲハは屈辱に眉をしかめながら、しかし懸命にLEDのチンポをしゃぶる。
やがてLEDはアゲハの頭をおさえつけ、烈しくピストンさせた。
「オラ! しっかり味わえ!」
「んぶぅっ!」
ドビュ!
口内射精。白くて固まっててねばねばした臭い汁が、アゲハの口内を踊る。
ゴポゴポと音を立てながら口内を満たしてゆくそれは、
しかし口ではおさまりきらなくなって、我慢できずに飲み込んでしまう。
喉を通る、もはや固体の濃厚なザーメン。
「んぐ……んぐっ……ぷあ!」
しかし、それにも限界があった。
息ができずに亀頭から口を離すと、
目の前で鈴口からザーメンがほとばしり、アゲハの顔をよごした。
(なんて量なの!)
アゲハはむせながら、しかし恍惚とそのペニスを見つめていた。
やがて射精が終わると、LEDは部屋の奥にある机から注射を取り出した。
「さあて、おまちかね、KAMYLA(おくすり)の時間だぜ」
KAMYLA。凄まじい催淫効果の麻薬。シンディを壊した麻薬。
アゲハは涙ぐみながら抵抗する。
「あ……いやぁ……やめてぇ……」
「楽しみだなぁ?」しかしLEDはあざ笑う。
「ただでさえ敏感なお前の乳が、コイツを打ったらどうなっちまうのかな?」
ぞっとする。そうだ。アゲハは人一倍感じやすいのだ。
体がはちきれそうなほどのボリュームを誇るだけに、
ただでさえそういった誘惑には弱いのだ。
だというのに、こんなものを打たれたら……!
しかし、抵抗はできない。人質がいるから、できない。
そう、できないのだ。だから、諦めるしかないのだ。
そう思い込んでいる間にも、LEDは注射器の針を、
アゲハの豊満な乳房の先端、乳首に押し当てた。
「へへへっ、特別サービスだ。普通の二倍の量、ぶちこんでやるよ。
「いやああっ!」
左の乳首に一本、右の乳首にも一本、KAMYLAが打ち込まれる。
すべて注入し終えると、心なしか乳房が膨らんだように感じられた。
LEDは邪悪な笑みを浮かべる。
「天国を見せてやるよ……へへっ」
「ひっ……いいやあああぁぁっ!」
■
一時間ほどたっただろうか。わからない。意識が判然としない。
もしかしたら一日たったのかもしれない。
もしかしたら五分もたってないのかもしれない。わからない。
ただ、胸がジンジンする。
アゲハはひとり、フローリングで胎児のようにうずくまりながら、
胸を両手を押さえていた。
「あっ……はっ……ああ!」
断続的に体がビクリと震える。
体中の水分が、内臓でわだかまる熱によって押し出されているような感覚。
「む、胸が……ジ、ジンジンして……あうっ!」
我慢しきれず――イッてしまう。
「ふん、またイキやがったな」
しばらくシンディのお相手をしていたLEDが、アゲハに近づいてきた。
彼はアゲハのオマンコを……痙攣して、白濁した液を噴出すオマンコを睨んでいる。
「特警隊もこうなるとかわいいもんだ」
そういって、LEDはアゲハの正面に立つ。
アゲハの視界に入ってくる、たくましいペニス。
ビクンビクンと脈打って、いやらしいカリをふくらませるペニス。
LEDは、無意識にそれを眺めていたアゲハを見て邪悪に笑んだ。
「欲しいか?」
「あ……ああ……」
答えられないアゲハに見せ付けるように、
膝立ちになってペニスを見せ付けてくるLED。
「だったらお願いしろ!」
もはや我慢の限界だった。アゲハは四つんばいになってLEDに懇願する。
「……お、お願いします。私の……オ……オマンコを……
……貴方のチ……チンポで突き回して下さいませぇ! は、早くぅ〜!」
「フン……いいだろう」
そう言って、LEDは床に寝転がった。
ミルクを前にした貧欲なネコそのものの格好で、LEDの体におおいかぶさり、
その唇に舌を突き入れながらチンポをオマンコにあてがう。
「あああああああああっ!」
挿入され、やっと刺激を得たオマンコは、
本来は貞淑なはずのアゲハに、はしたない叫び声をあげさせた。
「あはあっ! い……いいっ! くはぁ! はん! ん!」
自ら腰を動かし、乳を揉み、ビンビンにしこった乳首をつまみ、
悪漢の舌から唾液を吸い上げ、アゲハは舞った。
ゴールの見えない快楽。それは確かな幸福だった。
「んあぁ……あん! んっ! かっ、カリがいいの!
