学校帰り、夕暮れの雨降りしきる中、傘もささずに久美子は帰り道を走っていた。
全身は雨で濡れ、白い生地で出来た制服の上からうっすらと水色のブラジャーが透けて見える。本人はそれどころではない様だが…
自慢の黒い長髪が額や頬に張り付く度に、鬱陶しく思い、何度も掻き上げる。
ローファーの靴底で地面を踏む度にピチャピチャと音を立てて、跳ねた水が紺のハイソックスに吸収されていく。靴の中はもうとっくに爪先まで濡れてしまった。
「天気予報の嘘吐き!晴れって言ってたのに…こんな事になるなら神山君と一緒に帰れば良かったわ…」
久美子の事だ、誰かに用事でも頼まれて断りきれなかったのだろう。
やっとの思いで神山家に着くと、急いで二階にある自分(と、佐間太郎)の部屋へと向かった。
階段を上がる途中、濡れた靴下で滑って転び、また上がり直してなんかいないよ…
と、手で尻をで擦りながら独り言を言う久美子。
尻からおもいっきり転倒した久美子。インリンがM字なら久美子はV字でパンツを見て下さいと言わんばかりの体勢。そんな様子をこっそりと目撃していたメメ。
「水色パンツ…」
余計な物までもが目撃されていた久美子。
知らぬが仏。
ん?ここは神様の家か…
じゃあ、知らぬが神様ってか?…神も仏も同じか。
部屋のドアを開けると、全身素っ裸の佐間太郎が居た。佐間太郎は、久美子が部屋に入って来た事に気付くと、慌てて下半身のプラプラしているアレを手で隠した。
久美子は自分の顔が熱って、紅潮していくのが分かった。
「ご、ごめんなさい神山君。ノックもしないで…私、お風呂に入ってきます!どうぞ、ごゆっくりオカズで堪能して下さい!終ったら私の部屋にファブリーズあるんで使って下さい。スルメは嫌いじゃないですけど…」
「………」
久美子はテンパって意味不明な発言を残していった。一人おいてけぼりを食らった佐間太郎…虚しさだけが残った…
余程テンパっていたのか、階段を降りる際、またしても濡れた靴下で滑った久美子。段差で尻を乱打され、痛みに悶える。
「痛くない、痛くない。これはプレイの一貫…気持ち良い、気持ち良い…」
涙目でハァハァ言いながら痛みと葛藤し、自分を慰める久美子。水色パンツ全開でM字開脚を決めている姿を、再びメメに目撃されていたとは知る良しもなく…
「お姉ちゃん…大胆……」
「はぁ〜、今日はツイてないなぁ。」
脱衣所で独り言を呟く久美子。濡れた制服を脱ぎ、籠の中へと入れる。勿論、脱いだ下着類は籠の底に隠す様に入れた。
「濡れた(雨で?)下着を神山君に見られたら恥ずかしいし…」
久美子は鏡の前に立ち、自分の裸をまじまじと見つめる。華奢な体型の久美子。前に一度テンコと一緒に入浴した事があるのだが、胸の大きさで負け、コンプレックスを抱いていた。
「どうしてテンコさんはあんなに胸が大きいのかな…
神山君も大きい方が好きそうだし…
手で揉んだら少しは大きくなるかなぁ。」
久美子は両手で乳房を包み込む様に揉む。弾力のある感触が掌から全身へと伝わる。バージンピンク色をした乳首を、指と指の間で挟んだり、指でつまんで引っ張ったりする度に体をピクンと震わせた。
「あぁ…っ…凄い…気持ち良いかも……」
私はもっと激しい刺激が欲しくなり、何か使える道具はないかと探す。そして偶然にも、たまたま目の前にあった誰かの電動歯ブラシに手が伸びた。
「これは使えそうね。」
電動歯ブラシを唾液で濡らし、乳首へと当てる。
「はあぁ…ん…これならブラシ部分とプラスチック部分で二種類の感触を楽しめる…あぁん…んぁっ…」
ブラシ部分が乳首に触れるか触れないかの僅かな感触を楽しんだり、プラスチック部分を乳首に強く押し当てたりと、私はすっかりお風呂に入る事を忘れて、電動歯ブラシの虜になっていた。
「こんなに便利な物があったなんて…
誰の歯ブラシか知らないけど、ちゃんと洗って元通りにしておきますから…」
