「佐間太郎様、私用で付き添いさせて申し訳ありません。」  
 
「いいって、いいって、家に居ても暇だったし。」  
 
俺とアンジェラは今、100円ショップ『タイゾー』に居る。本当はアンジェラの日用品を買いに行く予定だったのだが、テンコがケチって525円しか渡さなかった。消費税込みなのはテンコなりの優しさ?だろう。  
(出所は某ブタの貯金箱)  
 
あからさまに予算が少ないけど、100均なら何か買えるだろうと思い、『タイゾー』へと、足を運んだ俺達。  
 
「所詮、100円じゃそれなりの物しか置いてないか…やっぱり日を改めて買い物に行った方が良いかもな。」  
 
「佐間太郎様がそう言うのであれば、うーは構いません。」  
 
「じゃあ、そうと決まれば帰るか。天気も怪しいし…」  
 
「午後は雨が降るとニュースで言ってました。でも、折角買い物に来たのですから、うーは結構ですので、佐間太郎様の好きな物でも買って帰りませんか?これでは骨クタですよ。」  
 
アンジェラの提案で買い物を続けた俺は、とある品を五点買い揃え、店を後にした。帰る途中で大雨になり、全身ずぶ濡れで家に着く。  
 
「いや〜、参った、参った。体が冷える前に風呂で暖まらないとなぁ〜。なぁ、アンジェラ。」  
 
俺はフヒヒな眼差しでアンジェラを見つめた。  
 
 
 

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