ひっかくの! ひっかくのぉっ!」
アゲハは涙を流し、よだれを垂らし、
先ほどのシンディとは比べ物にならないほど淫らな姿をさらしていた。
そんなアゲハを見て、LEDがつぶやく。
「くっ……この女……予想以上だ!」
負けていられない、と思ったのか、LEDはアゲハの乳首を強くつまんだ。
「ひぎいっ! ひっ、ひっ! おおっ!」痙攣するオマンコ。
限界。「ああああああああっ!」
アゲハはLEDの精液をオマンコで搾りとろうと、腰を淫らにくねらせる。
その上、麻薬の効果だろうか、絶頂とともに乳首からミルクを吐き出していた。
ビュッ、ビュッ、と、まるで射精するようにはじけ飛ぶミルク。
LEDはアゲハの豊乳をぎゅっ、と握りつぶしながら言う。
「この女……乳首でイキやがった。おまけに放乳するとは。
クスリで高まったとはいえ絶頂で出るようになるとは……くくくっ!」
LEDは、いまだ痙攣するアゲハの肉つきのよい両足をかかえあげ、
後ろから抱きすくめる形で抽送を再開した。
「んぶっ!」
今度はLEDのほうから、アゲハの口内へと舌を突き入れてきた。
からみあう粘膜。雄雄しいLEDの舌は、
アゲハの口を犯すように烈しく、積極的に動いてきた。
「最高だ!」口を離したLEDが叫ぶ。「最高の乳だ! お前は俺のものだ!」
再び突き入れられる舌。アゲハはそれにしゃぶりつく。
「んんっ! あむっ! はぷっ! ちゅばっ!」
ずぷっ、ぐちゅっ、ぬぽっ、ぬちゅっ、ぢゅぷっ……
……上と下、どちらの粘膜からも生々しい水音が鳴り響く。
LEDはキスを終えると、しこりきった乳首をしゃぶり、指でこねはじめる。
もはや理性を失ったアゲハが叫ぶ。
「もっとぉ……もっと乳首をイジメてぇ!」
ラストスパートに入る。
LEDはアゲハの片足を持ち上げて、
たっぷりと肉のつまったお尻を片手で揉みながら、オマンコの奥へとチンポを突っ込む。
「おぉ!」
快楽に、思わずうめくLED。
アゲハは、本来は敵である男の声を聞いて、下半身を疼かせた。
自ら乳房を持ち上げ、唇で乳首を吸い上げるアゲハ。
「んふぅ、んっ! んぅ、ん! んふぅ、んっ!」
限界。
「――――――――っ!!」
射精。射乳。
ビュッ、ビュクッ、と絶え間なく続く膣内射精と、
ピュゥ、プシュゥッ、と絶え間なく続く射乳。
やがて――チンポがオマンコから抜き取られる。
途端、ゴポリ、と音をたてて、オマンコから精液が溢れた。
床に落ちた精液は実に濃厚で、ぶくりぶくりと泡をたてている。
乳汁を噴出し、精液をあふれさせ、唾液を床にたらしながら、アゲハは失神した――。
第二章 天国を見せてやるよ
『ああっ! もっとぉ! もっと私の熱いオマンコ、チンポで買いまわしてぇーっ!』
チンポ。オマンコ。オッパイ。射精。射乳。
――KAMYLA。
まどろむ意識の中で、アゲハは快楽の虜へと――。
「……ハ! アゲハってば!」
聞きなれた声に目を覚ます。ここは車……特警隊の車両の中。
右、運転席を見ると、セミロングにバンダナをしたコヨミが、
心配そうにアゲハの顔を覗いていた。
「あ」先ほどまでの淫らな夢を、
思考の奥へと押し込んで応答する。「な、なに? コヨミ」
「もー、大丈夫? ぼーっとして。やっぱりまだ休んだほうがいいんじゃない?」
「大丈夫よ、なんでもないわ」
心配させまいとするものの、
そこは長年連れ添った同僚だ、ごまかしは通用しない。
「何か飲み物買ってきてあげる。アゲハは休んでていいよ」
「ごめんね」
コヨミは照れくさそうに笑って、車を出て行った。
ひとりになるアゲハ。溜息をもらしながら、さっきの夢に思いを馳せる。
乱れ狂うアゲハ。強引なLED。
感じてしまった自分――嫌悪感。
アゲハは頭を振ってそれを振り払い、違うことを考えることにする。
「あのあと、コヨミたちが駆けつけてくれて、
LEDは捕まったのよね……でも、もう保釈されてしまうなんて」
そう。LEDは保釈された。なぜか……答えは実に明瞭だ。
アゲハたち特警隊の考えが甘かったから。
逮捕後、LEDの体からKAMYLAが検出された。
本人の証言によると、組織に拉致されて無理やりシンディさんを誘拐したらしい。
KAMYLAは催淫効果のほかに、人を思うが侭に操れる、という効果がある。
それを考慮すれば、LEDが操られていた、という話をないがしろにはできないのだ。