久美子には多少の罪悪感があったのだろう。人の所有物を密かにオナニーの道具として使った事に対して…
しかし、久美子は自分の性欲を抑えられなかった。
乳首に当てていた電動歯ブラシをヘソへと移動させる。
「…あ…はぁっ……ふあぁ…っ…」
ヘソの中でプラスチック部分がブルブルと振動し、なんとも言えない快感が全身に伝わる。思わず口から卑猥な声が洩れた。
「どうしたの〜?チョロ美ちゃ〜ん。何か出た?ゴキブリとかゲジゲジとか?」
私はハッと我にかえり、とっさに電動歯ブラシを背後へと隠した。
脱衣所のドアが開き、そこからニュルっとママさんが顔を覗かせる。
「あら、チョロ美、濡れ濡れじゃない。(勿論、雨で…?)」
「そ、そうなんですよ…
雨で濡れちゃって…
ホントに雨ですよ、ママさん…」
「ふ〜ん。ま、風邪ひかない様にね〜。」
ママさんと目が合う。女神様はなんでもお見通しなのだろうか?ママさんは私の顔を見て不敵な笑みを浮かべた。目を反らす訳にもいかず、私は愛想笑いで誤魔化す。
「チョロ美ちゃんのおっぱい可愛いわね。乳首がツンと立ってて敏感そう。早くお風呂に入りなさい、濡れたままじゃ風邪ひくわよ。」
ママさんはそう言って脱衣所から出ていった。
「はぁ、なんとかバレずに済んだ…」
オナニーなんてしている場合じゃない。雨で濡れた挙句、全裸。さすがに体が冷えてきたので、オナニーを止めてお風呂に入る事にした。
「………!
そっか、お風呂でオナニーすればバレないし、後処理も楽、一石三鳥ね。」
鼻唄ルンルンで風呂場に入った久美子はまず、冷えた体を温める為シャワーを浴びる。全身にシャワーを当てた後、久美子は誰かの電動歯ブラシで再びオナニーを始めた。
先程同様、乳首を中心にブラシ部分が触れるか触れないかの感触を楽しんだ後、そのまま下半身へと歯ブラシを移動させ…
と、突然風呂場のドアが開いた。
「ちょっと、チョロ美!ママさんの電動歯ブラシ知らない?」
いきなり風呂場に侵入してきたママさんに驚き、テンパる久美子。
「…チョロ美、その手に持っているのはママさんの電動歯ブラシじゃない?何に使っていたの?」
「こ、これはその…
ここに落ちてたんですよ…」
上擦った声で必死に言い訳をする久美子にママさんは言った。
「ホントに?チョロ美、調べさせてもらうわよ。」
ママさんが私のアソコに手を滑らせる。「いやっ!」と、声を上げ股を閉じたが、既にママさんの手は私のアソコへと到達していた。
「ちょっと、チョロ美!股を閉じたらママさんの手が抜けないでしょ。」
ママさんの人指し指と中指が私のアソコを掻き回す。
「…ん…くっ……ぁ…はぁぁぁ…んわぁ……」
「何、チョロ美?気持ち良いの?一人でこっそりオナニーするより気持ち良かった?」
「わ、私一人でオナニーなんて……いやぁ……あっ……」
更に激しく指で掻き回され、股に入れていた力が緩む。ママさんは抜き取った指を見て、
「ほら、こんなにエッチなお汁が糸を引いているじゃない…
オナニーしてたんでしょ?」
と、私に見せつけ、指を口の中に押し込んできた。
「どう、自分のエッチなお汁の味は?おいしい?」
愛液まみれの指を舌に絡ませる様に動かすママさん。口の中の粘液が唾液なのか愛液なのか区別出来なくなる程かきまわされる。
「ふふっ、チョロ美ったらちっとも抵抗しないのね。
ねぇ、見ててあげるからママさんの前でオナニーしてみせて。」
粘液の絡み付いた指を抜き、舌で舐めるママさん。この人は私を凌辱して楽しんでいる…
「許して下さい。」
私は謝った。これ以上の恥辱は嫌。早くこの場から立ち去りたい…
「謝る必要はないわ。ママさん怒ってないもん。最も、チョロ美がママさんの命令を無視するって言うなら話は別だけどね〜。」
「つまり、私にオナニーを強要させるんですか…?」
「強要はしないわ。チョロ美次第でしょ。」
ママさんの表情は笑っていない…
冷たい眼差しで私を見下す。沈黙の重圧が私を追い詰める。
