花が咲いて、花が散る
花が散って、花が咲く
繰り返し
繰り返し
時を重ねる
けれども、私達の距離は相変わらず
あれは何度目の朝なんだろうか
彼はいつものように朝寝坊
私もいつものように彼を起こす、起こす、起きない…
私もいつものように彼を叩き起こす
私と彼は一緒に食事を取る
今日は朝からすき焼き、昨日は焼肉、明日は…
私と彼は一緒に家を出る
私は彼の斜め後ろ
私と彼の距離は近すぎず、遠すぎず
花が咲いて、花が散る
花が散って、花が咲く
繰り返し
繰り返し
時を重ねる
けれども、私達の距離は相変わらず
――このまま
時間が止まってほしい
それは無理な願いだとわかっている
せめて…もう少し彼の背中を見させて欲しい、私にはそれしか出来ないから……