結果、LEDは入院などの条件付で保釈される運びとなった。
もちろん、そんなの嘘に決まっている。だが証拠がないのである。
一度保釈された以上、その事件で再び逮捕するわけにはいかない。
しかし、LEDは確実に犯罪組織、ツェペッシュと関わっている。
実際に逮捕するには、その線から決定的な証拠を得るほかないのだ。
「いったいどうすれば……」
アゲハが考え込んでいると、車両の内線に連絡が入ってきた。スイッチを入れる。
『よう、久しぶりだな!』
アゲハは息を呑んだ。その声の主は他でもない。
「LED・スーツ!」
保釈され、
今は逮捕前と同じように犯罪を犯しているのであろうLED・スーツの声だった。
LEDはアゲハの反応に低く笑う。アゲハは震える声で嫌味を口にした。
「わざわざ何の用かしら?」
『つれねぇな……俺のモノをあんなに締め付けといてよぉ……』
赤面してしまうアゲハ。しかしうろたえるわけにはいかない。
「切るわよ」
『まあ待てよ。今日は愛しいお前にプレゼントがあるんだ』
「組織のデータでも流してくれるとでも?」
電波の向こうで、LEDは鼻で笑った。
『鍵だよ……夢の扉を開く魔法の鍵だ。もう一度、な。
――天国を見せてやるよ』
「天……ご……!」
途端、アゲハの意識が白くなり、
キュイイイイイッ! と耳鳴りが聞こえた。意識が鮮明の戻った瞬間――。
「あぁ……は……あ……ああっ!」
ビクビクビクン、と腰が痙攣し、ブルッブルリ、とお尻が締り。
ジュン、とオマンコから愛液が溢れ出した。
「あうううううううっ!」
体をまるめて、胸をぎゅっと抱きしめるアゲハ。
快楽をおさえるためだったが、かえってそれが乳房を刺激してしまう。
「んああああっ!」
『はっはっはっ! いい声だ!』LEDは酷薄に笑うと、
ねっとりとした意地の悪い声で告げた。『そのうずきはしばらく納まらねぇ。
せいぜい楽しんでくれよ、ハハッ!』
途切れる内線。
しかし、快楽は途切れない。
(だ、駄目……このままじゃ気が変になってしまいそう……
……ああっ……こうしている間にも身体が……ああっもう……私……!)
我慢しきれず、アゲハは車を飛び出し、
よろつく身体をなんとか酷使して路地へと入っていった。
◆
誰もいない工事現場。
その奥、いまだ骨組みすら完成していない建物の階段に、アゲハは腰掛けた。
我慢できない。
アゲハは息を荒らげながら、ミニスカートの奥……ショーツに手を伸ばした。
「はあん!」
途端、快楽の電流が脳をしびれさせる。
右手でショーツを撫でながら、左手はブラウスのボタンをはずしてゆき、
ノーブラの胸をさらけ出した。
ぶるんっ、と重たげに揺れる乳房。
その先端はすでに半立ちしており、指先でくりゅくりゅっ、
といじるだけで完全に勃起した。
「んっ……くあっ!」乳首をギリリッ、と強くつまむ。「んんんんんっ!」
もはや理性は用を足さない。
左手で乳房をもみしだきながら、右手は乳首を唇へと運ぶ。
舌先で乳首をコロクリュ、と転がす。
「んあ……んああああぁ!」
だらしない、まるで赤ちゃんの鳴き声のような声をあげながら、乳首に吸い付く。
指先でいじるだけでは我慢できず、
両方の乳首をヂュゥッ、チュルリとしゃぶりあげた。
「んあっ! んはあっ!」
乳首から唇を離すと、立ち上る湯気の中から、
ぷっくりとふくれたブルーベリー色の乳輪と、張り詰めた乳首が見えた。
(ああっ、なんていやらしい乳首なの……こんなに痛いぐらい勃起して……
……乳輪まではしたなく盛り上がって……でもすごく……!)
無意識に、左手をショーツの中へと入れてゆき、右手で乳首をイジメ抜く。
「ああん! ひあっ……あああっ!」
「おお見ろよ!」
「!」
突然聞こえてきた男の声。
顔を上げると、誰もいないはずの建物の中に、
見るからに堅気でない男が二人立っていた。
「特警のおねぇさんがこんな所でオナってるぜぇ!」
アゲハは汗にまみれた体を縮こまらせ、膨れ上がった乳房を腕で隠した。
心臓の鼓動で、男の声が聞こえづらいほどに緊張する。
何はともあれ一般人に、誇りある特警隊員の、
こんなはしたない姿を見られてしまったのだから。
「爆乳の特警が工事現場でオナニー……たまんねぇなぁ」
「ち、近寄ならいで!」
虚勢を張るものの、男たちは鼻で笑うばかり。
「逮捕します、か? 勝手にここに入ってオナってたクセに」