「はっきりしなさい。嫌なら嫌で構わないのよ、強要はしていないんだから。」
私は決心し、今にも泣き出しそうな震える声で「嫌です」と、一言呟いた。
二人の間に暫し気まずい空気が流れる。
「そっかぁ、じゃあしょうがないわ。ママさんがしてあげる。」
………
って、なんでそうなるの〜
私はママさんに押し倒された。
「い、いや。やめて下さい。」
「静かにしないとチョロ美の秘密を家族全員にチクるわよ。」
その言葉に私は抵抗を諦め、ママさんにされるがまま全てを委ねる。ママさんは服が邪魔だと脱ぎ捨て、下着姿になり一層艶やかに見えた。
何処からともなく一枚のタオルを取り出し、私の視界を隠す。こうする事で、感覚が研ぎ澄まされるらしい。目隠しされた私は妙に心臓がドキドキだった。これから起こる出来事に対する期待と不安。体と心は正直なのだ。
突然、唇に何か柔かい物が触れる。しかし、すぐにそれがママさんの唇だと分かった。舌と舌がやさしく絡み付くディープキス。
「んふっ…ぃはぁ……」
余りにもうまい舌技に思わず、声を漏らした。目隠しのせいで感覚が鋭くなっているのか、鼻息と吐息がこそばゆく感じる。
ディープキスを止め、そのまま首筋ヘと舌を這わすママさん。ゾクゾクっとした感覚が身体中に走った。
「気持ち良かった?ママさんも気持ち良くなりたいなぁ。」
ママさんが私の胸に手を添える。
「ほら、チョロ美もママさんのおっぱい揉んで。自分ばっかり良い思いしちゃ駄目!」
「は、はぃっ、すいません。」
手探りでママさんの胸へと手を伸ばす。
すっかりママさんのペースにのせられ、風呂を出る頃にはのぼせていた。
「…あれ?私の着替がない。そっか、持ってきてなかった。」
バスタオルを巻き、階段を上がる久美子。二度ある事は三度ある。ここでも濡れた足で滑り、巻いていたバスタオルははだけ、マングリ返しのポーズで床に倒れる。のぼせているので、痛み、羞恥心が鈍くなっている様だ。またしてもメメに現場を目撃され、
「お姉ちゃん、濡れ濡れ…」
全裸のまま階段を上がり、自分(と佐間太郎)の部屋に入る。部屋に居た佐間太郎は絶句。久美子はフラフラした足取りで佐間太郎へと近付く。久美子の華奢な体をマジマジと見つめ、下半身がテントを張る。
「く、久美子さん…ちょっと大胆すぎじゃないかな。俺的にはオッケ…いや、けど心の準備が…って、うわあぁぁぁー。」
全裸で佐間太郎に寄り掛る久美子。本人自身そんなつもりはないのだが、何分のぼせていますから…
「ぷるるんぷりんがさくらんぼで、ぷりんぷりんなんです。」
「え?プリンが何だって?」
久美子の意味不明な発言に困惑する佐間太郎。きっとアレだ、ママさんのおっぱいの事だろう。そんな事は知る由もない佐間太郎。とりあえず自分のベッドに久美子を寝かせた。
相当のぼせているらしい、久美子の顔が真っ赤だ。こんな状態じゃアレだ、クールダウンさせなきゃ。
と、いう訳でタオルケット等を掛けずに全裸で放置。悶々とする気持ちを抑える佐間太郎。
しかし、欲望には勝てず、自然と久美子の胸に手が伸びた。ゴクリと生唾を飲み込み、あと数センチで手が触れそうになる。
「…うぅ、み、水を…下さ…い。」
突然の言葉にビックリして手を引っ込めてしまった。
「あ、あぁ、水が欲しいのか。今、持ってくるよ。」
(何を考えているんだ俺は…)
階段を降りる際、濡れた床で滑り落ちた佐間太郎。腰を強打したものの、時間短縮にはなった。
氷の入ったグラスを片手に部屋に戻り、久美子にストローで軽く飲ませる。まだ意識は朦朧としているらしい。
「えぇっと…熱中症の人とかはよく脇や股を冷やすから、この場合も有りか…?決して疚しい気持ちはありません…」
と、自分に言い聞かせグラスの中の氷を取り出し、肌へ直接当てる。冷たいのだろう、言葉には出さないが体がピクンと反応する。
体温で溶けた氷が滴となって体を伝い、ベットシーツに染み込む。
「これじゃあ、シーツが汚れちまうな…よし!」
