いつもと変わらないある日の神山家。  
そしていつもと変わらないママさんたち。  
そしていつもと違った困惑顔のテンコがいた。  
「…なんだろ、これ?」  
彼女はメメの部屋を掃除中にゴミ箱の中から紙の工作を見つけていた。  
それは人の心を操ってしまう、メメ特製の「感情ルーレット」だった。  
佐間太郎に捨てるように言われ、ママさんにいじくられた後このゴミ箱に捨てられていたものだった。  
それを掃除中のテンコが見つけたのだ。  
「…何か書いてある。まあ…それはさておき」  
と言いつつ、それをポケットに入れた。  
そして夕方、テンコの自室で改めてそれを見直していた。  
だが特に変わった点はなく、ただ字が書いてあるだけだった。  
テンコは何の気なしに針を回してみた。  
そのころ・・・  
佐間太郎はメメの部屋にいた。  
「いいか?これからはお袋や姉ちゃん、そして親父の言うことは絶対に聞いちゃだめだぞ!」  
佐間太郎は言葉に力を込めながら言った。  
「なんで?」  
とメメはいつものように興味なさげに返してきた。  
「何でって…とにかく!駄目なものはだめ!いいな!?」  
「…わかった」  
コクンと頷く。本当に聞いていたのだろうか?  
「話したいことはそれだけだから。それじゃあ…」  
言い終わって帰ろうとしてメメを見たときだった。  
 
何故か佐間太郎の胸の中が熱くなり、メメを見た。  
メメはこちらをぼーっと見ている。  
「メメ・・・」  
「なに…?」  
佐間太郎は顔を赤くしている。  
「なに…」  
「…お前の・・・髪・・・はねてるっ!」  
言うなり佐間太郎は床に転がりまわり、爆笑した。  
それもそのはず、針は「笑う」で止まっていた。テンコはいまだにルーレットを睨んでいた。回した。  
「・・・」  
メメはゆったりと髪を戻した。  
「・・・」  
そして佐間太郎を再び見据えた。  
不意に佐間太郎の動きが止まった。  
ゆっくりとメメのほうに向き直る。  
「・・・なに?話すんだんなら出て・・・」  
メメがそう言った時だった。  
佐間太郎は突然メメをベットに押し倒した。  
「ひ!・・・え?」  
メメはよく状況がわかっていない。  
慌てて佐間太郎の顔を見た。・・・焦点が合っていない。  
「おにいちゃん…犯罪になるよ」  
とっさにメメはそういったが聞こえていないようだ。  
 
メメはなにやらおなかの方が涼しくなったことを感じた。  
見ると佐間太郎によって服が捲り上げられている。  
「え・・・?」  
性の知識があるメメはこの行為が何か知っていた。しかし詳しくは知らない。  
状況が飲み込めず、ほぼ佐間太郎の成すがままに服を脱がされ、上半身は裸になっていた。  
まだ幼いのでブラなどつける必要はなかったのだ。  
「え!・・・あ?・・・」  
メメは混乱の頂点に達していた。  
そして佐間太郎はまだ全く膨らんでいない胸にしゃぶりついた。  
とたんに始めて体験した刺激が全身を駆け巡った。  
「ひ!・・・あぅ!」  
未知の刺激に体が跳ねてしまう。  
いくら性の知識はあってもここまでは知らなかった。  
メメは性感のこともやっぱり知らなかったので、ただただ激しい未知の刺激に翻弄されるだけだった。  
「いや!・・あぁ!・・・くぅ!!」  
メメには強すぎる刺激のせいで、まともに言葉すら発せなくなっていた。  
次に佐間太郎はメメのスカートを下ろした。純白の下着が露になる。濡れてはいなかったが、かすかにその部分は湿っていた。  
間髪入れずその下着も下ろされていたが、メメはそれどころではなく自分の興奮を抑えようと必死になっていたて、気がついたときには既に生まれたままの姿になっていた。  
佐間太郎はメメの足を持つとM字開脚の格好をとらせ、まだ未発達の一本のスジにキスをした。  
その刹那、今までの刺激より大きい快感が襲った。  
「ぃひい!」  
メメの体が弓なりに仰け反る。  
「はぁ!・・・い!・ん・・・くはぁ!」  
佐間太郎の舌遣いによって、メメは誰かに助けを求める集中力が保てなかった。  
始めて感じた快感に思考を翻弄されていては仕方の無いことだ。  
佐間太郎は唇を離し、メメのソコの上部の包皮を剥き、赤い肉芽をあらわにした。  
メメには、そこに何があるのか、そして何をされているのか解らなかった。  
佐間太郎がソコにしゃぶりつくと、メメの目の前で火花が散った。  
「あああああああ!・・はぁ!・・くぅ!・・」  
そしてメメはブリッジのように体を仰け反らせ、絶叫して、人生初の絶頂を迎えた。  
「ぃいいいいいいあああ!」  
もうメメの頭の中は真っ白になって、何も考えられなかった。  
しかしそんなことにかまわず佐間太郎はメメの肉芽をもてあそび続けた。  
「いぃ!・・・くぁ!・・・ああああ」  
極みに達してさらに敏感になったメメに更なる刺激が襲い、またも絶頂に達してしまった。  
慣れない刺激に疲れ果てたメメはぐったりとして、意識が朦朧としていた。  
しかしそんなことを気にかけず、佐間太郎は自分のモノをメメの秘口にあてがうと一気に沈めた。  
「・・・?ぃ・・・んくぁあああああ!」  
破瓜の証の血がにじんでいた。  
しかし直前の愛撫と佐間太郎自身の唾液によって十分すぎるほど濡れたメメのソコは、佐間太郎のそれを大した苦も無く受け止めた。  
メメの自室には、メメの嬌声と佐間太郎の荒い息遣いと、二人の水音が響いていた。  
やがて佐間太郎も限界が近づき、一気に速度をあげた。  
「んに!・・・ひゃ!・・・ああ!・・くぅう!」  
メメの全身がが震えだし、絶頂が近いことを悟るとそのまま深く突き、フィニッシュを迎えた。  
「ぃ!・・・ぃぁ!あ!あああああああああああ!!!!」  
メメの奥深くに佐間太郎の分身が注ぎ込まれた。  
メメは最後の絶叫の後、そのまま意識を失った。  
・・・  
テンコは「Hな気分」と書かれたマスに針が止まったままのルーレットを手にしていた。  
その書かれている内容に顔を赤く染めながら、  
「こ・・・こんなものはメメちゃんの教育上良くありません!処分処分!」  
とやけに元気に宣言し、ゴミ袋へと投げ捨てた。  
そのとたん、佐間太郎は正気を取り戻した。  
最初に見たものは、裸で寝ているメメと、同じく裸の自分の姿だった。  
「うっうわああああああ!」  
佐間太郎の絶叫は神山家に響き渡った。  
〜Fin〜  
 

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