「調書になんて書くんだい?」
二人の男はアゲハににじりよると、顔を見合わせ、いきなりアゲハへ飛び掛った。
「書いてもらおうじゃねぇか! ヒャハハハハハッ!」
「いやああああああっ!」
腕をつかまれ、胸をはだけさせられる。男たちの視線が、アゲハの爆乳を舐め回す。
「いやっ! やめなさい! いやあっ!」
嫌がるアゲハに構いもせず、二人の男はアゲハのスカートを引きずり落とした。
「オラ! 静かにしろっ!」
男の一人が怒鳴り、アゲハの乳首をギュリイッ、とひねりあげる。
「ひっ!」
ビクンビクンッ、と体中を踊り狂う快楽。
限界。
「んああああああああああっ!」
腰をガクガクと震わせながら、オマンコから潮を噴出す。
乳首からは当然のようにドビュドビュウッ、と乳汁が飛び散り、
胸はブルルンブルルン、と震え踊った。
「なんだ? 乳首をひねり上げただけで、
乳汁噴出してイっちまったのか!」
男たちは、いまだビクンビクンと痙攣する乳頭を眺める。
「そうとう乳首がいいんだろうぜ。それなら……」
言って、片方の中肉中背の脂ぎった親父がアゲハを立たせ、
前戯もなしにチンポをオマンコに突っ込んだ。
「――あううううううっ!」
絶叫するアゲハ。
乳はブリュンブリュンタプンタプンと揺れ、
オマンコからはズッ、ズブッ、グリュッ、ズヌッ、と淫らな水音が響いてくる。
「おおっ、締まるぜ! こいつはいいや!」
片方の男が腰を振る間、
もう一人の男がアゲハの爆乳をグミュグニュ、とこねくりまわす。
「んっ……くぅぅっ……あっ駄目っ、そんなに……!」
突然、乳首を力いっぱい潰される。
「あああっ! いやあっ!」
ドピュルッ、ビュシュルッ、と乳汁があふれ出す。
まるで搾乳だ。ミルクを搾り出されているみたいだ。
「だめえっ! あはああああああああああっ!」
「コイツ、乳搾るたびにマンコのほうが俺のチンポを絞りやがるぜ!」
チンポがラストスパートをかける。
確かに、アゲハは乳首を絞られた瞬間、
マンコがキュッ、キュウッ、キュキュッ、と締まる。
乳首からはブチュウッ、ビュシュウウッ、とミルクが際限なく絞られてゆく。
「あおおっ! やあ! 乳首ドピュドピュオマンコズチュズチュ!
チンポにゅるにゅるオマンコキュキュキュ!
チンポにマンコに乳首がニュルニュル、エロ乳ドピュドピュイっちゃうのぉ!」
たとえ耐えがたい屈辱であっても、アゲハは今、確かに幸せだった。
乳首をいじっていた男がアゲハの前に来ると、アゲハの乳首をギュウウッ、と握った。
こんなに強く握られては乳汁がドピュドピュ出ない。
「へへっ、まだ放乳するなよ!」
内側にひどく圧迫した乳の間に、男の長いチンポが滑り込んでくる。
その長さは谷間を抜けてもなお余裕があり、
亀頭の裏筋がアゲハの口元に当たるほどだった。
「チンポしゃぶれ! 好きなんだろ!」
「んもおおおおおっ!」
アゲハは、聞くだけで背筋が凍るほどに貪欲な獣の声をあげ、
男にチンポにしゃぶりついた。
「んぼっ! んぶっ! んっ、ぐむっ!」
「ああっ、夢のようだぜ、特警隊を犯せるなんて……
……いつも車の中でオナってたんだぜ!
そのミニスカートに隠れた大きなお尻を上げて、
違法駐車の車をチェックしてるところとか見てよ!」
「しかも巨乳の淫乱女だなんて最高だぜ! オラ、チンポもっと烈しくしゃぶれよ!」
「んむぅぅぅぅっ!」
アゲハは仰向けに寝かせられると、正乗位で犯されつつ太ももをもまれ、
乳首を閉められつつ口をチンポで犯された。
「見ろよ! チンポが出入りするたびに、真っ白な本気汁を噴出しやがる!」
「こっちも乳汁を噴出したくて乳首をビクビクさせていやがるぜ!」
「ようし、濃いのをたっぷりと膣に射精してやるよ」
「特警の女の顔を白濁まみれにしてやる!」
「んううううっ!」
突如、乳首の栓を離され、乳房を強くギュウウウウウウウウッ、と握りつぶされた。
「オラよっ! お前も貯めてた乳汁噴出してイっちまいな!」
「ンヴヴウウウウッ!」
膣中でオチンポが、ドクッ、ドピュッ、ドプウ、ゴポッ!
オマンコが、ゴックン、ゴッキュン、キュンキュンキュンッ!
口内でオチンポが、ドビュ、ドビュビュウッ、ドリュッ、ビュビュビュッ!
喉が、ングッ、オングッ、ゴキュリ、ゴキュゴキュリッ!
絞られたお乳が、ブチュウッ、ビュウウウッ、ビュシュッ、ブチュチュウウウウッ!