氷で冷やすのを止め、ストローを手にする佐間太郎。濡れた髪が色っぽい久美子…
「ストローでフーフー作戦!」
佐間太郎はストローを口に加え、体をフーフーして冷却する作戦へと変更した。これならシーツが汚れる事はないのだが、うちわで扇いだ方が早い様な…
そんな考えはお構いなしに、耳へ軽くフゥーッと息を吹きかける。ゾクゾクっと体を反応させる久美子に大興奮を覚え、理性が壊れた佐間太郎の行動はエスカレート。
首筋から鎖骨までストローでスゥーッと息を吸いながら右乳房へ。もう、フーフーせずに吸ってます。クールダウン云々です。
バージンピンクの乳輪を円を描く様に吸う。乳首が触れてもいないのにツンと勃ってきた。
「このイヤらしい乳首め、お仕置きだ。」
勃った乳首をストローでツンツンしたり、チューチュー吸って弄ぶ。同様に左乳首も堪能した所で、佐間太郎は一呼吸置いた。
「駄目だ、我慢出来ない…」
ストローを放り捨てて両手で乳房を鷲掴みにし、揉みしだく。柔かい弾力が手に伝わってきて、下半身がテントギンギンMAX状態。
ツンと勃った乳首に舌を当て、転がす様に舐め回す。佐間太郎は己の欲望に完全に支配された。
久美子さんの柔かいおっぱいに興奮した佐間太郎はパンツを脱ぎ、馬乗りの体制で勃起したアレを胸に挟めた。
いわゆるパイズリという行為なのだが、久美子がのぼせている為、ご奉仕という形ではなく自分でする羽目に。
両手で胸を中央に寄せて、腰をゆっくり上下に振る。時折、ツンと勃った乳首をいじりまわし、久美子の反応を楽しむ。
眉間に皺を寄せ、口をヘの字にして顔を歪める姿がS心をくすぐる。余程一人で興奮したのか、すぐに射精感が襲ってきた。
「うっ、イキそうだ…久美子さんゴメン…」
久美子の顔面に精子をぶっかける。
「ふぅ…気持ち良かったぁ。とりあえずティッシュで久美子さんの顔拭かなきゃ。」
ティッシュに手を伸ばした瞬間、一階からテンコが叫ぶ。
「さまたろー、ちょっと夕飯作るの手伝ってよぉー!」
「今、ちょっと手が離せないんだよー!勝手に一人でやってくれー!」
「はぁ?何そのいいぐさ!佐間太郎の分際で!」
頭から湯気を出し、鬼の形相でヅカヅカと階段を上ってくるテンコ。その足音に慌てたのは勿論、佐間太郎。テンコに目撃されたら大変な事になってしまう…
佐間太郎は久美子を抱きかかえ、無理矢理ベニヤ板の向こうに押し込み、素早く着替える。その間、テンコは何故か濡れていた階段で足を滑らせ腰を強打して、悶絶していた。
蹲って悶えるテンコ。パンツがチラチラ見えているがお構いなし。そして、いつも階段から誰かが落ちる所をメメが目撃しているという…
「本日、五回目…」
腰を擦りながら部屋に押し掛けるテンコ。佐間太郎も間一髪で事済まし、なんとか間に合ったらしい。
「ん?なんかイカ臭い…あっ、佐間太郎!あんたもしかして…」
ドキッと背筋に寒気を感じ、佐間太郎の顔が青ざめる…
「あたしの隠してた『よっちゃん』こっそり食べたでしょ!罰として夕飯作り手伝ってもらうから!」
………ホッと胸を撫で下ろす佐間太郎。後に、強引に夕飯作りを手伝わされる羽目に。
夕飯も出来た所で、久美子が二階から降りてきた。皆で食卓を囲む。
久美子が、
「私、なんかお風呂でのぼせたらしくて記憶無いんですよね…気が付いたら、部屋に全裸で倒れてて。顔なんか鼻水でベトベトでしたよ。」
皆はへぇなどと空返事でスルーしていたが、佐間太郎だけは冷や汗をダラダラ流している。顔射した後にティッシュで顔を拭いていなかったのだ。
「わぁ!とろろですか?私、『山芋』が大好きなんですよ!神山君が手伝ったんですか?」
「…そ、そう。俺が一生懸命頑張って…」
「ご飯に『ぶっかけ』るとおいしいんですよね…神山君!」
「そうそう!ご飯にぶっかけ………え?」
「…どうかしました、神山君?私、なにかおかしな事言いました?」
久美子は佐間太郎を見つめてニヤリと微笑んだ。