真っ白。
――やがて。
「ふう……だいぶ射精したなぁ」
床で大の字に寝転がるアゲハの爆乳や太もも、オマンコや顔、
髪の毛や制服の上にまで、尿道に残った雄汁を絞りかける二人の男。
アゲハはゴポゴポ、ブピュ、ピュルッ、と膣からあふれ出る精液を感じながら、
体中をビクンビクンと痙攣させていた。
「じゃあね、特警のおねーさん」
「また犯されたくなったら、ここにおいで」
そう言い残し、男たちは去っていった。
いくらか意識が回復してから、アゲハはむくりと状態を起こす。
立ち上がると、ヌルヌルの太ももや、濡れそぼったオマンコ、
湿りに湿った乳、愛液で滑る床などの原因でよろめいた。
「犯されている間……」アゲハは確認するようにつぶやく。
「私はこれまでにない快感と――喜びを感じてしまった……
……私の肉体は……いったいどうしてしまったというの……?」
アゲハは、いまだ快楽に震える体を抱きしめることしかできなかった。
第三章CALLの命令
「たあっ!」
今日もアゲハは拳を振るう。特警隊の仕事である。
ツェペリッシュの一味が麻薬の裏取引をするという情報をリークされ、
アゲハはいつもの二人、コヨミとリリーと共に現場を押さえにかかっているのだ。
かかってくる男たちを、華麗な動きでのしてゆくアゲハ。
「わお! アゲハ気合入ってるぅ!」
コヨミが感嘆の声を上げるのが聞こえる。
しかしアゲハはそれどころではなかった。
(こ、こんなときにまでKAMYLAが……)
ただでさえ短いスカートなのに、アゲハは蹴りをしてまで敵を撃退しているのだ。
いつ、人にスカートの奥を見られてしまうかわからない。
グッチョグッチョに濡れそぼったショーツを、誰に見られるかわからない。
(ちょっとも気を抜いたら……ヒザがくだけてしまう……)
ふと――後ろに敵の気配。察知が遅れた。
アゲハは左足を支点に回転して、回し蹴りを放った。吹っ飛ぶ男の巨体。
同時にビクビクップシュウッ、と感じ、軽くイってしまうアゲハ。
「あ……はあ……!」
アゲハは涙ぐみそうになるのを必死でこらえながら、
イった後の恍惚に耐えた。
「LED、ここにもいませんでしたね」
そんなときに話しかけてくるリリー。
アゲハは赤面しつつ、トイレに行くと言って現場を離れた。
◆
「ああっ! ふあああっ!」
ショーツを下ろし、手袋のままその奥へと指を突き入れるアゲハ。
息を荒らげながら、なんとか理性をたもとうとする。
「げ、現場の物陰で自慰するなんて……」
唇を噛み締めながら、思う。
(キーワード無しにうずいてくる……)
そうなのだ。
キーワードがないときは普通に暮らせるものかと思っていたが、
最近はそうもいかなくなっているのだ。
(日に日に強くなって……周期も早くなってきてる。
このままじゃ……おかしくなってしまう)
(でも……このことを知られるわけには……
……この事件から外されるわけにはいかない!)
アゲハは、みじめにもショーツをあげながら決意する。
(これは私のミス……私の手で奴を……!)
そう思いながらも、ショーツの奥の秘所はキュッ、と閉まり、
ジュワアッ、と愛液をショーツに染みさせるのだった。
◆
「条件がある……アゲハと二人きりにさせろ。コイツになら喋ってやる」
今回の事件で捕まえたうちの一人、デンゼルCALLがにやりと笑った。
取調室にいるというのに、まるで我が家にいるような落ち着きぶりである。
彼はLEDと直接つながりのある部下だった。
今回は運よくも彼を逮捕することができたのだ。
果たして、CALLにLEDの居場所を喋ってもらおうとしたところ、
このような条件を提示してきたのである。
「なにをーっ! 調子に乗ってぇ!」
怒るコヨミを手で制するアゲハ。
「待って、コヨミ。いいわ……条件を呑みましょう」
「アゲハ!」
コヨミが悲痛な声で叫ぶ。
しかし、アゲハはここで足踏みするわけにはいかないのだ。
(一刻も早く奴を見つけ出さなきゃ……そのためには……)
「ククク……!」
CALLは低く笑った。
コヨミとリリーは部屋を出て行った。
鍵は開けっ放しにするつもりだったが、CALLが命令してきたので、
仕方なく鍵を閉めた。
どっちにしろ、CALLは武器を持っていないし、
持っていたとしてもタイマンに持ち込めば、アゲハが勝つ自信があった。
「この部屋は完全防音……カメラも窓もないわ」
「結構」
CALLが首肯した。アゲハは改めて、
LEDの居場所を聞き出そうとする。
「それじゃ奴の……」
「KAMYLAは」それをさえぎるCALLの声。
「その効果中に性的刺激を与えるほど、その効果が強くなってゆく」
「な、何を言って……」
「そして薬が切れるころには、
それがそのまま反動となって肉体を烈しく疼かせる」
動揺するアゲハをあざ笑うように、唇をゆがませるCALL。
「朝から何回オナったんだ?
アゲハ。こうしている今も欲しくてたまらないんじゃないのか?」
ピクリ、と体が反応する。勝手に上気してゆく肌。
アゲハはそれに戸惑いながら質問に答える。
「そ、そんなことない……」
「嘘をつくなよ。部屋中お前のメスのニオイで充満してるぜ?」
「嘘よ!」
「あ〜エロイニオイだ。
どれだけフェロモン発射すりゃ気がすむんだよ、変態アゲハちゃんよぉ」
「変態だなんて、そんな……」
(……え? どうしてかしら……無視すればいいのに、
なぜかこの男の話に引き込まれてしまう……)
胸が高鳴る。ドキドキして、自分の言っていることを把握できない。
「テーブルに乗って股を開けよ、確かめてやる」
「!」
CALLの馬鹿げた一言に、しかし心臓がドキリと反応してしまう。
「そ、そんなこと……」
「どうした? できないのか?」
「それは……」
「そうだろうな。所詮お前はそのレベルだ。何もできない、ただ足手まとい」
「そ、そんなことない!」
「ならテーブルに乗れよ」
「わかったわよ!」
あれ? と疑問に思う。何か、話のつじつまが合わないような。
しかし、ここで引くわけにはいかない。
アゲハはむっちりと張った生の太ももをテーブルにかけ、その上に立ち上がる。
CALLはミニスカートの奥を覗くと、にんまりと笑った。
「見ろ! やっぱり濡らしているじゃないか!」
CALLのネッチョリとした視線に、思わず体が震えだす。
アゲハは異様な興奮を覚えながら反論した。
「こ……これは、さっき……その……」
「なんだ? さっきまでオナってたのか! この淫乱特警隊員め!
パンツがすけて、いやらしい部分が丸見えだぞ?」
「う、うそよ! そんなの……」
「ほら、自分で触って確かめてみろよ、どんなに溢れているのかをよ」
「……ん……う……ん……」
(ああ、何故こんなことをしているのかしら?)
そう考えるも、しかし手袋をした手は、ひとりでにショーツへと伸びてゆく。
チュクッ。
「――――!」
(あ……そんな……すごく濡れてる……)
触っている間にも、愛液は次々と流れ出し、オマンコはキュキュッと締まる。
濡れそぼった太ももをすり合わせながら、ショーツの奥へ奥へと指先を伸ばす。
(奥からどんどん溢れてきちゃう……!)
「おや? 俺は確かめろと言っただけだぜ? その指使いは何なんだ?」
CALLの意地の悪い問いかけに、アゲハは答えられない。
ただただ淫らに指先をうごめかせる。
「あ……んあ……い、いい……駄目……
……指が……止まらない……ああ……こんなぁ……!」
クチュッ、グチュッ、グチョヌリュッ、ヌチュッ、プチュリッ……。
いやらしい水音が絶え間なく、防音の取調室で響き渡る。
いつしかアゲハは舌なめずりをしながら、
腰を後ろに引き、まるでへっぴり腰みたいに、
あるいはウンチをする前の格好みたいになって身悶えた。
「取調べの最中に、容疑者の目の前、しかも机の上に立ってオナニーか」
ヌチョッ、グチョッ、チュポッ、ヌヂュウッ、と淫らな音が鳴る中で、
CALLは哄笑する。「やっぱりお前には変態の素質があったってことだ!」
「ち、違う、これは……く、薬のせいよっ……!」
「指を動かしているのはお前自身の意思だ」
「ち、違うわ!」
「なら、やめろ……嫌なんだろう?」
「うっ……ううっ……!」
やめ……られない。
それどころか、興奮は更に高まり、
指先の動きはいっそうエロチックになってゆく。
涙ぐむアゲハに、優しげながらもサディスティックな笑みを浮かべたCALLが言う。
「わかったろ? お前はやっぱり変態女なんだよ。
憎い敵の部下の前で、わざわざ机に立ってまでオナニーしちゃう変態マゾ奴隷」
「わ、私が……変態、マゾ奴隷……」
「そう。オナニーを容疑者に見せて興奮する――変態マゾ奴隷なんだよ!」
途端。
「――――ああああああああああああああああんっ!」
ビクビクン、と左右に振りながら、膣からあふれ出した潮を指先で受け止めるアゲハ。
絶頂。
やがてエクスタシーが終わり、しかし火照りの取れない体を机の上で横たえるアゲハ。
イったばかりなのにオマンコをヌチュヌチュといじってしまう変態マゾ奴隷のアゲハに、
CALLが言ってくる。
「なあ、見てくれよ」CALLは自らの股間を指差した。「あんまりお前がエロイから、
俺のもこんなになっちまったぜ」
そこは、ズボンの上からでもわかるほどに痛々しく勃起したチンポがあった。
ビクンビクンと痙攣したオチンポ。
しかも、その大きさは今までのチンポとは比べ物にならない。
LEDより一回りは大きいことが、ズボンの上からでもわかる。
しかし、CALLは興奮した様子をそこ以外からは見せない。
「でも、容疑者が特警に手を出すわけにはいかねえもんなぁ……
……ま、本人が進んで、ってのならいいんだろうけどよ」
(だ……駄目……駄目よ……)
理性が叫ぶ。
しかし、その声は小さい。
(そんなことをしてしまったら……もう……!)
「LED様の居場所、知りたいんだろう?」
スイッチが、入った。
アゲハは茫洋とした意識のまま机を下り、CALLの股間に顔をうずめた。
舌でチャックを探し当てると、それを噛んで下ろす。
途端、濃厚な男のニオイと共に、たくましいペニスがアゲハの鼻先を打ち、屹立した。
もわりとした精臭、チンカスのべっとりとこびりついたオチンポ。
「最近まったく体洗ってねえし、女ともやってねぇからなぁ。メチャメチャ臭いだろ?」
「はあぁ……!」
感嘆の声を上げながら、ついに諦める。
(……もう……戻れない……)
アゲハは左手を自分の尻に持ってゆくと、前戯も無しにアナルをほじくりまわす。
右手は痛々しいほどの勢いでオマンコをこすりまくる。
唇はもちろん、くわえきれないほど長大なCALLのオチンポにしゃぶりつく。
「んふーっ……んふぅ……んー……んーふぅ……ンチュルリ……ヂュボバッ……」
まるでケダモノのような鼻息をあげながら、チンカスをしゃぶり、
租借して味わい、それを唾液とからめてニオイを堪能し、
やがてひどく発酵したそれをありがたく飲み込む。
もはや目は何も見ておらず、ただオチンポとオマンコと尻アナルを堪能する。
「ああ、すごいい……ん……あむん……」
オマンコをいじっていた指で、
チンカスにこびりついた鈴口をクリュクリュといじりながら、
裏筋をレロォレロォとだらしなく嘗め回す。
金玉をほおばり唾液でベトベトにしながら、
オチンポをしごきながら尿道を刺激する。
ビクビク反応するオチンポの筋を舐め上げると、亀頭からバキュームして、
大量のチンカスを舌にはりつかせた。
ざらざらしているチンカスを味わううちに、
チンカスはドロドロしたゼリー状になり、やがて濃厚な雄味ジュースとなる。
もはやアゲハは、この雄味ジュースの虜だった。
「スケベな顔しやがって……この変態マゾ奴隷が」
CALLは吐き捨てるように言う。
しかし体は動かさなかった。あくまでアゲハひとりに奉仕させるつもりなのだろう。
「よし、いいだろう。パンツを脱いで上に座れ」
CALLの命令に、アゲハは名残惜しそうに、チュポン、とオチンポから唇を離した。
自分でもたどたどしく思うほどに焦りながらショーツを下ろす。
途端、愛液がまるで小便のように大量に溢れ、取調室の床に水溜りを作った。
アゲハはショーツを脱ぎ捨てると、CALLへとお尻を向け、くぱぁっ、と尻たぶを広げた。
「おー、すげえな! オマンコも尻アナルもグッチョングチョンに濡れてるぜ!
陰毛なんて、お前の本気汁で真っ白に湿ってるぞ!」
「やぁん! 言わないでぇ!」
そんなことを言いながら、アゲハが興奮しているのは明らかだった。
もはやアゲハは、変態マゾ奴隷以外の何者でもない。
アゲハは爪先立ちをして、やっと長大なペニスの先端を膣口でくわえると、
ヌヴヴヴヴヴヴヴゥッ、と音をたてながら腰を落としてゆく。
「いいぞ! 物欲しそうにヒクついたオマンコが、
俺のチンカスチンポを音を立てて飲み込んでゆくぞ!」
「はあああ……っ! すごぉ……ぃ!」
オチンポが全部入る。亀頭はすでに子宮の奥まで達しており、それを軽く押してすらいる。
「まだこの二割り増しは膨らむぜ!」
「ああ! 駄目ぇ! そんなこと言われたら、私、駄目になっちゃうぅううううううっ!」
グポッ、ズポッ、ヌヴッ、ズッポン……。
「けっ! 烈しく腰振りやがって! いいか、俺は指一本動かしてないからな!」
「あああんっ! はあんっ! す、すご、ずごずぎるううううううぅっ!」
体をL字に曲げながら腰を振っていると、CALLはアゲハの乳を掴んで引っ張った。
モロに子宮をえぐるチンカスオチンポ。
「くひゃああああああああああああああああっ!」
「へへっ、こっちもすっかり出来上がってるじゃねぇか」そう言って、
CALLはアゲハのブラウスを引きちぎった。ブルン、ダポッ、とゆれる乳は、
すでにびしょぬれだ。「乳汁でビッチョンビッチョンじゃねえかよ!」
「んはあぁ☆」
「オラ、自分で吸え!」
CALLに乳を持ち上げられ、アゲハは自分の乳首をヂュポッ、としゃぶった。
そのときになって、CALLが自ら腰を振ってきた。
子宮をえぐるチンカスオチンポ、乳汁で濡れ濡れの爆乳。
「はあん、おっぱぁい☆ んっ……んむぅ……っはぁ……乳首気持ちイイ☆」
射乳する乳をしゃぶりにしゃぶっていると、CALLがポケットから、
どこから持ち込んだのか二つのローターを取り出した。
「そんなに乳首がいいなら、いいものをやるぜ!」
CALLはローターを振動させると、
アゲハの淫乱乳首にそれを当て乳首へと押し込んだ。
「ヴァアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!
いひいいい! 乳首がぁ! 乳首オチンポがドピュドピュしちゃうぅ!」
ギュヴィイイイイイイッ! と烈しく振動するローターに、
長大なチンカスオチンポの猛攻。
我慢できようはずがない。
「ああっ! イクゥ! あっあっ、お、おかしくなるぅ!
おがじぐなりゅにょおおおおっ!」
「いいか? いいのか? はっきり鳴いてみろ!」
「いいっ! 子宮の奥まで熱いオチンポがああっ!
またイっちゃううううっ!」
「くっ! 出すぞ、くわえろおおおっ!」
CALLはオマンコからオチンポを抜くと、アゲハの口内へと突っ込んだ。
「ふぶうううううううううううううううううううううううううううううっ!」
オチンポからチンカス精子が、ドックン! ドクドクン! ブピュルルルルルルウッ!
アゲハの淫乱な喉が、ゴックン! ゴクゴクン! ゴキュルルルルルルルルルルゥッ!
やらしいデカパイから乳汁が、ビュッビュビュルウッ! ビュビュビュルルウウウッ!
キュッと締まったオマンコから潮が、プシャアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!
たまっているだけあって、精子の量は半端なかった。
呑みきれない精液がアゲハの乳を、太ももを、オマンコを、
顔を、ブラウスを、制服を、スカートをよごしても、なお射精は続く。
三分ほどたって。
アゲハは体中黄色に染まっていた。
「おお……いいぜ、抜くぞ」
「ん、んふぅ☆」
尿道から精子を抜き取っていたアゲハの口から、まだ硬いチンポを抜く。
「っはぁ……」
どろり、と口から黄色い精液があふれる。くさいチンカスザーメン。
それが乳に落ちるやいなや、それを乳でこねくるアゲハ。
「はあ……☆ おっぱいヌルヌルゥ☆」
「機は熟したようだな」
まだ硬いオチンポをアゲハに押し付けてくるCALL。
「望みどおり場所を教えてやろう……と思ったんだが」CALLは意地悪く笑う。
「お前はまだ俺のチンポがほしいだろう。そりゃそうだ。
俺のチンポはLEDのより大きいからな。お前が望むなら……
……まだまだお前に『天国を見させてやるよ』」
「――――ああっ!」
キーワード。
満足しかけていた体から、一気に水気がなくなる。
「はははっ! お前みたいな奴隷はあいつにゃもったいない!
俺がもっと開発して……俺専用の性欲処理奴隷にしてやる」
アゲハは押し付けられたオチンポに、胸を爆発させながら、こびるような声で言った。
「はいい☆ アゲハを、この淫乱でマゾで変態でチンカスが大好きなアゲハを、
CALL様の性欲処理奴隷にしてください!」
CALLは口元をゆがませる。
宴の始まりだった。
◆
「あ、アゲハ! どうだった!」
アゲハが取調室を出ると、待っていてくれたのだろう、
コヨミとリリーが歩み寄ってきた。
「駄目」アゲハは眉をひそめて答える。「もっと時間がかかりそう。
でも、LEDの居場所を知っているのは確かみたい」
「くそ、調子に乗りやがって!
アゲハと二人きりになれば話すとか言ってたのによ!」
「まあまあ、コヨミさん落ち着いて……あれ?」コヨミをなだめていたリリーが、
眉を寄せる。「なにか臭いません?」
「あ、確かに」コヨミが答える。「なんか、栗の花の臭いみたいな……」
「気のせいよ」アゲハが会話をさえぎった。「それより、二人は帰っていいわよ。
私、もう少しねばってみるから」
「そんなわけには……」
「大丈夫。私、どうしてもLEDを捕まえたいの。私に麻薬を仕込んだ、あの男に……!」
二人は顔を見合わせた。
「……そう? まあ、時間も時間だし。じゃあ、私たちは帰るね」
「きちんと食事は取ってくださいね。ここは警察じゃないですから、
24時間取り調べができるといっても……あと、CALLにはくれぐれも気をつけて」
「わかってるわ。安心して」
「そう。じゃあ、また明日ね」
二人は手を振って特警隊事務所を出てゆく。
(ああ、ごめんね、コヨミ、リリー)
生まれる罪悪感。そう、彼女たちはいつでもアゲハと一緒にいたパートナーなのだ。
そのパートナーに、アゲハは嘘をついてしまった。
(でも、私には……こうすることしかできなかったのよ……!)
頭を振って罪悪感を振り払うと、特警隊の事務所を見渡す
。特警隊は警察ではなく、あくまで民間の組織のため、
二十四時間勤務が義務化されていない。
夜の十一時を回った今、残っているのはアゲハだけだった。
地下に囚人と守衛さんがいるとはいえ、彼らが事務所に上がってくることはない。
そう、これから明日の朝まで、この事務所を訪れる人はいないのだ。
(か、考えるだけで、体が熱くなる……!)
KAMYLAの効果によって、はしたなく疼くアゲハの肉体。
アゲハはそれを恥ずかしく思うが、
しかし同時に快楽の期待からくる高揚感も意識を占める。
その板ばさみにもだえながら、アゲハはひとり、取調室へと戻っていった。